人は日々、何かを選び過ごす。
それは人にとって必然であり。当たり前のこと
では厄災となった者は何を選ぶのか
「もう一つ、質問良いですか?店主さん」
「このあぁ良いぜ。何でも言ってくれ」
「何故、周りには人間の男性はいないのでしょうか?」
「う〜ん、難しいこと言うね。いやね。ここキヴォトスは人間の男性は珍しいのさ。仮に居たとしてもそれは外から来たやつくらいだが…外にいるかさえも怪しい。誰も外を知らない訳じゃない。ただ、外はこことは少し似ていて違う場所ってとこだけだな、俺がわかるのは」
『そうですか。何から何までありがとうございます』
『良いってことよ。また何かあったらうちに寄ってくれサービスするからよ』
あの後、服屋を離れながら俺は考えていた
(さて、これからどうしたものか。服は買えたが寝られる宿が欲しいところだ。流石に野宿はまずいからな。)
そう思いながら俺は街を歩いていた。
アテもなく。
そんな時、目の前にある建物が目に止まった
「ん?あれは」
そこは錆びれ所々、傷はあるが故に歴史を感じさせる旅館だった
「…少し不安だが、背に腹は変えられないか」
そしてそのホテルの扉を開け。受付にいる人へと声をかけた
あれから、5日、俺はその旅館に泊まりながら厄災としての能力を試し、今いるゲヘナについての情報を集めていた。
まず厄災としての能力については
一つ、厄災による能力発動の加減はある程度、制御出来ること。
二つ、スタンドの基本技能「壁の透過」が出来ること
三つ、人間に擬態出来ること
これくらいが今、俺が調べてわかったこと
周りならない感覚で違和感が凄いが
次にゲヘナについてはブラックマーケットと言われる。
闇市のような場所がある事と最近、ヘルメット団と言われるやつができたという話
ゲヘナについては近くの近隣住民の話や不良生徒に絡まれた際に知ったことだが
今はそれぐらいしかわからないが、もう少し調べてみよう
「でさぁ…」
「ギャハハッ そいつは面白いなぁ!」
「おい、金出してくれねぇか?あんた」
「ひぃ、勘弁してください。お金は持ってないんですぅ」
5日前とは違い、街には沢山の不良生徒が屯していた。
(まさか、5日でここまで変わるなんてな...店主の言った通り、ゲヘナは治安が悪いな)
改めてゲヘナの治安の悪さがここ最近嫌と言うほど思い知った。
ドォォォォーーンッ
「うおっと、今の爆発は結構大きいな」
「そうでもないぞ。他んとこじゃ日常茶飯事だし」
そう考えているとここ5日で響き始めた爆発音にまたかと思ったが、
(待て、確かあの辺りは服屋の店だった筈...まさか!?)
嫌な想像を思い浮かびながら爆発音が響いた場所へと走り出した。
「うっあ...く」
「くそっ痛ぇ」
「..ッ....」
そこは正に地獄だった。辺り一面は爆発音によって砕けた破片によって怪我をする者、身動きが取れない者がいた。
「くっ..ぅう」
その中にはあの服屋の店主さんがいた
「大丈夫ですか!店主さん」
「だっ大丈夫だ。少し足をやっちまって動けそうにねぇだけだ」
「今助けます」
「危ねぇ...からあんたは先に逃げ」
「おっ、結構良いですぜリーダー。ここら辺は粗方、やりましたがどうします?」
「よし、で周辺のやつらは?どうだ?」
「辺りのやつは全員伸びちまってるぜリーダー」
店主の言葉が続く前に現れたのはヘルメットをつけた。噂に聞くヘルメット団のようなやつらがいた
「なんだ?生き残りか?丁度いい、あんたも悪いが気絶してもらうぜ」
「...アンタだけでも逃げてくれ今なら足止めくらい出来る」
「ッだが、」
「足止めだって?そいつは無理だな。」
「...何故、こんな事を?」
「好きでやってると思うか?あたしだって辛いさでも上が言った事には従わなきゃ行けない。それが社会だろ?」
(どうする。今の店主は足を怪我をしている。背負って逃げようとしても、逃げられない)
「さて悪いがあんたには大人しくしてもらうぞ」
ドクンッ
銃口が俺へと向けられた時、違和感を感じた。
なんだ。
この違和感は
俺の鼓動?
ピキッ
そんな違和感を感じていた時、崩壊寸前であった建物へとヒビが広がり
ドガガガガッシャーーンッ
そんな音が響き、崩壊した外壁が俺と店主の真上へと落ちてくる。
全てがゆっくりに見えながら
そんな時...
ドクンッ ドクンッ
俺の鼓動は鳴っていた。
厄災は何を選択したのか。それは時期にわかるであろう。
それこそが厄災が定めた運命なのだから