厄災は至った。
自らの意思で…
ドゴゴゴーン
爆発によってヒビ割れた。隙間から徐々に建物が崩れ、やがて土煙が舞いながら。その煙が晴れた後には何も残っていなかった。
「ゴホッ、ゴホッ」
「さっきの爆発で倒壊したか。まぁ丁度いい。このまま
依頼を行うとしよう。」
「お前等、準備しろ!」
「はっはい!」
「わかりました。」
(この調子でやればなんとか依頼を進められそうだな。何事を無く終われば良いんだが、)
ヘルメット団のリーダーはそんな事を思いながら、瓦礫を見ていた。
風が吹き、流れる。先程で聞こえていた囀りの音、その音が止み倒壊した瓦礫の辺りには静かさがあった。
『… 「正しい道筋」を……たとえ聖人が間違わずに歩んでいようとも…悪事は時に起こり 避けられない それが『厄災』だ』
『それは 平等に起こりうる 脅威でもある…』
「ッ!?誰だ!」
そんな静かさの中、離れた場所から声が聞こえ、目線を向けた先には
整った顔立ちにやや垂れた眉に、髪型はキノコ状のアフロパーマで左右2か所にそれぞれ渦巻きの模様が入っている黒い髪
黒紫色の服のベストの右胸には太陽と「S」のような飾りがあり、両腕にクマのぬいぐるみのようなものを付けている。
男が一人立っていた。
「お前は…誰だ?」
「僕?…僕は透龍…」
「若しくは…」
そうい終えた後、
突如として青年の身体が歪みその形を変えながら
黒い衣服、黒い帽子、マフラーを纏い、右目にモノクルをして杖を持った歳をとった老人の姿へと変わり。
その老人の顔もやがてモノクルに棘が生え外側は縦に線が伸び。肌は鉄のように硬く、ギラギラとした肌へと変わり。
手に、首元に、横縞のリングのようなものが浮かび上がり
そして
『ワンダー・オブ・U、そう呼んで構わないよ。』
「最も、君がそう呼ぶのはこれが最後だがね。」
厄災へと変わった。
『さて、まずは…2つの岩原生生物といこうか。』
『ラヴ・フォーエバー』
『ウィ・ウィル・ロック・ユー』
『始めよう。私にとって、君にとっての、避難訓練を』
何だ急に空気が変わった?
なんなんだ。この寒気は、
可笑しい。可笑しい。可笑しい。可笑しい。可笑しい。
可笑しい。
苦しい…辛い…何だ...何だ....
頭ガ、ワレる。苦シい、ナんだ?
カらダかラ、何かガ溢レる、?
「…ッ…一体何を!?」
『ふむ…生態としてはこんなものか。では次は…どうかね?』
突如、足元からネバネバとした液体が身体中に張り付き広がる。
「がっ?…な…何だ。これは?」
『変形菌という物、菌の一種だよ。それは水分を吸収して増殖し、やがては獲物を食べてしまう。その生き物の知識を吸収してね。』
『がっ…が…あ、ぐ』
『まぁそれは成体であればの話だ。幼体であれば一時的な記憶喪失にはなるが命には問題ないよ。』
バンッ
『ん?』
その場で発砲が響き渡り。その銃弾が厄災の身体へと向かう。
ビュウンッ
ベチャッ
変形菌がヘルメット団のリーダーの身体から離れ、厄災へと向かった銃弾を風を起こしながらもそのネバネバとした物で防ぐ
「お前!リーダーに何してやがる!」
その銃弾が放たれた先に仲間のヘルメットを被った一人が立っていた。
「がっ…が…ぐ」
「リーダー!しっかりしろ。」
『先客が来たようだね。仕方がないか…』
「お前!誰なんだ。何でリーダーをやった!」
『ふむ…これはただの避難訓練だよ。私と彼女にとってのね』
「避難…訓練?」
『何もそう 難しい話ではない 事だよ。』
「おい!何があったんだ!?」
そんなやりとりの最中、仲間のヘルメット団が騒ぎを聞きつけ、現れた。
「こいつがリーダーをやったんだ!」
「こいつがやったんだな?」
「よくもやってくれたな、覚悟は出来てんのか!」
『ふむ、覚悟は既に決まっているよ。君たちに 対してはね。』
「そうか、なら死ね!」
「くたばれやぁ!!」
ドドドドッ ドドドドッ
厄災へと向けて放たれた銃弾は、その身体をかすりもせずに、遥か向こうへと銃弾は消えていった。
『この世には「 理 」の繋がりがある。それはどんな「 もの 」だろうと、この私を攻撃し 触れるなど という事は…ありえない真実だ。』
「何だ、こいつ!…銃弾が」
ヒュゥゥー
グサッ
「かっ?、あっあえ??何で…」
バタンッ
ヘルメット団の一人が困惑の言葉を口にする瞬間、風と共に流れた、鉄がその身体へと突き刺さる。
『まずは一人、』
「あぁあ…」
ポタッ ポタッ
「なっ何が起こって」
「おい大丈…」
ズルッ
「え?…」
「痛ぇ、身体が…」
倒れた、仲間に触れようとした時、何かに転び滑った。
ズサ
「あっ…あぁ、」
転んだ舞った落ち葉の葉によってその身体を抉り、血が流れながら、訳もわからずにまた一人、意識を失った
「ひっ、何で、何で…皆んなが」
『この私を追撃する行為は 必ず災いの痛手となって…その者へかえって行く、「 厄災の流れは 」、「 条理の流れ 」だからだ。』
『この世の理は繋がっている。そしてそれは私を起点に、起こる。脅威であり 不幸であり…厄災だ。』
「ひっ!?、くっくるな!私の側に来るな!」
『 そう怯える事はない。次期に順番が 来る 』
『 ー厄災の順番がね。』
-《岩原生生物》-
-記録- ???
・生態
『 ウィ・ウィル・ロック・ユー 』
森林や公園や庭、街中の道路のコンクリートや硬い外壁に住む。変形菌の一種で
そして本来の変形菌との大きな違いは、
幼体は物体や生物に、張り付き水分や知識吸収して繁殖をし
成体の場合、空気中の水分を通して、繁殖し空中で広がる事が特徴であり、落下物や弾丸などの飛来物を、吸収して蜘蛛の巣のように放射状に広がり。
獲物へ向けて微細な毒を空気中に散布させ、獲物の表面に張り付き、体を固定し体内へと侵入し、神経系を操作し冬虫夏草のように高い場所へと移動し、そこから菌糸を飛ばし繁殖する。
『 ラヴ・フォーエバー 』
真核細胞の一種であり。
獲物の細胞を変化させ、病気や疾患などの病を治す事が
でき、逆にそれを起こすことも出来る。
また獲物の脳を一時的に半身不随、聴力や視覚などの身体や語感を麻痺させて弱らせ幻覚を見させる事が出来る。
繁殖の際は獲物の血を吸収して広がる事で麻痺させる時間を伸ばす事も、
ただし幼体の場合、細胞を変化させるには自身の細胞を減らす必要があり繁殖が出来なければ生きられないため、
相手の細胞に合わせたものとなり消滅する。
成体の場合、長くても数ヶ月から数年間、獲物の体内を
蝕む。