7月19日にカラオケオール。
20、21日に課題を終え。
束ちゃんどんぶらこ事件が格ゲ大会と同じ27日。
送っていったのが28日で帰ってきたのが29日。
そして最後の31日に、わざわざ花菱が電話をしてきた。
「九重!8月5日の登校日って何もって行くの?」
「は?」
「課題もって行くものないならサボろうと思ってさ!」
「花菱お前……忘れているんですか?」
「何が?」
「全国模試だから3年は全員参加ですよ?」
「あ」
「あ?」
「アイエエエエェェェェ」
奇妙な悲鳴とともに切れてしまった。
何処から突っ込んだら良い?
次の日。
つまるところ今日。
「たすけてくださいここのえさまなんでもしますからぁ!」
「ん?今なんでもするって言いましたよね?」
「イヤほんとマジで助けてくれ!」
受験勉強はしていたものの、模試対策は何一つしていなかったらしいこの学年主席を助けるべく図書館に来ている。
詰め込み教育だ。
4日間でどれだけ出来るか分からないが。
「言っておきますが」
「おう」
「暗記教科は過去問関係から覚えるべき所をまとめてきましたので押し込んでください」
「お、おう……」
「それは家でやってもらうとして、僕は花菱の苦手科目を知りません」
「数学だな」
「ごめんなさい」
「……ゑ?」
「数学は公式等を覚える暗記教科だと思ってるのでまとめの方に載ってます……」
「うわぁ!?マジで!?」
「マジです」
ん?そういえば花菱とは
一緒に勉強とかした事がない。あれ?本当に無いぞ?
僕は暗記と応用を盾にシールドバッシュとシールドタックルで突き進んでいくスタイル。
花菱はマジメにやって槍を構えて強行突破するタイプなのだ。
そりゃ合わない。
「っ!じゃ、じゃあ国語!国語は!?」
「だ、大丈夫です!暗記じゃない教科は教えられます!」
しかし始めて15分。
「「ダメだ教えるのが下手糞すぎる!」」
「ハッスだ!ハッスを召喚しろ!」
「ハッスは昨日から家族でグァムです!」
「くっそぉ!」
あのブルジョアジーめっ!などと叫ぶ。
違うぞ。フリーランニング、パルクールだったか?の大会だそうだ。
まあついでに家族が観光するからあながち間違いではないか。
「モッチを呼びましょう!あいつも模擬試験の対象高校です!」
メールで呼び出し待つこと12分。
「来ました!あの長躯間違いないです」
「まだ遠いだろ!」
「ごめん!ちょっと寄り道してたよ!」
「大丈夫だ問題ない!」
「数学と国語で良いんだっけ?国語は古典?現代文?」
「どっちもだ、俺はいつも時間かけてるけど本気で忘れてたんだよ……」
「花菱が大事な所でトチることを忘れていた僕が悪いんです……」
「自然な流れでディスったね、テルの事……」
ともかく勉強再開だ。
くっ!
今体がビキビキと言った。
ふと外を見てみると綺麗な夕焼け空。
「つぁー」
「うん、今日はこれくらいにしようか」
「モッチのおかげで僕もはかどるとは……」
「九重ぇー、まとめノートくれー」
「教えるのが下手糞だった関係上ノートもお察しだと思うのですが」
「そんな事ないと思うよ?代筆ノート分かりやすいし」
「で、あればいいのですが」
「モッチは明日も大丈夫なん?」
「大丈夫だよ。さすがに4日は自分の勉強にあてたいから無理だけど」
「花菱には悪いですが今日の事で自分も課題が出来てしまいましたので4日ムリです」
「そこまで我がまま言う気はねっす」
何故か5教科模試でなく現国(作文含む)・古典・地理・歴史・数・理・英(リスニング含む)の分化した7教科セットを導入してくる鬼畜校。
まあ鬼畜なのは一学期の頭にテスト持ち込んで三学期の期末前に最初のテストもう一度やらせる時点で気付いてはいたんだが。
-------------------------------------------
2日目。
就職組は免除されるシステムの学校に通うユウ&ネイダーも召喚し、再びの図書館。
「ぶっちゃけそんな気は し・て・い・た・よ !」
「ザァンネンなイケメンの面目が保ててよかったねぇ?」
「まぁ時間もないし始めよっかビッシー!」
「オイ縦。縦読みオイ」
「変な電波でも受信したか花菱」
「ネイダーは僕に歴史をお願いします。暗記一筋は無理ゲ。昨日の時点で把握しました」
「教えあうと自分も勉強できるって言うし、始めちゃおう」
モッチは本当に平均値だけど、その平均なところがこのように僕達の良心と言われる所以だな。
実際モッチがいなければ花菱どころか僕も詰んでいたわけであるから。
望月清羅様々である。
「だから年号とその近辺覚えるときは語呂合わせより関連した人物を同時に覚えた方が効率がだな」
「ですけど、語呂合わせラクです」
「だけどよ」
お手数かけますネイダー。
花菱はユウに文句を言いながらも、モッチに励まされながら頑張っている。
僕も頑張らねば。
「おい、雨が降りそうだ」
「傘持ってきてねぇぞ?」
「通り雨だといいけどね」
「残念だけど明日の朝まで降るって。ケータイ予報見てよホラホラ」
「まあ今日はこの辺にしようよ」
「明日またがんばろう」
「何をニヤついているんです?何故花菱の方を向いて言いました?」
「ほんっとユウは最悪だな!」
何の話だよ。
ん?僕のまとめノートじゃないよな、それ。
ルーズリーフ?
「ちょっと加工してみました」
「うわ、僕より分かりやすくなってる」
もはや望月清羅大明神でいいんじゃないだろうか。
-------------------------------------------
詰め込み教育最終日。
呼んだはずのユウが居ない。メールは花菱にのみ届いていた。
『プレゼントを用意したよ?』
『銀色の魚さ!かわいいだろ?』
『やはり釣りはいいね!』
『あぁ君は勉強だったか!』
『明後日は頑張ってね!』
「昨日言ってた縦読みとはこういうことですか」
「というかアイツ普通に親父と出かけやがったのか」
「ぷぎゃあぁ、かな?」
「あんのやっろぉ!」
ユウは父親と一緒に釣りに出かける際、予定が入っていようが断り無くそっちを優先させる。
今回は断りを入れたように見えて花菱を煽っている。
なんだ何時も通りか。
「いや、あの?」
「え。だって花菱、数学は暗記って僕言ったじゃないですか」
「ワリ。俺は何処が分からねぇのかが分からない」
「というわけでマンツーマンになるね。とりあえず一昨日の続きから行こう」
流石に今日は天気が悪くなる事も無く終了した。
決戦は明後日だ。
結果?聞くな。
燃え尽きたから。
CV:玄田哲章である男の娘が煽っていくスタイル
今日はもう一回くらい投稿する予定