にこっ
2828
にへら
どれがいいっすかね?
無事本土に足を踏み入れた僕たちを待っていたのは超絶美麗な笑顔の母さんだった。
一体いつ北海道に?とか、父さんと千冬ちゃんは?とか言う前に直感した僕たちは。
見るもの全てにおいて美しいと認識するであろう土下座を決めていた。
笑顔とは本来威嚇行動。
恐怖とは本来生存本能。
つまりそういうことである。
ちなみに、盛大な説教in北の大地が開催される事と相成ったわけだが。
母さんが天野牧場に来たのは完全に勘だったそうで。
前々から思っていたけれど、母さんはやはり凄いな!(穢れ無き目)
まあ家に帰るまでの飛行機、新幹線やバスの中がお通夜ムードだったわけですが。
ところで新幹線に乗り合わせた人々の中に母さんを見て「巣鴨の魔女!?どうしてここに!」と言った集団がいたんだが、ドウイウコトナノ?
「ただいま九重家!私は帰ってきた!」
「束?おかえり」
「ひぃっ!?」
うーん、千冬ちゃんもいい笑顔だな!
母さんと同じ空気を纏う美少女っていいなぁ(遠い目)。
千冬ちゃんに連行されていった束ちゃんを見送って家に入ると、泣きそうな顔の父さんが出迎えてくれた。
「おかえり安寿。心配だったぞ」
「ただいま帰りました、父さん。ご心配おかけして申し訳ありません」
「なんてことはない。男の子だからな、冒険の一つでもしないと」
涙声で笑って見せてくれた父さんに感謝して頭を下げた。
ああ、でも。
本当に帰ってきたんだな、僕。
その後12月終了まで5日を切るカレンダーを見て一瞬絶望しかけたのは完全な余談である。
特撮の年末スペシャルを見逃しただと!?
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「と、まあココまでが今回の事件の顛末です」
「それを俺に話した意味はあるのか?」
「どうせハッスは件の少女の連絡先も知っているでしょうしね。答合わせでもするがいいです」
「悪質だなお前」
「御互い様ってコトで」
厄介ごとに絡まれる前に退散するハッスを強制的に巻き込むのが僕のジャッスティッス。
中学時代から冒険自体はしてたしね。
父さんゴメン、一つじゃなくてしょっちゅうだったんだ。
「花菱にすら話してないんだろうな、その様子だと」
「親にも言っておりません。特別正常な少女の話はお気に召しましたか?」
「最悪にお気に召しましたよ!クソッ」
喫茶店でベッタクソ甘そうなチョコレートケーキをガツガツ食べるハッスを横目で見ながら、優雅にコーヒーをすすらせてもらう。
どうせここもハッスのおごりだ。
「じゃあ改めましてこんにちは九重安寿です。天才パルクールデブさん、ご機嫌いかが?」
「そう来るかよ、ったく。童顔パワー系少年、最悪だぜ。俺は長谷川雷杜だ」
「(ライトって名前なのか)では長谷川さん、今回の件についてどう考えます?」
「どうもこうも、人の心なんて環境でいくらでも変わるって事だろ」
「と、言いますと?」
「自分よりも優秀なやつを蔑んで苛める、ていうのはどう考えても小学生じゃあ有りえない」
「そうでしょうか」
「そうなんだよ。おおかた、その主犯格が天災博士のこと好きだったんじゃねえのか?」
「好きな子ほど苛めたくなる症候群?バカですね」
いや、もうほんとに。
一人ぼっちにしたのも自分以外に声をかけようとするものを居なくなる様にした為?
バッカバカしい。
それだけであの子が歪むものか。
「バカなんだよ。子供は大なり小なりバカだからな」
「僕らがそうであったように?僕はそう思いません」
「どういうことだ?」
「
「机上の空論、いやシュレディンガーの猫か?どの道知るすべはねえよ」
「そうです、知ることは出来ない。だけどね?」
「それ以上言うなよ。顔見れば解る」
そう?良い笑顔だと思うのだけれど。
突拍子も無いこと言い出したり、迂闊なこと言ったりするのはまあ茶番だとしても。
感情移入?いいじゃないか。
話からなぁんか変な感じしたんだよね。
蔑む?小学生の感情じゃないよね?
隔離?シカトではなく?
それが感じ取れる束ちゃんだからね。
完全なエゴだよ。自己中心的満足欲求だよ。
ただね?
胸の奥から沸き起こるこの感情だけは止められないんですわ。
「悪鬼スマイル弐号の再来か……」
「フヘヘヘヘ…犯人探ししようぜ、僕久しぶりにキレちまったよ……」
「どうするんで?」
「バカ共を集めろォ、愉しくなって来やがったァ」
「……はぁ」
覚悟しろよ、おいィ。
何話目かのあとがきで
ハーレム目指したり、悪意ある人は転生していないとしましたが。
悪意がなければ転生できるんですよ。
たとえば、原作通りに進めてやるぜ!とか考えていても、
悪意は無いので転生できてしまいます。
うろ覚え知識や二次創作知識だけで「たしか一人ボッチだったはず!」
として動いていた転生者はこのあと……
おっと、これ以上は精神衛生的にダメですね。
SAN値が直葬です。具体的にはクリティカル以外無条件に一時的な狂気になる。