サイキョー転生!Finished Story 作:堕落と強欲の権化
毎月一日に投稿します。遅れたら察してください(´Д`)
ダンジョンの奥。
聖剣の言っていた通り、魔力が溜まっていた。
どうやら、誰も攻略に来ていないようだった。
「存在を忘れてたんじゃね?」
そんな冒険者の一言で、このダンジョンについて詳しく調べることになった。
『どうだったんじゃ?』
「ど、どうだったんですか?」
「……10年以上は探索されていなかったみたいだ」
「そ、そんなに……!」
10年放置されていたダンジョンなら、スタンピードが起きるのも無理はない。一同はそう考えていたが。
『いや、たった10年でスタンピードは起きまい。早くても50年はかかるはずだ』
「ご、50年!?」
「?どうした、少年よ」
「あ、いえ……普通は10年じゃスタンピードは起きないそうです」
「なに!?」
聖剣の助言で、すぐに原因が調べられた。
「結果を報告する。__此度の事件の真相は、魔王軍四天王「ガルス・バーレイ」の仕業であった!」
「なに!?」
「うぇぇぇえ!?嘘だろ!?嘘だろ!?」
「まぁじかぁ……」
『ふむ、やはりな』
「知ってたの?」
『小僧は知らぬか?魔王軍はいとも容易くスタンピードを起こせる。魔物の勢力が強くなっているのはそれが原因よ』
「へぇ……」
クロムは、魔王軍のことをよく知らず、初めて聞いた事実になるほど、と理解を深めた。
__5年後__
「10歳のお誕生日、オメデトー!」
「あ、ありがとう……///」
『照れるな小僧』
「(だ、だってぇ……恥ずかしいよぉ、神官さんも見ているのにぃ……)」
『ふ、小僧は面白いやつだ』
「おめでとう、聖剣使い殿」
「えへへ……」
10歳の誕生日、神殿にて、クロムは家族や神官たちにお祝いされ、照れくさそうに楽しんでいた。
__ところが。
「神官様ぁ!た、大変です!王都からの軍勢が!ここを狙っております!」
そう言って神殿内に走ってくる神父の声で、周囲は騒然とする。
「なんだって!?」
「なぜだ!」
「ああ、神よ……」
「もうおしまいだァ……勝てるわけが無いよォ」
「なんでだぁ!王都軍に勝てるやつなんてここには……っ」
その時、クロムを見る者の心がひとつになる。
「こいつを狙っているんじゃないか」、と。
「クロム様を差し出そう」
「そうだ、クロム様と聖剣を求めているのだ」
「ああ、違いない」
「クロム様を差し出せば我々は助かる!」
「そうしよう!」
「ひっ……あ、あぁ……」
『逃げるぞ、クロム!』
「聖剣さん……っ!」
クロムは、裏切られた気分になった。聖剣を掴んで、咄嗟に走り出した。
『(ふむ……しかし、我々を狙うとは、やはり人間とは愚かなものだ。バカバカしい)……クロムよ』
「な、何?」
『……人間に復讐したくはないか?』
「そ、それは……」
『……魔王軍へ寝返り、奴らに仕返しをするのだ!』
その一言は、クロムを闇落ちさせるには充分だった。
「はは……そう、そうだよ……。奴らに復讐をしよう!永遠に忘れられないように……!」
そうして、クロムは聖剣使い兼魔王軍としての第1歩を踏み出した。
ショタの闇落ち最高、そうは思わないかね?