東方の成人向けゲームやってたら引きずり込まれたんだが?? 作:ダイ⑨
つまりそういうことです。
………。
……。
…。
深夜0時。
電灯をばっちり点けた部屋の中、ひとりの男がパソコンの画面に向かっていた。
カチカチとマウスをクリックする音だけが流れる。ある種のゾーンにでも至っているのかその手捌きには迷いがなく、手を止めたかと思えば5秒もしないうちに再起動を繰り返している。
男の耳にイヤホンの類がついていないことから、そもそも音が出る類の作業ではないことが伺える。
仮にその画面を覗き込んだ者がいれば、そこに映る内容に驚くかもしれない。
何せそこには、黒一色の画面の中に白を基調とした文字が山ほど書かれていては、それらが高速で上へと流れていくという光景が映っていたのだから。
では、そんな光景を生み出すこの作業とは一体何なのか?
プログラミングコードの作成?
学術論文の執筆?
はたまたネット掲示板での
様々な可能性が考えられるが、恐らく正解をノーヒントで言い当てられる者は居ないであろう。
彼が没頭している作業、それは…。
………
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ふぅ………。」
0時30分。ゲーム内のタスクが一段落した俺は、一息つくなり時計を見て苦笑いした。
予定よりも1時間ほど長く、遊びすぎてしまったらしい。
俺が熱中していたのはいわゆる成人向けゲーム、それもかなり異色の同人フリーゲームだった。
BGMやボイス・サウンドは一切ナシ、画像すら有志がとりあえず用意した立ち絵くらいなもので、内容の8割以上が文字と数字で構築されている。
おかげでゲームの容量がかなり小さくて済むこと*1、万が一誰かに覗き見されてもすぐには成人向けゲームと気付かれないことが魅力でもある。
だがまぁ、それも有難いが純粋にゲームシステムが奥深いのだ。
プレイヤーが行動を選択することでキャラクターのパラメータが変動、これを繰り返して能力値を育てあげ、理想の状況を作り上げる…というプレイングの自由度は、やはり他の何にも代え難い。
更に言えば、この流れを基軸としつつも実に多様なバリエーションが作られているのだ。
元々は調教モノだったはずのこのゲームも、なぜか三国志風の国取りゲームになったり、箱庭でスローライフを送るゲームになったり…プ●ンセスメー●ーもどきや、あるいはパートナーと力を合わせて『異変』を解決するゲームまで登場している。
…『異変』とは何か、って?
記しそびれていたが、コレはかの有名な『東方Project』の二次創作ゲームだったりする。
つまり『異変』とは原作で描かれる妖怪たちの
高校1年の時にうっかりこれらのゲームを見つけ、
楽しみ方が分からずゴミ箱に突っ込んで1年経ち、
18歳になってゲームの醍醐味を体得してからは、偶にこうして時間を忘れて没頭するようになった。
「もう夜も遅いな…シャワーでも浴びてとっとと寝よう。
いくら明日が日曜だからって、夜更かし、なん…て………。」
…そう呟こうとした刹那、激烈な睡魔に襲われる。
パソコンにヘッドバットをぶちかましては堪らないため、どうにか最後の気力を振り絞って横を向き、床に顔から激突する形で意識を手放した。
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そうして、灯りが
椅子から転げ落ち、某
ちなみに本編で言及した『成人向けゲーム』は実在してます。
…それにちなんだ別シリーズも書いてるので、もし興味があれば。
これじゃあプロローグじゃなくてダイマですわ!?