数日後・東京都内・夜・とある事務所にて。
美紗希は、北条輝子と向き合い、自分の気持ちを正直に話した。バスケを続けたいこと、グラビアの過激な方向性への抵抗感、学業を維持したいこと。輝子は静かに聞き、意外にも柔らかい笑顔を見せた。
【美紗希、よく話してくれたわ。あなたがそこまで本気なら、事務所と交渉してみる。ユニフォームのグラビアは、控えめに提案するわ。バスケの試合、応援に行くわよ】
美紗希の目から涙がこぼれる。
【ありがとう、北条さん……】
奉仕部の助言を受け、美紗希は一歩を踏み出した。バスケ部と芸能活動のバランスは完全ではないが、彼女は自分なりの道を見つけ始めていた。
都内・とある事務所・夜・会議室。
梅雨の湿気が事務所の窓に水滴を残していた。会議室には、北条輝子、事務所の社長、そして数人の重役が集まっていた。
議題は、もちろん上条美紗希の今後の活動方針だ。輝子は、黒髪ロングの髪を後ろでまとめ、モデル体型の姿勢を正して席に着く。彼女の厳しくも優しい眼差しは、美紗希を思う気持ちに満ちていた。
【美紗希のバスケ部と芸能活動の両立、そしてユニフォーム姿のグラビアについて、彼女の意向を尊重してほしい】
輝子の声は落ち着いているが、強い意志が込められている。だが、一部の重役は反発した。
【輝子さん、グラビアアイドルは戦国時代だよ。同じことやってたら、埋もれるだけ。他事務所の風祭星奈や黒田姉妹を見てみなさい。高校生になってから、大人路線にシフトして、売り上げも好調だ。星奈はバスケのユニフォーム姿、黒田姉妹は競泳水着で話題をさらってる。美紗希も、過激な路線で勝負しないと!】
重役の言葉に、輝子の眉がわずかに動く。彼女はかつてモデルとして同じような圧力を受けた経験がある。無理な路線で心身を壊した過去が、脳裏をよぎった。
【美紗希は、ユニフォーム姿のグラビアに抵抗感を持ってる。それを無視して押し付けるのは、彼女を壊すだけよ】
輝子の反論に、別の重役が声を荒げる。
【うちは小さな事務所だ。美紗希が売れなきゃ、経営が厳しくなる。彼女のわがままに付き合ってる余裕はない!】
会議室に緊張が走る。社長は黙って聞いていたが、ついに一人の重役が口を開いた。穏やかだが、力強い声だった。
【他の事務所がやってるからって、うちも真似する必要があるのか? 美紗希が望むなら止めないが、彼女が嫌がってるなら、無理強いするのは我々の仕事じゃない】
その重役は続ける。
【確かに、うちは小さい。美紗希の売り上げが事務所の命運を握るのも事実だ。だが、無理な路線で彼女を壊したり、病気にしてしまったら、元も子もない。方針転換するなら、まず彼女の意見を聞くべきだ】
その言葉に、社長が頷く。
【その通りだ。美紗希の意向を無視して進めるのは、本末転倒だな】
社長は他の重役たちに頭を下げ、説得を始めた。輝子も加わり、美紗希のバスケへの情熱、学生としての生活、そして芸能活動への真剣な姿勢を説明した。
議論は長引いたが、最終的に、美紗希の意向を反映する方針で決着した。7月に発売予定の写真集は、過激な路線を避け、『子供から大人への脱皮』をテーマにした内容に落ち着いた。
数日後・都内・夜・とある事務所
数日後、美紗希は事務所に呼ばれ、会議の結果を聞かされた。輝子が穏やかな笑顔で話す。
【美紗希、事務所の方針、決まったわ。あなたのバスケ部との両立、できる限りサポートする。ユニフォームのグラビアも、無理強いはしない。7月の写真集は、あなたらしい魅力で勝負するわよ】
美紗希の目が潤む。
【ありがとう、北条さん……私、ちゃんと両立できるように頑張る】
輝子は優しく頷く。
【無理はしないで。あなたが笑顔でいられるのが、一番大事だから】
美紗希は事務所を出る際、胸に温かい決意を感じていた。バスケ部も、芸能活動も、どちらも諦めず、自分のペースで進む。それが、彼女の答えだった。
総武高校・放課後・体育館。
美紗希が数日ぶりにバスケ部の練習に復帰した日、体育館はいつもの活気で満ちていた。仲間たちは、彼女が欠席していた理由を詮索せず、笑顔で迎え入れた。
麦野静乃がボールを投げ、
【美紗希、遅刻ペナルティでシュート10本な!】
とからかう。美紗希は笑いながらコートに立つ。
【よーし、倍にして返すよ!】
コートを走る彼女の姿は、以前より軽やかだった。バスケへの情熱が、彼女の心を支えている。仲間たちとの汗と笑顔が、芸能活動の重圧を忘れさせた。
女子バスケ部、美紗希と八幡が変えていったのだ。そのことは八幡自身も気がついていないのだが。
女子バスケ部は、打倒海浜総合、雪柳姉妹と声を上げ、より一層絆を深めるのであった。
総武高校・放課後・奉仕部。
美紗希は、奉仕部の教室を訪れ、八幡、雪乃、結衣に解決を報告した。彼女は少し照れながら、頭を下げる。
【比企谷さん、雪ノ下さん、由比ヶ浜さん、ありがとう。事務所と話して、バスケと芸能活動、両立できることになったよ】
結衣が目を輝かせる。
【ミサミサ、よかった! めっちゃ頑張ったんだね!】
雪乃が冷静に言う
【よかったわ、上条さん。自分で決断した結果ね。私たちは、きっかけを作っただけよ】
八幡は、いつものように縮こまりながら、呟く。
【まぁ、上条さんが笑顔なら、いいんじゃない? 私、目立つ役はパスだけど】
美紗希がクスクス笑う。
「比企谷さん、バスケのとき、めっちゃ目立ってたのにね。ありがとう、ほんとに」
八幡は首を横に振りながら
【やめてよ、トラウマ刺激しないで】
とぼやくが、内心、ほっとしていた。美紗希の笑顔は、奉仕部のやり方が間違ってなかった証拠だ。
彼女のトラウマ――中学のいじめや目立つことへの恐怖――も、こんな瞬間には少し薄れる気がした。
八幡の相手は誰が良いですか?
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1ー高橋雅史
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2ー葉山隼人
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3ー材木座義輝
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4ー戸部翔
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5ーその他