ヤハタちゃんの青春ラブコメはできるのだろうか?   作:龍造寺

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第19話です。


第19話ー八幡に忍び寄る悪魔。

 

総武高校・放課後・奉仕部。

 

7月上旬、MISAKIこと上条美紗希の写真集が発売された。子供から大人への脱皮をテーマにしたってやつ、めっちゃ評判いいみたい。バスケ部の県予選大会でも、上条さん、スタメンでバリバリ活躍してるらしい。彼女、ちゃんと自分の道見つけたんだな。ちょっと眩しいよ、陽キャすぎて。

 

で、同時期に期末テスト。奉仕部の教室で、雪乃、結衣、私の3人で教え合って乗り切った。結果? 雪乃、学年1位、相変わらずの別次元。私、学年3位、まぁまぁ頑張ったよね。結衣、赤点コースからちょっと点数上げたけど、相変わらず

 

【ゆきのん、教えて~!】

 

って泣きついてた。ほんと、結衣の天然パワー、ブレないな。

 

梅雨のじめじめした暑さ、ほんと最悪。汗で制服が張り付くし、結衣の胸元、合服でさらに目立つ。あんなに開けてて、恥ずかしくないの? って、いつも思うけど、言わないよ、私、チキンだから。

 

雪乃は涼しい顔で本読んでるけど、さすがにこの湿気には

 

【不快ね】

 

って呟いてた。放課後、奉仕部の教室で、結衣が夏休みの話振ってきた。

 

【やーちゃん、夏休み、何する?】

 

【家でゴロゴロ、自堕落生活。最高じゃん?】

 

私の答えに、雪乃と結衣、揃ってため息。雪乃、冷ややかな目で私を見る。

 

【比企谷さん、変わるんじゃなかったの?】

 

結衣も

 

【やーちゃん、せっかくの夏休みだよ! 有意義に遊ぼうよ!】

 

って、ニコニコしながら拳握る。ほんと、陽キャのエネルギー、どこから湧いてくるの?

 

【わかった、わかった。適度に外に出て、頑張るよ】

 

って、適当に流したけど、内心、ちょっと焦る。中学のいじめトラウマで、目立つこと嫌いなのに、最近、奉仕部やバスケ部で目立っちゃってる。

 

バスケの練習試合、サッカー部の事件、美紗希の相談、全部、なんか注目される流れ。嫌いじゃないけど、慣れないよ、これ。

 

教室の外、野球部やサッカー部の声が響いてくる。大会や予選が近いから、みんな気合い入ってる。私は定期的にバスケ部の練習に顔出して、練習相手やってる。

 

麦野さんや上条さんが

 

『八幡、来いよ!』『比企谷さん、一緒にバスケやろうよ』って呼ぶから、嫌々じゃなく、自分の意思でコート立つようになった。なんか、成長ってやつ? 自分でもビックリだよ。

 

 

県内・午後・本屋。

 

でもさ、人生って、調子いいときほど不運がくるよね。ある日、いつものように本屋で立ち読みしてたら、なんか、お尻触られた気がした。え、痴漢!? って、慌てて振り向いたけど、怪しいやつ、誰もいない。店内、普通に混んでるし、大学生っぽい男や主婦っぽい人しかいない。私の気のせい?

 

【いや、でも、なんか変な感触……】

 

中学のときのトラウマがチラつく。あの頃、いじめっ子たちにからかわれたり、変な噂流されたりした記憶。目立つのが怖いのに、こんなことあると、余計ビビる。とりあえず、その日は何もなくて帰ったけど、モヤモヤが消えない。

 

 

総武高校・午前・校内。

 

2日後、総武高校の廊下歩いてたら、なんか、視線感じる。誰かに見られてる? 背筋ゾクッとした。振り向いても、普通に生徒が行き来してるだけ。誰も怪しくないけど、なんか、気持ち悪い。中学のとき、教室の隅でコソコソ見られて、笑いものにされた記憶が蘇る。

 

やめてよ、こんなの、ほんと無理。昼休み、購買でパン買って教室戻る途中、また視線。ゾワゾワする。さすがに我慢できなくて、奉仕部に相談することにした。だって、奉仕部員が依頼出すのだって、別にルール違反じゃないよね?

 

 

総武高校・放課後・奉仕部。

 

放課後、奉仕部の教室に雪乃と結衣がいる。雪乃、いつものように本読んでる。結衣、スマホいじりながら

 

【やーちゃん、遅い~!】

 

って笑顔。私、深呼吸して、切り出した。

 

【えっと、相談、なんだけど……】

 

【比企谷さん、相談? 珍しいわね。どんな悩み?】

 

雪乃、本閉じて、冷静な目。私、ちょっと縮こまりながら話す。

 

【なんか、最近、変なことあって。2日前、本屋で、誰かにお尻触られた気がしたの。で、今日、校内で、誰かに見られてる感じがして……】

 

結衣、目を丸くする。

 

【え、やーちゃん、痴漢!? それ、ヤバいよ!】

 

【由比ヶ浜さん、落ち着きなさい。比企谷さん、詳しく話して。本屋でのことは、確実に触られたの?】

 

雪乃、さすが冷静。いや、でも、そこが問題なのよ。

 

【確実、ってほどじゃない。なんか、感触あったけど、振り向いたら誰もいなくて。気のせいかもしれないけど、今日の視線も、なんか気持ち悪くて……】

 

結衣、めっちゃ心配そうな顔。

 

【やーちゃん、怖かったよね! でも、校内で見られてるって、誰かいるんじゃない?】

 

【由比ヶ浜さん、憶測で決めつけるのは早計よ。比企谷さん、校内のどこで視線感じたの? 時間帯や場所、覚えてる?】

 

雪乃の質問、めっちゃ探偵っぽい。私、記憶たどる。

 

【昼休み、購買行く廊下と、3時間目の教室出たとき。2階のF組の近く。あ、でも、誰も怪しいやついなかったよ】

 

雪乃、顎に手当てて考える。

 

【ふむ。校内で視線を感じるのは、単なる気のせいかもしれないけど、本屋での感触は気になるわね。監視カメラや目撃者がいれば、確認できるけど……】

 

結衣が心配そうに私に

 

【やーちゃん、怖いなら、一緒に歩こうよ! ゆきのんも、ね!】

 

【結衣、ありがとう。でも、私、こんなことでビビってるの、情けないよね……】

 

中学のトラウマ、チラつく。目立つこと嫌いなのに、こんな変な事件に巻き込まれるなんて。私、ほんと運悪いよ。雪乃が冷ややかに言う。

 

【比企谷さん、情けないなんて思わなくていいわ。自分の不安をちゃんと話したのは、立派よ。奉仕部として、調べる価値はあるわね】

 

【え、私の依頼、受けるの?】

 

【やーちゃん、当然でしょ。奉仕部員が依頼出すのだって、ルール違反じゃないし。ゆきのん、まずは本屋の監視カメラで確認できるのかな?】

 

結衣の提案に、雪乃が頷く。

 

【そうね、由比ヶ浜さんいい考えね。比企谷さん、校内の視線については、しばらく私たちと一緒に移動しましょう。誰かが観察してるなら、気づくかもしれない】

 

【うん、ありがと、雪乃、結衣……】

 

なんか、ほっとした。奉仕部の理念、困ってる人の背中押す、ってやつ、私にも当てはまるんだな。雪乃の冷静さと結衣の明るさに、ちょっとだけ勇気出る。

 

 

翌日、雪乃が平塚先生経由で本屋の店員に連絡。本屋の監視カメラ、確認できるか聞いてくれるって。結衣は

 

【やーちゃん、今日から一緒に行くよ!】

 

って、朝からくっついてくる。なんか、過保護すぎるけど、嫌いじゃないよ。校内では、雪乃と結衣が私の周りでさりげなく警戒。視線、感じなかったけど、なんか落ち着かない。バスケ部の練習にも顔出したけど、麦野さんや上条さんに

 

【八幡、なんか元気ない?】

 

って心配される。やめてよ、目立つじゃん!でも、奉仕部の2人、めっちゃ頼りになる。雪乃の分析力、結衣の天然パワー、私のトラウマ、ちょっと薄れる気がする。痴漢疑惑、気のせいならいいけど、なんか、嫌な予感。まぁ、比企谷八幡、私なりのスピードで、この謎、解いてみせるわ。




昼投稿です。

八幡の相手は誰が良いですか?

  • 1ー高橋雅史
  • 2ー葉山隼人
  • 3ー材木座義輝
  • 4ー戸部翔
  • 5ーその他
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