コナンは安室と共に帰路についていた。
「安室さん。シュタインヘーガーとアブサンってどんな人なんだ」
「組織の中では珍しく、シュタインヘーガーもアブサンもどちらも爆弾を使用する戦闘員だ。しかも、入って3年で幹部入り。相当優秀だと考えて良い」
「警戒した方が良いな。って爆弾を使う戦闘員?」
「あぁ、普段は武器庫の管理をしている。だから余り暴れる事はないが、暴れた時はジンよりも派手に暴れる」
ジンよりも派手に暴れるなんてどんだけなんだ。しかもコードネームを持つ優秀な戦闘員でいながら、普段は武器庫の管理をしていて余りそういう任務はやっていない?よく分からないな。
「コードネームを貰う前、シュタインヘーガーはコヨーテ、アブサンはジャガーと名乗っていた。顔がバレるのを防ぐ為かいつもコヨーテとジャガーのお面をしている。そこから付いた異名は武器庫の猛獣番人」
「武器庫の猛獣番人……。まぁ、顔がバレると何か不便があるんだろうな」
「そう考えて良さそうだ。因みに、バーボンはまだ彼らと一緒に任務を行なった事はない」
その時、安室の電話がなった。安室が確認してみれば電話の主はジンだった。
「コナンくん。ジンからの電話だ。少し裏路地に入る」
「分かった」
裏路地に入り、電話を取る。コナンは少し離れた所で音を立てないように立つ。
「もしもし、バーボンです」
『遅せぇ』
「すみません。外出中だったもので」
『フン。まぁ良いだろう。で、任務だ』
「なんでしょうか」
『とある奴らの所に忍び込んで情報を取って来い。同行者はシュタインヘーガーとアブサン。お前らは顔を合わせるのが初めてだろうが問題ねぇだろう』
おっと、噂をすれば影が差すと言うが、これは丁度良い。
「ええ。問題ありません」
『詳しい事はアイツらに聞いとけ。資料は渡してある』
「分かりました」
通話が切れる。コナンが目配せをしてきたので大丈夫だと笑って見せる。
「丁度良い事にシュタインヘーガーとアブサンとの任務が入ったよ」
ピロン。スマホにメールが入る。差出人はアブサン。件名は殲滅作戦について。
――
今度の任務の件で、打ち合わせをしてぇから今日の23:00に第6武器庫。無理なら空いてる時間を教えろ。
メールアドレスはベルモットに教えてもらった。
――
「メールが早い、…」
爆発事件で失った同期の事を思い出した。懐かしいな。文面も似ている。
似ているだけだ。アイツはもう死んでいる。雑念を払うように頭を振った。
「安室さん?」
「アブサンから、今日、打ち合わせをする連絡が届いていただけだ」
そして、コナンと安室は人通りの多い道へ戻った。
安室は切り替えが出来る男だ。問題はない。しかし、安室の胸に嫌な予感が漂っていた。