というのがこの話。全然本編とは関係ないよ。
サーヴァント・ユニヴァース。
本編という重力から解放され、好き勝手やってる宇宙。ギャグ漫画のようなもの。
大凡シリアスとは縁の無いこの宇宙は、滅びかけていた。
「アウチ!なんなんですかこのデカブツは!」
己以外のセイバーをぶった斬る使命を持った、コードネーム:謎のヒロインX。
この宇宙で一番好き勝手やりやがるこのトンチキサーヴァントですら、今回の敵には手を焼く。
何故なら、今回の敵は。
『警告 警告』
『銀河警察より蒼輝銀河全域へ緊急連絡』
『悪竜現象の発現を確認 避難してください』
『邪竜存在規模 宇宙級』
『邪竜の体長 137億光年先まで届きます』
『速やかに空間跳躍をしてください』
「いや、これはちょっとやり過ぎじゃ無いですか?流石の私でもやってられませんよ」
宇宙全体から集められた『欲望の塊』が意思を持ち、竜の形となり、ただ暴れる。
この宇宙は、己の欲で自滅するのだ。
「◾️◾️◾️────」
竜は息吹を放ち、終わりを迎える。
銀河警察、原始の女神、その他大勢の原住民。
様々な種類で抵抗をしているが、竜の息吹を止めることは出来ない。
「無理ですね。新シーズンに期待しましょう」
光と闇の剣を持つ彼女は、諦めて次の物語に想いを馳せて。
宇宙を滅ぼす竜の息吹は放たれた。
「────
「◾️◾️◾️────!」
宇宙を滅ぼす竜の息吹は、突如として現れたサングラスの男に斬られた。
「あ、あなたは一体!」
「俺は
「コードネーム ファンキー太陽だ」
ふざけた名前の銀河最強を名乗ったこの男は、宇宙を滅ぼす竜の息吹を斬ったのだ。
「なんですかその名前。ダサいですよ」
「やめろ。これは由緒正しい、神々が創りし闇に葬られた名前なのだぞ」
「闇に葬られちゃ駄目でしょう」
邪竜の
「
「◾️◾️◾️────!」
ファンキー太陽は、身じろぎ一つで宇宙を揺るがす邪竜の翼を切断した。
かっこいい場面だというのに、そのふざけた名前のせいで台無しである。
「セイバー、ホームラン!」
翼を両断された邪竜の隙を突くように、ヒロインXは攻撃を叩き込む。
「◾️◾️◾️────!」
だが、その程度で邪竜は死なない。
宇宙級の存在規模。不死性を持つ竜の性質。
『
「────!」
「うわ、なんか吐きましたよ!」
「毒だ!死ぬぞ!」
「すっごいわかりやすいですね!」
竜種に時折見られる毒性。宇宙規模の悪竜現象のそれは、当然宇宙最強の毒である。
「気をつけろ、毒は空間に滲み付いている!」
「近づくだけでも危険だ!」
「空間に染みつく毒ってなんですか!?」
「知らん!そういうのもあるだろ!」
───
『1000億光年以内の存在へ警告』
『
『邪竜の吐息 攻撃範囲 全宇宙』
『熱量収束速度 -5秒』
『攻撃に 備えて ください』
邪竜最後の攻撃。
己の生命力すら燃料として、敵対者ごとこの宇宙を
-5秒という、時間の概念すら超越した速度で収束した熱量は、それだけのことが出来る。
「◾️◾️◾️────!」
最早間に合わない。否、既に
邪竜の攻撃は、
この宇宙は、無に帰った。
「
『魔剣』エクスカリバー。
敵の数、距離、物理法則、時間軸、世界の違い、概念にすら影響されない最高の剣技。
邪竜が時間を超越し攻撃したように、
『邪竜が宇宙を滅ぼした』事実は
「『
そこに叩き込まれる二振りの剣。
滅ぼした事実が無くなったとはいえ、邪竜は消耗している───
「◾️◾️◾️────!」
届かない。
自分以外のセイバーを絶滅させるために研鑽された剣技ですら、それでも邪竜を倒せなかった。
───そんなことは知っている。
剣技では
邪竜には、届かない。
だが。
「コスモリアクター 起動」
「行くぞ、第二宝具……『銀河流星剣』!!」
「まったく、恥ずかしい限りです。敵を目の前にして諦めるだなんて」
「まあ勝ったのでノーカンですが!」
“ぶい!”とこちらに笑顔を向ける黒い帽子を被った少女は、己の行動を恥と思いながらそれを越える勝利で塗り潰した。
「全然ノーカンではない。お前が最初からああしていれば直ぐに解決しただろう」
「いえ、あなたというお助けキャラがいなければ危ないところでした。ありがとうございます」
世界線が違うこの宇宙で、
『部外者が内部の問題を解決してはいけない』『あくまで、この宇宙の存在が解決しなければ』
そのような考えから、最初は手を出すことすらしないつもりだった。
「お前があまりにも情けないからな。つい手を出してしまった」
絶望的な状況下で、一度ではあるが謎のヒロインXは
それは彼にとって最も情けない、許せないことだった。
他の誰かなら許した。別の誰かなら納得した。
だが、仮にも己と同じ存在が敵を前にして諦めるだなんて、彼には我慢できなかった。
「反省していますとも。今後はどんなセイバーが相手だろうと正面から不意打ちして挑みます!」
「それは反省なのか?」
謎のヒロインX
言わずと知れたアルトリア・ペンドラゴン。自分以外のセイバーを斬る使命を持った剣士。
いろいろあって邪竜と戦闘になったがまあ無理。次回作に期待した。
────そこに時空を超え最強の俺登場。
なんやかんやあって邪竜にトドメを刺した。
ファンキー太陽に弟子入りしている。
邪竜 ◾️ォーティ◾️ーン
悪竜現象は『身に余る欲望を抱いた存在』が竜に変貌したものらしい。
邪竜が生まれたということは、『身に余る欲望を抱いた存在』がいるはずである。
今回は宇宙の自滅機構、『もう終わりたいと思っている宇宙の側面』が邪竜になった。
ファンキー太陽/騎士王アーサー
クソダサネーム。グランドセイバーを自称したがそもそもサーヴァントではなく本体。
相変わらずぶっ飛んでいるが、今もなお宙を旅しているのでまだまだ強くなれる。
部外者が手を出すのは駄目だよな→俺ともあろう者が敵を前に諦めるだと!?→こうやるんだよ!
というわけで、文句を言うついでに手を貸した。Xを
今は邪神ハンターをしている。