DMC Birth of Rebellion 作:chi-3
スパーダとレヴィの二人はデビルハンターの仕事に区切りをつけて魔界への帰路にあった。
「御主人様!ぼく、その姿の方が素敵だと思うなぁ!」
スパーダの肩にピョンと飛び乗ったレヴィは悪魔の姿に戻ったスパーダの頬にスリスリと自分の頭を擦り付ける。
「やれやれ、本当に魔界は殺伐としていて気が滅入るな。まったくもって品が無い。」
拍動するように蠢く道々。悪魔がそこかしこで小競り合いをしている。しかし、スパーダを確認した悪魔はそそくさとその場を離れ一筋の道が出来る。
「見えてきたな、逢魔の門。」
逢魔の門。ムンドゥスが配下の悪魔どもに神託を下す円卓、そこを護る門である。
「ぼく、あんまり行きたくないんだよなぁ。」
レヴィは門を前に愚痴をこぼす。
「それは、私とて同じだ。奴ら、クセが強すぎるからな」
「はぁ」「ふぅむ」
二人は同時に溜め息をついて門を開ける。
トガァァァン!
扉を開けた瞬間、二人の目の前にボロボロのスパーダと瓜二つの姿をした何かが吹っ飛んできた。
「あっ!シャドウ!」
レヴィにシャドウと呼ばれたスパーダの姿をした何かはその場でシュンと球体に姿を変えた。
「おうおう!やっと御本人が登場か!偽物んじゃぁ暇つぶしにもなんねぇぜ!」
憤怒の悪魔サターン。六本の腕をもつ岩のような身体をした巨体がぬっと姿を表す。
「サターン。貴様、ぼくの眷属をよくもやってくれたな!」
スパーダの肩から飛び下りたレヴィアタンは真の姿(妖狐)を現し臨戦態勢をとる。
「かかかっ!ずいぶんこっぴどくやられたなぁ!シャドウ!」
レヴィの変化とともにその影から雷を纏い姿を現したグリフォンもサターンに狙いを定める。
「おぉ?隊長様の腰巾着が俺様の相手かぁ?」
「なんと、面白くなってきたのう!ワシはサターンの勝ちに一票じゃ!」
円卓の1席に腰を据える赤い甲冑の悪魔、強欲の悪魔マモンが手を叩きながら二人の様子を楽しそうに眺めている。
「うふふ、スパーダ隊長♡やっと来てくれたのね!偽物を眺めて居るのも悪く無かったけれど、やっぱり本物じゃなくちゃね!サターンの奴、ワタクシがうっとり眺めて居たスパーダ様のお人形をさっき来たばかりのクセにいきなりぶっ飛ばすんだもの。マジ最低!」
突然サターンの後ろの空間が歪み、そこから全身が銀色の鏡の様に周囲の景色を身体に写す人間の女体を模したかのような悪魔が現れる。
「うぉ!?アスモデウス!?いつからそこにいたんだ!驚くじゃねぇか!これからお楽しみなんだ!邪魔すんじゃねぇ!!」
「ふん、ホント、暑苦しい奴!」
色欲の悪魔アスモデウスはサターンを一蹴りしてすぐに自分の席に戻っていった。
「ふん。痛くねぇ!」
サターンは肩をゴキゴキと鳴らしいよいよレヴィと戦闘開始直前となったその時。
「漸く揃った様だな。戯れはそこまでにせぃ。」
円卓の中心に業炎が燃え盛ると、その中心に悪魔の目が浮かび上がった。
「これは、これは、ムンドゥスさま。お久しゅうございます。」
サターンはレヴィアタンが居なかったかの様にすぐさま大きな目玉に跪いた。