DMC Birth of Rebellion   作:chi-3

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侵攻会議

悪魔たちはそれぞれ円卓の席につく。

 

「揃ったていうけど、ベルゼブブが居なくない?」

 

レヴィは疑問を投げかける。

 

「あやつを呼べば節操のない虫どもが暴れ回るだろうし、併せてあの巨体だしのぅ。それに、奴め、何にも考えてはおらんから居るだけ無駄であろうのぅ。」

 

マモンが質問に答えると、他の悪魔たちは皆静かに頷いて納得した。

 

暴食の悪魔、ベルゼブブ。ウジの集まったかの様な大きな身体をした悪魔。眷属であるハエの悪魔であるベルゼバブを常に身体から生み出しては自身以外の全ての魂を喰らおうとする。

 

「奴には、奴の仕事を任せておる。そんなことよりも、スパーダ。貴様、騎士団の隊長でありながら、随分と不在期間が長いのではないか?」

 

円卓の中心に燃える悪魔の目玉がスパーダに問い詰める。

 

「ふん。私は貴様に忠誠を誓った覚えはない。勝負の契約で貴様の命令を嫌々聞いているだけにすぎん。」

 

「…。ならば、これから命令を下そう。貴様らは、これから魔塔テメンニグルの復活に向けてある一族の秘宝を奪い取って来るのだ。」

 

「それってもしかして、東洋から来たっていう鬼族の秘石かしら?」

 

アスモデウスが業炎の目に問い掛ける。

 

「さよう。」

 

「でも、どうして?たしかに悪魔達の間では取り込めば凄い力が手に入るって噂だけれども。」

 

「あれは、悪魔の大きな派閥である幻魔族の魂を長い時をかけて、それも膨大な量を封印してきた。更には、幻魔の王フォーティンブラスの魂すらも喰らったと聞く。」

 

「ほぉ!東洋に遠征に行くとは聞いておったが、幻魔王め、征伐されておったのか。して、それが今回の魔塔復活に役に立つと?」

 

マモンが身を乗り出して目を輝かせる。

 

「テメンニグルは地上に魔界の瘴気を送るための塔。魔塔は悪魔そのものと言ってよい。それは一つの悪魔を楔として生きていた。それが、悪魔狩りによって突如封じられた。」

 

業炎の目は淡々と説明を続けるが、サターンが話に割って入る。

 

「まったく、たびたび現れるんだよな、驚異的な強さをもった悪魔狩りが。戦って見たいもんだぜ!おっ、そう言えば今もいるんだっけ?たしか、なんだったか、そう!ダンテだ!戦いてぇなぁ!」

 

「だまれ、サターン。」

 

業炎の目に睨まれてサターンは口を塞いだ。

 

『テメンニグルって御主人様がやっちゃったやつだよね?』

 

『アレは犬コロ(ベオウルフ)がちょっかいを掛けてきたのが悪い。私は露払いをしただけだ。運悪くその先に塔の悪魔がいただけの事よ。』

 

サターンと業炎の目を尻目にレヴィとスパーダは小さな声でコソコソ話をした。

 

「しかし、何故今になってテメンニグルを復活させる必要がある?」

 

スパーダは疑問を口にする。

 

「我が力は常に魔界の瘴気、そして悪魔の魂を取り込む事で顕現する。我が人間界に直接乗り込む事が出来ない理由はそこにあるのだ。」

 

「なるほど…だから瘴気を人間界に送り込む魔塔が必要というわけか。」

 

「だが、塔の復活には今の世代の悪魔の魂を全て集めても足りない。しかし、秘石に封じられた悪魔どもの魂を用いればそれも可能となろう。故に、かのアミュレットが必要というわけだ。理解したならばさっさと奪って来るのだ。よいか?」

 

悪魔達は業炎の目からの命令に揃って返事をする。

 

「御意に。」

 

『やれやれ、やはり面倒な事になったな…。これからどうするか。』

 

悪魔の中で一人だけスパーダはこれからの立ち回りに頭を痛めていた。

 

 

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