DMC Birth of Rebellion 作:chi-3
「随分、長いバカンスだったようね。それとも、女の子にフラれて傷心旅行だったのかしら?ダンテ。」
魔界から帰って来た事を知るよしもないローザは久しぶりに帰って来たスパーダに軽口を叩いた。
「あぁ!ある意味そうかも知れないな。私の数多たる誘いに乗らない君に我が心はいつも焦がれてる!」
スパーダはローザに劇場役者の様に大袈裟に振る舞った。
「はん!相変わらずね。そんなにお望みならデートに誘ったげる。」
ローザの言葉にスパーダは純粋に目を爛々として答える。
「な、なんと!で、デートとは!?あんな事やこんな事をするというアレか!?」
ローザはしどろもどろするスパーダに対して得意げに答える。
「ええ!お待ちかねの悪魔退治よ!」
「あ、あぁ。そういうアレね…。」
スパーダはガックリと肩を落とすとその肩にポンと手を置いてローザは顎でクイッと行くぞと促した。
「やれやれ、とんだパーティのお誘いだ。」
そして、二人はバイクに乗って目的地に向かう。
向かう場所は悪魔の群れによって占拠された古く寂れた教会を中心とした小さな集落。
「ふむ、こんな集落など、放っておいても問題ないのでは?」
「バカなこと言ってないでサッサと殺るよ!」
スパーダはバイクから飛び降り、二人は二手に分かれ、それぞれ集落に蔓延る悪魔を討伐にむかう。
村に着くなり大きなハサミをもった数体ほどの霊体が雄叫びを上げならが、ユラユラとスパーダに向かって来る。
大きなハサミは大口を開けてスパーダの首元に迫る。
ガキンッ!ズドンっ!
わざと寸でのところまで誘ってスパーダは大剣の柄ををハサミの又に挟み込み、左手の拳銃で悪魔に魔弾をぶち込んだ。
「はっ!汚いカーテンがユラユラと鬱陶しいな!」
『ねぇ!御主人様!ボクも遊んでいい!?ずっと暇だったんだもん!』
スパーダの影に潜んでいたレヴィがフワリと飛び出す。
「むっ、ローザに気づかれるなよ?」
「うん!大丈夫、大丈夫!もし見られてもボクの力は"スパーダの呪い"って事で!」
レヴィは自身から2つの玉を取り出し、それぞれをシャドウとグリフォンに変身させ、悪魔の群れに攻撃を浴びせる。
「ひゃっほー!久しぶりの全力ブッパだぜぇ!なぁシャドウ!」「…」
「…はぁ、ったく、オメェは!相変わらず静かなニャンちゃんだなぁ!」
無口なシャドウに愚痴をいうと、グリフォンは数本の雷柱を前方に打ち出し、雑魚悪魔達を散り散りにぶっ飛ばした。
「ガウっ!」
そこに続いて、空高く舞い上がったシャドウがその姿を刃に変え、回転しながら悪魔達に襲いかかる。
悪魔たちは悲鳴を上げながら黒い塵と化す。
「ふふん!よくやった!お前たち!…どぉ!?御主人様!凄いでしょ!!」
レヴィは自慢げにスパーダにアピールする。
「ああ、凄い凄い。流石レヴィだ。」
スパーダはレヴィアタンの頭をポンポンと撫でた。
「ところで、レヴィ?今更聞くのもなんだが、お前、何故わざわざ眷属を使うのだ?お前自身でも十分戦えるだろう?」
撫でられてご機嫌だったレヴィは一瞬表情を曇らせたがクルッと振り返り元気良く答える。
「えー、御主人様、今更ぁ!?でも、それはヒ・ミ・ツ!」
「ふん。まぁいい…。それより、本当にローザに気づかれるなよ!」
「…うん。ダイジョブだってば!」
レヴィアタンはスパーダの問いに遠い日の思い出を脳裏に想い起こすのであった。