DMC Birth of Rebellion   作:chi-3

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昔日の思い出 中編

レヴィアタンが初めて意識を持ったのは西暦885年フランス、パリ。

 

当時、パリはヴァイキングにより幾度も侵略の危機に晒されており、悪魔にとっては新鮮な肉体や魂を集めるにはもってこいの時代であった。

 

「おぉ、ネヴァンよ。我が所望の品は持ってきたか?」

 

「えぇ、とびっきり新鮮で容姿の良いのを持ってきたわよ。報酬は弾みなさいよ?」

 

「容姿などはどうでも良いのだ。ナイトメアの核を保存するには人間の大人ではない、若く新鮮な肉体と無垢な魂が必要なのだ。」

 

薄汚れた女の子を脇に抱えて実験室の様な部屋に入って来たレヴァンは実験台に意識の無い女の子を寝かせた。

 

「マモン。あんたの訳の分からない実験に付き合ってやってるんだ。ありがたく報酬を渡しな。」

 

「ほぉ。これはなかなか、良い魂の淀みを持った個体だ。これなら幾ばくかは保つかもしれんな!」

 

マモンは強欲の悪魔であり、知識を追求することに暇がない。そして、彼の実験の一つにナイトメアの生成があった。

 

ナイトメアとは、無機の生物。主にスライムや、エクトプラズム、低知能な虫型悪魔などの統制に用いるデバイスである。

 

「よいよい。これならば、ホレ、デビルスター10個やろう。」

 

「ふざけるな!クソジジイ。あとパープルオーブ一つは付けな!」

 

「くっ、なかなか貴様も強欲よのぉ。ホレ。」

 

マモンが報酬を渋々差し出すとネヴァンはむんずと奪いとり満悦な表情を浮かべた。

 

「で?その子どうすんのさ?」

 

ネヴァンは奪いとったパープルオーブを光に当てながらマモンに問いかけた。

 

「ふむ。この試作したナイトメア・コアとここに閉じ込めたお前に纏わりついていた闇と雷のエクトプラズムをこの娘に同時に埋め込む。そして、こやつが我々の命令を聞き、エクトプラズムの制御が出来れば成功じゃ。」

 

マモンは左手にナイトメア、右手に大きな試験管に入った激しく蠢く霊体を持って少女の前に立った。

 

「ふーん。面白いから観ててあげるわ。はやくしなさいよ。」

 

「言われんでもやるわい。楽しみじゃのぉ!」

 

マモンは仰向けの女の子の胸に球体のナイトメアを無理やり押し込んだ。

 

「ぎぃゃあー!!」

 

女の子は体中をビクビクとさせこの世のものとは思えないような叫び声を上げた。

 

少女の身体は中に浮きドロドロに溶け光を帯びた黒い球体になる。

 

「ふむ!やはり、想定通りに安定した!では、このエクトプラズムを注入するぞ!」

 

マモンが続けて試験管の蓋を開けると同時に球体にソレを突っ込んだ。

 

その瞬間。一つだった球体は、大きな玉と小さな玉二つに別れてそれぞれゆっくりとふわふわと宙を浮かんでいた。

 

「…で?これは成功なの?」

 

ネヴァンがマモンに問いかけると、マモンは顎をスリスリと擦りながら深く考え込んでしまった。

 

「やれやれ、失敗なのね。つまんない。」

 

「くっ、貴様の持ってきた肉が悪かったのだ!デビルスターは5に減らす!」

 

「ちょ、ふざけないでよ!さっさとよこしな!」

 

ネヴァンとマモンは失敗の失意のままその場を離れた。

 

が…しばらくして、大きな玉はブヨブヨと形を変えて元の女の子の形に戻り、小さな二つの玉を左右の手のひらに乗せた。

 

「ここはどこ?ぼくは一体…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

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