DMC Birth of Rebellion 作:chi-3
大登壇で仁王立ちで佇む修道女。
どうやら意識を失って居るようだ。
「クククッ、やっと大人しくなりやがったこの女!さっさとその閻魔刀をよこしやがれぇ!」
周囲にいた悪魔達が修道女に向かって一斉に襲いかかろうとしたその瞬間。
ズバッ!ドドン!
肉が裂ける音と銃声が鳴ると同時に悪魔達の悲鳴が鳴り響く。
「ぐぎゃぁあ!」
「美しき君よ。私は、君を護ろう。」
スパーダは闇を纏った大剣を背に携えて、意識なき修道女の前で跪いた。
「さぁて、パーティーの始まりだ!」
そう言うとスパーダは迫りくる悪魔達を次々と大剣で薙ぎ払い、攻撃を躱し、両の手の拳銃で悪魔を打ち払った。
そして、最後の一匹を一刀両断にすると、大剣に付いた血を払うように大剣を払った。
「ふぅ、やれやれ。同志とはいえ、対峙したからには一匹残らず消さねば秘密がバレるからな。ホネが折れるよ、まったく。」
一息付くとスパーダは右耳にヒンヤリとした感覚を覚えた。
「お前も悪魔か…?」
意識を取り戻した修道女が刀をスパーダに向けて静かに佇んでいた。
「美しき君。私の名はダンテ。君の父に助太刀を頼まれてここに来た。」
「父上だと!?私の父上はとっくの昔に亡くなっている!!嘘をつくな!!」
「ふむ。何か間違いがあったかな?だが、僥倖!!」
スパーダは修道女の刀を自身が持つ大剣フォースエッジで弾くと修道女をお姫様抱っこの様な形で抱え上げ、その場から高くジャンプした。
「きゃあ!?」
すると、突然スパーダ達が居た場所が爆炎を上げて崩れ去った。
「流石です。"スパーダ"殿。」
その身に被った修道士の皮をベリベリと剥がしながら笑みを浮かべる悪魔。
「あぁ。お前だったか。ベルフェゴール。」
「聖女の悪魔絶ちの刀の力なら邪魔者なアナタを葬れると思いましたのに…。本当にアナタ、面倒ですねぇ。」
ベルフェゴールは7つの大罪と呼ばれる悪魔の一つ。怠惰を貪る悪魔だ。
その姿はカバの様な頭に闘牛の様な筋肉質な身体とコウモリの翼。そして、虎の様に鋭い爪を持つ四肢。
「ベル!私はお前に感謝しているよ。神など居ないと思っていたこの世界に!こんな美しき女神が居たんだと教えてくれて!」
スパーダはベルフェゴールに対して感謝を述べた。そんな最中。
「ちょっと!下ろしなさいよ!」
女神と呼ばれた修道女はスパーダのほっぺたを抓りながらジタバタと暴れた。
スパーダは表情を変える事なく足場を次々と飛び越えると、安全な場所を確保して修道女を地面に優しく下ろした。
「美しき君。名を教えてくれないか?」
スパーダの問いかけに頬を赤らめながら慌てて答える。
「さっ、さっきから美しい君とか理由わからない事言って!アンタも悪魔だって知ってるんだからね!?私の名前はローザよ!ふんっ!」
「ローザ!名前まで美しいっ!!とても、素晴らしい!!」
スパーダは喜々として身を翻して膝を曲げると、一瞬にしてその場を飛び去りベルフェゴールの眼の前に姿を現した。
「私を騙し討ちして、昇級しようという魂胆なんだろうが。怠惰もたまには役立つモノだな!!」
「くっ、スパーダ隊長!アンタの反逆行為。悪魔界に知れたらどうなる事かな!?ハハハッ!きっと面倒だろうな!」
「そうなる前に君を討ち取ろう!怠惰の悪魔よ!」
スパーダとベルフェゴールの激しい攻防が大聖堂を少しずつ崩して行く。