DMC Birth of Rebellion   作:chi-3

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助太刀

スパーダが拳銃のトリガーを引こうとした瞬間、怠惰の悪魔はニヤリと笑って呟く。

 

「フヒヒッ、めんどくせぇな、俺が単独だなんていつ言ったw」

 

「なっ!?」

 

突如スパーダの背後に黒い霧が集約するとベルフェゴールに瓜二つの悪魔が出現した。

 

「あー、ダルい。兄者、助けに来たよぉ〜。」

 

現れたベルフェゴールの弟は大きなカバ口でスパーダに噛みつきスパーダを拘束した。

 

「ぬぅ!不覚!」

 

「あーいタタタッ。フヒヒッ!あー、めんどくせぇ。弟よ。そのままスパーダを拘束しろ。」

 

大口に挟まれ、それに抗うスパーダは一切の身動きが出来ない状態に陥ってしまった。

 

「まいったな。この状況は…、少々マズいな。いや、非常にマズい。」

 

「クククッ、憧れのスパーダをこの手で殺れるなんて!あの女を連れてきて正解だったぜ!ついでに女をぶっ殺して閻魔刀とアミュレットを奪えば俺様は地獄の王だ!」

 

ベルフェゴール兄は拘束されたスパーダに近づきながらウキウキと小躍りしながら鋭い爪を天に掲げた。

 

「伝説もあっけないもんだな。スパーダよ。」

 

「アナタ。跪きなさい。」

 

女性の冷徹な一言がその場を支配した。

 

スパーダは彼女の意図を瞬時に読み取り、力を抜いて頭を下げた。

 

キンッーー。乾いた鉄の響きが時間を一瞬止めたかの様に空間を大きく一文字に切り裂いた。

 

ずずっ。時間を取り戻したように横ずれしていく物質たち。

 

「あれ、兄者が二人に見え…。ぶっ。ブヒっ」

 

ズドンっ。びちゃっ。

ベルフェゴール弟の頭が斜めに真っ二つに切り裂かれ、その大きな身体が大地に沈む。

 

「おっ、弟よ!」

 

「凄まじいな。噂には聞いていたが、流石、閻魔刀。ローザ殿、恩に着る。」

 

「礼は後にしなさい!来るわよ!」

 

スパーダは身体をパンパンとはたきながら態勢を整える。

 

「めんどくせぇ弟だなぁ。頭も悪けりゃ、足止めにすらならんとは。もう、我が血肉となって役に立て!」

 

ベルフェゴール兄はそう言うと弟の遺体に喰らいついてその身を更に大きく頑強に変化させた。

 

「これは、これは。非常に代謝が宜しいことで。」

 

スパーダは変化を続ける怠惰の悪魔に突進し、大剣を突き立てた。…が。

 

ギィーン!

 

「ぬぉっ!なんという硬さ!全く刃が刺さらん!」

 

「クククッ!弟の血肉が盾となる。私に傷を付けることは叶わんぞ!」

 

ローザはスパーダとベルフェゴールのやり取りを注意深く観察していた。

 

「さっきの彼の攻撃で弾け出たものは…。オーブかしら?直ぐにまたあの悪魔に取り込まれていったけど…。」

 

スパーダの攻撃が怠惰の悪魔に当たるたび赤いオーブが出ては直ぐに元に取り込まれていく。

 

「アナタ。そのまま攻撃を続けて!」

 

「むっ?了解した!」

 

次々と攻撃をベルフェゴールに浴びせるスパーダ。

 

ローザは左手にアミュレットをかざすと攻撃によって出たオーブを次々と吸い込んでいった。すると、怠惰の悪魔の身体が徐々に徐々に小さくなっていく。

 

「な、なんだと!?めんどうな女め!ぶっ殺してやる!」

 

ベルフェゴールは標的をローザに変えて大口から燃え盛る火炎を飛ばした。

 

「我が女神に穢れた汚物を吐きつけるなど言語道断っ!」

 

スパーダは大剣に力を込めるとローザに迫りくる火炎に思いっきり投げつけた。

 

大剣は高速に回転し、火炎がローザに当たる直前で掻き消した。

 

「頃合いかしら。」

 

鞘に力を溜めていたローザは一気にそれを解放した。

 

ブォン!空間に鈍い音が響き渡る。

 

一瞬で間合いを詰め怠惰の悪魔の身体に一気に数十手もの太刀を浴びせた。

 

「ぷぎゃあ〜っ!」

 

ベルフェゴールはバラバラとその場にこぼれてただの肉片と化していった。

 

 

 

 

 

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