DMC Birth of Rebellion 作:chi-3
肉片と化した怠惰の悪魔と周囲に散らばった悪魔の死骸から出たオーブをローザはアミュレットをかざし全て吸い込んだ。
「ローザ殿。その刀とその宝石は一体…?」
スパーダは静かに見守っていたが、聞かずには居られなかった。
「あなたこそ、あの悪魔にスパーダって呼ばれて居たけれど。一体どういう事?」
スパーダはドキッとしたが、冷静を装い誤魔化した。
「スパーダは私の因縁の宿敵だ。そして、この怠惰の悪魔の主君。私の名前はダンテ。しがないデビルハンターですよ。お会いした時に申したでしょう?」
「ふーん。ダンテ。いい名前ね。でも、あんたのその服のセンス。最悪ね。どこの貴族よってかんじw」
スパーダは自分の服装を見直しながらローザの一言に少し傷ついたが、話を切り替えた。
「そんな事より、その刀、閻魔刀とお見受け致す。何処でそれを?」
ローザはスパーダの言葉に一歩退いて柄に手を置く。
「何故、閻魔刀をしっている?」
『…しまった。閻魔刀は悪魔を滅しながら、長年悪魔ですら見つけられなかった遺物だった。警戒されてしまうか!』
スパーダは咄嗟に嘘をついた。
「…私は遥か東の島国からやってきた侍の末裔。刀には少々知識がある。」
『…刀など全然わからんが、なんとなくかつて出会った侍っぽく振る舞おう』
「なんだと?その成りで侍だったの?実は私も侍の末裔よ。」
「そっ、そうなのか?」
『なんだか知らんがなんとかなった〜!』
ローザは警戒を解くと閻魔刀について語った。
「まぁ、侍といっても、遥か昔にこの地に彷徨いついた異国の移民だったんだけどね。今ではこの地の宗教に馴染んで修道士の道を歩んでいるわ。」
「いや、なかなか、悪魔を一太刀に割くあの一刀。かつて見た侍を彷彿とさせますな。たしか、ええっと。オニとか言うスピリットをその身に宿した侍。なんだったか…オニ…。」
「アナタ。それ以上は口に出したらだめよ。」
ローザは鋭い目でスパーダがこれ以上言葉を紡ぐ事を止めた。
「一つ言える事はこの刀とアミュレットのせいで私の両親は私の目の前で殺され、私はいつの間にか悪魔どもに狙われるようになってこんな生活をしているってこと。それ以上でも、以下でもないわ。今ではただ、自分が生きる為だけに悪魔を殺して殺してコロして生活するだけの女って事よ。」
ローザは自分の紡ぐ言葉に次第に気力を失い変化する表情をスパーダに見せまいとクルリとそっぽをむいた。
スパーダは振り返る瞬間に悲しそうな表情をしたローザの横顔を覗いてしまった。
先程までの強く逞しかった女神が見せたか弱い横顔に悪魔スパーダの心は釘付けとなった。
種族など知った事か!とにかく今、ここにある大切な何かを守りたい。スパーダはそう心に深く誓う。それが反逆の芽生えとなることを知らず。