ランサー「(´.・ζω・`)」
ソラウ 「あなたのほうが悪いわ」ネチネチ
ケイネス「(´ ・ ω・`)」
ランサー「それ以上は我が主への侮辱だ」キリッ
ソラウ 「(´ ・ ω・`)」
「誓いますぞジャンヌ。必ずや貴女の魂を神の呪いから解放して差し上げます」
「聞く耳持たぬ。剣を執る覇気なき者は去れ」
すげないセイバーの答えに黙礼を返すと、キャスターは実体化を解いて夜の闇に消えた。
深く吐息をついて、セイバーは臨戦態勢を解く。脱力したアイリスフィールも疲れ切った様子でベンツに寄りかかっていた。
「会話の成立しない相手って・・・・疲れるわよね」
「全くです。ああいう手合いには虫唾が走る」
「むざむざ取り逃がしたのは悔しい?」
「ええ。ですが正直なところを言えば、キャスターの方から退いたのは僥倖だったかもしれません」
「え、そうなの?」
セイバーの弱気な発言は、アイリスフィールにとって意外だった。魔術戦に特化したキャスターのクラスに対して、最強の抗魔力を備えたセイバーのクラスは極めつけの鬼札となるからだ。
だがセイバーは先ほどのキャスターの振る舞いにわずかな違和感を覚えていた。彼の立ち振る舞いは、
何より、彼女の隣には無防備なアイリスフィールがいるのだ。仮にキャスターが広範囲に被害をもたらす魔術を行使しようものなら、セイバーの抗魔力はセイバーしか守れず、アイリスフィールは成すすべもない。
「あのキャスターは・・・尋常な意味での魔術師とは違うのかもしれません。このような状況で立ち向かうには、危険な敵のように感じました」
セイバーが不穏なものを感じた敵とあっては、アイリスフィールも評価を改めざるを得ない。
「兎にも角にも、『アインツベルンの城』に向かいましょうか」
セイバーがアイリスフィールの運転に、再び顔を引きつらせるのにそう時間はかからなかった。
夜気の中に響き渡ったのは、鉄筋コンクリートが軋みをあげる不気味な断末魔だった。
異常に気付いた避難者たちが、頭上に聳える高層建築の異変を見て悲鳴を上げる。
「ホテルが、ホテルが崩れる!」
崩壊は無駄なく速やかに、そして徹底的だった。
~略~
「舞弥、そっちは?」
『最後まで32階に動きはありませんでした。標的はビルの外に脱出していません』
と、いうことは―『ロード・エルメロイ』ことケイネス卿は哀れあの瓦礫の山の仲間入り、ということで間違いない。
~略~
切嗣は紫煙を深く吸い込んで気持ちを切り替えると、舞弥に撤退を指示するべく携帯電話に耳を当てた。
昂揚を微塵も感じさせない声で、舞弥が答えた。
綺礼は教会の地下室で長く考えこんでいた。
先ほどアサシンから報告されたカメラ付きの使い魔―間違いなく、衛宮切嗣はこの聖杯戦争に参戦している。
だが、そこから先―衛宮切嗣の次の行動が全く予想できなかった。
衛宮切嗣がセイバーのマスターでない以上、彼は傭兵としてマスターを仕留める算段なのだろう。そこまでは推察することのできた綺礼だが、現時点で最も標的になりえるマスターが見当もつかない。
せめてランサーがその『必滅の黄薔薇』でセイバーに傷を負わせていれば―そう思ったところで、綺礼は傍らに忍び寄る冷ややかな異形の気配を感知した。
「アサシンか?」
「はい。早急に御耳に入れておかねばならぬ儀がございました故・・・・」
原作との変更点。
1.キャスターと戦闘を行わない理由を、「左手を使えない」から「違和感と、アイリスフィールが隣にいるから」に変更。
2.セイバーが左手の負傷をしてないので、他陣営からみてセイバー陣営の、ケイネス襲撃の緊急性が薄い。
3.このため舞弥vs綺礼が発生しない。