今回3500文字になりました
「じゃあ全員がランクアップを選ぶんだねモビタくん」
「そうなりますね、お願いしますヘスティア様」
「発展アビリティは、モビタくんが連射、ゲドくんが剣帝、ジーンくんが治療だね。覚えたよ」
「それで間違いはないですよ。私は連射です」
「うん、俺は剣帝ね」
「ああ、オレは治療だ」
「それじゃあランクアップさせていくよ」
主神であるヘスティア様に背中を晒し、背の恩恵を更新してもらう私達。
それぞれが新たな発展アビリティを得て、全員がLv4にランクアップした私達には、新たなスキルも発現していたみたいだ。
モビタ・モビ
Lv4
力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
射撃:E
耐異常:F
連射:I
《魔法》
【ガンスミス】
《スキル》
【銀矢投擲】
【牧場物語】
【金色縁】
【夢幻三剣士】
【樹木友人】
【心友音波】
【寄生浄化】
・寄生するものを浄化するもの
・寄生するものを浄化し、消滅させることが可能
・魔法【ガンスミス】で弾丸の代わりに真空ソープを発射する石鹸鉄砲を作成可能となる
私のこの【寄生浄化】というスキルは、強化種のモス・ヒュージを倒したことで発現したスキルで、間違いない。
弾丸のような種子を発射することが可能なモス・ヒュージの種子は、撃ち込まれた相手から根を生やしていたので、他者に寄生するものではあった。
ドラえもんの映画で銀河エクスプレスというものがあったが、それにはヤドリという寄生生物が居て、ヤドリに寄生された相手に真空ソープをかけると寄生生物が死んで、寄生されていた相手を助けることができた筈だ。
寄生するようなものを発射する相手を倒したことで、真空ソープも出せるようになった私には、やはりドラえもん関係のスキルが発現するらしい。
私以外にも新たなスキルを発現していたゲドとジーンのステイタスも見せてもらったが、紙にはこんな感じに書かれていた。
ゲド・ライッシュ
Lv4
力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
幸運:E
耐異常:F
剣帝:I
《魔法》
【リトルフィート】
《スキル》
【幸運冒険者】
【創薬師】
【特殊火遁術】
【渦槍水流撃】
【竜鱗鎧化】
【不死王手】
【盗賊窃盗】
・何かを持っている相手から、触れることなくその物品を窃盗して奪うことが可能
ジーン・グライペル
Lv4
力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
鍛冶:E
彫金:F
治療:I
《魔法》
【セイクリッド・ハイネスセラピア】
【フルンティング・ネイリング】
《スキル》
【天性肉体】
【鍛冶鍛錬】
【友愛鍛冶】
【極大治療】
【金剛豪拳】
【破壊王】
・何かを破壊する時、最高ランクの破砕の一時発現
・不壊属性を宿す装備も破壊しようと思えば破壊が可能
ゲドの【盗賊窃盗】と書いて「スティール」と読むスキルは、敵が持つ武器を奪うことが可能なスキルであり、武装したモンスターや対人戦で役立つスキルとなるだろう。
ジーンの【破壊王】と書いて「キングオブデストロイ」と読むスキルは、何かを破壊する時に役立つスキルだが、どうやらオッタルの頑丈な剣をジーンが拳で破壊したことで発現した可能性が高いスキルになるそうだ。
武器を奪うスキルと武器を破壊するスキル、どちらのスキルも対人向きなスキルになるが、今の私達にはありがたいスキルだと言えるな。
ダンジョン内でフレイヤ・ファミリアのオッタルが襲撃してきたことを考えると、今後フレイヤ・ファミリアや他のファミリアの団員が襲ってきてもおかしくはない。
オッタルに勝利したジーンならば問題はないが、今の私とゲドはジーンほど強くはないので、少しでも強くなっておく必要がある。
素手でも戦える冒険者は居るが、武器が無ければある程度弱体化する冒険者は多い。
武装した相手から武器を奪うか、破壊することが可能なスキルは間違いなく役立つ。
フレイヤ・ファミリアのオッタルが動いた目的は解っていないが、団長であるオッタルが動いたのだから、他の団員が動かないという保証はないので、フレイヤ・ファミリアは私達の敵だと判断しておいた方が良さそうだ。
それはそれとしてLv4にランクアップしたことをギルドに報告しにいかなければいけないので、私はヘスティア・ファミリア団長としてギルドにまで向かう。
担当の職員であるエイナさんを呼んでもらうと、私達3人がLv4になったことを伝えた瞬間「1ヵ月でLv4!」と驚いていたエイナさん。
「1ヵ月ごとにランクアップしてる貴方達は今度は何と戦ったの?」
恐る恐る聞いてきたエイナさんには、嘘偽りを言うことなく正直に戦った相手を教えたが「うぅっ胃が、胃と頭が痛い!」と苦しみ始めたエイナさんに胃薬と頭痛薬を渡しておいた。
どうやら強化種のモス・ヒュージとブルー・ドラゴンに、フレイヤ・ファミリア団長のオッタルというラインナップはエイナさんの胃と頭には優しくなかったらしい。
「Lv3でLv7に勝てるジーンくんは何者なのって思うけど、それ以上に他派閥の冒険者に襲われてるのも問題だし、でもフレイヤ・ファミリアに文句言える程の権限はわたしには」
頭を抱えながらそんなことを言っていたエイナさんは、ヘスティア・ファミリアの私達のことも考えてくれているいい人だ。
担当の冒険者がいつ死ぬかで賭け事をやっているギルド職員も居る中で、ちゃんと冒険者のことを考えてくれているエイナさんは、冒険者に死んでほしくないと思ってくれている人なのだろう。
「ありがとうございますエイナさん。私達は大丈夫ですよ」
優しいエイナさんに感謝を伝えておき、ギルドから立ち去った私はヘスティア・ファミリアのホームへと戻っていった。
もっと強くなることを望んでいたヘスティア・ファミリアの私達3人は、ダンジョン内で手合わせすることが増えて、ランクアップしたばかりでもステイタスの伸びは悪くない。
ジーンは鍛冶、私は日々の食事でステイタスの熟練度を伸ばすことが可能であり、ゲドには何かしらの成長促進スキルがある。
日々の積み重ねでステイタスを高めていった私達は、強くなる為の努力を惜しむことはなかった。
ジーンが鍛冶で忙しそうにしている時に、私とゲドだけでダンジョンに向かうと、中層で遭遇したグリーンドラゴン。
そのグリーンドラゴンは何故か体色が白く、アルビノグリーンドラゴンとでも言えるような存在だったが通常のグリーンドラゴンよりも明らかに強い。
白木竜を相手に私とゲドで挑み、なんとか身体を斬り裂いて倒すことができた白木竜が残したのはドロップアイテムである大きな骨。
ゲドの魔法【リトルフィート】で小さくして骨を持ち帰った私とゲドは、ジーンに白い木竜の骨を預けると、ヘスティア様にステイタスを更新してもらう。
「モビタくんとゲドくんには新しくスキルが発現していたよ」
背の恩恵を更新してくれたヘスティア様が教えてくれたが、どうやら私とゲドには新たなスキルが発現していたようだ。
モビタ・モビ
Lv4
力:E427
耐久:E413
器用:E458
敏捷:E439
魔力:E481
射撃:E
耐異常:F
連射:I
《魔法》
【ガンスミス】
《スキル》
【銀矢投擲】
【牧場物語】
【金色縁】
【夢幻三剣士】
【樹木友人】
【心友音波】
【寄生浄化】
【封印剣】
・斬り分け、封じる剣
・装備している剣を用いることで相手を傷つけることなく、分断、分離を可能とする
・装備している剣を突き刺した相手を封印することも可能
私のスキル【封印剣】は、恐らく白い竜を斬り裂いて倒したことが切っ掛けで発現したスキルだろう。
ドラえもんの映画で不思議風使いという映画があり、それに登場する白い竜のような怪物であるマフーガを斬り裂いて分断させて封印した封印の剣というものがあった。
それを元にしたようなスキルである【封印剣】は、使いどころが限られているスキルではある。
それでも全く使えないスキルという訳ではない。
それからヘスティア・ファミリア団長としてゲドの新たなスキルも確認してみると、紙にはこう書かれていた。
ゲド・ライッシュ
Lv4
力:D567
耐久:D542
器用:D586
敏捷:D573
魔力:C635
幸運:E
耐異常:F
剣帝:I
《魔法》
【リトルフィート】
《スキル》
【幸運冒険者】
【創薬師】
【特殊火遁術】
【渦槍水流撃】
【竜鱗鎧化】
【不死王手】
【盗賊窃盗】
【亜種龍手】
・身体能力の倍加を可能とする
・銀色の龍の手を生やせる
私のスキルとは違って、シンプルな2つの効果だけが書かれていたゲドの新たなスキル。
身体能力を倍加することが可能なゲドの新たなスキル【亜種龍手】は単純だが、とても強力なスキルで間違いない。
上手く使いこなせば、今よりもっと強くなることが可能なスキルである【亜種龍手】をゲドが使いこなせるように協力しておくとしよう。
前回オッタルがダンジョン内で襲撃してきた結果、ヘスティア・ファミリアの3人はフレイヤ・ファミリアを敵だと認識するようになりました
軽い気持ちでモビタ達を連れてきてほしいとオッタルに頼んだフレイヤのせいですね
そしてフレイヤ・ファミリアに襲われても勝てるように強くなろうと考えたモビタ達3人は、強くなることに意欲的になったようです