今回は3800文字になりました
モビタ・モビ
Lv6
力:S999
耐久:S999
器用:S999
敏捷:S999
魔力:S999
射撃:A
耐異常:B
連射:E
疾走:F
魔弾:G
《魔法》
【ガンスミス】
【シネマティッククリエイト】
《スキル》
【銀矢投擲】
【牧場物語】
【金色縁】
【夢幻三剣士】
【樹木友人】
【心友音波】
【寄生浄化】
【封印剣】
【南極大冒険】
【何処扉】
【精霊腕輪】
【反射外套】
【時風呂敷】
【名医鞄】
・相手を見るだけで、どんな状態であるか理解できるようになる
・精神力を消費して、どんな症状にも適した薬を作成することが可能
・薬品の作成時、発展アビリティ調合、薬師の一時発現
【黄金甲虫】
・スキル所持者の一定範囲内に存在する同恩恵を宿す眷族達の全ステイタスを強化
・自身を含む生物の生命エネルギーを強化可能
【豪華怪盗】
・身に付けているものを瞬時に怪盗服へと変化させることが可能となる
・怪盗服から元のものに戻すことも可能
・怪盗服を着用中、全ステイタスに高補正
・予告状を作成可能
・何かを奪う時は、予告状を出すと成功確率上昇
【小雷雲】
・小さな雷雲
・雷雲を生み出し、雷を落とせるようになる
・雷雲と雷は自在に操ることが可能
・雷によるダメージ無効
基本アビリティがSの999まで極まり、新たなスキルも沢山増えていたが、この4つのスキルは魔法【シネマティッククリエイト】で創造したものが切っ掛けで発現したスキルだろう。
【名医鞄】は、ヘスティア様が風邪をひいた時に治療の為に創造したお医者さんカバンが元になったスキルだ。
スキル【黄金甲虫】は、生命を強化するという生物のゴールデンヘラクレスを見てみたいと思った私が、魔法【シネマティッククリエイト】で創造したゴールデンヘラクレスに触れて、実際に生命エネルギーを強化されたことで発現したのは間違いない。
【豪華怪盗】は変装用に怪盗DXスーツを創造して着用したことで発現したスキルで、最後の【小雷雲】は雷の精霊に頼まれて、ミニ雷雲を創造した私が雷を降らせたことで発現したスキルだった。
どのスキルも間違いなく役立つスキルであり、旅先で病にかかっても【名医鞄】があれば問題ないのは非常に助かる。
そんな役立つスキルがあっても、ヘスティア・ファミリアでは私だけがLv6で、ゲドとジーンは既にLv7へと到達している為、ヘスティア・ファミリア団長の私だけが遅れていたことは確かだ。
様々なスキルによって強化された私なら、Lv7にも劣らない働きが出来るとは思うが、並みのLv7じゃないゲドやジーンには流石に及ばない。
ダンジョンに潜っていれば何かしら偉業となり得るような相手と出会うのではないかと考えて、ゲドやジーンと共に潜ったダンジョン。
ヘスティア・ファミリアの到達階層は50階層を越えていき、到着した52階層で下の階層から砲竜による階層無視の砲撃を撃たれながらも移動し、58階層に到着。
数多の砲竜や飛竜、深層のモンスターの中に見慣れない怪物が混じっていたりもしたが、全て倒した私達ヘスティア・ファミリアは、次の階層へと足を進める。
生い茂る樹木により、熱帯のような空気に満ちた空間となっていた59階層。
「モビタがエイナから聞いてた情報とは違うじゃねぇか、随分と蒸し暑いぜ」
暑そうに手で顔を扇ぐジーンは、生え揃った樹木を観察して眉をしかめていた。
「どう見ても凍土の領域が近いって感じではないね。明らかな異常事態だけど、これからどうするモビタ」
剣を片手に周囲を警戒するゲドは、進むか戻るかの判断を、ヘスティア・ファミリア団長の私に任せるつもりらしい。
「進みましょう」
先に進むことを選んだ私に着いてきたゲドとジーンの2人。
歩みを進めた先で、待ち構えていたのは精霊と似た気配を放つ女体が生えた怪物の集団と、灰色の髪をした黒衣の女性。
「お前達に英雄となる資格があるか、試させてもらおう」
灰色髪の女性がそう言い終えると、動き出す怪物達の軍勢。
女体を生やした大牛が20体、大輪の花の中央に女体が生えてるのが10体、砲竜から生えてる女体が30体。
計60体の女体を生やした怪物を相手に戦っていく大乱戦。
その最中、黒衣の女性が私へと迫り、唱えた短文詠唱。
「【福音】」
私の腹部に直撃した魔法は音属性の魔法であるが、破壊音波とも言うべきそれは並外れた威力を持つ。
強烈な一撃により吹き飛ぶ身体が痛み、腹部から全身に走る破壊音波の衝撃に軋む肉体。
熱帯の密林を転がった身体を動かして立ち上がり、黒衣の女性を見た私は、スキル【名医鞄】で確認した結果に驚く。
体内の胸部に魔石が存在している黒衣の女性は、通常の人間ではなかった。
怪物と同じく魔石を宿す灰色髪の女性は、怪人と言ってもおかしくはない存在なのだろう。
「貴女は、普通の人間ではありませんね。身体に魔石があるようですが、それは生まれつきですか?」
私からの問いかけに、此方を見た灰色の髪をした女性。
「生まれつきではない。死する筈だったこの身に魔石を埋め込んだ煩わしい存在が、この下の階層に居ただけだ」
忌々しいとでも言わんばかりな顔をしていた女性は、その存在について快くは思っていないらしい。
「それが何者なのかまで、教えてくれるとありがたいんですが」
「わたしを倒せば教えてやろう」
「約束ですよ」
かなりやる気が出てきた私は、スキル【豪華怪盗】で衣服を怪盗服に変化させると、今度は【黄金甲虫】で生命エネルギーを高めていった。
続けて放つのは【小雷雲】で生み出した黒い雷雲。
小さな雷雲から落ちるにしては凄まじい落雷が怪物達の軍勢に降り注ぐ。
これで準備が整った。
スキル【精霊腕輪】で呼び出せる精霊は、どんな精霊であっても呼び出せる。
そこに雷が存在しているなら、雷の精霊を呼び出すことが可能だ。
それはかつてのお伽噺に、大昔の英雄譚に登場した雷の大精霊であろうと、例外ではない。
「来なさい、ジュピター!」
私からの呼び出しに応えるように現れた剣。
横幅は大きく、太いブレードを彷彿とさせるが、剣脊に当たる箇所は上下2箇所が空洞となっている剣は実戦的な形状はしていない。
雷を固めて削り出したかのように輝く剣は、雷電を纏う雷霆の剣。
雷の大精霊ジュピターが剣となった雷霆の剣は、始まりの英雄と呼ばれるアルゴノゥトが振るった剣だと言われている。
怪盗服を着用して剣を握ることで発動するのは【豪華怪盗】と【夢幻三剣士】による全ステイタス高補正の重ねがけだ。
そして今握った雷霆の剣により、精霊の力まで加わった今の私は凄まじく強化された。
炸裂する雷光、黄金にも似た稲光が膨れ上がり、迸る。
雷速の如く加速した身体を動かして、振るうのは雷霆の剣。
黒衣の女性は、近場の女体を生やした怪物から引き摺り出した禍々しい剣を構えると、強化された私の動きに対応してきた。
幾度も喰らった破壊音波で全身が悲鳴を上げようと、剣を振るう手を止めることはない。
紛れもない強敵を相手に雷電を纏う剣を振るい続けていった私は、スキル【小雷雲】で落とした落雷を雷霆の剣で吸収し、更に加速。
地を走る雷の如き速度に加速し、黄金の剣を閃かせて放つ剣撃。
禍々しい赤黒い剣と、雷電の纏う黄金の剣が幾度も打つかり合う中、数十を越える打ち合いで壊れた禍々しい剣。
高速で行う戦闘の最中に起こった武器の破壊。
その隙を逃すことなく雷速で間合いを詰めた私は、加速に加速を重ねて突撃し、雷霆の剣で突きを繰り出す。
雷鳴の音を引き連れる閃光と化した一撃。
黒衣の女性の胸部を貫いた黄金の剣は、女性の魔石を破壊していた。
「英雄となる資格は有していたようだな」
それだけ言って笑みを浮かべた女性が倒れたところで布を被せ、スキル【時風呂敷】を用いて巻き戻した女性の時間。
怪人から人間に戻った灰色髪の女性は「これは」と戸惑っていたが、持病があるようなので【名医鞄】で用意した薬を飲んでもらう。
「何故わたしを生かした?」
「約束したでしょう。貴女を倒せば下の階層に何が居るかを教えてくれると、約束通り貴女を倒しましたから教えてください」
「そんな理由で、わたしを生かすとはな。呆れた奴だ」
灰色髪の女性とそんな会話を繰り広げている間に、怪物の軍勢を打ち倒したゲドとジーンが近付いてきた。
落ち着いた場所で詳しい話を聞く為に、灰色髪の女性を含めた4人で、私のスキル【何処扉】で用意した扉を通って戻ってきた野営場所。
女性から聞いた話によると、どうやら60階層には穢れた精霊という存在が居るらしく、60階層は魔界と化しているそうだ。
女性が知る穢れた精霊に関する情報を聞き終えた後、ヘスティア様に背の恩恵を確認してもらうと、ランクアップ出来るようになっていた。
背の恩恵を昇華させてもらうと決めて、選んだ発展アビリティは蓄力。
モビタ・モビ
Lv7
力:I0
耐久:I0
器用:I0
敏捷:I0
魔力:I0
射撃:A
耐異常:B
連射:E
疾走:F
魔弾:G
蓄力:I
《魔法》
【ガンスミス】
【シネマティッククリエイト】
《スキル》
【銀矢投擲】
【牧場物語】
【金色縁】
【夢幻三剣士】
【樹木友人】
【心友音波】
【寄生浄化】
【封印剣】
【南極大冒険】
【何処扉】
【精霊腕輪】
【反射外套】
【時風呂敷】
【名医鞄】
【黄金甲虫】
【豪華怪盗】
【小雷雲】
Lv7となり発展アビリティ蓄力が新たに増えた位で、特に魔法やスキルが増えたりはしていなかった。
それでも灰色髪をした女性、アルフィアとの戦いに勝利したことが偉業だと判断されてLv7になることができたのは悪くない。
怪人になっていたアルフィアは、強化なしのモビタでは勝てないかなりの強敵だったようです