連載版 ダンまちトリオ   作:色々残念

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思い付いたので更新します
今回は、4600文字になりました
次回辺りで最終話になるかもしれません


嵐を纏う黒き終末

黒き終末とも呼ばれる隻眼の黒竜。

 

かつての最強、ゼウスとヘラのファミリアが勝てなかった黒き終末は、嵐を纏っていた。

 

これまで黒竜を封じてきた風の大精霊の風すらも取り込んだ黒竜は、凄まじく巨大な竜巻すらも生み出せる風の力を集約して、全身を嵐で覆い、身を守る鎧としている。

 

スペアポケットから取り出した劣化版のチーターローションをゲドとジーンに投げ渡し、真っ先に地を駆けた私はスキル【猟豹加速】により、高速に加速して地を移動していきながら魔法【ガンスミス】で形成したリボルバーへと精霊魔剣の魔弾を装填。

 

ジーンが作成した強力な魔剣である精霊魔剣は、クロッゾの魔剣すらも上回る威力があり、それが魔弾に変わったことで1回しか使用できなくなったが、その1回に全ての威力が集約されている魔弾。

 

高速移動をしながら撃ち放った魔弾は、黒竜の嵐の鎧に阻まれて、あらぬ方向へと飛んでいく。

 

遠距離攻撃をするなら、あの嵐の鎧を貫くことができる攻撃でなければ意味がないようだ。

 

ならば近付いて斬ろうと判断した私達を前に、顎を開いた黒竜の大咆哮により、放たれた凄まじい衝撃波が私達を吹き飛ばす。

 

全身を満遍なく巨大なハンマーで叩かれたかのように、強烈な痛みの走る全身を動かして立ち上がった私達。

 

ジーンの超絶強化魔法を6回用いて、身体の強度が強化されていなければ、私達の複製達と同じく全身が潰されていてもおかしくはなかった威力の咆哮。

 

黒竜に近付いて攻撃するには囮が必要になりそうだ。

 

「【出会いと別れ】【様々な大冒険】【これまで僕達が歩んできた道のりを示そう】」

 

助っ人を呼び出しておこうと考えて、開始した魔法の詠唱。

 

「【時を超えて、世界を超えて】【今ここに僕達は居る】」

 

黒竜から放たれる風の砲弾を避けながらも詠唱を止めることはない。

 

「【出会ってきた全てを】【今、創造の力に変えて解き放つ】」

 

完了した詠唱により高まる魔力は解き放たれる時を待つ。

 

「【シネマティッククリエイト】!」

 

魔法名を唱えて発動した魔法により、創造したのは全てのパーツが揃ったザンダクロス。

 

巨大な黒竜と巨大ロボットであるザンダクロスが接近戦を始めたところで、できた隙にゲドが【粗悪複製】の光線を黒竜に当てることに成功し、複製の黒竜達をザンダクロスの援護に動かしていった。

 

手助けしてくれるザンダクロスと複製の黒竜達のサポートもあり、黒竜に斬撃を叩き込むことができるようになった私達。

 

それでも黒竜は強大で、放たれる嵐の螺旋矢により抉られていった私達の身体。

 

ちぎれかけていた身体をジーンの全治魔法が装填された装填魔剣により治療し、回復させた身体を動かして続けた戦い。

 

抉られた肉が弾け、血が飛び散るような戦いの最中、ゲドが詠唱を開始する。

 

「【光に覆われし漆黒よ。夜を纏いし爆炎よ】【紅魔の名のもとに原初の崩壊を顕現す】」

 

長大な詠唱を開始したゲドに応じるように【英雄錬鉄】で蓄力を始めたジーンから鳴り響く錬鉄の音。

 

「【終焉の王国の地に、力の根源を隠匿せし者、我が前に統べよ】【紅き黒炎、万界の王】」

 

続くゲドの詠唱、長い詠唱式にはまだ終わりはなく、蓄力中は鉄を鎚で打つ音を鳴り響かせるジーン。

 

「【天地の法を敷衍すれど、我は万象昇温の理】【崩壊破壊の別名なり、永劫の鉄槌は我がもとに下れ】」

 

ゲドの最大最強の攻撃魔法の詠唱は、中々終わらない。

 

「【黒より黒く闇より暗き漆黒に我が深紅の混淆を望みたもう】【覚醒のとき来たれり】」

 

長く続く詠唱を行うゲドの手には6連装填魔剣が握られている。

 

「【無謬の境界に落ちし理

無行の歪みとなりて現出せよ】【踊れ踊れ踊れ、我が力の奔流に望むは崩壊なり、並ぶ者なき崩壊なり】」

 

再び放たれた黒竜の嵐の螺旋矢により、身体を削られて、全身から血を噴き出そうと止まらないゲドの詠唱。

 

「【万象等しく灰塵に帰し、深淵より来たれ】【これが人類最大の威力の攻撃手段】【これこそが究極の攻撃魔法】」

 

長大な詠唱が完了し、高まりきった魔力、放たれる時を待つ爆裂魔法。

 

「【エクスプロージョン】!」

 

唱えられた魔法名により、本来なら魔法が発動するが、装填魔剣を握っている時だけは、魔法が放たれることはなく、装填魔剣に魔法が装填されることになる。

 

ゲドが握っていた6連装填魔剣により、6発装填された【エクスプロージョン】の魔法。

 

「ジーン!」

 

【エクスプロージョン】の装填魔剣をジーンに投げたゲド。

 

受け取った6連装填魔剣へと、完了した蓄力を用いたジーンは魔法を発動した。

 

「【魔剣抜刀】!」

 

魔剣を強化する【フルンティング・ネイリング】の魔法の詠唱式を唱え、スキル【英雄錬鉄】の蓄力により効力が強まった魔剣強化魔法により、強化された【エクスプロージョン】の6連装填魔剣。

 

「モビタ!」

 

ジーンから投げ渡された6連装填魔剣を受け取った私に、マインドポーションを飲み干したゲドとジーンが話しかけてくる。

 

「俺とジーンが、黒竜の嵐の鎧をどうにかして壊すよ」

 

「モビタはその魔剣を、魔弾に変えてくれねぇか」

 

そう言ってきたゲドとジーンは、最後のトドメを私に任せる気のようだ。

 

全員が血塗れで、傷だらけな私達だが、それでも黒竜に負けるつもりはない。

 

「ついでにモビタのあの魔法も、使ってもらえると助かるかな」

 

「その時間もオレ達が稼いでみせるぜ」

 

「わかりました。頼りにしてますよ2人とも」

 

ゲドとジーンの2人に黒竜の相手を任せた私は、3つ目の魔法の詠唱を開始した。

 

「【繋いだ絆が力となる】【結びし縁が輝きを放つ】【我が友よ、力を貸してくれ】」

 

黒竜との戦いの最中でも、この詠唱式を唱えている時だけは、思い出が頭に浮かぶ。

 

「【今此処に親しき友の力を束ねる】【我等の友情は不滅】」

 

初めに村で出会った私達が仲良くなった切っ掛けは、私がのび太くんに似ていたことで、思わずのび太くんに似ていると言ったゲドとジーンが転生者だと気付いたからだった。

 

「【世界を越えて】【時を越えて】【出会った我等は友であり続ける】」

 

それから一緒に同じ時を過ごしていた私達は、様々な出会いをしたことは確かだ。

 

「【真の友よ】【親しき友よ】【我等の友情を此処に形と成す】」

 

大切な親友達とのこれまでを思い出しながら、唱え終わった詠唱。

 

「【フィリア・テレカ】」

 

魔法名を唱えたことで発動した魔法により、形成された光輝くカード。

 

私だけではなくゲドやジーンの手の中にも、現れていたカードは、私が親友だと思う相手にしか届かない特別なカードだ。

 

ドラえもんズに登場した友情テレカ、正式な名称を親友テレカという伝説のひみつ道具と似たような効果を持つ【フィリア・テレカ】という魔法。

 

友情により奇跡を起こす【フィリア・テレカ】の輝きが高まり、ゲドとジーンのカードから放たれた光が私のカードに吸い込まれていくと、より強まった光。

 

手に持つ光のカードが形作るのは巨大な空気砲。

 

光により形成された巨大な空気砲へ、形を合わせるように砲弾に似た形状となった6連装填魔剣の魔弾。

 

巨大な空気砲の内部へと沈み込むように装填された魔弾へと、発展アビリティ蓄力を用いて蓄力を行う。

 

黒竜を取り抑えたザンダクロスと複製の黒竜達により完全に動きが止まった黒竜へと叩き込まれたゲドとジーンの攻撃により、破壊された黒竜の嵐の鎧。

 

今なら魔弾が外れることはない。

 

構えた巨大な空気砲から発射された魔弾が飛ぶ。

 

友情奇跡魔法により形成された光の空気砲により、撃ち出された魔弾は凄まじい速度で黒竜に着弾した。

 

巻き起こった強烈な大爆発により、スキル【断切力】で空間を断ち切って防御していたゲドすらもジーンと一緒に吹き飛ばされていく。

 

6発分の【エクスプロージョン】を蓄力された魔剣強化魔法で最大以上に強化し、それを魔弾へと変えて1発に凝縮された【エクスプロージョン】の威力は、とてつもない破壊力となったようだ。

 

巻き起こった強烈な大爆発により、黒竜とザンダクロスに複製の黒竜達が完全に消し飛び、残ったのは僅かな残骸とも言える黒竜のドロップアイテムだけしかない。

 

大爆発の直撃には巻き込まれなかったとしても、吹き飛ばされたことで身体を痛めていたゲドとジーンを、私が全治魔法の装填された装填魔剣で治療しておき、黒竜のドロップアイテムを回収した私達。

 

戦いが終わった後、無事に帰ってきた私達に抱きついて「皆無事に帰ってきてくれて良かった!」と泣き出してしまったヘスティア様を泣き止ませることには、とても苦労したな。

 

そんなこともあったがヘスティア様に私達の背の恩恵を確認してもらうと、ランクアップできるようになっていたみたいだ。

 

私とジーンは全基本アビリティがSの999になっており、ゲドはSSSまで到達していた為、ランクアップすることを選んでおく。

 

モビタ・モビ

Lv10

 力:I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0

 

 射撃:S

耐異常:S

 連射:S

 疾走:S

 魔弾:A

 蓄力:C

 加護:E

 聖火:F

 射手:I

 

《魔法》

 

【ガンスミス】

 

【シネマティッククリエイト】

 

【フィリア・テレカ】

 

《スキル》

 

【銀矢投擲】

 

【牧場物語】

 

【金色縁】

 

【夢幻三剣士】

 

【樹木友人】

 

【心友音波】

 

【寄生浄化】

 

【封印剣】

 

【南極大冒険】

 

【何処扉】

 

【精霊腕輪】

 

【反射外套】

 

【時風呂敷】

 

【名医鞄】

 

【黄金甲虫】

 

【豪華怪盗】

 

【小雷雲】

 

【北風食卓】

 

【携帯食料】

 

【飲料変化】

 

【魔界大冒険】

 

【異能貸出】

 

【空気砲】

 

【超手袋】

 

【増殖鏡】

 

【適応灯】

 

【猟豹加速】

 

【鉄人兵団】

 

【農林大臣】

 

特に新たなスキルが増えていたりもせず、発展アビリティ射手が増えた程度しか私のステイタスは変わらない。

 

それから確認していったゲドやジーンのステイタス。

 

ゲド・ライッシュ

Lv10

 力:I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0

 

 幸運:S

耐異常:S

 剣帝:S

 神秘:A

 精癒:B

 閃斬:D

 覇撃:F

 斬術:G

 覇光:I

 

《魔法》

 

【リトルフィート】

 

【ムードメーカー】

 

【エクスプロージョン】

 

《スキル》

 

【幸運冒険者】

 

【創薬師】

 

【特殊火遁術】

 

【渦槍水流撃】

 

【竜鱗鎧化】

 

【不死王手】

 

【盗賊窃盗】

 

【亜種龍手】

 

【寒氷陣】

 

【健全化】

 

【秘伝治癒】

 

【竜撃会心】

 

【竜息吹】

 

【千里狙撃】

 

【戦場支配者】

 

【竜翼飛行】

 

【雷霆招来】

 

【粗悪複製】

 

【断切力】

 

【悪夢神】

・神威を放つことが可能

・他者の背に神の恩恵を刻むことが可能となる

 

新たなスキル【悪夢神】により、神と似たようなことが可能となったゲド。

 

ゲドならこのスキルを、特に悪用することもないだろう。

 

ジーン・グライペル

Lv10

 力:I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0

 

 鍛冶:SSS

 彫金:SSS

 治療:S

 拳打:A

 堅守:B

 魔防:D

 連攻:F

 治力:G

 錬金:I

 

《魔法》

【セイクリッド・ハイネスセラピア】

 

【フルンティング・ネイリング】

 

【スターダスト・オーバーリミット】

 

 

《スキル》

 

【天性肉体】

 

【鍛冶鍛錬】

 

【友愛鍛冶】

 

【極大治療】

 

【金剛豪拳】

 

【破壊王】

 

【閃光装具】

 

【英雄錬鉄】

 

【覇獣王】

 

【精霊魔剣】

 

【超越名匠】

 

【炉炎浄化】

 

【祝福巡継】

 

【異界記憶】

 

【最上変化】

 

【錬製万造】

・道具使用時、効果増幅

・道具作製時、多重効果付与

・道具作製時、発展アビリティ、神秘、錬金、調合、誓造の一時発現及び効果補正

 

新たに増えていたジーンのスキルは、様々な道具の作製に役立つスキルで間違いない。

 

金属の加工にも役立ちそうなスキルにジーンは、喜んでいたな。

 

黒竜を倒して、全員がLv10となったヘスティア・ファミリア。

 

黒き終末を完全に討ち倒したことで、竜の谷の竜によって世界が滅びることはもうない。

 

訪竜問題も解決されたが、大防壁の近くに設置したオリハルコン製防壁は、回収して別の場所に設置しておくとしよう。




風の大精霊が残した風を吸収した黒竜は、風による攻撃を多用してくるようになっていたようです
そんな黒竜でも凄まじく強化された【エクスプロージョン】の魔弾には敗北しました
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