連載版 ダンまちトリオ   作:色々残念

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思い付いたので更新します
今回は4000文字になりました


Lv2

そろそろ直しておこうと考えてヘスティア・ファミリアのホームである廃教会を修復し、普通の教会にした私達。

 

それからヘスティア・ファミリアの私達は全員がLv2にランクアップすることに決めて、発現可能な発展アビリティを選ぶことにしたが、私は射撃、ゲドは幸運、ジーンは鍛冶の発展アビリティを選んだ。

 

背の恩恵が昇華されてLv2となった私達のステイタスが書かれた紙が、ヘスティア様から渡される。

 

モビタ・モビ

Lv2

 力:I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0

 

 射撃:I

 

《魔法》

 

【ガンスミス】

 

《スキル》

 

【銀矢投擲】

 

【牧場物語】

 

ランクアップした私のステイタスには発展アビリティ射撃が追加されていて、Sの999まで極まっていた熟練度もLv2になったことで、またIの0から始まることになるようだった。

 

ゲドとジーンのステイタスも見せてもらい、確認してみたが、2人とも新たなスキルが発現していたらしい。

 

ゲド・ライッシュ

Lv2

 力:I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0

 

 幸運:I

 

《魔法》

 

【リトルフィート】

 

《スキル》

 

【幸運冒険者】

 

【創薬師】

 

【特殊火遁術】

・触れた対象を内側から熱する

・発動中と発動後、一定時間熱無効

 

ジーン・グライペル

Lv2

 力:I0

耐久:I0

器用:I0

敏捷:I0

魔力:I0

 

 鍛冶:I

 

《魔法》

【セイクリッド・ハイネスセラピア】

 

《スキル》

 

【天性肉体】

 

【鍛冶鍛錬】

 

【友愛鍛冶】

 

【極大治療】

・任意発動で【セイクリッド・ハイネスセラピア】の治療効果を極大まで高める

・【セイクリッド・ハイネスセラピア】による治療速度上昇

・【セイクリッド・ハイネスセラピア】発動時の精神力消費低減

 

1つずつ新たなスキルを発現していたゲドとジーンの2人。

 

とりあえずヘスティア・ファミリアの団員全員がLv2になったことをエイナさんに報告しておこうと思った私は、ギルドに向かう。

 

「ヘスティア・ファミリアの3人全員がランクアップしてLv2になりました」と伝えた私に「1ヶ月で全員がLv2!?」と物凄く驚いていたエイナさん。

 

「Lv2へのランクアップがあり得ないほど早いけど、確かに偉業になりそうなモンスターは倒しているし、全員がランクアップしてもおかしくは、いややっぱりおかしいわよ」

 

頭を抱えながらそんなことを言っていたエイナさんは「うっ、また頭と胃が痛くなって」と頭痛と胃の痛みに苦しんでいた。

 

ゲドの薬をエイナさんに提供しておき、ギルドに提出する書類も用意していた私は、それをエイナさんに渡しておく。

 

ギルドでの用事も終わり、ヘスティア・ファミリアのホームに戻った私は、ゲドと合流。

 

ホームの隣にあるジーンの鍛冶工房へ向かうと、私達が倒したモンスターが残したドロップアイテムなどを鍛冶師として加工している真っ最中だったジーン。

 

鎚や鋏、鍛冶に用いる道具や大きな炉に鋳鋼製の鉄床などの設備が用意されたジーンの工房を見ていると、ジーンの祖父であるラインさんの鍛冶屋を思い出す。

 

ラインさんが私達に作ってくれた装備は、ジーンの工房に飾られていて、時おりジーンによって整備されているようだった。

 

懐かしい記憶を思い浮かべながら、ジーンが行う鍛冶師としての仕事を見守る私とゲド。

 

ジーンが倒したトロールが残した皮と、天然武器の石刃は、それぞれ防具と武器に、ゲドが倒した双頭のインファント・ドラゴンが残した骨は1本の剣へと加工されていく。

 

ダンジョンのモンスターのドロップアイテムなどには、金属的な性質を持っているものもあり、熱を加えれば鍛造による加工が可能になるらしい。

 

投じられた火種により、大型の炉の中は火と熱が温度を上げていき、工房全体の温度が上昇。

 

インファント・ドラゴンの骨を鋏で挟んで、十分に熱された炉の中に突っ込んだジーンは、ドロップアイテムである骨が鍛造可能になるまで待つ。

 

炉から取り出された骨は原形は残しつつも、溶け出しそうな赤色に染まっていた。

 

鉄床の上に移されたドロップアイテムの骨へと、ジーンはハンマーを振り下ろす。

 

鍛錬が開始され、凄まじい怪力を制御して使いこなしているジーンが振るう鎚により、形を変えていく赤く染まった骨。

 

整えるような軽い打ち下ろしから、締め固めるような力強い連打によって形成されていくのは1本の剣。

 

幾度も振り下ろされた鎚によって、骨が剣へと姿を変えたところで研ぎの作業が始まり、鋭利な刃を持つ剣となっていくドロップアイテム。

 

完成した1本の剣に合わせて鞘も作ったジーンは、その剣を鞘に納めてゲドに渡した。

 

次にジーンが手を伸ばしたのは、私が倒した青いミノタウロスの角。

 

そのドロップアイテムの角は短剣に加工されることになり、行われていく鍛造。

 

振り下ろされる鎚が、熱されたドロップアイテムの形を変えていき、角が短剣の形へと近付いていく。

 

鋼を打つような打撃音が連続で響き渡る度に、飛び散る火花。

 

不純物が鎚で打たれることで弾き出されていき、武具に適した部分だけが残されたドロップアイテムにより、形作られていく短剣。

 

幾度も幾度も打ち下ろされた鎚によって、熱されたドロップアイテムの角は完全に短剣へと姿を変え、鍛錬も終わりが近い。

 

最後の研ぎの作業も終わり、ジーンの力強い鍛造によって完成した青い短剣。

 

青い短剣の名は「蒼角」となり、双頭のインファント・ドラゴンの骨が使われた剣は「双骨」と名付けられる。

 

トロールの皮を用いて作成された皮手袋は「トロールグローブ」と命名されており、強度はかなりのものだ。

 

深層のモンスターが武器として扱えるほどの強度がある石刃は並みの武器よりも頑丈で、そんな石刃を元に作成された剣には「石波」と名前が付けられて、ジーンの新たな剣となった。

 

それぞれが新たな装備を手に入れた私達は、直ぐにでもダンジョンに向かいたい気持ちを抑えて、まずは準備をすることに決める。

 

魔石を破壊して倒した青いミノタウロスとは違い、血まみれのトロールと双頭のインファント・ドラゴンは魔石が残ったので、魔石を売り払ったヴァリスがまだ私達の手元にはある為、ダンジョンに向かう準備をする資金は十分。

 

素材となる物を購入して渡し、ゲドには【創薬師】のスキルでハイポーションやマジックポーションを用意してもらうことになったが、品質が良いポーションを作成可能なゲドは、最大手の医療系ファミリアが販売しているポーションよりも効果が高いものを作成してくれた。

 

新装備と各種ポーションの準備が完了したところでダンジョンに向かってみたが、上層で出現するモンスターでは最早私達の相手にはならず、7階層から出現する初心者殺しのキラーアントだろうが容易く倒して先へと進んだ。

 

中層からは火炎攻撃を行うモンスターが出現するので、火炎対策にサラマンダーウールが必要になるとエイナさんに言われていた為、用意していたサラマンダーウールを全員が羽織り、向かった中層。

 

ミノタウロスやヘルハウンド、アルミラージなどのモンスターが出現するようになる中層を進んでいると、他派閥の冒険者が負傷して苦しんでいるところを発見。

 

重傷なものはジーンが全治魔法で治療し、ポーションでなんとかなりそうな負傷者にはハイポーションを傷口にかけておく。

 

どうやら怪物の宴で大量に発生したモンスターをなんとか倒したが、それで他派閥の冒険者達は全員が負傷して動けなくなっていたようだ。

 

「とりあえず今日はダンジョンを出た方がいいと思いますから、私達も付き添いますよ」

 

「すまない、助かる」

 

まだ本調子では無さそうな他派閥の冒険者達をダンジョンの外まで送り届けた私達は、ギルドで魔石を換金してからヘスティア・ファミリアのホームへと戻る。

 

そうやって助けた他派閥の冒険者達が何処のファミリアかと思っていたら、探索系の最大手のロキ・ファミリアの平団員達だったようで、後日ロキ・ファミリアの団長が直々にヘスティア・ファミリアのホームへと感謝を伝えに来た。

 

来客であるロキ・ファミリア団長のフィン・ディムナさんに茶と茶菓子を提供し、感謝を受け取った私は、態々出向いてきた本当の用件を聞いてみたが「きみ達が持っていたハイポーションは、何処で手に入れたものなのかな?」と聞いてきたロキ・ファミリア団長。

 

どうやらゲドが作成したものだとまでは気付いていない様子だが、その内普通に気付かれてしまいそうな気がした私は「あのハイポーションはヘスティア・ファミリアの団員が作成したものですよ」と正直に明かす。

 

「ロキ・ファミリアにもそのポーションを販売してくれると助かるんだけどね」

 

そう言ってきたロキ・ファミリアの団長さんは、ゲドが作成したポーションの効果が高いことに気付いているらしい。

 

「作成者を紹介しますので、その交渉は作成者本人とお願いします」

 

それだけ言ってロキ・ファミリアの団長さんとゲドを会わせてみたが、ヘスティア・ファミリアに不利益を与えないという条件付きで交渉は成立したようで、定期的にロキ・ファミリアの団員達がゲドのポーションを買いに来るようになった。

 

ゲドのポーションを買いに来る団員達は大量に買い込んでいくことが多く、いつも木箱に詰まった沢山のポーションを抱えて帰っていく。

 

ちなみにロキ・ファミリアの団長さんが目を付けていたのはポーションだけではなく、魔法による治療が可能なジーンにも目を付けていたようだ。

 

再びやって来たロキ・ファミリア団長さんに、一応ジーンのことは紹介してみたが、ヘスティア・ファミリアに不利益を与えない限りは、魔法による治療と武具の作成を引き受けると条件を出したジーン。

 

交渉は成立し、鍛冶師として働くことが増えたジーンは、時折魔法による治療も行っているみたいだった。

 

ゲドのポーションや、ジーンの武具と魔法などに助けられることが増えたロキ・ファミリアの団員達。

 

ロキ・ファミリアの団員がヘスティア・ファミリアの団員に不利益を与えない限りは、ロキ・ファミリアを手助けすると決めたゲドとジーン。

 

団員達がそう決めたのなら、私はヘスティア・ファミリア団長として、その気持ちを尊重するとしよう。




医療系ファミリアが販売しているハイポーションよりも品質が良くて効果が高いゲドが作成したハイポーションなどは、通常のハイポーションよりもちょっと高い値段で売られていますが、ロキ・ファミリアには飛ぶように売れているようです
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