連載版 ダンまちトリオ   作:色々残念

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思い付いたので更新します
今回も3300文字と短めになりました



新たなスキル

ダンジョン内で野営に使うテントなどの物品を購入しに向かった私達は、買い込んだ品々をゲドの魔法【リトルフィート】で小さくしてしまっておく。

 

そうやってダンジョンに向かう準備を整えてから、ダンジョンに潜った私達は順調に階層を進み、18階層まで到達。

 

この安全階層の18階層にあるリヴィラの街は冒険者達が作った街で、基本的に物価が高いようだ。

 

ヴァリスに余裕があっても無駄遣いをしたくなければ野営をした方が安上がりだと判断し、リヴィラの宿には泊まることなく、野営することを選ぶ冒険者達も少なくはない。

 

草原のような場所で大きさを元に戻したテントを設営し、野営の準備を行っていた私達は、手分けしてダンジョン内の果実を収穫していったが、私は希少な水晶飴という果実を偶然にも発見。

 

これも収穫しておこうと手を伸ばそうとした時、現れた熊のようなモンスターであるバグベアーが掬い上げるように腕を振るい、それによって水晶飴が大樹の頂上まで飛ばされた。

 

手早くバグベアーを倒しておくと大樹を登って頂上の水晶飴を回収した私は、それからもダンジョン内で果実を収穫していき、沢山の果実を持って野営場所へと戻る。

 

ゲドのスキル【特殊火遁術】を用いて、水を入れた鍋を熱して瞬く間に沸騰させると、切った野菜や調味料と肉果実などを入れてスープを作成。

 

野菜を切るのは私とジーンも手伝ったが、スープの味付けは料理上手なゲドに任せておき、私とジーンはスープを入れる皿を用意しておく。

 

完成したスープはダンジョン内で食べるものとしては間違いなくご馳走で、調味料で絶妙な味付けがされたスープは絶品だ。

 

柔らかい肉の食感と肉汁豊富で旨味がある肉果実は、牛とも豚とも鶏とも異なる極上の厚肉を彷彿とさせる味わいがある美味な果実だが、調味料で味付けされたスープとして煮込まれたことで更に味が深まり、肉果実を単体で食べた時とはまた違う味わいとなる。

 

「とっても美味しいですね」

 

「ああ、こいつは美味いぜゲド」

 

「そいつは良かった。中々面白い食材があって料理人としては退屈しないよ」

 

食事をしながら私達がそんな会話をしていると、いい匂いがするスープに釣られたのか、安全階層に居るモンスター達が集まってきていた。

 

全員でモンスターを一掃し、食事を続けた私達は、大鍋一杯にあったスープを残らず平らげて、寝る順番と見張り役をする順番を決めておき、交代で就寝。

 

最初に見張りをしていた私も寝る順番が回ってきて、しばらくテントで寝ているとゲドに起こされることになる。

 

それぞれ順番が回ってきて見張り役を交代しながら、ダンジョン内で眠った私達。

 

充分な寝具が無くとも直ぐに眠れて、しっかりとした睡眠が可能だった私は野営に向いているようだ。

 

到達階層は18階層にまで伸ばせたので、今日のところは中層で鉱石の採掘を行ってからダンジョンを出るとしよう。

 

そう決めた私達は、ミノタウロスの角を素材にジーンが作成した小型鶴嘴で、手分けして採掘を行ってみた。

 

モンスターへの対処はジーンに任せ、幸運なゲドと採掘の際に鉱石発見確率が上昇する私が小型鶴嘴を握り、ダンジョンの壁面へと小型鶴嘴を叩き付けて行う採掘。

 

行われていった採掘で、紅縞瑪瑙やら白剛石などが何個か採掘されていったが、中層でアダマンタイトが採掘できてしまって驚いた私達。

 

上層でもアダマンタイトが出てきたという情報はあったが、それなら中層でアダマンタイトが出てきてもおかしくはないのかもしれない。

 

今回手に入れた鉱石は全てジーンが鍛冶に使うことになるが、日々鍛冶師として鍛冶を行って、鍛冶の腕が向上しているジーンなら良いものを作ってくれるだろう。

 

ダンジョンを出て地上へと戻り、魔石を換金してヴァリスにした私達は稼ぎの半分をヘスティア様に渡してから、ジーンの鍛冶工房へと移動した。

 

様々な鉱石を素材に武具を作成していくジーンの作業を見守っていた私とゲド。

 

頑丈な白剛石を用いて作り出されていったのは白い槍であり、それは槍も扱えるゲドに渡されることになるようだ。

 

「白穿」と名付けられた白い槍を振るう、ゲドの動きは槍の扱いには完全に慣れていて、初心者とは程遠い腕前を見せる。

 

紅縞瑪瑙を用いて作成された投擲武器、形状は完全に投げナイフだったそれは「紅礫」と名付けられ、私の新たな装備となった。

 

最後にアダマンタイトを加工していったジーンは、上級鍛冶師でも手こずるアダマンタイトの加工に手間取ることはなく、順調に1本の剣を作り出す。

 

白銀に輝くそれは間違いなく良い剣だが、形状がドラえもんの劇場版である夢幻三剣士に登場した白銀の剣にそっくりだ。

 

「ジーン、もしかしてですが、この剣は」

 

「勿論これはモビタの剣だぜ」

 

問いかけようとした私の言葉よりも早く、笑顔で答えたジーン。

 

「だよね、この剣はモビタ用じゃないと」

 

そう言いながら私の横で頷いていたゲドも笑う。

 

「折角のアダマンタイトなのに、こんな使い方をしてもいいんですか?」

 

「ヘスティア・ファミリア団長であるモビタに1番良い武器を渡しておきたいと思ったんでな。返品は受け付けねぇし、モビタ以外に渡す気はねぇから諦めて使ってくれ」

 

悪戯っ子のような笑みを浮かべながら言ったジーンは、私以外にこの剣を使わせるつもりはないらしい。

 

「白銀」と名付けられた剣を受け取ったその日、ジーンやゲドと剣を交えてみたが、やはり剣の扱いにはジーンやゲドの方が慣れていた。

 

翌日、定期的なステイタス更新の日が来て、ヘスティア様にステイタスを更新してもらったが、私とゲドに新たなスキルが発現していたようである。

 

モビタ・モビ

Lv2

 力:D576

耐久:D583

器用:C621

敏捷:D569

魔力:C605

 

 射撃:I

 

《魔法》

 

【ガンスミス】

 

《スキル》

 

【銀矢投擲】

 

【牧場物語】

 

【金色縁】

 

【夢幻三剣士】

・白銀の剣士となる

・刀剣を装備時、全ステイタスに高補正

・刀剣を装備時、発展アビリティ剣士の一時発現

・装備している刀剣に、不壊属性が付与される

・精神力を消費して、刀剣の斬撃範囲を拡張可能

 

【夢幻三剣士】と書いて「ムゲンサンケンシ」と読むスキルは、大樹の頂上まで登ったことと白銀の剣に似た剣を手に入れたことが影響して発現したスキルで間違いない。

 

ドラえもんの劇場版である夢幻三剣士では、大樹の頂上まで上がったのび太が白銀の剣を手に入れて白銀の剣士となっていた。

 

つまりは【夢幻三剣士】のスキルは、それが元になったスキルということだろう。

 

続けて確認したゲドのステイタス。

 

ゲド・ライッシュ

Lv2

 力:B758

耐久:B742

器用:B786

敏捷:B737

魔力:A884

 

 幸運:I

 

《魔法》

 

【リトルフィート】

 

《スキル》

 

【幸運冒険者】

 

【創薬師】

 

【特殊火遁術】

 

【渦槍水流撃】

・槍を装備時、大気中の水分を一点に集め、気流が渦を巻く大渦という暴威を放つことが可能となる

 

【渦槍水流撃】と書いて「ボルテクスクラッシュ」と読むスキルは、良い槍をゲドが手に入れたことで発現したスキルであるようだ。

 

私のスキルとは違って、ゲドの新たなスキルはダンジョン内で試すしかないが、新たに攻撃手段が増えたのは悪いことではない。

 

後日、17階層でゴライアス相手にゲドのスキル【渦槍水流撃】を試してみたが、ゲドの槍から放たれた大渦は一撃でゴライアスを倒すことが可能だった。

 

かなり攻撃力が高いスキルを手に入れたことにゲドは喜んでいたな。

 

私もヘスティア・ファミリア団長として団員達に負けないように日々鍛練をして腕を磨いていくとしよう。

 

そう決めて剣の腕を磨いてみたが、スキル【夢幻三剣士】の効果に白銀の剣士となると書かれていたことが影響しているのか、剣の腕前が確実に上がっていることが感じられた。

 

白銀の剣士に近付く剣の腕により、剣士としても戦えるようになってきた私は、ダンジョン内でゲドやジーンと剣を交えて、白銀の剣士を目指す。

 

向上していく剣の技量と、巧みになっていく剣の扱い。

 

着実に白銀の剣士へと近付いている私は、確実に強くなることができている。

 

白銀に輝く剣を振るう私を相手に剣を交えたゲドとジーンは、日々強くなっていく私に驚きながらも、そんな私が強くなる為の手伝いをしてくれた。

 

かけがえのない友人達に置いていかれないように、これからも私は強くなってみせよう。




才能が野比のび太だった転生者とはスキルの名前と効果が、ダンまちトリオだと変わったりしていますね
ちなみにゲドのスキル【渦槍水流撃】こと「ボルテクスクラッシュ」は転生したらスライムだった件のガビルの技で、ダンまちのゲドと同じ声優さんであるガビルの技をスキルとして身に付けたようです
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