Super Nova   作:猫間黄泉

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第二話「迷子」

「そういえば、目覚める前に奇妙な光景を見たんだ」と何気なく、私はフェイトに話す。

 

「奇妙な光景?」

 

「星が爆発して、それを私が俯瞰する……」

 

 その言葉にフェイトは、「夢でも見てたんじゃない?」と返すが……

 

 ――本当に夢だったんだろうか?

 

 鮮明に感覚があった。体が焼けるように熱くて、でも冷たい。

 

 星の爆発を見届けて、徐々に体の感覚が無くなって……

 

 はぁ、考えても意味ないか。

 

「ねぇ、フェイト」

 

「何?」

 

「結構歩いたのに、風景が全然変わらないね?」

 

 そう、あれから10分程歩き続けたのに、全くと言っていい程風景に変化が無い。

 

「そうね……」

 

「ここは侵入禁止区域だから、方向感覚がめちゃくちゃになるの」

 

「とは言っても、私も入るのは今日が初めてだから……」

 

 私は改めて、侵入禁止区域とはなんなのかを聞いてみた。

 

「侵入禁止区域っていうのは、大きく6つの区画に分けられるの。第伍区画、第肆区画、第参区画、第弐区画、第壱区画、第零区画。私達が居るのは第伍区画ね」

 

「第伍区画は、以前の都市が荒廃して草が生い茂っているのが特徴だよ」

 

「あとは……侵入禁止区域って言うのはクローンやフラクター達によって特殊な結界みたいな物が張られてて、方向感覚が狂わされるの」

 

 侵入禁止区域って呼ばれる程だ、危険な場所だって言うのは分かっていたけど……文字に起こされると危険度が浮き彫りになるな……そういえば、造物(フラクター)複製(クローン)って何だろう?

 

「ねぇ、造物(フラクター)とか複製(クローン)ってなんなの?」

 

「まだ言ってなかったね。フラクターは敵意を持った機械みたいな物で、クローンは意思を持った機械よ。とりあえず、両方とも敵だって思っとけばオッケー」

 

 なるほど、それと戦う為の武器って訳か。

 

 とは言っても使い方がわからないんじゃ意味がない気もするけど……それはその時が来たら聞こう。

 

 さらに10分が経過――

 

 いくら歩いても景色が変わらない。

 

「流石に疲れて来た……」

 

 私がそう言うと、

 

「まぁ、フラクター達に会ってないだけマシだね。それにしてもいなさ過ぎるけど」

 

 フラクター、普段はどれほどいるのかな?

 

「ちょっと休憩しようか」

 

 フェイトはそう言って、バッグから水と食料を出した。

 

「こういう時の為に、非常用食料とかはある程度持ってるの」

 

 流石は先輩支援者だ。

 

「フェイトって、支援者になってからどれくらいたつの?」

 

 私はふと気になってそう聞いた。

 

「私? 私は……3ヶ月くらい?」

 

 思っていたよりも先輩じゃなかった……

 

「意外と最近なんだ」

 

「まぁね、昔から支援者の知り合いは居たんだけど……中々なれなくてね」

 

 支援者になるにも、中々大変なんだなぁ……

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