生徒に、家族を。   作:木林8852

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どうも、木林と申します。
読みは(こばやし)又は(きりん)です。どの様にもお読みください。

処女作のため、様々な不手際が御座います、ご注意ください。

あと今回はブルアカ要素ほぼ無いです。


光輪と青空(出会い編)
1話 はじまり


 

 

 

「目標、南東へ移動している。」

 

「了解、迎撃に気をつけ追跡せよ。」

 

逃亡する目標を追う。1対3というのになかなか尻尾を掴めない。

仲間がハンドガンを撃ちながら走る。あれじゃ足元がお留守だ。

 

「おい、もう少し周囲を、、、、」

 

もう1人がそう言い切る前に仲間の足が吹き飛んだ。地雷だ。

人の足が無くなり何も思わない訳でもないが、此処は戦場だ。

冷徹に仲間を見捨てることが最適解である筈。

 

だが、、、、

 

思わず崩れ落ちる仲間の手を取ろうとした、してしまった。

私の耳を弾丸が掠める。

 

「…アイツ!仲間が居たのか!」

 

見れば高所に狙撃手、追加の歩兵が2人いた。

横で叫ぶもう1人の仲間が"喋れなくなる"。また1人になった。

通信を聞くともう見切りをつけたのか声は聞こえてこない。

 

「、、、、ここまで、ですかね。」

 

一斉に銃口が向く。私が最も嫌いな武器が。

死の寸前、突然脳が冴え渡る感じがした。

 

「掃射」

 

敵が無慈悲にそう言った刹那、私は動いた。

確実に眉間を撃ち抜かんとするスナイプを感覚で避けた。

腕を狙う歩兵に愛用の投げナイフを投げた、在庫はもう無い。

 

「ひっ、、」

 

もう1人に我が得物で血の花を咲かせる。

 

あと2人、、

 

1人の顔を掴み、無造作に叩きつける。そのまま頭に体重をかけた蹴りを入れた。骨が割れた感覚だ。

 

あと1人。

 

 

相手のライフルを蹴り上げた直後銃声が響き、仲良く私たちに穴が開いた。

 

「・・・」「な、、ぜ、、」

 

(味方諸共、、、か、、)

片膝をついた私が後ろを見ると、もう狙撃手のスコープは私を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

「、、、はい、排除しました。」

 

血溜まりの中で連絡を行う。

 

「要注意人物、赤花のゲールの排除を確認。」

 

「よくやった、帰投していい。」

 

「まさか3人に30人が敵わないとはな、」

 

オペレーターはため息を吐きながら話す。

 

「えぇ、捨て身でやっとですよ。」

 

「しかし、この時代に戦場で銃を使わないヤツが居るとはな。」

 

「それであの戦績だから恐ろしいですね。」

 

「周囲が血の海の中、ただ1人立っている事からついた二つ名は赤花(せっか)とは、キザな奴もいたものだな。」

 

「きっと戦場を知らないんでしょう。」

 

オペレーターは目標が死んだ事で少し上機嫌だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「、 、 、 此処は?」

 

気付けば駅?のような所にいた。改札も電光掲示板も無い、殺風景な場所。

 

だが、人は大勢いた。皆銃を背負い、何処かしら怪我をしていた。

よく見れば、敵味方両方が同じ場所で同じ方向を見ていた。

共通点は全員死者、という事だ。

 

「、、、、いったい何が。」

 

ゲールは辺りを見渡す。空には何処までも青と赤のグラデーションが続いていた。

 

そうこうしているうちに電車が来た。みんなが乗り込んでいく。

これがあの世への道なのだろうか?

私が乗る直前、電車は既に満杯だった。そんなことがあるのか?

 

「、、、行ってしまった。」

 

さぁどうしようと思案していると、ふと誰も見ていなかった反対側が気になった。線路はこちらにもあるのだろうか?

 

反対側を見ると、丁度電車が一台来ていた。

することも無いので車両に乗り込む。

椅子に座り、私は考え事を始めた。

 

やはり私は死んだのだろうか?脳漿が身体から飛び出す感覚を記憶している。ならばこの場所はなんなのか?多くの人を殺した者の末路は、皆同じ事は知っていた。

 

殺しもするのだ、殺されもするだろう。

 

子供の頃から訓練を受け、死線を潜り抜け続け、闘い続けた。こんな自分でも、もし許されるのなら、

 

 

 

「もう少しだけ、まともな人生を送りたかったなぁ。」

 

誰にも聞こえない祈りの様な声が、あふれて何処かに消えた。

 

 

窓から景色を見ていると、電車が出発した。操作室もない一両編成なのにどうして動いているのか。私には分からない。

 

「、 、 、ん?」

 

ふと遠くを見ると、電車が見えた。4両もある癖に全然人が乗っていない。、、いや、違う。

よく見れば、男女が1人ずつ乗っていた。

 

「なんだあの車両、遅い?」

 

その電車は私の乗るものより遥かに遅かった。

どういう事だ。普通速度は変わらないのではないのか?速度が違うと激突とかしないのか?あまり詳しくない為わからない。それともこちらが特急なのか?だか、同じ方向に確かに向かっている。

 

そういえば、この電車、次の駅はどこにあって、いつ着くのだろう。

 

「、、少し寝よう。」

 

もしかしたら、次に目覚めたら、そこは地獄かもしれない。でも、もう人を殺さなくていいなら、それでもいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・私のミスでした。」

 

胸から血を流す女性が話し始めた。

 

「私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況。」

 

「結局、この結果にたどり着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて・・・・・・」

 

「・・・ユウ先生、どうかお願いします。」

 

ユウ先生と呼ばれた男は、静かに頷いた。

 

「私は、あなたの選択を信じています。」

 

「、、、、待ってください、あれは?」

 

とても遠くに、電車が見えた。

とても遠くで、人が寝ていた。

 

「なぜ此方と同じ方向に向かって、、!!」 

 

女性が狼狽した声を出す。

 

「私が観測した事のない、例外。」

 

「、、、、もう私には何もできることはありません。」

 

「この物語は、更に捻れてしまうのでしょうか。」

 

誰の記憶にも残らない心配は、いつまでもつかない終点へと消えた。

 

 

ー  ー  ー

 

とある国

 

その国はいつも戦火の中にあった。戦いは終わらず、人々は幸せを忘れ、生きていた。

 

いつしかその国は子供を育てる様になった。兵器として。優秀な駒として。

 

ー  ー  ー

 

 





まじでブルアカ要素が薄味すぎる、、
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