生徒に、家族を。   作:木林8852

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なんと今日は小説を2つも!投稿しちゃいます!

と言う事で、どうぞ。


10話 お返し

 

 

 

 

今日は私が一年生である最後の日。

誰にでも青春には終わりが来るもので、私の前には卒業証書を受け取っている風紀委員長が居た。

 

 

〜〜〜

 

「委員長ォ〜〜!居なくなるなんて寂しいですよ〜〜〜」

 

「もう卒業なんですね、、」

 

「まだ此処に居てくださいぃ〜」

 

 

私が風紀委員会本部に顔を出すと、委員長含めた三年生メンバーが後輩にもみくちゃにされていた。

 

委員長は後輩のほっぺをムニ〜〜と引っ張りながら話を聞いている。

 

 

「そうか、、そんな風に想ってくれる後輩が居て良かったよ。お前達はきっと大丈夫だ。」

 

言葉は素晴らしいが同時にしている行動のせいで割と台無しだ。

 

「委員長、、」

 

「、、! 空崎ヒナ。」

 

 

私は真っ直ぐに委員長を見据え、あの日の約束を思い出しながら別れの言葉を話す。

 

 

「後は、、任せてください。」

 

 

委員長は少し目を見開いて、嬉しそうな笑みを浮かべた。

 

 

「、、あぁ。その目を見て安心したよ。」

 

「後は任せる。」

 

〜〜〜

 

「ヒナ様、進級おめでとうございます。」

 

 

一年生最後の日を終え、学園から帰ってこられたヒナ様に私は労いの言葉をかけた。

 

 

「うん、ありがとうゲール。」

 

「明日はお休みだから、、お出かけでもしようか?」

 

「えぇ。承知しました。」

 

〜 〜 〜

 

そうしてあまり無い二人とも休みの日、私達はゲヘナでも大きめなショッピングモールに来ていた。

 

「別に荷物持ちに呼んだわけじゃ無いのに、、、」

 

「いえいえ、私がしたいのですよ。」

 

買った物の中でも大きい物はゲールが持ってくれた。

並んで歩いていると、様々な店が目に入ってくる。

 

ブティックに、、家具類の店舗、、本屋、、ガンショップ、、

 

 

、、、そういえば弾薬はあっただろうか?

残りがあまりなかったような気がしてならない。

 

 

「ゲール、ガンショップ寄っていい?」

 

「えぇ。勿論。」

 

 

ウイーン

 

 

「、、、マシンガン、、、マシンガン、、、」

 

マシンガンの列を探していると、一際存在感を放つ銃をマシンガンコーナーで見つけた。

 

「わぁ、、、、かっこいい、、」

 

 

紫と黒を基調とし、マシンガンにしては細めのそれに思わず目がいってしまう。

 

「お客様、何かお気に入りの品がありましたでしょうか」

 

機械人が"^^"とスマイルを浮かべながら近づいてきた。恐らく私の様子を見て営業をしに来たのだろう。

 

「そちらは本店でも最高クラスのマシンガンでして、オーバーヒートし辛く、装弾数も高い殲滅に適した逸品となっております。」

 

「しかも、少々コツは入りますが、広範囲に大量の弾を撃ち出す特殊な方法や、一撃の威力を高める方法もございます。」

 

 

「へぇ、そうなんですか、、」

 

 

「お値段は少々張りますが、無駄な買い物にはならない事は証明致します。」

 

 

(う〜〜ん、どうしようかな、そろそろいい銃が欲しいと思ってたけど、、、)

 

 

〜 〜 〜

 

 

 

(、、、やはり銃は慣れませんね、、)

 

 

並べられたさまざまな銃を見ながら、私はずっと忘れることのないはずの記憶を確認する。

 

 

誰にも知られていない過去から、私は銃と死が隣り合わせの世界にいた。この世界でもそれは同じだ。

 

私が初めて銃を人に向けて撃ったあの日、私の心は緩やかに死ぬ病に罹った。

 

銃を撃てば人は死ぬ。

 

敵、味方、男、女、老人、若人、誰にでも平等に死という名の呪いをかける悪魔の道具。

 

いつしか私は銃を使うことをやめた。何故かはあの時は分からなかった。今にして思えば、あれは私の中に僅かに残っていた矜持だったのかもしれない。

 

 

 

私は簡単に人を殺したくなかった。

 

弔いの思いも持たず、互いの思想、信念を確かめ合うこともなく。ただただトリガーを引いて殺す。

 

そんな道具にはなりたくなかったのだ。

銃を持った人の目は、いつも誰でも真っ黒だった。

 

 

 

 

(、、、、おっと、感傷に浸りすぎましたね。)

 

私が人を殺した事があるとヒナ様に打ち明けたら、、、、

 

 

どうなるか考えた事はない、、という事は嘘だ。

 

 

理由を聞き、正当防衛だと、仕方のない事だと言われるだろうか?それとも失望、恐怖、、そんな感情を持たれるのか?

 

私がどんな反応を返して欲しいのか、それは私にも分からない。

 

だけど、だからこそコレは内に秘めるべきなのだ。

 

 

 

誰にも知られず、私だけが知り、私だけで死ぬまで戦い続けて、いつかは負けて死ぬ。

 

それが偽善者のあるべき姿なのだから。

 

 

「、そう、、すね。、、かなり、、つか、やすい。」

 

 

ふとヒナ様の方を見ると買い物かごに弾薬を入れて、店員に話をされていた。何か説明を受けている様だ。

 

なんの説明なのかはよくわかった。あの重機関銃ともいうべきマシンガンだろう。

 

ヒナ様の身長に届くのかもと思えるほどの巨大な銃。

 

アレを扱える女性、、しかも子供が居ると考えると、少しだけ心臓が強く動く。

 

ヒナ様は目を輝かせているのだろう。目が隠れている髪型だけれどパタパタと動く翼でよく分かる。

 

ヒナ様や天雨さんから銃は一種のオシャレアイテムなのだと聞いた。年頃の女性とはそんな物を買いたくなるのだろうか、、?

 

 

、、そうだ!

 

 

〜 〜 〜

 

 

「説明は以上ですが、どうされますか?」

 

「そうですね、、、、他の物も見て回ってみます。」

 

「分かりました。ごゆっくり。」

 

説明を受けて日々大量の校則違反者に対応することの多い私向けの銃なのはわかったけど、、、

 

 

値段が高い、、、、

 

 

最近はプレゼントとかで出費が嵩んだから、流石にそこまで自由にできるお金は、、

 

 

 

 

 

 

「すみません、この、、デストロイヤー?をお願いします。」

 

(、、!? ゲール!?)

 

いつのまにか隣にいたゲールが店員さんに注文をしてしまった、、なんでコレが欲しかったのだとわかったんだろう、、他の銃の説明も聞いていたのに、、

 

 

「はい!こちら、、」

 

 

店員さんは一瞬私とゲールを交互に見て、それから更に笑みを浮かべた。先程の接客スマイルとなんら変わりないのにさっきよりも嬉しそうに見える。

 

「こちら※#@/クレジットになります。」

 

「カードでお願いします。」

 

 

なんだか今さっきとんでもない値段が聞こえた気がした、、?けど気が動転して上手く聞き取れなかった。

 

 

「ヒナ様、買い物はお済みでしょうか?」

 

 

ゲールは柔らかな笑みを浮かべてそう尋ねた。

 

 

「え、あ、う、うん。 あの、ゲール、、な、なんで、」

 

「包装が終わりました!どうぞ。」

 

「ありがとうございます。」

 

 

ゲールはデストロイヤーを抱えて歩き出す。

 

「では行きましょうか。」

 

 

「お買い上げ、ありがとうございましたー!」

 

 

〜 〜 〜

 

 

「ゲール?なんでそれを買ったの?いや、なんでわかったの?」

 

 

ショッピングモールをでて、車の中でゲールに質問した。

因みに私は、というか風紀委員は殆どが車の運転ができる。ゲールは何故かこのことにとても驚いていた。ゲールは運転はできないらしい。

 

けれど最近免許取得に向けて頑張っているのを知っている。

 

 

「ふふふ、ヒナ様がとてもコレを欲しそうにしていましたから。」

 

「私からのプレゼントですよ。この義足のお返しでもありますし、進級祝いでもあります。」

 

「でも、それに比べたらあの義足は、、」

 

「比較にならない、なんて言わないで下さい。コレがかなりの値段の物なのはよく分かっております。」

 

 

ゲールが義足を優しく撫でながら話す。

 

 

「それに、値段ではありません。ヒナ様が自ら考え私の為の物を贈ってくれた、それが一番嬉しかったのです。」

 

「、、、!」

 

「改めてですが、進級おめでとうございます。そしてどうか私のプレゼントを、受け取ってくださいませんか?」

 

「、、うん、! ゲール、ありがとう、!」

 

 

 

〜 〜 〜

 

 

「じゃあ、ゲール。行ってくるね。」

 

「はい。いってらっしゃいませ。」

 

 

こうして私のささやかな休日は終わりを告げて、また学校に行く。

 

 

 

今日は入学式、新しい一年生が入ってくる日だ。

入学式は粛々と終わり、数日後には部活体験が始まった。

 

風紀委員会には部活体験に割いてる時間があまりない。いつもゲヘナはお祭り騒ぎ(地獄)なのだから。

 

ゲールからもらった新しいマシンガン、、デストロイヤーは早速校則を破るゲヘナ生に対し火を吹いている。

 

 

「隊長!そのグループを倒したら今日のパトロールは終了です。」

 

「わかった、アコ。 はぁ、めんどくさい、、、」

 

 

「ま、待て、助け、、おあーー!?」

 

「や、やめ、やめろーー!!!」

 

 

妙に小物くさいセリフを吐きながら校則違反者が薙ぎ倒されていく。私はこれからもずっと変わらないこんな連中を相手にしていくのだろう。

 

 

「ふう、じゃあアコ、第5部隊、帰投する。」

 

「了解です。お疲れ様です、隊長。」

 

 

そういえば私は第5部隊の隊長になった。日頃の実績と前委員長の推薦から満場一致で決まったらしい。

 

本部に帰ると今回使った弾薬費、捕まえたグループ、負傷者の有無、その他諸々をレポートにする。一部の戦闘記録はBDになるらしい。

 

 

カリ、、、カリ、、、

 

 

アコと一緒にひたすら書類仕事をしていると、不意にドアがノックされた。

 

 

コンコンコン

 

 

「、、?どうしたのでしょう?はい、どうぞ。」

 

「あの、すみません、部活体験に来たんですけど、、」

 

チラリと見ると、ツインテールの銀髪に褐色の肌の子と、黒髪ロングで前髪で目元が隠れている子が来ていた。部活体験に来たらしい。

 

「あーー成程。」

 

「、、、、、」 「、、、?」

 

少しだけアコが不機嫌な顔をした。勿論一年生の二人にはバレない様にだが。後で叱っておこう。

 

 

「ええと、はい。分かりました。」

 

「ですが体験といっても、、割ともうする事ないですよ?第5部隊以外の部隊はパトロールで出払ってますし、、」

 

 

 

「、、だってハリちゃん。どうする?」コソコソ

 

「うーん、書類仕事を手伝う、、?」ゴニョゴニョ

 

「うーん、それはちょっと、、、」ボソボソ

 

「おーーい!?聞こえていますよ?」イライラ

 

「、、っはい!書類仕事を手伝わせてください!」

 

「、、、」「アコ、まあいいんじゃない?」

 

「、、分かりました、、隊長に感謝なさい!」

 

「貴方たち、名前は?」

 

「あ、はい。一年の銀鏡イオリです。」

 

「同じく一年の信濃ハリスです。」

 

 

ー  ー  ー

 

体験入部者

 

新しく風紀委員会に入ろうとしている。どうやら2人は友達の様だ。

褐色の子は脚がすらっとしている。

 

ー  ー  ー





おや、、あの足を舐められそうなシルエットは、、?

ちなむともう片方はオリキャラです。
説明は後ほど、、
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