生徒に、家族を。   作:木林8852

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第二話です。

初手無事死亡したゲール君、ここからどうなるのか

誤字脱字、設定矛盾等あれば報告お願いします。


2話 目覚め

 

 

 

 

「・・・ううーん」

 

目覚めると、見知らぬ町にいた。ゆっくりと身体を起こす。

 

「何だ、、? 何処だ、此処は。」

 

まず目に飛び込んできたのは空に浮かぶ巨大な円?だ。

次に後頭部にこれまた同じような円を浮かべた女が銃を持ち歩いているのが目に入る。

 

 

「・・・子供か?」

 

 

何にせよ銃持ちはマズイ。私はすぐに隠れた。

女子の会話が聞こえてくる。

 

 

「この後何するー?」

 

「うーん、取り敢えず新作スイーツ食べに行こうよ。」

 

「いいねー!」

 

その女子は、心底楽しそうにこれからの予定を話しながら曲がり角を曲がっていった。

 

何だこいつら。銃を持ち歩くということは此処らは危険なのだろう?危機感がまるで無いぞ!

今度は別の場所から怒声が聞こえてくる。

 

 

ダァァン 「何すんだよ!」

 

「うるせー!此処はアタシたちのもんだ!」

 

「食らえ!」「チクショウ!」ダダダダ

 

 

私は絶句した。銃で撃ち合うことでは無い。

銃の撃ち方は素人だが、彼女らはお互いに確実に被弾している。だというのに死ぬことがない。

 

銃を持ち、お互いにノーガードで撃ち合う。

怖い。

 

 

「ひとまず逃げよう。」

 

 

流れ弾が飛んでくるかもしれない。そう考えた私は、この場を離れることにした。

 

見たことない路地裏を駆ける。移動の最中、自分の装備を確認した。

 

「まさか衣服のみとは。」

 

 

なんてことだ。我が得物も投げナイフもない。

これでは自衛すらままならないではないか!

取り敢えず此処を右に曲がって、、

 

 

 

「おぉ?なんだぁ?」

 

「何こいつ、ちょうどいいじゃん。」

 

「おい、おにーさん。アタシ達いま金がなくてさぁ。」

 

 

最悪だ、チンピラA、B、Cに絡まれた。しかも全員銃を所持している。何故ヘルメットを、、、、?

さぁどうする。銃持ち3人、オマケに此方には何の武装もないときた。ここはおとなしく金を、、、、

 

 

しまった、今は金もない。

 

 

「・・・申し訳ないが、今は持ち合わせが無いのです。」

 

「あ?んだよ、、、じゃあ憂さ晴らしにするかぁ!」

 

3人が銃を構える。1人はハンドガン。後の2人はサブマシンガンだ。

 

 

突然だが、走馬灯という物を知っているだろうか。それは、死ぬ寸前、強いストレス、、、こういった危機的状況に自分の記憶が脳内を駆け巡ること。ある説では、生き残るために対応策を記憶から探し出すためにあるという。生き残るために、脳の処理速度を跳ね上げるのだ。

 

私は戦場に何年も居た。で、あるならば当然何度も死にかける。何度も死にかけ、その度に私の脳は強くなっていった。

 

はじめは周りがよく見えるようになり、不意打ちや罠に強くなった。

 

次に相手を「良く視れる」ようになった。相手の呼吸、目線からの狙い、立ち方からの次の行動の予想。

 

この力で、私はあの日まで生き残っていたのだ。

 

そしてあの日、私が死んだあの時、脳はこれまでとは比べるまでも無い進化を遂げた。臨死体験で強くなるならば、実際に死ねばこれまでで1番脳は活発に動く筈である。

 

 

「食らえ!」

 

 

相手がトリガーに手を掛ける。私は、相手を「良く視て」動いた。相手の狙いは、、、、右足に2人、胸に1人である。

私は近くの石を蹴った。それは右足を狙う敵1人の手に命中し、跳ね返ってもう1人の銃に当たった。

 

「ってぇ!」「え、何!」

 

私は屈むように背を縮めて近くの遮蔽物に隠れる。あちらで飽きるほど聞いた銃声が響く。遮蔽物の中から丁度いい老人用の杖を見つけた。ついでに近くの石も何個か拾っておく。

 

「っ!出てきた!」

 

ハンドガンを持った子が此方に構える。だがもうすでに石を投げている。かなり強い力で投げた石は、敵の頭をかちあげた。

 

「がっ!」「大丈夫か!?」

 

仲間の方を見ている時点でもう甘い。私は杖でサブマシンガン持ちの鳩尾、喉仏を突いた。いかに銃弾が効かない身体でも、人体の急所を狙えば、戦えなくするくらいはできる。

 

そのまま加速する勢いでもう1人のサブマシンガン持ちに杖の持ち手をハンマーのようにして、思い切り脳天を叩く。追加で顎に膝蹴りを贈っておいた。

 

「ぐうっ、、、」

 

2名制圧。後1人だ。

後ろを見ればハンドガンの子が銃を発射していた。

 

ダァァン 「はぁっ!」

 

私は銃弾に反応し、ステップで躱す。

これまで相手が撃つタイミングを予測して銃弾を避けたことはあった。だが、これほどまでの近距離で、撃たれてから躱したのは初ではないか?

 

「嘘、、、、何でかわして!?」

 

「少し寝ていて下さい。」

 

首を絞める。これでとりあえず、、、

 

「うぅ、くそっ離せぇ!!」

 

(、、まずい、想像より力が強い。引き剥がされる!)

 

「こ、のぉ!!」ブゥン

 

(投げ飛ばされっ!?)

 

投げ飛ばされた私は、即座に受け身を取って退避する。女の子供に力負けするとは、、プライドが、、、

 

「な、、なんなのコイツ!?みんなぁ!早く起きてよぉ!」

 

仲間を見て目線を切った。銃を持っているのにこのあたりが甘いのはどういう事なのだろう?だがチャンスだ、走り出す。

 

「ッッ!来ない、、で?」

 

「居ない?」

 

「居ますよ。」

 

私は恐ろしく姿勢を低くして懐に潜り込んだ。そのまま掌底を顎に決め、回転して左腕で肘打ちを鳩尾に打った。勝利だ。

 

 

 

「ふぅ、、、あぁ、そうだ。」

 

思いつきから、私は相手のスマホを取り出す。

指紋認証をしてもらい、ここについて調べる。

 

 

「なになに、、学園都市キヴォトス?」

 

「ここには様々な学園があり、その学園の自治区内では、生徒会がその管理をしている?」

 

 

狂っているのか?何故子供にそのような重要な事をさせるのだ。大人や、もっと経験を積んだ者がすれば良いのでは?

 

もっと良く調べると、私が今ここにいる場所は、ゲヘナ学園?という所に近いスラム街のような所らしい。

 

「ふうん、さて、これからどうしようか。」

 

正当防衛とはいえ、子供を思い切り攻撃する大人とは、如何なものか。取り敢えず伸びている三人を元いた場所に寝かせて置いた。

最後に、スマホはハローワークの場所を調べてから返しておいた。

 

私は歩き出す。

 

住所不定、経歴不明のヤツなど雇う所はあるのだろうか?わからないが、取り敢えず一文無しは避けたい。もしかしたら、ここで前には味わえなかった普通の生活ができるかもしれないのだから、、、

 

さて、そろそろ大通りだが、、?

 

 

「ヒャッハー!燃えろ燃えろぉ!」

 

「やっぱ銀行強盗だよなぁ」

 

「おい、食い逃げだー!」

 

「貴方もこの幸運の壺を、、、」

 

「ゲームのカード落としちゃった!」

 

 

、、、、やはり普通の生活は、無理なのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜 〜 〜

 

 

「新人さ〜ん?どの程度情報は集まった?」

 

「、、はい。アビドスの新入生がかなりの戦闘力があるみたいです。」

 

集めたリストを渡した。

 

「ふうん、ええと、小鳥遊ホシノ、、」

 

「複数のヘルメット団を壊滅、蹂躙、、」

 

「確かに、マークしといた方が良さそうだね。」

 

「それにしても、アビドスとは、、あんな沈みかけた船の、どこが気に入ったのかなぁ、、?」

 

「、、さぁ、全校生徒も2人しか居ないという事らしいですが。」

 

「あのお人よしさんね、可哀想に、、」

 

「うん、情報ありがとう。こっちでまとめておくね。」

 

「、、はい。失礼します。」

 

 

コツコツコツ、、

 

 

ー  ー  ー

 

ゲール

 

とある国の筆頭戦士。

彼は銃弾が降り注ぐ地で戦い、死んだ。

 

悲惨な最後だが、それを彼は望んでいた。

 

何故か彼は剣と投げナイフという特殊な得物で戦ったという。

、、、なぜだろうか?

 

 

 

ー  ー  ー

 

 

 





そろそろブルアカ要素がカルピスぐらいは出てきたかな、、?
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