ハロー!木林デス!
ちょっと頑張って戦闘回を描いてみました。
ゲール君は、「人型・タイマン」という狭い条件下だと最強クラスです。
ただの人間がデカグラマトンシリーズとか大群に勝てるわけないだろ!いい加減にしろ!
「、、、嘘だ。」
「小鳥遊さん、今からでも先生の元へ行ってください。」
「あの大人なら、何か策を、、」
「、、、、る、さい。」
結局私は誰かに頼らないと、何もできない。むしろ事態を悪化させる。あの時から変わらない。
「、、、小鳥遊さん?」
「黙れ、黙れ黙れ黙れ!!!」
大切なものを、自らの手でぐちゃぐちゃにする。
「、、、例え1人では何もできなくても、、貴女には仲間がいるでしょう?」
、、、そうだ。
私は、私は、、何もできない。
1人になったから、自分から捨てたから。
あのアビドスも、消える。
せんぱいから、たくされたものなのに。
みんなにも、めいわくをかける。
わ た し の せ い で
「、、あぁ、あああぁあぁあああぁあぁあああぁあぁああああぁああああああぁああああああぁあああああぁあぁああああぁああああぁあぁああああぁああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カチャッ!!!
ズダァァァン!!!!
〜 〜 〜
「、、、素晴らしい。」
その存在は、不気味に笑う。
「絶望のみで反転しかけている。」
「クックックッ、、、」
「あの男も、案外役立ちますね。」
「神性も、運命も、能力もない。」
心底楽しそうに一人で話す。
「けれど、、、」
「彼は、業を背負っている。」
「この世界に、あるはずの無いものを。」
「殺しという業を、罪を。」
「亡者達が、例え死んでも離すことはない。」
彼は足を組み替えた。
「クックックッ、、、」
〜 〜 〜
ズダァァァン!!!
「、、、!!」シュッ!!
撃ってきた。
自分の行動に絶望したか。
「みんな、、ゆめ、せんぱい、、」
何故かその顔は暗くなり、よく見えない。
「、、仕方ありません。」
「とっ捕まえて、アビドスに差し出します。」
ゲールは己が剣を抜いた。
小鳥遊ホシノはまるで亡者の様にこちらに寄り、散弾を放ってくる。だが、その動きには勢いも、技量も感じない。
「、、、早めに寝てください。」
ゲールは懐に飛び込むと義足での蹴りでホシノの顎を打ち上げた。
そのまま流れる様に剣での連撃を喰らわせた。
袈裟斬り、突き、回転斬りだ。
だがホシノは倒れない。銃床で殴りつけてきた。
ゲールはそれを左手で逸らし、捌く。
「、、、じゃまだ。」
ホシノも蹴りを放ち、回転しながら銃床を振る。そして瞬時に持ち替えて銃を撃った。
ゲールは蹴りを避け、銃床を弾き、ステップで銃撃を躱した。
そして懐からナイフを取り出す。
「、、せいっ!!」ヒュン
正確に、そして同時に投げられた三本はホシノに命中した。
ホシノはノーガードで突っ込んでくる。
銃撃をギリギリで躱し、足払いをかけた。
ホシノはジャンプで避ける。
しかしゲールは空中のホシノにアッパーを叩き込んだ。
空中で衝撃を逃せずホシノはまともに食らった。
ゲールはファルクスを投げ、ナイフを鉤爪の様に握って走り出す。ホシノはファルクスを銃でガードしたが、そのせいでゲールから目線が切れる。
「、、すみません、小鳥遊さんッ!」
ゲールは追撃に鉤爪でホシノを殴り、握ったナイフを投げて追撃した。
ホシノはノールックで銃を振り、三本のナイフを弾いて見せた。
「、、嘘だろ、、やりますね。」
ゲールはその間にファルクスを取った。
その時、ホシノが背負っていた盾が落ちた。
ズゥゥン!!
ギ、ギ、ガションガション!!
、、落ちた衝撃で組立てられたようだ。
「、、ゆめ、せんぱい。」
ホシノはその盾を拾った。
「みんな、、」
うわごとのように、呟く。
「私が、、護らないと。」
盾を、構えた。
そして凄まじい速さでシールドバッシュを放ってくる。
ヒュン
ゴシャァァァ!!!
まるで闘牛避けのように靡くコートで当たった様に見せかけたが、、
まさか後ろの電柱が粉々とは、、
舞った粉塵の中からホシノが盾を構え、銃を撃ちながら走ってくる。
カチャッ、ダァン、ダァァン!!
「、、強い。」
流石は"天才"と呼ばれた者。
その銃撃にも技巧が戻りつつある。
少しのディレイによりステップを潰しにきている。
それにしても盾は厄介だ。
ゲールは盾を構えるホシノの死角に高速で入り込んだ。
そのまま剣を振る、、
フォンッ
"逆手"で振られたそれは盾を掻い潜り、ホシノの脇腹を突き刺した。
確かなダメージだが、それでもホシノは倒れない。
その体を突き動かすのは無念か、妄執か。
ホシノは凄まじい勢いで盾を突き出す。その質量はさながらロードローラー。
それに対しゲールは、、突進距離を正確に見切り、盾の縁を掴み大きく跳んだ。盾を飛び越え、そのまま義足でホシノを踏み潰す。
頭から踏んだのは可哀想だが、、こっちは命の取り合いだからしょうがない。
そしてサッカーボールキックでホシノの身体を吹っ飛ばした。
彼女は銃を手放したが、、盾は決して手放さない。
「わたし、、わたしが、、」
壊れたラジオの様に繰り返す。
「(銃は取れたが、、)」
「(無力化までは、もう少し、、!)」
ホシノは盾を仕舞い、肉弾戦を仕掛ける。
ラッシュをかけるが、ゲールは全てを捌く。
次にホシノは全身を使った連打をお見舞いする。
コンパクトに拳を振り、回し蹴り、肘打ち、ハイキックと続いた。
ゲールはフックを上体を動かして避け、回し蹴りを跳んで躱わす。
肘打ちを辛うじて剣で弾いたが、ハイキックは躱わせない、、
それならばとゲールはホシノにタックルを放つ。
根本で受けたハイキックの威力は低い。強めの打撲程度で済むだろう。
足を上げていたホシノは体制を崩す。
その隙にゲールは渾身の一撃を放つ
ファルクスで回転斬りを放ち、その勢いでキックをこめかみに入れた。
ホシノは吹っ飛んで、、倒れ込んだ。
「ふぅ、ふぅ、ゲホ、気は済みましたか?」
息を整えながらゲールは話す。まだ余裕はありそうだ。
「う、、みん、な、、」
ホシノは立ちあがろうとしている。
その時、、
何処からか爆弾が、ゲールとホシノの間に落ちた。
「、、ッ!?不味い!!」
ゲールは限界までバックステップし、ローリング。距離を取りながら姿勢を低くする。
「ゆめ、せんぱ、」
ホシノはまだ立ち上がれていない。
ドオオオオオンンン!!!
「、、、あ。」
ホシノの光輪が消えた。
「!!小鳥遊さん!」
ゲールはすぐさまホシノの身体を調べる。
「(脈も、息もある。気絶?)」
ひとまず大事にはなっていない様だ。
「クックックッ。流石キヴォトス最高の神秘。素晴らしい物を見せてもらいました。」
「神秘破壊爆弾、、所詮は試作品か。殺傷性までは至れていませんね。まぁ今回はそれで良いのですが、、」
「、、誰だ、お前は。」
ゲールは限界まで圧を出しながら問う。
「おやおや、もうご存知なのでは?」
目の前の存在は妖しく手袋を嵌め直した。
「貴様が、、黒服か。」
ゲールは立ち上がった。
「えぇ、こんにちは、"空崎ゲール"さん。私は"ゲマトリア"の黒服です。」
そういうとわざとらしく一礼をしてきた。
「小鳥遊さんに何をしている?」
気絶したホシノの前にゲールは立ち塞がった。
「クックックッ、まぁ、ちょっとした取引ですよ。」
手をヒラヒラと動かしながら黒服は話す。
「それにしても、、素晴らしかったですよ。良い"変質"です。些か時期尚早な気もしますが、、」
「、、お前は、何故小鳥遊ホシノを狙う?」
「、、まぁ、教えても良いでしょう。」
そういうと黒服は咳払いをした。
「我々はゲマトリア、というものに所属しておりまして、、目的は神秘、崇高、、自らの目標の為の研究、と言ったところです。」
「、、神秘とは?」
「あぁ、貴方は知らないのですね。神秘とは、この世界に根付く物。数多の生徒達に、宿る物。或いは神、運命、本質。」
「様々な意味がありますが、、最も一般的なものは、身体が強靭になる事ですかね。」黒服は手を顎にやる。
「、、小鳥遊ホシノの神秘は特別だと?」
「話が早くて助かります。その通り。彼女は最も強力な神秘、、神性を帯びているのですよ。それを"知れたら"、、」
「、、話を変えよう。あの爆弾は何だ?」
ゲールは顎で爆弾の残骸を指した。
「、、すみませんが貴方にそこまで話す意味は有りません。そう何でも知れると思いで?」
「(よく分からんが、あれほど攻撃しても倒れない小鳥遊ホシノを一撃で昏倒させている。危険物だ。むしろ小鳥遊ホシノだからこそこの程度なのか、、?)」
「逆に貴方に質問です。、、貴方は、なんですか?」
「、、さっき空崎ゲールさんと呼んでいただろう?」
「、、違います。私は分かりますよ、貴方には、業がある。まるでその身体は、、呪われた亡者だ。戻れると?罪から逃れられると?」
「、、チッ。」
コイツ、何者だ、、?
「さぁ、答えてください。貴方は、何者ですか?何故、、この美しい世界に、存在しているのですか?」
「、、、さぁなぁ。」
「何故私がここに居るかなど、知る者は居ない。」
「あるいは、お前なら教えてくれるのか?」
「、、、、」
「まぁ、いい。私も意味を知りたい。一つ教えてやろう。私は、電車に乗ってきたんだよ。」
「、、電車?」「そうだ。」
「それ以外は分からない。すまないな。」
「クックックッ、構いません。元々知れるとは思っていませんでしたので、、、、そうか、電車か、、」
そう"お話"していると何処からか軍用車がやってきた。
動かすのはカイザーの兵だ。
「おや、、どうやらお時間の様で。」
そういうとカイザーの兵は四方から一斉に銃を向けた。
流石に抵抗のしようがない。
「小鳥遊ホシノを例の場所へ。」
そういう黒服を睨みつけた。
「あぁ、小鳥遊ホシノの所属は既にこちらです。こちらが何をしようと勝手では?」
「、、、」
「それと、できれば今日の事は内密にお願いしたいのですが、、」
「少し想定の範囲から逸脱していましてね。」
、、、軍用車の奥の方。大量に先程の爆弾が詰められている。しかもよく見える様に。あんなものをゲヘナで使われたら、、
何がお願いだ。
「その沈黙は肯定という事でよろしいですかね。」
「クックックッ、では、ゲールさん。私達は貴方も、いつも見ていますよ。」
そういうと黒服とカイザーはホシノを連れ、去っていった。
、、まさか私の過去を見抜く奴がいるとは。
私から出来ることはないか。
情報は漏らせない。どんな事をされるか、、
それで私の大切な人達に被害がいったら、、
、、あの大人に、ユウ先生に託してみよう。
ゲールは落ちているホシノの盾と銃を拾い、何処かに去っていった。その盾は、いやに寂れて見えた。
設定的には今回の小鳥遊ホシノは、文句なしで最弱です。
精神がボロボロすぎます。
まじで反転寸前ですが、反転するには絶望が足りないし、正気になるにも希望がありません。
事態はどんどん悪くなってく。夢も希望もありませんって感じです。