生徒に、家族を。   作:木林8852

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안녕하세요、木林です。
地味に前書きの挨拶のレパートリーが無くなってきました。

ちょっと最近風紀委員会との絡みが少なくなってきていたのでここらで短編集でも作りました。

特に時系列はないし本編と関係もないです。
じゅじゅさんぽみたいなもんだよ!









本編とは関係ないよ!
どうでもいい短話集


 

 

〜 〜 〜

 

禁忌

 

〜 〜 〜

 

 

「、、なんです?コレ?」

 

 

「先生から貰った。」

 

 

イオリさんが差し出して来たのは一冊の本。

タイトルは、、よく読めない。

 

スマホで写真を撮り、画像検索をする。

 

「"ヴォイニッチ"、、ね。」

 

なんか聞いたことあるような、、

確か、、そう、前の世界で、、

 

 

「これ読めるんです?」

 

「まぁ、少しだけ。ここの言葉はこんな意味かなーってくらいかな。コレはよく委員長が渡されてるよ?」

 

 

 

「へぇ、、」

 

「ヒナ様、これ読めます?」

 

 

「えぇ。もう読破したわ。」

 

「例えばここの記述は生命と神秘の、、」

 

 

なんか凄い高度な事を言っている気がする。

神秘がどうとか黒服か?

 

ペラペラと捲ると不意に女性の裸体の挿絵が入った。

 

 

華麗にスルー。二人も無反応。

 

 

「、、何語なんです?コレ。」

 

 

「知らないわ。」

 

「知らないんですか!?」

 

 

「じゃあどうやって読んだんです、、?」

 

「それは、、なんとなく。ねぇ、イオリ。」

 

 

「まぁ、大体分かりますよね。」

 

「、、、流石です。」(思考放棄)

 

 

 

 

〜 〜 〜

 

さざめきざわめき

 

〜 〜 〜

 

 

「海だー!!」

 

「みんな泳ぐぞー!!」

 

 

「きゃー!!」「つめたーい!」

 

 

「はは、、まるで子供みたい。」

 

「チナツさんは泳がないんですか?」

 

イオリさん、ベルムさんが海に飛び込むのを横目に、ビーチパラソルを開いているチナツさんに声をかける。

 

 

「あはは、、私は、海ではしゃぐタイプでは無いので、、」

 

「私も、、どちらかというと、この光景の方が好きです。」

 

 

ハリスさんも文庫本片手にやって来た。

 

 

「ヒナ様は、、?」

 

「委員長なら、あちらで先生と行政官に泳ぎ方を教わっているみたいです。」

 

 

「成程。それはいい。」

 

「私も、泳いでみましょうかね、、?」

 

 

「えっ、泳げるんですか?、、その、足が、、」

 

「大丈夫ですよ。、、たぶん。」

 

錆びるため義足を外し、ケンケンで海に向かう。

ゆっくり水に身を浸し、その冷たさを感じる。

 

 

「、、、ふう。」

 

 

、、結局泳げない。浮かぶことで十分だが。

 

 

冷たさと照りつける太陽の温度。

それがなんとも心地いい。

 

 

「おーい!ゲールさーん!」

 

 

ぼーっとしていると、イオリさんの呼びかけで意識が戻ってきた。

 

 

「流されてるよ!戻ってー!!」

 

 

おっと。まずいぞ。戻らなければ。

背泳ぎの要領で少しずつ戻っていると、突然背中に激痛が走った。

 

 

「(なっ、、)」

 

徐々に身体が痺れていく。クラゲか。

 

 

「が、、ぼ、、」

 

 

「(やば、、)」

 

びっくりしてひっくり返ってしまった。力が抜けていく。

 

 

「(失敗、、した、、)」

 

 

 

 

 

 

 

 

不意に、手を掴まれた。海面にあがるのが分かる。

 

 

「ぷはっ、、!おい、ゲールさん!大丈夫か!?」

 

「ゲール、浮き輪に捕まって。大丈夫だからね。」

 

 

見るとイオリさんとヒナ様が居た。

遠くで海の家に走って行くベルムさんとチナツさんが見える。

 

 

「ありがとう、、ございます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後治療を受けて、症状は治った。

 

その時のクラゲは、「キヴォトスメチャツヨクラゲ」というらしい。毒が回るのが非常に速いとか。

 

 

「ヒナ、、泳げたじゃないか。」

 

「あ、あれは、ゲールを助けないとって、必死で、、」

 

 

「はははっ、、愛の力、ってことか。」

 

「もう、先生も茶化さないで。危なかったんだから。」

 

 

「そうだね。だから、、」

 

「?」

 

 

「今度はヒナが、ゲール君に泳ぎ方を教えてあげてね。」

 

「、、、うん。分かった。」

 

 

 

 

 

 

 

 

〜 〜 〜

 

さぶざむ

 

〜 〜 〜

 

 

「はぁ〜、流石に寒いですね。」

 

「まぁ12月下旬だからね。」

 

 

「あっ、ケーキのセールしてますよ、委員長。」

 

「今任務中だから、終わったらね。アコ。」

 

街並みにも白銀が増えて来た。ゲヘナの⬛︎⬛︎⬛︎な奴らが付けたあちこちの傷跡も、隠されている。

 

、、まぁ、すぐに新しいのが付く。

 

こんな特別な日にも任務、任務、任務、、腹が立つ。委員長には平穏をプレゼントしたいのに、、

 

というかゲヘナはなんでこんなときも暴動が起こるのか、、恋人でも作って静かに⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎とか、⬛︎⬛︎⬛︎とかしていればいいと思うのだが、、

 

 

「、、えいっ。」

 

「ひゃっ!!」

 

首元に急にぴとりと冷たいものが当てられた。

 

しなやかに首に吸い付いたそれの正体に気づくのに、大した時間はかからなかった。

 

「い、委員長、、?」

 

「、、アコが考え事してたから、つい、、」

 

 

 

 

 

 

 

 

え????????????

 

な、なにが、今なにが起こった?

 

 

委員長が、私の首に手を、、?

 

い、いたずら、、?

 

アッ!!!!!!(尊み)

 

 

 

 

「アコ、、?どうしたの?」

 

「、、、?」

 

 

「ちょっと、、標的居たよ?」

 

「そんなに冷たかった?」

 

 

「ほら、しっかりして、行くよ!」

 

「ひ、ひゃい!いいんちょう、、」

 

 

 

 

 

 

〜 〜 〜

 

デス羽子板

 

〜 〜 〜

 

 

「明けましておめでとうございます。」

 

「おめでとう!今年も宜しく、チナツ!」

 

「ところで、、イオリ、あれは、、?」

 

チナツが指差す場所は時折り砂埃が舞い、凄まじい殴打音が鳴り響く台風のようになっていた。

 

 

「あぁ、、あれは委員長とゲールさんが羽子板してるの。」

 

「羽子板の音ですか、、?」

 

 

ッッカァンッッ!!!!!

 

ヒュゥンッッ!!!

 

 

 

 

 

「今どっちも一勝ずつしてるね。」

 

「本気になりすぎでは、、?」

 

 

ッカァン!!ッコォン!!!

 

 

「おっ、委員長がスマッシュ、、」

 

「ゲールさんが受けた。」

 

 

ムクロジ、、玉が空中高くに放り上がった。

 

 

ッッカッ、、!!

 

カァァン!!!

 

 

「空中で打ったね。」

 

「委員長、、何も飛ばなくても、、」

 

 

ドゴォォン!!!

 

 

「あっ、羽子板が壊れた。」

 

「一応委員長の勝ち、、ですかね?」

 

 

「、、みんな見てたね。」

 

「それは、、あんな凄い事やってたら、、」

 

 

「よし!私達もするか!」

 

「、、そうですね、羽子板持って来ます。」

 

 

 

 

 

 

「なんかみんな羽子板始めましたね。」

 

「そろそろゲヘナが騒がしくなる頃なんだけど、、」

 

 

「はい、ゲール、目を瞑って、、」

 

筆に付けられた墨が黒く輝いている。

 

 

「ん、、」

 

 

「、、じゃ、そのまま任務行こっか。」

 

「えぇ、、このままですか、、?」

 

 

〜 〜 〜

 

特に柔らかい訳ではない

 

〜 〜 〜

 

 

「はぁ、、弾薬費諸々、経費の計算終わりましたぁ、、」

 

「お疲れ様です、チナツさん。」

 

疲労で軋む身体を労わりながら部屋に入ると、ゲールさんしか居なかった。

 

「今月もやっぱりギリギリですかね。」

 

「そうですね、、万魔殿が勝手に減らしてくるのが大きいです。元々予算もあまり貰えませんし。」

 

「「、、はぁ。」」

 

二人してため息を吐いたのがなんだか可笑しくて、くすりと口元が綻んでしまった。

 

 

「よし、こっちの作業も、、終わりました。」

 

「お疲れ様です。珈琲、要ります?」

 

 

「えぇ、貰いましょう。」

 

 

その後、珈琲を淹れて来た。特別美味しくなる様に。

ソファーに座るゲールさんに手渡す。

 

「お隣、失礼します、、」

 

自分もソファーに身を任せ、珈琲を啜った。

最早安心する苦味だ。

 

取り留めもない話をしていると、なんだか頭に靄がかかった様に視界が霞んできた。勝手に頭が下がる。

 

 

「チナ、、さん?、、丈夫、ですか?」

 

 

珈琲を飲んでいたのに。効かなくなるほど疲れていたのか。まぁ、確かに少しばかり徹夜したから、か、、?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだか、とても心地いい。

まどろみの中で、只々体を休める。

 

 

 

微かに珈琲の香ばしい香りがして、何か、、紙?が擦れる音が聞こえてくる。

 

 

暖かいものが、何か近くにある。

 

 

少しずつ、感じたものが増えていくうちに、意識が生まれ始める。

 

 

目を閉じて、まだ目覚めたくないと思いつつ、その思いが更に精神を叩き起こす。

 

 

ゆっくりと、目を開けた。

 

 

「、、おはようございます。チナツさん。」

 

頭の上で声がし、見ると本を片手にゲールさんがいる、、という事は、あれ?今、膝枕されてる?

 

 

「あれ、、寝てました!?ごめんなさい、その、お膝を、、」

 

 

「あぁ、"私は"構いませんよ、、"私は"ね、、」

 

 

「え?それってどういう、、?」

 

 

その瞬間、周りに目をやると、、

 

 

「ずいぶんぐっすりだったな、チナツ。」

 

 

「相当"お疲れ"だったみたいですね?」

 

 

「チナツ、その、、休むのは大事だけど、ゲールに膝枕させるのは、どうかと思う。」

 

 

 

 

 

 

「イオリ、、アコ行政官、、委員長、、」

 

「ちょ、ちょっとまってください〜!」

 

 

 

 

 

 

この後、みんながゲールの膝を狙ってきたのは、また別のお話、、

 

 

 

 

 

〜 〜 〜

 

常識ねぇのかよ

 

〜 〜 〜

 

 

2年前、、

12月31日。

 

 

「今年もお疲れ様でした。ゲール。」

 

「お疲れ様です。」

 

 

今年やる事が終わり、こたつで暖を取りながら、二人で新たな年を待っていた。

 

 

「もう今年も終わりか、、なんだか、あっという間だった。」

 

「ふふ、私も、なんだか新しい事でいっぱいでした。」

 

 

「ええと、確か蕎麦を作るんでしたよね?」

 

「うん。年越しそば。知ってる?」

 

 

彼と暮らして、少しだけ彼の事が分かった。

まず、彼は極端に季節の行事などの一般常識が無かった。

 

だから、ハロウィンに仮装している人がいる事も、クリスマスが愛し合う人にとって大切な日である事も、彼は知らなかった。

 

、、どんな人生を歩んできたのだろう?

今年で19歳という、彼。

 

、、話を変えて。

ちょっとだけ嬉しい事がある。

 

 

最近、彼は笑う様になった。

 

一緒にご飯を食べる時、偶の休日に彼と慣れない服選びをする時、音楽を聴きながらコーヒーを啜る時。

 

 

彼を見ると、少しぎこちなく笑っている。

 

 

それを見て、、私も、ぎこちなく笑う。

やっぱり、似た物同士、、かも。

 

 

 

 

 

 

かけそばを作る。私はそばを茹でて、彼はネギとカマボコを切っている。

 

実は、彼はそばを食べた事がないらしい。テレビで見たりして、知ってはいるのだとか。

 

なら、美味しく作らないと。

 

 

 

そばが茹で上がると、用意しておいた氷水で〆る。

こうするとコシがでるらしい。正直初めてした。

 

 

あとは熱いつゆに入れ、具材を乗せる。

 

 

出来上がった二人分の器を、こたつに持っていく。

時計が23時を告げた頃、私達は箸を持った。

 

 

「ずるずるずる、、、」

 

「、、ずる、ずるずる、、」

 

 

「ん、美味しいです。」

 

「うん。コシが出てるね。」

 

 

 

「ゲールは、、来年の目標とか、ある?」

 

「来年の目標?」

 

 

「年越し、、お正月は、新しい年の目標を立てるの。書き初めとかも、してる所はあるけど、、」

 

「目標、、」

 

 

 

「、、もっと、貴女と思い出を作ってみたい、、とか?」

 

 

 

「っ〜!?」

 

 

それは不意打ちだ。そんな恥ずかしそうに言わないでほしい。こっちまで顔が赤くなってくる。

 

 

「、、あ、えっと、ヒナ様は、、?」

 

 

 

「、、私も同じ。」

 

 

「もっと、もっと、、」

 

 

「おもいで、つくろうね?」

 

 

 

「、、はい。もちろん。」

 

 

 

ご〜ん、ご〜〜〜ん、、

 

 

「「あ。」」

 

 

除夜の鐘が鳴る。

そんな事で頭の中の思いは去っていってくれそうにない。

 

 

「新年、明けましておめでとうございます、、今年も、よろしくね。」

 

 

「明けまして、、?おめでとうございます、、」

 

「今年も、宜しくお願いします。」

 

 

 

ピロン!

 

 

アコからモモトークだ。新年の挨拶が長文で送られてきた。

こちらも挨拶を返しておく。

 

 

 

 

 

 

そろそろ眠気も限界だ、、

 

 

「、、ねぇ、ゲール、、?」

 

「はい。どうかなさいました?」

 

 

「、、新年初めは、大切な人と、一緒に寝るんだけど、、」

 

「どう?いっしょに、、ねる?」

 

 

賭けだった。ほんの少しの、悪戯心だった。

もしかしたら、、

 

 

「あ〜、、そういう事なら、、」

 

 

次の言葉を聞き流すまいと、聴覚が鋭くなっていく。

彼の言葉の空白が、やけに永く感じる。

 

 

「、、えっと、その、、」

 

 

「いい、ですよ、、?」

 

 

 

 

「、、そう。じゃあ行こう。」

 

 

たったそれだけの言葉でも、吐き出すのにひどく神経を使った。できる限り、自然に。

 

 

私の寝室。いつも少し広いと思うベット。

 

 

でも、今日は、この時間だけは、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とても、暖かくて、せまかった。

 

 

 

 

 

〜 〜 〜

 

某鍵さんに影響を受けました。

 

〜 〜 〜

 

 

 

「ねぇねぇ先生。」

 

 

「どしたのイオリ。足貸して。」

 

 

「うるさい!変態!話を聞け!」

 

 

 

 

げ  ん

 

こ  つ

 

 

 

 

「、、で、何?」

 

 

「あそこにさ、ゲールさん居るじゃん?」

 

 

「居るね。」

 

 

ゲールは事務作業に追われている様で、ペンを走らせる事に集中しているようだ。

 

因みにゲールは引くほど筆記体が上手い。というか早い。A4用紙一枚にびっしり、大体5分で書ける。勿論読める字で。

 

でも、その技術が生かされることはあんまりない。だって言語がキヴォトス語(日本語)だから、、

 

 

 

「こっちに気付いてないからさ、ドッキリをしてみようかなって。」

 

 

「いいね。でも、怒られない?」

 

 

 

「大丈夫。忙しそうに見えるけど今日は割と業務が簡単な日だからさ。」

 

 

「背後に回って、こちょこちょしてみよう。」

 

 

 

 

「おっけー。」

 

 

じり、、じり、、じり、、

 

 

「?」

 

「「今だッ!!」」

 

 

イオリと先生が脇腹に指を沿わせる。

そのままリズム良くこしょこしょとくすぐった。

 

 

「「(どうだ、、?)」」

 

 

「、、はぁ。何やってるんですか。」

 

 

ゲールは左右にいる二人を肩を組むようにして捕まえた。

そのままギリギリと力を強めていく。

 

「ああっ、ちょっ、、ごめんなさい!!」

 

「ががが、、ゲール、ゆる、して、、」

 

 

 

 

「効かないか〜、、」

 

「まぁ、ゲールさんらしいと言えばらしいかな、、」

 

 

 

「はぁ、今はあまり忙しくないとはいえ、、」

 

ゲールが踵を返し、自分のイスへと向かう。

 

 

「遊んでないで、業務を、、」

 

先生とイオリは、その背中を見てニヤリとした。

 

 

「たあっ!!」

 

素早く一閃。ゲールの背中を人差し指でなぞる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「、、ひゃうっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「、、、」」

 

 

「、、、、」

 

 

「、、、ピキピキ」

 

 

 

〜 〜 〜

 

 

「、、ん?先生から、、?」

 

モモトークに、一つの音声ファイルが届いた。

 

 

少し聞いていると、どうやらイオリと先生がゲールをくすぐり、反応を見ようとしたらしい。

 

 

「何してるの、、」

 

イオリ達の目論見は外れたのか、ゲールが二人を詰めている声が聞こえる。

 

 

暫くして、コツコツと足音がしたかと思うと風切り音と、「たあっ!!」という声がした。

 

 

その瞬間、「ひゃうっ!」という声が聞こえてきた。

 

 

 

「、、うそ、こんな声出すんだ、、」

 

「(、、保存しなきゃ。)」

 

 

「それはそれとして、怒っとかないと。」

 

 

〜 〜 〜

 

ASMRより

 

〜 〜 〜

 

 

「ただいま。」

 

「うーーん、今日も疲れましたね。」

 

「うん。」

 

 

家に帰ってくると、ヒナ様がぽすん、とソファーに座った。

そのままぼーっとしている。

 

「、、、」

 

 

「となり、失礼しますね。」

 

「うん、、」

 

 

まるで精巧な人形のように、停止している。

一体何を考えているのだろう?それとも何も考えていないのかも。

 

 

「お疲れですね。」

 

「、、、」

 

 

ヒナ様が突然身体を横に倒し、肩に寄りかかられる。

 

 

「、、今日は、甘えんぼの日ですかね?」

 

 

「そう、かも。」

 

 

ふと目についたのは、陶器のようにきれいな手。

ゆっくりと、慎重に手に取ってみた。

 

 

「じゃあマッサージでも、しますか。」

 

 

軽く手の中心を押してみる。

ギュッ、、ギュッ、、と指圧をはじめた。

 

「どうです、、?」

 

「ん、、いい感じ。」

 

 

「それは良かった。」

 

「指と指の、隙間、、をっ、、」

 

 

ほぐすように押した後、指の隙間に私の指を入れて、指先で手の甲を。手のひらで手の中心を。同時に押す。

 

 

「、、これ、けっこういい、かもっ、、」

 

「気持ちいいですか?ほぐれてます?」

 

 

「うん、、というか、これ、、」

 

「?」

 

 

「(恋人繋ぎ、、?)」

 

「あ、、爪、伸びてきてますね。」

 

 

「この際ですし、切っちゃいます?」

 

「そう?なら、よろしく。」

 

 

 

 

パチン、パチン、と小気味良い音が聞こえる。

ふと顔を上げると、ヒナ様がじ〜っと此方を見ていた。

 

「、、どうかしました?」

 

 

「あ、、いや、真剣な顔してるなって。」

 

「そんな気を張り詰めなくてもいいのに。」

 

 

「怪我でもさせたら大変ですからね。」

 

「やすり、掛けますよ。」

 

 

「、、ねぇ。」

 

「はい?」

 

 

「ゲールのも、マッサージ、してあげる。」

 

 

やすり掛けが終わった指が近づいてくる。そのままゆっくりと私の手に、指が絡んでいった。

 

 

〜 〜 〜

 

どうしてヒナASMRには耳かきパートがないの?

 

〜 〜 〜

 

 

 

「うーん?こっちか、、?」

 

 

「あ、ゲール。耳かき、してるの?」

 

「あぁ、はい。でも、中々上手くいかなくて、、」

 

 

リビングに入ると、時々頭を傾げながら耳かきをしているゲールがいた。どうやら上手くいってないみたい。

 

 

「自分じゃしにくいよね。中が見えないし。」

 

「昔からあまり上手じゃないんです、、」

 

 

「へー、、」

 

「ちょっと、いい?」

 

 

隣に座って、かるくふとももを叩いた。

 

「ほら、横になって。上手くできるかは、分からないけど、、貴方がするよりは、マシだと思う。」

 

 

「、、、、では、お言葉に甘えて。」

 

 

ゲールが慎重に頭を降ろした。上のライトで耳の中が見えるように、位置を調整する。

 

「じゃあ、はじめるよ、、痛かったら、すぐ言って?」

 

「まずは、耳の壁、をっ、、」

 

 

お風呂上がりだからか、湿っている。

ぞりぞりと、壁を引っ掻いていく。

 

「ん、、、」

 

「確かに、、けっこう汚れてるね。」

 

 

「すみません、、」

 

「いいの。この際、ぴかぴかにしよう。」

 

 

かり、、かり、、

 

ぞり、、ぞり、、

 

 

浅いところを粗方掃除し終わった。

蕩けた顔が見えてて、、ちょっと、かわいい。

 

 

「こんなものかな。じゃあ奥の方するよ。」

 

「はい、、」

 

 

「ふっ、、」

 

深いところをしていると、思わず息を止めてしまう。

傷つけないように、慎重に耳かき棒を動かしていく。

 

 

「、、どうです?」

 

「今、、取れそう。動かないで。」

 

 

落とさないよう、よく見る為。耳に顔を近づける。

もう少し、、

 

 

「、、よし。取れたよ。」

 

「、、は、はいっ、、」

 

 

「、、?どうしたの?」

 

「いえ、その、、耳に、吐息がっ、、」

 

 

「、、あぁ。くすぐったかった?ごめん。」

 

「、、、すーっ、、」

 

 

 

 

 

 

「ふぅーーっ、、、」

 

 

 

「、、ぅ、、ぁ、、」

 

 

 

 

 

「片方終わり。反対向いて。」

 

「は、はい、、」

 

 

 

もう片方を耳かきしていると、寝息が聞こえてくる。

 

 

「、、あれ。もしかして寝ちゃった、、?」

 

「、、すぅ、すぅ、、」

 

 

「、、もう。人が頑張ってるのに、、」

 

「ふーっ、、ふぅーっ、、」

 

 

「、、よし、今なら、、」

 

 

ゲールの耳たぶに触れてみる。

正直耳たぶと言っていい程のものではないが、、

 

 

「(柔らかくはないけど、、)」

 

「(何だか、落ち着く。)」

 

 

寝ていても耳かきが終わった事が分かるのだろうか。ゲールが私のお腹に、顔をうずめてきた。

 

 

「ひゃっ、、!」

 

 

「、、いつもはこんなに甘えないのに、、」

 

 

「、、しょうがないわね。」

 

 

 

ゲールを起こさないように、ゆっくりと身体を折り畳む。

 

 

 

 

そうして、彼の頭全体を、ぎゅっ、、と抱きしめた。

 

 

〜 〜 〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





、、どうでした?

個人的に一番好きなのは"禁忌"とか"デス羽子板"とかのくだらないやつですね。

真面目にイチャイチャしてるのは「こんな話描きてえけど1話使うまではないなぁ、、」と思ったやつです。

そういえば一話は大体4000文字くらいで作ってます。

最近ぜんぜん書き溜めれてないので本編はもう少し後かもしれません。気長にお待ちください。


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銃を持つ少女たちと死に損ないのブルーアーカイブ(作者:蒼雲しろ)(原作:ブルーアーカイブ)

「ただの、化け物だよ」▼キヴォトスに転生した青年が、色彩に魅入られる。▼銃を持つ少女たちとかかわって、青年が自分を見つけるまでの話。▼※主人公はブルアカ知識がありません▼旧作:色彩のせいで死にたいのに死ねなくなりました▼https://syosetu.org/novel/404648/▼途中まで書いた旧作をリメイクしたものです。▼


総合評価:312/評価:6.82/連載:20話/更新日時:2026年04月08日(水) 19:00 小説情報


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