METAL WOLF Archive XD   作:W.B.O

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Epilogue ”Day After Day(変わらぬ日々)

 朝も早く、登校する生徒たちに混ざってミレニアムサイエンススクールの正門ゲートをくぐり抜ける1人の壮年男性の姿があった。

 パスをかざしてセキュリティを抜けた彼は、サングラスに隠された瞳で朝日に照らされるミレニアムタワーを見上げ、満足そうに微笑むとサングラスに手をかけ、外す。

 そのまま胸元のポケットにサングラスを引っ掛ける男の名はマイケル・ウィルソン、連邦捜査部シャーレの顧問である。

 

 

”さて、ミレニアムに行くのは1週間ぶりだったか”

 

『そうですね、正しくは8日ですけれども』

 

”時差だよ時差”

 

『D.U.とミレニアム自治区の時差なんてそれほどありませんよ?』

 

 

 シッテムの箱の中にいる秘書AIアロナと軽口をかわしながら彼が向かうのは、先程見上げたミレニアムタワー。

 先日のエリドゥでの出来事の後始末に関してセミナーと話し合いの場を設けるべく、アポイントメントを既に取っていた彼は時間通りにやってきていた。

 道中生徒たちと挨拶を交わし、あるいは呼び止められるものの予定が入ってる事を理由に断るなどし、やってきたタワーの入口前で再びセキュリティにパスをかざして入場する。

 

 

「おはようございます先生、今日もよろしくお願いします」

 

”ああ、おはようユウカ。早速だが、リオは会長室か?”

 

「あ、いえ、その……」

 

 

 質問に対し答えにくそうに目をそらすユウカに怪訝な表情を浮かべる先生(マイケル)であったが、それを感じ取った彼女は大げさに身振りを交えてその疑念を払拭しようとする。

 

 

「会長は今、副会長のお見舞いに行っています。少し時間がかかりますが……」

 

”フーム、じゃあ私から出向こうか? リツコの様子も見ておきたいしな”

 

「あ、はい。その、私も一緒に行っていいですか?」

 

”ああ、全然構わない。どうせ今日は一日ミレニアムだからな、エンジニア部に修理に出したメタルウルフの引き取りもしないといけないし”

 

 

 やれやれと言わんばかりに肩を竦める先生(マイケル)であったが、本日の彼は朝から生身でこのキヴォトスの地を練り歩いていた。

 理由としては述べたようにメタルウルフの修理をエンジニア部に頼んだためであり、そのために彼はこの8日間メタルウルフを使うことなく日々の業務をこなしていたのだ。ちなみにこれはキヴォトスにおける非着用記録としては最長である。

 ただ、勿論一発の銃弾で致命傷に至りかねない彼のためにエンジニア部は新素材開発部と共同で以前にプレゼントした防弾スーツの改良型を用意し、何着かをプレゼントした。なんと少し厚手の布地程度でNIJ規格におけるクラスⅢ*1相当の防弾性能があるらしい。

 

 

「では向かいましょう。副会長が入院しているのはミレニアム総合病院です」

 

 

 先方への連絡を済ませたユウカの案内のもと、彼はゆったりとした足取りでミレニアム総合病院へと向かった。

 

 

******************************************************************

 

 

 ミレニアム総合病院―――それはミレニアム自治区において最も大きな病院であり、ミレニアムサイエンススクールで発明された各種危機を用いた先進医療がウリの、キヴォトスでも最先端の病院である。

 その病棟を廊下を一人の少女がカツカツと硬い足音を立てながら歩いていく。

 黒を基調とした制服を着て、しかしその下には真逆な白いタートルネックの衣装を身につけた彼女の名は調月リオ、このミレニアム自治区において最上位の権力者だ。

 彼女は人気のない廊下を進み、その突き当りにある部屋の前で足を止め、病室にかけられた名札を確認する。

 札に刻まれた名は鷹乃リツコ。間違いなくこの部屋だと確認した後、彼女はドアをノックした。

 

 

「私よ」

 

 

 返事を待たずに扉を開けたリオは、差し込む朝日に目が眩みながらも部屋の中へと踏み込んだ。

 真っ白な内装の小さな部屋、南の壁に据えられた大きな窓から果てしなく広がる青空、据え付けられたベッドの上で穏やかな顔をして一人の少女が眠っている。

 幼馴染であり、かつて裏切りを働いたライバル的存在、しかし今は―――

 

 

「セミナーでの私達の不信任決議の結果を知らせるわ……結果は否決、私達はまだセミナーの役員で居られるそうよ。というよりも、責任を取って続けろという意見が大勢みたい」

 

 

 ミレニアムサイエンススクール生徒会セミナーは、エリドゥにおける一連の騒動のその始まりであるKEYによるアリス誘拐事件について、その主犯として生徒会長リオ及び副会長リツコの責任を追求することとした。

 学園に所属する生徒の身を危険に晒すなど、生徒会長としてあるまじき行いであることを考えれば当然ではあったが―――しかし、その後の守護者の襲撃、それに伴う世界の危機について情報が公開されると会議は紛糾し、結果としてリオとリツコの続投が決まったのだ。

 今回こそしのいだものの、無名の司祭なる集団の遺した破滅スイッチがキヴォトスに眠っていると知れば、それへの対応に関しては専門家に任せるべきだというのは自然なものと言えた。というよりも、自分がやって失敗したくないという保身が優先されたというのが正しいだろう。

 そんな理由もあり、不信任決議は否決……ただし、条件がいくつか追加された。

 

 

「ただ、無名の司祭とそれに類するキヴォトスの危機情報をセミナー内で公開をすること……それが条件。他にも幾つかあるけれども、これはきっとヒマリの入れ知恵ね」

 

 

 リオはヒマリが入れ知恵したと読むが、実際には置いてけぼりにされたユウカとノアが強硬に主張したものであることを彼女は知らない。

 そして、報告を終えたリオはベッドの隣りにある椅子に座り、目を瞑ったままのリツコの顔を眺めていた。

 

 

「―――まぁ、そのくらいで済んだのなら御の字だろ」

 

「……! 起きてたのね、リツコ」

 

「入院中はゆっくり眠れて体に良いよ、お前も入院したらどうだ?」

 

「笑えない冗談よ、それは」

 

「ンフッ、冗談を冗談と認識できるようになったお前が一番笑えるよ……よいしょ」

 

 

 悪戯っぽい笑みを浮かべ、リツコは上体を起こす。

 この1週間ずっとベッドの上の住人と化していた彼女の肉体はいくらか衰えていたが、顔つきは生気に満ちておりゆっくり休めたのは確かであろう。

 そのまま目線をリオと合わせた後、神妙な面持ちとなった彼女は僅かに目を逸らした。

 

 

「その、リオ。今更なんだが、中学のアレの事……謝らせて欲しいんだ。今思えばきちんと謝ってなかったって思ってさ……その、ごめん」

 

「えっ……」

 

 

 まさかの謝罪の申し出にリオは意表を突かれ、言葉を失う。

 一体何が、どうして―――混乱する彼女の前で、リツコは自嘲気味に笑った。

 

 

「ははっ、どうしてって顔をしてるよな、お前……まあ、うん、気持ちはわかるよ。私だって多分先生の個別指導を受けて、かつ死にかけてなかったらずっと心のなかでしまっていただろうし」

 

「よくわからないわ……どういうことなの? 説明してちょうだい」

 

「心残りになる前に吐き出しておこうってことだよ、リオ。お前、私に遠慮してるところがあるだろ? そうでなきゃあんな事をしたやつに副会長なんて任せはしない」

 

「そんな事―――」

 

 

 ない、とはとてもではないが言えない。

 リオが実際リツコを副会長に任命した理由の1つに、彼女の自尊心を満たして再度の反乱を抑制したかったという思惑があったのだ。

 本人にもうそんなつもりはなくとも、一度裏切られた経験はリオに無意識の怯えを生じさせるのに十分な理由となったのである。

 

 

「格好つけるのはやめにしよう、リオ。私は許されないことをした……あの時から後悔しない日はない。昔の私は傲慢で、バカな子供だった……もし昔に戻れたのなら色々と言ってやりたいところだが、過ぎた事は覆らない。私は罪を背負っている……それだけが事実だ」

 

「……」

 

「だけどリオ、お前は私を許してくれた。だから、私はその恩に報いるために今を生きている……これが私の偽りのない本心だ」

 

「……!?」

 

 

 その言葉で、ようやくリオは彼女の本音を理解する。

 今までこの2人は、中学時代のクーデター事件にはできる限り触れないようにしていた。

 片や罪悪感から、片や無意識的な怯えから、それぞれ深入りしないように表面的には取り繕っていたのだが、ついにその歪んで捻れてしまった関係は終わりを告げる。

 過去と向き合い、清算して前へと進む時間が訪れたのだ。

 

 

「……それとさ、こんな事言えた義理じゃないけどさ、今回の件で思ったんだよ、友達っていいものだって。だからこう……その、うん」

 

 

 突然もじもじとし始めるリツコにリオは訝しげな表情を向ける。

 相手を慮る事ができないと良く言われ、かつ自覚している彼女であったが、しかし相手はずっと昔からの付き合いがある幼馴染である。流石にここで察することが出来ないほど人間性が無いわけではなかった。リオは彼女の言いたいことに気付いたのだ。

 逆に言えば、それほどの相手でないと上手く気持ちを察せれないともいうのだが、それは置いておこう。

 

 

「……永遠の好敵手、果てしなき競争相手、そして()()星を追う者。私からあなたを表現する言葉はこのくらいあるわ」

 

 

 彼女の自身、はっきりと口にするのは少し恥ずかしいのだろうか。僅かに目を逸らしながらも述べるのは、リオ自身が認めるリツコへの評価そのもの。

 特に最後の「共に星を追う者」の意味、それを理解したその時リツコの目から一筋の涙がこぼれ落ち、彼女は顔を見せぬよう俯きながら肩を震わせる。

 

 

「……ッ! ふ、ふふ、ンフフフ……ありがとうリオ、本当に……ありがとう」

 

 

 たとえどのような過去を背負っていたとしても、未来は自らが選択する事ができる。

 アリスとKEYが証明したそのルールは、今ここに2人の絆を結び直したのだ。

 

 

******************************************************************

 

 

”リツコ、元気そうで何よりだ。それにリオ、二人共機嫌が良さそうだな?”

 

「会長がニコニコしてる……」

 

 

 数十分の後ユウカとともにやってきた先生(マイケル)は、穏やかに談笑している2人の様子に満足気に眺めていたが、その横にいるユウカにとってそれは異常と言える光景であった。

 ()()リオ会長が微笑んでいるなど、彼女にとって未知との遭遇すぎて語彙力が低下する羽目になっている。

 だが、決して悪いことではないのだろう。先生(マイケル)はリツコの懺悔を聞いていたこともあり、2人のわだかまりが解けたのだろうと予想してそれ以上の言及を避けた。

 もし2人の問題が解決したのならば、外野がとやかく言う必要はない。

 

 

「おはよう、先生。こんな格好で申し訳ない」

 

”入院着は入院患者の正装だろう? 気にすることはない”

 

「ごめんなさい、ここまで足を運ばせてしまって……それで、確か今日の要件は……」

 

”ああ、先日の件だ。まだこっちでは不明になっているそちら側の事情を把握しておきたくてね”

 

 

 本日彼が訪れた理由、それは先日のエリドゥにおける一連の騒動、アリスの身体誘拐から始まって、LARP(ライブアクションRPG)が始まったかと思いきや最終的にはDivi:Sionの軍団が襲撃してきたあの事件の総括のためである。

 状況がゴチャゴチャしすぎて理解しにくい事になっており、調査の前にミレニアム側が後始末をする必要に追われていたため8日も期間が空いてしまったが、何にせよ聴聞する機会はやってきたというわけだ。

 

 

「そうね……では、最初から……あれは去年の冬―――」

 

「ストップ! 待て待て、それは前すぎる。もう少しこう……そう、KEYを友達にしたあたりからだな」

 

「それなら―――」

 

 

 かなり前から話そうとするのを慌ててリツコが修正し、そうしてリオはKEYにTSCをプレイさせたあたりから語り始めた。

 そもそもそうした理由は、アリスがTSCプレイ前後で人格が大きく変化し、無害となったというリツコからの報告を受けてのもので、無名の司祭の遺したものであるKEYは本来キヴォトスの現在の住民に対し敵対的だと予測したからだ。

 ゲーム一つで無効化出来るなら安いものだ―――そんな理由でTSCを、できる限りアリスと状況を似せてプレイさせた所効果てきめん。人格モジュールは致命的なエラーを生じ、その後にプレイしたパーティーゲームを通じてKEYは他人と遊ぶ楽しさを知った。

 その結果KEYはリオ達とまだ遊びたいと、世界を滅ぼすために名もなき神々の王女を目覚めさせるという己の存在意義を簡単に捨て去り、逆に世界の存続のために彼女たちに手を貸したという。

 そのプランが、アリスの身体を奪ってエリドゥに持ち込み、その身体に埋め込まれた因子を取り除くもの……と彼女はそこで一旦言葉を区切った。

 

 

「エリドゥは本来、キヴォトスの危機を予想して私が建設していたものよ。今回は名もなき神々の王女との戦いの備えた要塞都市、といったところかしら。まだ未完成だったけれども、最低限の要塞としての機能はあったから隔離先として都合が良かったの」

 

「会長、建造するのに横領した予算は―――」

 

「……隠蔽のためにしかたなくやったのよ、後で補填はするつもりだったわ。売却用の特許の一覧もあるから後で確認してちょうだい」

 

「こ、こんなに!?」

 

 

 エリドゥの話になるや、その建造費がセミナーの予算を横領したものであることを覚えていたユウカが割り込んでくるものの、それを予期していたリオが補填計画を見せればその金額に絶句する。

 

 

「……それで、エリドゥに持ち込んだ最大の理由、それはDivi:Sionの軍隊がアリスを狙ってくるからよ。もしミレニアムの敷地内であの時の戦いを起こせばどれだけの生徒が犠牲となるか……生徒会長としてそれは容認できなかった」

 

 

 エリドゥで起きた1時間の戦いについて思い出せば、リオの言葉は100%正しい。

 あの戦いが終わり、エリドゥは大通りを埋め尽くす守護者の残骸と、無惨に破壊された中央タワー、大きな損傷を受けたビル群が残された。これがミレニアムサイエンススクールの敷地内で起きたら……そう考えるだけでぞっとするものだ。

 だからこそ、未完成でありながら無人のエリドゥを選んだ。その選択は間違いではない。

 では、何故あのような芝居でゲーム開発部やC&Cを呼び込んだのか? その疑問に対してもリオは答えた。

 

 

「あれはKEYの提案よ、少なくともアリスを呼び出すための方便……きっと、アリスを不安にさせないためなのでしょうね」

 

 

 確かに、魔王と勇者の構図はアリスが好む題材である。

 実際不安にかられていたアリスであったが、KEYの通信を聞いてからはやけにやる気に満ち溢れていたということを先生(マイケル)は思い出す。

 

 

「ただまあ、Divi:Sionの出現に関しては完全にイレギュラーだ。あんな数が、あのタイミングでやってくるのはこちらの想定から外れていた」

 

「本当はもっと少数が、作業完了間近に現れると予測を立ててたのだけれども……」

 

”なるほどな? 私達も呼んだのは対Divi:Sionの防衛戦力として数えたかった、そうだろう”

 

「……ええ、先生の予想通りよ。説明する時間がなく、それでも()()()()エリドゥにやってきてもらうためにあえてああいう形にしたという側面もあるわ」

 

”それは分かった。では最後に、何故私達を足止めした? 必要はあったのか?”

 

 

 Divi:Sionの大軍の出現がイレギュラーであったものの、元々Divi:Sionとの戦闘は想定されていたものであり、その防衛戦力としてアリスについてやってきた生徒たちを見込んでいたと自白するリオ。

 しかし、Divi:Sion出現前に何故KEY達は先生(マイケル)達と戦うことにしたのか、その疑問が残る。あそこでAMASが少なくない数が破壊されたのは後の防衛に影響があったはずだ。

 

 

「それは―――」

 

「……実はな、KEYがモモイに一泡吹かせようって言ってな、私達もそれに乗っかってああいうことをやったんだよ」

 

「も、モモイに!?」

 

 

 指摘に対しバツが悪そうに答える2人。そして何故かモモイがKEYに目の敵にされているという事実が暴露され、ユウカは驚きの声を上げた。

 KEYはTSCに曝され、人格モジュールを破壊された恨みを忘れておらず、その主犯と見做して才羽モモイを非常に敵視していたのだ。クソゲーの恨みである。

 その意向を汲んだ2人、そしてトキはそのために先生(マイケル)の阻止、C&Cの阻止、モモイと直接相対する役に分かれて戦いに臨んだ。

 統括するKEYはモモイに吠え面かかせてやろうとし、リオはクソ真面目であるが故に、トキとリツコはそれぞれ戦ってみたい相手が居た―――そういうことで全員のブレーキがぶっ壊れていたのが不幸の始まり。

 ロールプレイに勤しんだ結果役柄に入れ込みすぎ、誰も止めることもなく、結果として衝突は回避不能となった―――それが真相であった。

 

 

「……つまり、会長達は無意味に浪費させ、後の戦いで不利になるようなことをしたということですね?」

 

「……返す言葉もないわ」

 

「本当に、申し訳ない」

 

「それで副会長は死にかけて、バカみたいじゃないですか!? 本当にもう―――」

 

 

 まさかの真相にいの一番にキレるユウカの前には、セミナー会長、副会長共にその肩書は役に立たず、二人して縮こまりながら説教を受ける羽目となる。

 その様子を眺める先生(マイケル)は呆れた表情を浮かべながら肩を竦め、呟く。

 

 

Whatever(やれやれだ)....”

 

 

 しかしながらその口元は僅かに笑っていた。

 

 

******************************************************************

 

 

 リツコの見舞いを終えた先生(マイケル)が次に向かったのは、本日の優先目標その2であるエンジニア部の部室である。

 エンジニア部は先の騒乱で発生した大量の無名の守護者やAMASなどのスクラップを確保し、修復や技術解析、資源の再利用などで忙しいと聞いていたが、それでも依頼していたメタルウルフの修理はきちんとやってくれたという。*2

 入口から眺めて見れば相変わらず発明品やらで部室の半分以上は埋まっているものの、それでも尚広大な面積を誇る部屋の一角にエンジニア部と他何名かが集まって話し合っている様子が見えた。どうやらメタルウルフを前にあれこれ話しをしているらしい。

 彼は声を上げ、手を振りながら彼女たちの元へと近づいていく。

 

 

”Hey!”

 

「ああ、先生。来てくれたんだね」

 

 

 声に気づいた生徒たちが一斉に振り向けば、エンジニア部以外の面子はヴェリタスのメンバーだということが判明する。

 ヴェリタスのサーバールームはエンジニア部部室の隣りにあるため、割と気軽にやってきたりするのだ。

 

 

”修理は終わったんだろう? なにか気になるところでもあるのか”

 

「ああ、それのことなんだが……」

 

 

 言葉を濁しながらウタハは視線を向けるのは、メタルウルフの隣に転がっている残骸―――大破し回収されたものの修理不能として放置されている、リツコがつけていたMA(特殊機動重装甲)であった。

 

 

「これは()()が作ったというが、使用されている部品が先生のメタルウルフと同一なんだ。一体どういう事なのか、先生に聞きたいと思っていたところでね」

 

”hmm....”

 

「私が思うに……これは同じ系統のマシーンですね! 先生からの説明と解説が必要です!」

 

「機体の構成も良く似ている……使用武装もそう。私も先生から色々聞きたい」

 

(”これは……どうするか。あまり詳しく話すのもどうかとは思うが”)

 

 

 エンジニア部の3人に迫られ、どう答えるべきか窮する先生(マイケル)

 何故自分の国で作られた兵器がキヴォトスに持ち込まれているのか、こちらが聞きたいぐらいだというのが正直なところであったが、それを子供にぶちまけるのは大人のやることではない。

 だが、だからといってカバーストーリーを用意できるような代物でもなかった。

 

 

”……少なくとも、以前説明したようにこいつは兵器だ。兵器である以上は量産されるということで、そのうちのいくらかが流出したんだろう。私自身、それを知る術はない”

 

「ふーむ、先生も詳しくはわからないんだね。ただ、これがメタルウルフの兄弟機みたいなものなのは事実か」

 

 

 だからある程度ぼかして話す。

 彼は以前*3メタルウルフについてエンジニア部に話した事があり、その時の記憶を思い出しながら話せば、彼女たちはある程度は納得したようだ。とはいえ、謎そのものは残っているのだが。

 

 

”……これは修理はしないのか?”

 

「ここまで破損していると流石に難しい……基礎フレームに歪みが発生してるし、熱損傷が大きい。修復したとしても強度が保てるか怪しいから」

 

「一度熱が入った金属は強度が低下しますからね! 新規に作り直したほうが早いんです!」

 

「リツコは作り直すって言ってたね、性能は把握したから自分の技術で到達したいと……まあ、彼女らしい話だと思うよ。私も興味があるし余裕があれば手伝いたいが、今はアバンギャルド君の改造とかに忙しいんだ」

 

 

 ウタハは破壊されたMA(特殊機動重装甲)から視線を移し、部室の中央に鎮座するアバンギャルド君Ver:Asuraを見た。

 セミナーがリオの会長職続投に対して突きつけた条件の一つが、開発した兵器システムの管理者を第三者とするというものである。エンジニア部はそれに立候補し、認可されたのだ。

 こういう経緯で持ち込まれたアバンギャルド君は左腕の修復が進み、見た目は元通りにはなったものの彼女はこの状態で満足せずにさらなる性能向上を目指すようだが、果たしてリオの発明品であるこのアバンギャルド君をモノにできるのか……それは彼女の努力次第だろう。

 

 

「ウタハ、もういい?」

 

「おっと、すまないチーちゃん」

 

 

 エンジニア部との会話が一段落したことで、後ろで待っていたヴェリタスのメンバー、その中心人物である濃いめの水色下縁メガネをした紺色の髪の少女がウタハと入れ替わるように前に出た。

 そういえば、ヴェリタスとは直接対話をしたことはなかったなと先生(マイケル)は心のなかで呟く。

 部長であるヒマリとはよく話をしたものの、ヴェリタスとは接点があまりなくホド襲来の時に今目の前にいる少女、各務チヒロとは顔をホログラムウィンドウ見たきりで会話もかわすことが無かったが、先日のエリドゥ騒乱のときにようやく直接顔を合わす機会がやってきた。

 とはいえ、その時は色々と忙しくてまともに会話もできないままで、ここに来てようやくその機会が訪れたというわけだ。

 

 

「はじめまして……ではないね、でも挨拶をするのは初めてかな? 私は各務チヒロ、非公認部活ヴェリタスの副部長をやらせてもらっているよ」

 

「音瀬コタマです。先生とは常々お話してみたいと思っていました」

 

「小鈎ハレ、よろしく先生」

 

「小塗マキ! 先生のパワードスーツにグラフティ描いてもいい?」

 

「……マキ」

 

「ひょえっ!? や、やだなぁチヒロ先輩、軽いジョークだって」

 

”元気で結構、君たちぐらいの年頃はそれくらいが丁度いい”

 

 

 エンジニア部に劣らず個性的な集団であるヴェリタスは、反セミナーをその存在意義としていたものの、実際のところはリオによる情報独占の阻止という面が強い。

 生徒会セミナーとの接点が多い先生(マイケル)からすれば、あまり顔を合わせられなかったのは仕方がないと言えるだろう。

 

 

「うちの部長、ヒマリが世話になってるらしいね。迷惑かけてないか心配だけど、その様子じゃ大丈夫かな」

 

”こちらも良く助けてもらっている。ミレニアムの……えーっとなんだ、天才病弱? ハッカー?”

 

「……無理にヒマリの自称を言わなくていいよ先生、どうせ毎回言い方変えてるし、まともに付き合ったらキリがない」

 

 

 ヒマリの自画自賛癖をよく知るチヒロはシャーレの先生(マイケル)にあれこれ絡む姿を想像し、ため息を付く。

 その様子を眺めていた先生(マイケル)であったが、ふとあることを忘れている事に気づき、スーツの内ポケットを弄った。そこにあったのは、名刺入れ。

 人数分を取り出し、ヴェリタスのメンバーへと配る。

 

 

”そういえば君たちにはこいつを渡してなかったな……私の名刺だ。連邦捜査部S.C.H.A.L.Eの案内と、私の連絡先が書いてあるから興味があったら何時でも連絡してくれ”

 

 

 渡された名刺を興味深そうに眺めるヴェリタスの部員たち。

 一番反応が好意的なのはコタマ、次いでハレであり、残りの2人は何処となく一歩引いた感じであったが、名刺に描かれたQRコードから公式サイトに飛んだチヒロは突然眉を顰め、詰め寄る。

 

 

「先生、このページは脆弱性が相当あるよ。一体どんなテンプレートを使ったの? ああ、答えなくていいよ、今度私がセキュリティチェックに行くから」

 

”あ、ああ、わかった、予定が決まったら連絡をしてくれ”

 

 

 その勢いに飲まれ、思わず首を縦に振る彼を咎めることが誰に出来るだろうか。

 後日、シャーレのサイバーセキュリティは相当に強化されることになるのだが、その代償としてマイケル・ウィルソンは丸一日チヒロによる講習を受けることになる。

 

 

******************************************************************

 

 

 メタルウルフを受領し、試運転がてらミレニアム敷地内をうろつくこと数十分、道行く生徒たちに手を振りながらも彼は最後の目的地である部室棟近くの広場にやってきていた。

 ここも人通りは多い場所で、ベンチに座って何かをしていたりドローンを操作しながらあちこち歩き回る生徒の姿があるのだが、それに混ざってメイド服の5人組の姿を見た彼は最終目的地への到着予定時刻を後ろに回し、声を掛ける。

 メイド部という表の顔で奉仕作業をする彼女は、接近するメタルウルフに気付いたようで揃って作業の手を止めた。

 

 

”やあ……ってネルにトキ、どうしたその顔は”

 

 

 近づいた先生(マイケル)は、ネルとトキが顔を包帯や絆創膏で装飾している事にぎょっとしたが、一方アスナたちはまあいつもの事だと言わんばかりに落ち着いて説明をする。

 

 

「えっとね、リーダーとトキちゃんがどっちが最強かって何度か戦ってるんだよ!」

 

「トキちゃん、かなり強くてあと一歩までリーダーを追い込めるんですが……」

 

「その一歩が微妙に遠いというか、まあ、そんな理由で」

 

「私の成長スピードは光の速さに匹敵します。明日にでもネル先輩を倒し私がコールサインダブルオーを襲名してみせますので、先生が証人となっていただければ」

 

「はぁ!? いい度胸してんなお前!」

 

 

 リオがコールサインゼロフォー、飛鳥馬トキの指揮権を剥奪されたことにより、トキは会長専属という立場からC&Cの実働部隊の所属となった。つまり、他のコールサイン持ちと同様に任務につくことになったというわけだ。

 しかし、トキは今まで単独で活動していた都合上、連携などの確認のために模擬戦をしたのだが、ネルを挑発しまくった上にコールサイン簒奪を公言したことでエリドゥにおける戦いの第2ラウンドが始まった、ということである。

 何にせよネルが全勝したことで格付けはできたようだが、トキは無限の向上心があるようで、まだまだ生傷が絶えることはないだろう。

 

 

”向上心があるのはいいことだが、挑発するのは感心しないな。同じ集団に属する以上はチームワークを乱す要因になる”

 

「わかりました先生。では一日一回ネル先輩に模擬戦を挑み、勝利した時点で私が次期コールサインダブルオーということで」

 

「大して変わってねえよ!」

 

「あははっ! トキちゃん強いからね、リーダーもぼやぼやしてられないね」

 

「くそっ、面倒だな……それで、先生は何しにきたんだ?」

 

”君たちが元気にやってるか確認しにな、色々大変だっただろう? あれからどうしてるのか聞かせてもらえないか”

 

「そんなことか、だったら―――」

 

 

 ネルが語るC&Cの業務は、エリドゥの事件があったとしてもかわりはしない。

 表向きはメイド部として奉仕作業にあたり、裏ではミレニアムのエージェントとして迫る脅威を排除し続ける日々……だが、それこそがエリドゥ事件が無事に解決した証だろう。

 あの日、敗北していればその日々は訪れることはなかったのだから。

 一通り語り終えたネルは一呼吸置いた後、ぎろりと睨みつけるようにメタルウルフを見上げた。

 

 

「―――ところで先生、忘れちゃいないだろうな?」

 

”うん?”

 

「あたしをボールみたいにぶん投げやがったことだよ! 心臓が飛び出るかと思ったぞ!」

 

 

 エリドゥ事件の最終盤、リオとアリスの危機を前に空中でぶん投げられたことを覚えていたネルは、半ばキレながらメタルウルフへと詰め寄る。

 決して忘れては居ないのだが、しかしこうも公衆の面前でその手の話をするのは彼女の名誉のためにもよくないと思い控えていたのが逆に彼女の機嫌を損ねたらしい。

 

 

”あー、あれはその、申し訳ないという思いは確かにあるが……”

 

「ボールみたいに投げられるリーダー……」

 

「あぁっ!? 想像するんじゃねえよカリン! おい、アカネも密かに笑ってんじゃねえ! くそっ、おいトキてめーもだよ!」

 

「ネル先輩はボールのようにぶん投げられるほど軽い、なるほどそうですか。覚えておきましょう」

 

 

 実際、言葉をそのままに想像した他のメンバーにクスクスと笑われ、ネルは顔を真っ赤にしてがなり立てるが後の祭りだ。

 やれやれと思いながらも、先生(マイケル)は場を収めるべく大仰な身振りで皆の視線を集める。

 

 

”ではこうしよう、ネル。お詫びに私が君の要望を一つ無条件で叶える、それでどうだ?”

 

「マジか!? だったら先生のそれと一度やりあってみたいと思ってたんだ、いいだろ?」

 

”それでいいのか……”

 

 

 提案に対し、対戦を望むネル。以前にもこうして対戦を望む生徒が居たなということを思い出し、キヴォトスの強者の戦闘意欲の高さは地球人の比ではない事を改めて実感する。

 装甲歩兵たるMA(特殊機動重装甲)に生身で挑むなど、普通の人間は望みはしないものだ。それは戦車に歩兵1人で挑むようなものなのだから。

 だが、このキヴォトスではそれを成し遂げる実力を持つ生徒がいる。空崎ヒナが真っ向勝負でカイザーの超大型戦車ドロシーを撃破したのは彼の記憶に鮮烈に刻まれていた。

 

 

「あたしが良いって言ってるんだ、気にすんな!」

 

「リーダーずるい! アスナもご主人様と戦ってみたい!」

 

「であれば先生、私もぜひご指導いただければと」

 

「おい! あたしが先約だぞ!」

 

 

 ネルが先生(マイケル)と戦う、そう決まるやいなや、アスナとトキも同じ希望を口にする。

 まったく困ったものだと思いながらも、彼自身彼女たちが楽しそうにしているのを好ましく思っていることを自覚していた。

 子どもたちが自由に日々を過ごし、青春を謳歌すること―――それはとても尊いことなのだ。

 

 

*****************************************************************

 

 

 いろいろと寄り道をして遅くなってしまったが、彼はついにミレニアムの最後の目的地、ゲーム開発部の前に立ち、感慨深そうにその入口を見ている。

 思い返せば、ミレニアムにおける一連の騒動の発端はゲーム開発部からの依頼であった。

 G.Bible捜索のために侵入した廃墟でアリスを見つけ、その後は特異現象捜査部との共同で廃墟に居座っていたデカグラマトンの預言者ケセドを撃破、ミレニアムプライス、ホドの襲来……本当に色々とあったものだ。これはアビドスの一件に並ぶほどの濃さである。

 デカグラマトンの最期を見届けたり、エリドゥの戦いもゲーム開発部からの依頼がなければそこにたどり着くこともなかっただろう。人生、何が起こるかわからないものだ。

 ちなみにだが、特異現象捜査部はデカグラマトンが死んだといっても活動は終了せず、変わらずヒマリを部長としてデカグラマトンの預言者の捜索などを引き続き実施している。

 

 

「ぬわーっ! 全然勝てない! どうなってんのこれ!」

 

「お姉ちゃん頑張って!」

 

 

 部室内で騒いでいる才羽姉妹の声を聞きながら、彼はドアノブに手を伸ばして部屋へと入る。

 中に居たのはゲーム開発部の4人と、特異現象捜査部の2人、そしてもう1人、セミナーの制服を着た少女がいたのだが―――

 

 

「うわああああっ! なんでーっ!」

 

「ふっ、これで格の違いがわかったでしょう才羽モモイ」

 

 

 そのセミナーの少女にゲームでボコボコにされ、喚くモモイ。

 それを眺めていたヒマリは、満足げに拍手してその少女に語りかけた。

 

 

「お見事、お見事です。どうですかその身体……ミレニアムの総力を上げて作り上げたアンドロイドボディは」

 

「全く違和感はありませんね、流石はリオといったところでしょうか。無名の司祭の技術をこうも落とし込むとは、私の予想を良い方に裏切ってくれます」

 

「……あなたは本当にリオのことを信頼しているんですね、むぅ」

 

「部長、この子が会長に懐いてるからって拗ねないでよ」

 

「別に、この最高のハッカーであり、最高の美少女である私が? そんな程度で拗ねたりするようなことがあるはずありませんよ?」

 

「それが拗ねてるって言うやつじゃない? あっ、先生久しぶり」

 

”ああ、久しぶりだな皆”

 

 

 エイミが一番最初に先生(マイケル)に気づき、声を掛けると場の全員の視線が集中する。

 モモイ、ミドリ、アリス、ユズ、ヒマリ、エイミ、そしてもう1人、その顔は―――

 

 

”……アリス、君は同型機がいたのか?”

 

 

 アリスと同じ顔をした、唯一違うのは瞳の色、そんな少女。

 髪をある程度纏めているため後ろからではわからなかったが、こうして並べてみればその同一性がはっきりと分かる。

 

 

「いいえ、違います! 彼女は―――」

 

「この身体でははじめまして、先生。私はセミナー所属、()()()()と言います」

 

”君は……まさか、KEYか!? リオから何も聞いてなかったが……”

 

 

 まさかKEYがこの場にいるとは思いもよらず、先生(マイケル)は目を丸くした。

 

 

「KEYは役職の名……私は鍵という役割を捨てた以上、その名もまた捨てました。名もなき神々の王女AL-1Sもその名を捨て、天童アリスとなったように……ケイという名はトキ(友達)が私にくれた、私だけの名前です」

 

「はい、ケイの言う通りです! そしてケイはリオ会長に学籍を作ってもらい、ミレニアムの生徒になりました! ちなみに、アリスとケイは姉妹ということになっています」

 

「ケイの新たな身体は私とリオ、エンジニア部がリツコの残した仮設筐体の設計図をブラッシュアップして作り上げました。このアンドロイドボディは少なくとも、アリス並みの性能と耐久性を両立させていますのでご安心ください」

 

 

 堰を切ったように流し込まれる情報量に、流石の先生(マイケル)も困惑を隠せない。

 リオも、ユウカも、何も言っていなかったではないか。

 だが同時に、これは彼女たちなりにサプライズのつもりなのだろうと理解もする。

 ならば、大人としてはきちんと対応するべきだろう、

 

 

”そうか、ならばよろしく、ケイ。ようこそ、キヴォトスへ(Welcome to Kivotos)

 

「はい、よろしくお願いします。ところでどのような要件でこのゲーム開発部へと?」

 

”大した用事じゃないが、ゲーム開発部の様子を見にね。テイルズ・サガ・クロニクル2の次の作品、そろそろ手を付けないとまたユウカに怒られるぞってな”

 

「あ、あはは……」

 

 

 ケイの質問によって先生(マイケル)の来訪目的を知り、ユズは乾いた笑いを浮かべながら視線を逸らす。

 その様子に彼は肩を竦め、才羽姉妹へと顔を向ければこちらも気まずそうに顔をそらした。

 

 

”その様子じゃまだ手を付けてなさそうだな、まったく……ユウカだってあんまり擁護はしてくれないだろうに”

 

「だ、大丈夫大丈夫! 構想はきちんとあるから! この間の事件を参考に……」

 

「痛快無双アクションだっけ、ジャンルは」

 

「そうそう! タイトルだって考えてるんだよ、えーっとね―――」

 

 

 もったいぶるようにネタ帳を取り出し、ページを開いたモモイはその名を口にする。

 

 

 

「STEEL DOG CHAOSっていうんだ!」

 

 

To be Continued in Vol3.1 ”Forgotten Paradise(忘れられた楽園)

*1
7.62mm口径M80通常弾対応

*2
当然だが余計なものはノーサンキュー!

*3
ChapterⅠ-Ⅵ




 これにてパヴァーヌ編は終了となります。
 2章がすぐにやってきたり、デカグラマトン編1章前半が混ざったりなカオスなストーリーラインですが、結果としてリオは失踪することなくケイも生徒という形でミレニアムへと所属することになりました。
 2章に相当する話はどうするか悩みましたが、KEYをTSCにつけてリオ達と組ませてLARP的な要素でエリドゥを舞台にあれこれするというアイデアが思いつき、このように形にしてみました。
 エリドゥ前半戦の理由はなんかしょうもない感じですが、イベントSerenadePromenadeでトリニティ内戦寸前になりましたしキヴォトスではほんの小さなすれ違いと誤解が大きな火種となるってことですね。

 さて、次はエデン条約編になりますが、前半と後半にわけて間にイベスト挟むような形式で構想を練っております。
 マイケル・ウィルソン先生がどのようにトリニティの中で動いていくのか、一応やりたいことは多くありますが、上手く表現できるか心配だ……しかし、楽しんでもらえれるのなら、素敵だ……


人物名鑑
名前:天童ケイ
所属:ミレニアムサイエンススクール
学年:1年
年齢:??
身長:152㎝
部活:セミナー
趣味:パーティーゲーム
武器:勇者の剣:SNレッドシフト
原作キャラ。無名の司祭の作り出した鍵、KEYがその役割を放棄してミレニアムの総力を上げて作り出したアンドロイドボディに乗り移った姿。
テイルズ・サガ・クロニクルによる矯正を受けたが、アリスと違って多人数プレイのパーティーゲームをプレイしたため友人というものを強く意識するようになった。
リオ、リツコ、トキを最初の友人としてアリスに並ぶほどに大切に思っており、彼女たちを手伝うべくセミナーに所属することにした。

名前:調月リオ
所属:ミレニアムサイエンススクール
学年:3年
年齢:17
身長:171㎝
部活:セミナー
原作キャラ。本作においては幼馴染として鷹乃リツコが存在し、彼女と幼少から才能を競い合っていたこともあり、対人関係においてはいくらか差異が発生している。
かつては人を動かすことを是としていたが、中学時代のクーデター事件においてリツコが恐怖による支配を敷き、その迅速さに合理性を見出した彼女は統制による支配という形での権力形成を目指すこととなった。
身体能力に関しては、リツコに負けじと鍛えているため人並み以上に動けるものの、直接暴力を振るうことに関しては良心がとがめるので発砲することは滅多にない。
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