元ネタがある生徒は名前で匂わせてますし、言動もそれっぽくはしていますが、あくまでキヴォトス生まれの生徒であるということに留意してください。
『トリニティ総合学園正門前、トリニティ総合学園正門前です。お降りのお客様は───』
正午、トリニティ自治区の中心地トリニティ総合学園の最寄り駅に到着したハイランダーの特急列車の指定席の車両から濃紺のパワードスーツが降り立った。
本日2件目の用事、トリニティ総合学園ティーパーティーとの会談のためにマイケル・ウィルソンがトリニティ自治区に降り立った瞬間である。
昼食時であるためか、ホームはともかく駅に併設された商業施設の外食店などに人が多く集まり非常に活気が溢れている。
皆それぞれの目的を持っているためか、ここに多少大きなパワードスーツがいたとしても人々はあまり気にする様子はなかった。
”さて、と……今回は大人しくいくか”
朝のゲヘナでの騒動を思い出して苦笑しながら駅構内を進む。
トリニティに来て早速ゲヘナとの違いを感じるのは、遠くから聞こえる銃声の少なさだろうか。ゲヘナでは銃声がしない時間のほうが少ない。
これくらいならば『メタルウルフ』を着込まなくても大丈夫ではないかと一瞬思うが、よくよく考えるとアメリカのスラムのほうがよっぽど銃声はしないものだ。
「あ、先生じゃないですか。トリニティに用事ですか?」
その時、覚えのある声が飛び込んできたためそちらの方に振り向いた。
守月スズミと、もう一人のスズミと似たデザインの制服を着た生徒が小銃を小脇に抱えたままマイケルを見上げている。
”ああ、ティーパーティーとの会談があってね。ところで、そちらのお嬢さんは?”
マイケルの言葉を受け、金色の髪を後ろに雑に束ねた碧眼の少女は軽く会釈した。
身長はスズミと比べてやや高めで、身なりにはあまり気を払っていないのか制服はところどころ解れて、膝にはいくつかの擦り傷が見えた。見る限りではスポーツ感覚で1戦交えてきた後のようにも思える。
腰からハスミ並の巨大な白い羽が生えており、器用に折りたたんで周囲の邪魔にならないようにしていた。
「3年の
「せ、先輩……先生、すいません。先輩はなんというか、戦闘が趣味みたいな人でして……」
”元気なのは結構、しかし、保護者とは?”
思わず疑問を呈する。少しでも考えればわかるものだが、1年の年齢差で保護者を名乗るのは明らかにおかしい。
スズミはそれを否定しなかったことからある面では事実のようだが、それは余計に彼に疑念を抱かせた。スズミは普通の家庭環境にないのでは? と。
「なんだ、先生は知らないのか。スズミは───」
「先輩」
「……聞かなかったことにしてくれ、流石に接射されるのは勘弁願いたい」
ゴリっと背中に銃口を突きつけられ、冷や汗をかきながらイトハは口を閉ざす。
先輩が黙ったことで安堵したスズミは、銃を下ろし静かに口を開く。
それは明らかに辻褄合わせのための言い訳であったが、それをあえて突っ込むものはいなかった。
「トリニティに入学できたのは先輩ともう一人の先輩のお陰なんです。だから、保護者みたいなものと」
”ああ、学費とかその辺りの面倒を見てもらってると”
「……ええ! 先生の仰るとおりです。ですので、心配してもらうほどのことでは有りません」
話が途切れる。わずかに重い空気の中、ではこれでとトリニティの校舎へ向かおうとしたところ、イトハが大きな翼を広げて道を塞ぐ。
そして悪戯をする子どものような表情を浮かべ、彼女は芝居めいて両腕を広げた。
「ところで先生、さっきの私の頼みの答えを聞いてないんだが?」
”……すまないが今日は予定がいっぱいでね”
「別に今日とは言わない。外から来た大人の実力を試してみたいんだが、どうだ?」
目を輝かせながら迫るイトハに思わず後退りし、言葉を濁す。
治安維持のために不良生徒を補導するのと違い、決闘めいた勝負というのはやはり子供相手となると気が引けるものだ。
銃を使うとなると『メタルウルフ』を着込むのは必須であり、その出力は生徒個人に向けるにはあまりにも過剰であった。
補導時であってもMG200やマルチミサイル、レールガンのような過剰火力を用いないようにしていたのだが、それではこの熱心に戦いを強請るイトハを満足させることはできないだろうというのは容易に想像できた。
スズミはこの先輩はこうなったら梃子でも動かないだろうと諦めの表情を浮かべている。
やむなしか、と思った彼を救ったのは別の生徒の声であった。
「イトハ、貴女先生になにを迫っているのです? また問題を起こそうというのですか」
「なんだイルミか、ティーパーティーの仕事があるんじゃなかったのか?」
「そのティーパーティーの仕事が先生の案内なのですよ。まったく、目を離せばすぐにこれだ……
あぁ、先生、私はトリニティ総合学園3年、ティーパーティー次官の
本日は羽川ハスミ副委員長が多忙につき、私が代理で案内します」
銀色の髪を前で七三で分け、後ろは背中ほどの長さに伸ばしてオーバル型の眼鏡をかけた生徒、洲根イルミはやや尊大な態度ではあったがカーテシーを以てマイケルに応じた。
ならばと、『メタルウルフ』から生身の体をさらけ出してそれに応じて右手を差し出す。
彼女はそれに少し驚いた様子ながらも、落ち着いた様子でその手を取った。
”どうも、連邦捜査部S.C.H.A.L.E顧問のマイケル・ウィルソンだ。生身では銃弾一発で死にかねない脆弱なものでね、こうしてスーツを着させてもらっている”
「なるほど、道理で妙だなと……ですがまぁ良いでしょう。今日は我々ティーパーティーと会談できるということを光栄に思っていただきたい」
”了解した、案内を頼むよイルミ。そういうわけだイトハ、すまないが”
「ちぇっ……なあスズミ、シャーレに募集すれば先生と戦えるかな」
「多分無理だと思いますよ……」
不貞腐れるイトハに呆れるスズミ、その二人を後にして駅を離れる。
トリニティ総合学園正門前駅と言われるだけあってほんのすぐそこにトリニティの正門があり、それを抜けて学園敷地内へと踏み込んだ。
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「道すがら先生にはトリニティの歴史について説明しておきましょう。
はるか昔、現在のトリニティ自治区には多くの学園が存在し、紛争が絶えませんでした。
キヴォトスという場所は大なり小なり学園間の紛争があるものですから当然とも言えますが」
トリニティの本校舎へ続く道、石畳と大理石の柱が続く荘厳な道を進みながらイルミは振り向かずに話す。
聞くマイケルはトリニティの歴史は連邦生徒会の資料にも当然記載されているため概要は把握していたが、やはり在校生から聞くとなると細部に違うところがあるのかも知れないと思い頭の中ですり合わせながら耳を傾けた。
「そこで各学園は紛争の抑止のために生徒会による会談の場を設けました。
これはティーパーティーと呼ばれ現在のトリニティ生徒会の原型となっています。
このティーパーティーで第一回公会議が開かれ、各学園は統合しトリニティ総合学園が誕生しました。
この合意は”圧倒的賛成”によって為されたと伝えられています」
(”圧倒的賛成、全会一致ではないということは反対した学園もあるということか……その学園はどうなったかは、まあ歴史には記されないだろうな”)
「統合の中心的存在であったフィリウス、サンクトゥス、パテルの各学園は統合後も主要派閥として今なお力を保持しています。
生徒会ティーパーティーはこの3派閥が独占していると言っても過言では有りません」
参加可能な派閥は他にもありますが、とイルミは付け加えた。
「しかし統合を果たしたといえ紛争は解決しませんでした。
正確にはトリニティ自治区における紛争は解決したのですが、他自治区との紛争は継続したのです。
ゲヘナ学園、あの忌々しい角つき共は統合以前より我々の自治区と対立してきました。
今なお向こうの不良共が自治区境界を抜けて問題を引き起こし続けています」
イルミは静かにゲヘナの生徒会は取り締まりをせずに放置していると憤る。
先に会談したゲヘナ
風紀委員は取り締まりに熱心ではあるようだったが、上位組織の生徒会がそうでないのなら、この問題が根絶されることは永久にないだろう。
「わかりますか、この理不尽。我々がどれだけ礼節をもって接していても、向こうは「そんなことは知らん」とばかりに暴れるのです。
それに付き合わされる私達の苦労、それを桐藤ナギサは分かっていない……!」
怒りの矛先は、ゲヘナだけにとどまらない。
桐藤ナギサ、今回の会談相手であるティーパーティーのホスト代行への不満をぶちまける彼女は、怒りのボルテージが上がるのを制御できていないようだ。
周囲に人気はなく、彼女の怒りを聞き届けるのはマイケルだけだというのは彼女にとって幸いであった。
もしほかのティーパーティーのメンバーに聞かれれば、間違いなく厄介なことになっていたのだから。
「聖園ミカもそうだ、どいつもこいつもこの私を苛立たせる……!」
彼女の持つL1A1ライフル『公な忠誠』がミシミシと音を立てて軋む。
怒りの矛先があっちこっちに向き出した彼女を止めることは、少なくともマイケルにはできないだろう。
というよりも、勝手にヒートアップしている彼女に困惑しているだけなのだが。
「どいつも! こいつも! 私の苦労を踏みにじる! 詫びて平伏しろ!」
もう体裁を気にすることもなく怒りに任せ地団駄を踏むイルミ。
お高く止まったお嬢様的な雰囲気はどこへやら、ヒステリーもかくやという勢いで感情を爆発させている。
石畳をガンガンと靴底で叩く彼女は、放っておけばそのまま石畳を踏み砕いてしまうかもしれない。
「私は! トリニティの! ティーパーティーの次官だぞ!」
”……とりあえず落ち着け、君が不満を持っているのは良く分かった”
「……ッ!?」
完全に怒りを吐き切ったところで、マイケルがおずおずと声を掛けると彼女ははっとして顔を紅くした。
このような醜態を見せたことを恥じらう乙女心は当然彼女にはある。
パクパクと口を動かし、明らかに思考がフリーズしている彼女を落ち着かせようと彼は両肩を掴んでその顔をじっと見つめた。
数秒もすれば彼女は平静を取り戻し、深く息を吐いてマイケルの顔、というよりは『メタルウルフ』の顔を見上げたが、やはり恥ずかしいという気持ちがあるので目尻に涙が浮かんでいる。
「……どうかこのことは」
”OK、これは二人だけの秘密だ”
「あ、ありがとうございます先生」
なんとか体裁を整えたイルミが表情を元に戻し、手鏡でそれを確認すると再び歩みを進める。
その後ろ姿を見ながら、マイケルは洲根イルミという生徒の性質を頭の中で整理していた。
(”自分の仕事ぶりには自信があれど、あまり上からは評価されない中間管理職気質か?
性格は中々に苛烈のようだが、スズミの知り合いということは悪人ではないだろう”)
数分ほど歩くと本校舎の来客用入口にたどり着く。
生徒たちが多く行き交う正面玄関と違いこじんまりとしているが、それでも扉の高さは3mはあり『メタルウルフ』でも入れそうな広さを誇っていた。
しかしながら『メタルウルフ』の背部コンテナのサイズを考えると、やはりこの場で脱いでいくのが正解だろう。入口の横につけて脱ぎ去る。
そしてゲヘナの時と同様にコンテナに格納しているドライアイスの入ったクーラーボックスを開けて箱の入った袋を取り出した。
ゲヘナのときはプリンであったが、今度はショートケーキだ。
それをイルミに渡す。物品を見た彼女は少し驚いた顔をしてマイケルの顔を見上げた。
「……こういう心付けの品を持ってくる大人は初めてですね。なるほどこれが『先生』ですか、変わった人だ」
”そういうものか”
「ええ、そういうものです。さて先生、応接間までそれほど距離はありませんが聞きたいことがあれば質問をどうぞ」
ケーキが好みに合致したのか、少し口元がほころんだイルミが校舎の廊下を進みながら振り返る。
初見では神経質そうに見えた彼女であったが推定好物を前にするとこうもご機嫌になるのかと感心しつつ、駅から感じてた疑問を一つぶつけることにした。
”イルミはあの二人とどういう関係なんだね?”
「……あの二人、イトハとスズミですか。イトハは幼馴染ですよ、ずっと昔からの付き合いです。
ええ、昔っから問題ばかり起こして私に責任をおっ被せる奴でしたが」
”その割にはあまり嫌そうな顔をしてないな”
「幼馴染ですからね、慣れたものです。それで、スズミは……」
彼女はわずかに言い淀む。
イトハと違い、腹に一物抱えたやり取りは得意分野でもあるイルミであったが、それでもほんの少し言い訳を考える隙は生まれる。
普通であれば気付かぬものであったが、多くの修羅場をくぐり抜けたマイケルはその違和感を見逃さない。
「……特待生です。見出したのは3年前でしたか、家庭の事情で進学が難しいところを私が援助する形でトリニティに推薦を。
私の実家はトリニティにパイプがあるので」
実際、支援をしているのは事実であろう。
その点に関して言えば、当事者3名の発言は一貫しており疑うところは一切ない。
問題は言い淀んだ部分、なぜ支援してまでトリニティに入学させたのか、というところだ。
”君みたいな優秀な生徒に見初められるとは、スズミの実力も頷けるものだ”
「そういえば先生は赴任初日にスズミを指揮していたそうですね。そうでしょう、スズミは優秀なのです」
世辞なのは分かっていたのだが、イルミは少し誇らしげな表情を浮かべた。
それを見たマイケルはこの場でこれ以上スズミの件を追求しても無意味だと考え、意識を切り替える。
「さて、ここが応接室になります」
たどり着いたのは普通の生徒はあまり立ち寄らぬティーパーティーが占有する区画、その一角に存在する大きな扉の前。
絢爛な装飾が施されたそれは来客にトリニティの威光を示すものだろう。格式と伝統を感じて足を止めた。
イルミは軽くノックし、中の人物にマイケルの到着を伝えて脇に避けると、その場で一礼して扉を開け、彼はそのまま部屋の中へと踏み入れる。
部屋の中も絢爛な装飾が施され、中央に鎮座する立派なテーブルの向こうでは腰の辺りまで伸ばした美しいプラチナブロンドの髪の少女がティーカップを片手ににこやかに微笑みながらマイケルを迎え入れた。
「トリニティ総合学園へようこそシャーレの先生、私は生徒会ティーパーティーのホスト、桐藤ナギサと申します」
”丁寧にどうも、マイケル・ウィルソンだ。本日は忙しい中このような場を設けていただき感謝している”
「いえ……正義実現委員会のハスミ副委員長から報告書をいただいた時から気にはなっていたので、そちらから会談の申し出があったのはむしろ好都合でした」
カップに口をつけ、一呼吸おいてから対面した少女―――生徒会長代行たる桐藤ナギサは言葉を続けた。
「どうぞ、おかけになってください。それと、先生にお茶を」
促されて椅子に座ると、控えていた生徒がティーカップにお茶を注ぐ
香しい紅茶の香りが鼻腔をくすぐり、その水色は透明感のあるオレンジ色で気品あふれるものだと彼は感じた。そしてそれを一口味わう。
”いい茶葉を使っているようだ。私はコーヒーを愛飲しているが、これも悪くない”
「ふふ、わかっていただけますか。そう言っていただけると用意した甲斐があるというものです」
満足気に微笑むナギサ、しかし瞬時に顔を引き締めると目配せして控えていた生徒が部屋の外へと出ていく。
空気が変わり、先程までの穏やかなものは一転して底冷えするような気配がナギサから漏れ出してきた。
「……さて先生、本日はどのような要件でこのトリニティに」
”うん、連邦捜査部S.C.H.A.L.E設立及びその顧問就任の挨拶、そしてS.C.H.A.L.Eの活動についての説明といったところか、これがS.C.H.A.L.Eに関する資料だ”
そう言い、懐からファイルを取り出してテーブルの上に置き、そっとナギサのほうに渡すと彼女はそれを受け取って流し読んでいく。
暫くして渋い表情を浮かべ、視線を書類からマイケルに移すと明らかな不満を口にした。
当然だろうと彼は思った。シャーレの権限の強さは他の学園の自治権を侵害してると見られても仕方がないレベルのものだ。
「報告書通りの強権、連邦生徒会長は何を考えてこんな組織を作ったのか……本来であれば拒否したいところですが、そのような権限を各自治区は持ち合わせていない。かといって自治区内で好き勝手に活動されては学園自治の危機足りうる」
”なるほど、それはその通りだ。しかしS.C.H.A.L.Eは専属人員が私しかおらず、直接的に影響を及ぼせる範囲は広くない。
それに、S.C.H.A.L.Eに所属している生徒はもともとの学籍は保持したままだから、学園自治に悪影響を及ぼすようなレベルの行為はできないと私は考えている”
「……先生は個人で強力な武力を保持しています。先生が本気になれば、小規模な学園の一つや二つは潰せるのでは?」
ナギサの表情は完全に警戒の色に染まり、マイケルは困惑しながらも対話の継続を試みる。
マイケルは知る由もないが、ナギサは最初からシャーレを危険視していた。
もし先生がただの人間で、何の武力も保持していなければ当面の間放置していただろうが、ハスミの報告書に記された内容―――戦車3両に対して突撃、1両を破壊、1両を無力化、もう1両はハスミとの共同撃破、さらに多数の不良を単身戦闘不能に追い込んだというもの―――を知れば無視はできない。
連邦生徒会そのものに関して言えば先の騒乱における対応の無能さから既に見切りをつけているのが三大校であったのだが、これから活動をし始める超法規的組織に関してはそうも言ってはいられないのだ。
独特な顕示欲からシャーレにマウンティングしようとしてカウンターを食らった万魔殿、もとい羽沼マコトと違い桐藤ナギサはそのような詰めの甘さはなかった。
”勘違いしてもらっては困るが、私は独裁者になるつもりはないし君たちを支配しようというつもりもない。
アレは……誰かを虐げるものではないしそうあってはならない”
「……言葉でならどうとでも言えます」
睨み合い、時計が秒針を刻む音だけが応接室に虚しく響いていく。
なんともやり辛いなと辟易しながらも再び口を開こうとした時、扉が勢いよく開き外に控えていたティーパーティーの生徒らの静止を振り切って一人飛び込んできた。
ナギサは闖入者を目視し、目を見開き手にしたティーカップを取り落として砕け散る音が響―――くより先に、闖入者の声が場の空気を震わせた。
「ナギちゃん、ずるいよ私に内緒でシャーレの先生と会うなんて!」
「み、ミカさん……」
マイケルが振り向けば桃色の髪と装飾の施された白い羽の少女が、見事に拗ねた表情を浮かべている。
その後ろではティーパーティーの生徒たちが直前まで制止しようとしてた姿勢のまま固まっていた。
一人イルミだけは止められるわけがないだろうと言わんばかりに腕を組んで渋い顔をしていたが、マイケルの視線に気づくとやや恥ずかしげに目を逸らした。
「あっ、貴方がシャーレの先生? うーん、なるほどなるほど、私達とあまり変わらないんだね!」
「ミカさん、いきなりそういう態度はどうかと思いますが……」
「私はナギちゃんに仲間外れにされて先生とお話できる時間が短くなってるんだよ? 少しぐらいいいじゃん!」
先程までの空気は何処へやら、ミカ―――連邦生徒会の資料で確認しているが、トリニティ総合学園の『生徒会長の一人』聖園ミカの登場によってナギサの敵意は霧散していた。
あるいは、ミカにその様子を感づかれたくないのか、どちらにせよ突破口を開くのは今だろう。
”マイケル・ウィルソンだ。あー……”
「ミカ、聖園ミカだよ、先生」
”うん、ミカ。知っての通りS.C.H.A.L.Eの顧問、今日はトリニティに就任の挨拶と活動についての説明にきた。これがその資料だ”
『もう2枚』用意していた資料の1枚をミカに渡すと、彼女はそれをささっと素早く目を通していく。
ふんふん、なるほどなどと独りごちつつ、短い時間ながら資料の中身をおおよそ読み切ったようで目線を上げ、マイケルの顔を見た。
「面白いね、連邦生徒会長がどうしてこんな組織を作ったのかわからないけど……うん、私は別に問題ないと思うけども、ナギちゃん?」
「正気ですかミカさん!?」
「そうだよ? だってこんなに正直に組織の権限やら目的を記して、正面から挨拶とお願いにくる。この権限が本当ならそういう事する必要もないのに……でしょ?」
「うっ……」
ミカの指摘にナギサは言葉に詰まる。
そう、ナギサはマイケルに学園自治に対して悪意や害意がないことを一連のやり取りでおおよそ理解できていた。
数日でシャーレに関する物事は調べ上げ、その権限や目的等を事前に把握し、対策を練る―――おそらくゲヘナの万魔殿も同じようなことをしているはずだ、とナギサは考えていた。
そのうえで、先生の出した資料は一切の抜けはなくその対応には裏は無さそうであった、そう感じることはできた。
───しかしナギサはそれでも信じきれなかったのだ。
「ナギちゃんはさ、先生をどうしたいの?」
「私は……」
ミカの言葉に、ナギサは思案する。
どうするのか、どうしたいのか、頭の中でぐるぐると問答が繰り返され迷宮に入り込んでいく。
それを見たミカは軽くため息をつきながら言葉を続けた。
「はぁ、ナギちゃんは難しく考えすぎ。シャーレが、先生が生徒の手助けをしてくれるって言うならさ、私達の助けになってくれるってことじゃない?
だったら思いっきり甘えちゃえば良いんだよ、今すぐじゃなくてもさ」
「……そう、ですね。ええ、先生、トリニティはシャーレの活動に関して容認します。
そのうち、私達ティーパーティーからもお願いすることがあるでしょう」
ミカに説得される形でナギサは不承不承ではあるが納得し、マイケルはほっと胸をなでおろしながらも表情を引き締め、頭を下げた。
”その時は誠心誠意対応しよう、君たちの信頼を勝ち取るために”
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かくして会談は一時危機的な状況に陥ったものの無事に終わり、ミカのほうは名残惜しそうであったが、ナギサに引きずられるような形で去っていく。
他のティーパーティーの生徒たちが応接室の片付けをはじめ、マイケルは控えていたイルミに連れられて本校舎を後にしていた。
校舎を離れて暫く、振り向きマイケルの方を向いたイルミは徐に頭を下げた。
どうしたことかと困惑していると、頭を上げたイルミが顔を歪めて口を開く。
「申し訳ありません先生、桐藤ナギサは最近様子がおかしいので。
あのような態度を取るとはさすがの私も予想できず……」
”他人を信用しない目をしていたな、君が不満に思う理由もなんとなくはわかるが……”
先程のナギサの表情を思い出し、『メタルウルフ』の中でマイケルは渋い顔をした。
当然その表情はイルミには伺う事はできないが、声のトーンで彼女はマイケルの感情を察する。
「先日……ああ、先生がキヴォトスに赴任してきた日よりも前なのですが、トリニティ内で事件がありまして。
それ以来桐藤ナギサはどうにも。以前はもっと人当たりがよい人物だったのですが」
ぽつりとイルミが漏らしたのは、桐藤ナギサとの関係性。
イルミ自身、ナギサの本来の人柄を知らないわけではない。むしろ、かつてのことを思えば良く知っている方であった。
「桐藤ナギサとはかつてフィリウス派の長の座を争う間柄でした。最終的に座を譲る事になりましたが、あの時と比べて今の彼女は明らかに異常です」
実際のところは彼女の苛烈な性格によって敵を多く作り、結果的に投票で敗北したというだけなのだが、そこは微妙に誤魔化しながら彼女は言う。
「先生は、生徒の手助けをするものでしたよね? であれば、私からは桐藤ナギサへの対処をお願いしたい」
苦々しい表情を崩さず、しかし声を荒らげることもなく静かに、どこか縋るような声で告げる内容はマイケルの記憶を想起させる。
組織のNo.2が上位に対して不満があり、解消のために起こす行動というものにはとても覚えがあった。
思わず顔をしかめる。『メタルウルフ』ごしでは誰にも見られることはないが、纏う空気が急激に冷えるのをイルミは知覚した。
”ナギサへの対処……つまり、クーデターだって?”
彼にとってクーデターはある種のトラウマだ。祖国を分断し、多くの民を苦しめたあの事件は彼の心に今なお影を落としていた。
先生の様子がおかしい、そう気づいたイルミは慌てて大きく手を振って恐らく誤解したであろう内容を否定した。
「あの、クーデターを起こすという事ではないのです。なんと言いますか、桐藤ナギサのカウンセリングをしてもらえないか、とそういう話でして……」
”ふむ……詳しい話を聞かせてもらおうじゃないか?”
頼られたからには話を聞かないわけにはいかない。
時計をチラリと見て、ある程度の時間を確保できそうだと判断した彼は落ち着いて話せる場所を探して10分程度の時間を消費することとなる。
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あれから大聖堂近くのベンチに腰を落ち着かせてイルミの悩み事、すなわち桐藤ナギサに関しての話を聞くこと10分、残り時間的に厳しくなっていたが切り上げることもできずに彼女の話を聞き続けていた。
「……確かに私は桐藤ナギサに政争で敗れました。だからこそ、勝者であるナギサがあのような醜態を晒しているのが我慢なりません」
”あぁ、それは何となく分かるような……”
少なくとも、かつてしのぎを削りあったライバルが無様な姿を晒すのはキツイものがある。
それはマイケルも覚えがあった。悪に堕ちた
しかしながら彼は元政治家であり今はシャーレの先生、決して医療従事者やカウンセラーではないのだ。
”だが、結局ナギサが自発的にやってくれないことにはな……
押し付けるようなものは、向こうの反発を招くだろう。できる限り気を配るが、なんとも難しい”
「やはり、そうですか……」
トーンが弱くなっていく彼女に罪悪感を抱き、しかし打つべき手が見えぬ心苦しさで胸が締め付けられる。
大統領をやっていた時と違い、個人個人に向き合う先生という役職の難しさを痛感しているとき、別の声によって場の空気が変わった。
「あら、イルミさんに……濃紺色のロボット、もしかしてシャーレの先生、ですか?」
「うっ、歌住サクラコ……」
イルミの表情が見事に引きつる。聞かれたくない人物に目をつけられてしまったという思いがにじみ出ていたが、声をかけた生徒はそれに気づいた様子はない。
歌住サクラコと呼ばれた生徒を見れば、ウィンブルをかぶり黒を基調としたワンピースタイプの制服を着ていてシスター風である。
連邦生徒会の資料を思い出せば、それがトリニティ学内の宗教集団シスターフッドの物であることに気づくことができた。そして、サクラコという名はそのトップということも。
シスターフッドに所属する伊落マリーという生徒が先日シャーレに応募してきた時に少々話を聞いていたことも、彼がそれを思い出すことの助けとなっていた。
”いかにも、S.C.H.A.L.Eの顧問のマイケル・ウィルソンだ。シスターフッドのサクラコ、だね……”
「はい、シスターマリーから『話は伺って』おります。本日トリニティにいらっしゃるとは、『どのような要件』なのでしょう?」
にこり、とサクラコは微笑む。何故かその顔を見てイルミの顔が更に引きつったのを彼は見なかったことにした。
サクラコの微笑みは生徒同士であればぞわっと背筋に冷たいものが走るものであったが、しかし魑魅魍魎跋扈する政治の世界を駆け抜けたマイケルにとってそれはそよ風以下のものであったので気にする様子もない。
”いや何、ティーパーティーに挨拶をしにね、もう終わったが、今イルミの……悩みを聞いてあげているところだ”
「イルミさんの悩み事、ですか? 本来そういった悩みを聞き届けるのもシスターフッドの役目なのですが……」
少し悩ましげに顔をしかめるサクラコ。
生徒の悩みを聞き届けるのは彼女が言うようにシスターフッドの仕事であったのだが、一部の生徒はシスターフッドを非常に危険視してあまり近づいてこない。
洲根イルミという生徒もそういう危険視する一人であり、大聖堂に近づくことすら稀なのだ。
ちなみにこの二人、実はクラスメイトなのでティーパーティー次官とシスターフッドの長という立場でなくとも顔見知りではあった。
「貴女たちシスターフッドに悩みを打ち明けたら何に使われることか、どうせアーカイブしていざというときに使おうとしているのでしょう! 怪しいにもほどがあります!」
「誤解です……!」
イルミが、というよりもトリニティで政治に関わる生徒にとってシスターフッドが警戒対象になる理由はいくつか存在する。
まず、シスターフッドは独自の兵力や諜報組織を有し、なおかつティーパーティーに匹敵する所属人数を誇りながら、政治的には不干渉を貫いていること。
謀略渦巻くトリニティの学内政治では、自分たちになびかぬ大集団というのは警戒されるものである。
次に、シスターフッドの前身であるユスティナ聖徒会という組織を知っているかどうか。
これはかつてトリニティに存在した宗教、治安維持組織であり、歴史上かなり血なまぐさい前科があり、後継組織であるシスターフッドを同一視する傾向があるためだ。
そして最後に歌住サクラコ個人に起因すること。
彼女は基本善良なのだが、何故か多くの人々に勘違いされるという厄介な性質があり、痛くもない腹を探られるというのはよくあることであった。
これら全てが混ざりあった結果、”シスターフッドは胡散臭い”という風潮が一部生じている。
ちなみに、マイケルはそういうトリニティの事情は一切知らない。
”まあまあ、サクラコも悩みがあれば相談には乗るよ。
君の立場では色々人に言えぬこともあるだろうが、生徒の秘密はきちんと守る”
君も苦労をしているんだね、と労りながらも年長者として寄り添う素振りを見せるマイケル。
誤解を受けずに対応されることは久しぶりであるため、内心感激しながらもシスターフッドの長としての品格を損ねないようにサクラコはそれに答える。
「そのお心遣いだけでも嬉しいです。本当に不思議な人ですね、初対面だというのに……イルミさんが悩みを打ち明けるのもわかる気がします」
”ハハハ、本当にありがたいことだよ信頼してもらえるのは。いや、本当に”
サクラコと共に苦笑する。互いに色々と誰かから信頼を得られていない者同士だからこその共感であった。
それを渋い顔で見るイルミではあるが、彼女もナギサには信頼されてないものだ。だから先生の言うことに理解はしていた。
しかしそれはそれ、これはこれ、シスターフッドが胡散臭いという印象は抜けきれていないのでつんけんした態度を崩さない。派閥対抗はマウンティングが基本だ。
「ふん、シスターフッドは隠し事が多いのですから信用されないのも仕方のない事でしょう!」
「隠し事が多いのは否定しませんが……イルミさん、それ貴女が言える立場でしょうか?
時折ゲヘナに向かわれているのは存じていますが、その内容は公開できないことでしょう?」
「うっ」
しかしサクラコに本質を突かれて言葉に詰まる。
実際、彼女はティーパーティーホスト代行である桐藤ナギサの密命でゲヘナ学園へと何度か赴いていた。
これは、トリニティ=ゲヘナ和平条約であるエデン条約締結のためのものであったが、当然ながら交渉内容は秘匿されている。いわゆる外交機密というものだ。
シスターフッドの秘密主義を批判するならば、それは自らに返ってくるということで、彼女はぐうの音もでない。
「何のために向かっているのかはある程度存じていますが、しかしイルミさん……貴女結構ゲヘナ嫌いですよね? そうであると耳に挟んでおりますが」
”……そうなのか、イルミはゲヘナ生徒はゲヘナという理由で嫌いなのか?”
マイケルは問う。アメリカ人である以上、そういう問題には敏感であった。
思わず反射的に口に出してしまったが、イルミは数秒ほど考えてそれに答えた。
「……問答無用で嫌っているわけではありませんよ。ですが対話ができぬ獣とどうして仲良くできるというのです?」
確かに対話ができず、常識が通じぬ相手と友好関係になるのは難しい。
ゲヘナの自由と混沌が混ざりあった独特な空気は、それが外に向かえば無秩序な混乱をもたらすだけだ。
あの学園の空気はゲヘナの中で完結しているからこそあのような奇妙なバランスが成り立っているのだ。
彼女は見るからに秩序を重んじる気質であった。ゲヘナの空気が合うわけがない―――風紀委員会を除いて。
ならばと、提案を彼女にぶつけた。
”つまり対話できるならば仲良くなれると。ならイルミ、サクラコとももっと対話をしよう。同じトリニティに通う生徒だろう?”
「むむっ……」
マイケルからの提案は、イルミにとって突拍子もないものであった。
対話し理解し合うというものは、政治闘争に明け暮れた彼女からすれば思いもつかないものだ。
しかし、今日マイケルに悩みを打ち明けたこともあり、その必要性をある程度実感したことも事実。
それに彼女はクラスメイト、本来なら会話する機会も決して少なくはない。
「……はぁ、なるほど。わかりました、それが先生のお願いというのであればそうしましょう」
「……えっ?」
サクラコが一瞬きょとんとした顔をするが、状況を把握―――マイケルの意向によりイルミの態度が軟化―――したことで満面の笑みを浮かべた。
何であれ、対話の機会を与えてくれたのだ。サクラコにとって望外のことであり、この機会を逃すまいと意気込む。
しかしそこで場の空気を読まぬメロディ、ウェストミンスターの鐘の音色が学園内に響いた。
「あら、もうこんな時間ですか」
笑みを浮かべながらサクラコがマイケルの方を見ると、彼は青ざめていた。
『メタルウルフ』を着ている以上その顔を見ることはできないはずなのだが、彼女は彼が青ざめていると直感的に思ったのだ。
明らかに落ち着きを失った鋼の巨体は二人が訝しむのには十分な理由となった。
”……まずい、列車の時間が近い”
彼の言葉にイルミがハッとなり、カバンから手帳を取り出して予定を確認する。
マイケルが乗る列車に合わせて予定をきちんと組んでいたが、彼女自身の悩み相談に付き合わせたため予定を大幅に狂わせていたのだ。
まずいと彼女も青ざめる。彼の次の予定はミレニアムの生徒会との会談であり、それに影響が出たらミレニアムから責任を問われかねない。
「せ、先生」
”真っ当に全力で走っても間に合わないだろう……”
実際、もうチケットを購入済みのミレニアム行き特急列車の発車時刻は刻一刻と迫っていた。
恐らく全力で走っても駅にたどり着いた瞬間に発車時刻になってしまう。
走っても間に合わないとなるならば、1時間は軽く時間をロスしてしまう。
詰んだと言わんばかりにイルミが打ちひしがれるが、マイケルはまだ手段があった。
その一方でサクラコはまだ事態をよく把握してないようで、二人を交互に見ながら困惑した様子を見せている。
”こうなったら飛ぶしか無い”
「えっ?」
「はっ?」
マイケルは覚悟を決める。午前でゲヘナの入口で問題を起こしたときより派手なことになる選択だが、間に合わないよりかはずっとマシだった。
多分ゲヘナの時のように撃たれることはないだろうが、後にティーパーティーや正義実現委員会から苦情がくることを考えると気が重くなるが、他の選択肢はない。
”今一番大事なのは……”
「あ、あの、一体なんの事なんです?」
”時間だ”
駅の方向を向く。背部スタビライザーに内蔵されたブースターノズルが顕になり、甲高い音が周囲に響く。ノズルの先から大気が揺らめき、橙色の炎がチリチリと僅かに芝生を焦がした。
その音に道行く学生たちが何だなんだと騒ぎはじめて人だかりを作り始めた。
人によってはスマホでそれを撮影している。呑気なものであるが、野次馬根性というものだろう。
もう一度警告を発し、ブースターをアサルトモードに切り替えた。炎の色が蒼くかわり、機体が震えだす。
「ちょ、ちょっと待って! ここでそういうのは駄目です! お待ちを……ゔぁああああっ!」
「それ何なんですか!? あっ、わっ、きゃあっ!」
困惑するサクラコ、そして何をしようとしたのか気付いたイルミは咄嗟に止めようとしたが、『メタルウルフ』をアシストなしで飛翔させるほどの推進力はその余波だけでも人間を吹き飛ばすには十分であり、彼女達はそれを受けてひっくり返った。
サクラコは尻もちをついただけで済んだが、イルミの方はそのまま地面を何度か転がって数メートルは吹き飛ばされてしまったのである。
彼女はスカートであったため下着を周囲の民衆に目撃されたが、すっかり目を回してしまいそれどころではなくなっていた。
煙を引きながら轟音とともに飛び去る先生の姿は多くのトリニティ生徒に目撃され、後日騒動を起こしたとして正義実現委員会を代表してハスミ及びティーパーティーを代表してイルミからこっぴどく怒られることになるのは別の話である。
To be Continued in InterludeⅠ-Ⅲ ”Good Evening Millennium”
キャラクター名鑑
名前:風路イトハ(かぜみち いとは)
所属:トリニティ総合学園
学年:3年
年齢:17
身長:165cm
部活:トリニティ自警団(名誉団員)
趣味:戦い
トリニティ総合学園所属の3年生、自警団に所属しているが自警はあまりせずに猛者との戦いを求めている。
少しでも骨のありそうな相手を見つけると相手の都合問わず戦いに誘ってくるためツルギやハスミからは疎まれているが、本人はそれを全く気にしていない。
イルミとは幼馴染であり、自身の問題行動の尻拭いをよく押し付けている。
奔放な性格であるがテストの点数は良い方であり補習を受けたことは一度もない。
名前:洲根イルミ(しまね いるみ)
所属:トリニティ総合学園
学年:3年
年齢:17
身長:170cm
部活:ティーパーティー(フィリウス分派)
趣味:謀略、甘味のドカ食い
トリニティ総合学園に所属しているティーパーティーの次官。
フィリウス分派のNo.2であり実務能力が高いがプライドの高い性格をしており人当たりはキツイ。
謀略を好み敵対者を排除することに容赦はないが、場合によっては自ら手を下すこともある武闘派でもある。
幼馴染のイトハによく面倒事を押し付けられており、ストレスが溜まったら甘いものを食べて心を落ち着かせている。
名前:守月スズミ
所属:トリニティ総合学園
学年:2年
年齢:16
身長:162cm
部活:トリニティ自警団
原作キャラ。差異としては固有武器「セーフティー」になにかを削り落とした痕跡があることと、トリニティ入学に関してイルミから便宜を図ってもらっているところである。
過去に関しては不明だが、彼女は過去を話したがらず、知るものも口を噤んでいる。
なお成績については中の上、出席日数も十分足りている。