機動戦士ガンダム オリオンの軌跡   作:浅片名羽馬

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第101話 猟犬の系譜を受け継ぐ者【2】

トリントン基地は、戦後最大規模とも言える異常な熱気に包まれていた。

各地から集まった連邦軍関係者、最新鋭の機体を一目見ようと詰めかけたメディアのカメラ、そして厳重な抽選を潜り抜けて基地への立ち入りを許可された大勢の民間人見学客。

軍縮が進む世相において、最新兵器の競演は最高のエンターテインメントでもあり、厳格な軍事基地であるはずのトリントンは、今日ばかりは狂騒のお祭り騒ぎと化していた。

だが、一歩演習場へと目を向ければ、そこには一年戦争の傷跡である巨大なコロニーの残骸が何本も赤土に突き刺さる、荒涼とした地獄が広がっていた。

その赤茶けた大地を見下ろすように、上空には漆黒の巨躯が滞空している。

連邦軍宇宙軍所属、ペガサス級強襲揚陸艦4番艦『バイアリーターク』。

その威容は、この競技会が単なるシミュレーションではなく、連邦軍の軍事力を天下に知らしめる政治的ショーであることを無言で主張していた。

そんな喧騒から遮断された、新生ホワイト・ディンゴ隊に割り当てられた第12格納庫。

内部は一転して、油臭さと機械の駆動音が支配する、戦闘直前の張り詰めた空気に満ちていた。

 

「ヴァイ、データリンクの初期化は済んだか。ソフィアのコマンド車両との同期を最優先しろ。カイル、お前はスラスターの初期圧を確認。前回の出力ラグを完全に消しておけ。」

 

「了解!」

 

「ファング3、すでに同期率(シンクロ)は98%を維持しています。」

 

レオン・リーフェイ中尉は、ハンガーの手すりに掴まりながら、カイルとヴァイ、そして慌ただしく動き回る整備班へと的確に指示を飛ばしていた。

彼らの背後にそびえ立つ3機のモビルスーツ。両翼を固めるカイルのジムとヴァイのジム・キャノンは、渋みのある灰色と黒の初期の機体色で塗装されている。

新米たちの機体としては、いささか無骨すぎる戦闘色だ。

一方、中央に鎮座するレオンのジム・スナイパーⅡだけは、白と鮮やかなブルーのパーソナルカラーを纏っていた。

それは、レオンなりにディンゴの「白」を受け継いだ証だった。

それぞれのマニピュレーターには、今日の作戦の命綱となる兵装が握られつつあった。

カイルのジムには、取り回しの良い100mmマシンガン。

ヴァイのジム・キャノンには、面制圧力を高めるために換装されたロケット・ランチャー。

そして、レオンのジム・スナイパーⅡの足元に据え付けられているのは、一基の巨大な獲物だった。

 

「――中尉。本当に、()()()で行くんですかい?」

 

調整用PCを小脇に抱えたベテランの先任整備兵が、眉間に深い皺を寄せてレオンを見上げた。

指さした先にあるのは、小型のエネルギー・コンデンサを増設された、ロングレンジ・ビーム・ライフルだ。

 

「出力は保証付きですがね、ミノフスキー粒子下での超長距離狙撃なんて、大気の熱歪みと磁場変化の計算だけでセンサーがイカれちまう。扱いづらさじゃ一、二を争う代物だ。確実に当てるなら、通常のビーム・ライフルの方が……。」

 

「いや、これでいい。」

 

レオンは冷徹な双眸をライフルの銃身へと向け、断固とした口調で遮った。

 

「第4小隊の連携は完璧だ。中距離でまともに撃ち合えば、エミリア准尉のソナーとガンダムの機動力にこちらの陣形を食い破られる。……少しでも射程の長い武器で、彼らの探知圏外から、出鼻を挫くように狙い撃ちたい。」

 

レオンは自分の背後にある、バイザーを下ろしたジム・スナイパーⅡを見上げた。

 

「それなら、頭部高倍率カメラと専用のスコープバインダーを持つ、俺のスナイパーⅡが適任だろう。銃の癖なら、システムごと俺の右腕に叩き込んである。」

 

その言葉には、かつて「ファング2」としてレイヤーの背中を支え、オーストラリア大陸の激戦で射撃のイロハを叩き込まれてきたレオンにしか言えない、絶対的な自負があった。

整備兵はレオンの射抜くような視線に一瞬気圧されたが、すぐに職人らしいニヤリとした笑みを浮かべた。

 

「……ハッ、言いますね。さすがは『ホワイトディンゴ』だ。分かりました、中尉。バレル冷却剤の循環圧をあと5%引き上げて、歪みを極限まで抑えてみせます。お前ら、10番回路のセッティングを狙撃モードに切り替えろ! 急げ!」

 

「感謝する。」

 

レオンは短く答え、手すりを降りた。整備兵たちが雄叫びを上げながら、再びライフルへの最終調整へと群がっていく。

 

(これで、牙は揃った――)

 

レオンはヘルメットを引き寄せ、深く被った。

バイザーの奥で、彼の鋭い瞳が静かに闘志を燃え上がらせる。

 

「カイル、ヴァイ。……ディンゴの初陣だ。ベストを尽くすぞ。」

 

「「了解!!」」

 

2人の若い少尉たちの力強い返声がハンガーに響く。

カイルとヴァイがそれぞれの愛機のタラップを駆け上がり、コックピットへと滑り込んでいく。ハッチの閉鎖音が重々しく響き、灰色と黒の巨躯がシステムを始動させ始める。

レオンもまた、自身の白と青のジム・スナイパーⅡへと視線を向け、調整のために機体へと歩き出そうとした。

 

「――た、隊長! レオン隊長、お待ちくださいっ!」

 

背後から、慌てたような声が響いた。

振り返ると、ホバートトラックのセッティングを終えたはずのソフィア・ラング軍曹が、息を切らせてこちらへ駆け寄ってくる。

その手には、通信端末ではなく、なぜか1枚のゲスト用通行証が握られていた。

レオンは足を止め、怪訝そうに眉を寄せた。

 

「どうした、ソフィア。出撃までもう時間がないぞ。」

 

「すみません、ですが……あの、隊長にお客様です!」

 

ソフィアは、まだ少し上ずった声で言いながら、格納庫の大きな油圧式シャッターの脇にある、人員用の通用口を指差した。

 

「お客様……?」

 

こんな慌ただしい出撃直前に、自分に面会を求めてくる者など心当たりがなかった。

ましてや、ここは厳重な警備が敷かれたトリントン基地の競技会参加者用ハンガーだ。

レオンがソフィアの指す方へと視線を向けた、その瞬間――彼の鋭い双眸が、驚愕に大きく見開かれた。

薄暗い格納庫の光を反射して、通用口の前に立っていたのは、あまりにも場違いな男だった。

トリントンの赤土には似合わない、金糸の刺繍が施された軍楽隊の煌びやかな正装。前髪をきれいに横分けにした鮮やかな金髪の下で、大きめの青い瞳が、悪戯が成功した子供のように輝いている。

 

「よお、レオン。ずいぶんと立派な看板を背負って、小綺麗な機体に乗ってるじゃないか。」

 

その爽やかで、どこか軽妙な響きを持つ声。

レオンの頭の中に、一年戦争時のオーストラリア戦線で、幾度となく通信回線から流れてきたあの軽口が、一瞬で鮮明に蘇った。

 

「マイク……!? お前、どうしてここに……。」

 

冷静沈着を地で行くレオンが、声を失ったように数歩駆け寄る。

そこに立っていたのは、かつて共に地獄の戦場を駆け抜け、任せられた仕事で一度も不手際を見せなかったホワイト・ディンゴ隊の「ファング3」――マクシミリアン・バーガー少尉、その人だった。

マイクは口角をにやりと上げ、いつもの親指を立てるポーズをレオンに向けてみせた。

唇の薄いその端整な顔立ちには、あの過酷な戦争を生き抜いた者だけが持つ、絶対的な自信と余裕が満ち溢れている。

 

「今回の競技会、表彰式までの演奏を受け持ったのが、俺たちの軍楽隊でね。地元枠でディンゴが出るって噂を聞いたからさ、ジャクリーンちゃんのラジオの先行枠並みに、必死でコネを使ってここまで潜り込んできたってわけさ。」

 

マイクはそう言って肩をすくめ、背後にそびえ立つ白と青のジム・スナイパーⅡを見上げた。

その青い瞳が一瞬だけ、かつて戦場を冷徹に見つめていたパイロットのそれに変わる。

 

「……俺達の『白』を、お前が継いだんだな。」

 

ポツリと呟かれた言葉に、レオンは静かに頷いた。

 

「ああ。ホワイト・ディンゴの名前を、ただの過去の遺物にはしたくなかったからな。……軍楽隊の仕事は、繊細なお前にはちょうど良かったか?」

 

かつて戦後にマイクが漏らした「戦場はきつい」という言葉をからかうように、レオンが僅かに口元を緩める。

マイクは「おいおい」と苦笑しながら、再び爽やかな笑みを浮かべた。

 

「上々さ。戦場と違って、こっちのステージは誰も死なないからな。……でもな、レオン。演奏を始める前に、身内の不協和音だけは聴きたくないんだ。お前、昨日から随分と、かつての『隊長』みたいに一人で思い詰めた顔をしてるって、そこの可愛いオペレーターちゃんから聞いたぜ?」

 

マイクはソフィアにウインクを投げてみせた。

ソフィアは「あ、あの……」と顔を赤くして俯く。

レオンはハッとしてソフィアを、そしてマイクを見た。

新米たちを率いるプレッシャー、そして旧メンバーとの実力差に一人で悩んでいたことを、この戦友は見抜いていたのだ。

マイクはレオンの肩をドン、と叩いた。

 

「いいか、レオン。お前はレイヤー隊長にはなれないし、なる必要もない。お前は、俺たちの命を何度も救ってくれた、最高の『ファング2』だ。胸を張れよ。」

 

その言葉は、前夜からレオンの心を覆っていた重い霧を、一瞬で吹き飛ばすような力強さを持っていた。

 

「……っ」

 

レオンは口ごもった。ジャブローの諜報部にいた頃も、一人のパイロットに戻ったこの2年間も、感情を滅多に表に出さないことで己を律してきた。

しかし、このかつての戦友の前では、見透かされた子供のようになってしまう。

そんなレオンの様子を見て、マイクは満足そうに口角を上げた。

 

「お前が一人で背負う必要なんてないのさ。それに、わざわざお前のツラを拝みにここまで来たのは、俺だけじゃないんだぜ?」

 

「……何?」

 

レオンが眉を寄せた瞬間、マイクはニヤリと笑い、シャッターの外の薄暗い通路へと向かって大きく手を伸ばした。

 

「ほら、おやっさん! いつまでそこで、隠密機体みたいに隠れてるんですか。引っ張り出しますよ!」

 

「おい、待てマイク! 貴様、引っ張るなと言って――」

 

通用口の影から、不機嫌そうなダミ声と共に、巨躯の男が引きずり出されるように現れた。それを見たレオンの目が、今日二度目の驚愕に震える。

 

「おやっさん……!」

 

そこに立っていたのは、ホワイト・ディンゴ隊の元メカニック長、ボブ・ロック曹長だった。

 

40代後半の角張った骨ばった輪郭に、短く整えられたシルバーグレーの白髪。生え際はM字型に後退しているが、その頭骨から漂う貫禄は以前のままだ。

現在は特別参加枠である『ファントム・スイープ隊』の整備班長を務めているはずだった。

 

「まったく、往生際が悪いんだから。」

 

マイクが肩をすくめて呆れたように言う。

 

「何しろこのおやっさん、今はファントム・スイープのメカニックだろ? 明日は敵同士になるかもしれないからって、レオンに会いに行くのは『敵陣の技術偵察』みたいで整備兵の矜持に反する、なーんて意地を張って、格納庫の陰でずっとモジモジしてたんだぜ?」

 

「マイク! 余計なことを言うな!」

 

ボブは真一文字に結んだ薄い唇を歪め、太く角度の強い眉をこれでもかと吊り上げてマイクを怒鳴りつけた。

青灰色の鋭い眼光は睨むような力強さがあるが、目尻や眉間に寄った渋い皺の奥で、その顔が真っ赤に染まっているのが見て取れた。

レオンはボブの顔をまっすぐに見つめた。

 

「曹長。本当ですか?」

 

「……フン。」

 

ボブはフイッと顔を背け、新生ディンゴ隊の機体が並ぶ格納庫の奥を「絶対に見ない」と言わんばかりに、通用口の壁を凝視したまま不機嫌そうに吐き捨てた。

 

「……そうだ。軍の規律と、今の所属部隊への義理ってものがある。これから模擬戦を行うって部隊のハンガーを、他隊の整備班長がジロジロ見るわけにはいかんだろう。俺の目は節穴じゃねえ。一度見ちまえば、お前らのジムがどんなセッティングをしてるか、ミリ単位で分かっちまうからな。」

 

その徹底した頑固さと、不器用なまでの実直さ。レオンの胸の奥から、温かいものが込み上げてきた。

 

「ふっ……くく。」

 

「あ、おい、レオン。何がおかしい。」

 

ボブがさらに眉をひそめて睨みつけてくるが、レオンの唇に浮かんだ笑みは止まらなかった。

どこまでも義理堅く、どこまでも自分の仕事に誇りを持っている、あの頃の『整備班長』のままだ。

その変わらない職人の矜持が、レオンをこの上なく安心させた。

昨夜から、かつてのホワイト・ディンゴという巨大な影に一人で押し潰されそうになっていたレオンにとって、彼らが「今もここにいる」という事実だけで、どれほどの救いになったか分からなかった。

 

「いえ……整備班長らしいと思いまして。相変わらず頑固ですね。」

 

レオンはそう言って、初めて新米たちの前では見せなかった、心からの穏やかな笑みを二人に向けた。

 

「おい、カイル! ヴァイ! 整備の手を止めてこっちに来い!」

 

レオンが振り返り、格納庫の奥へと声を張り上げた。

コックピットから顔を出して様子を窺っていたカイルとヴァイが、怪訝そうな顔をしながらも、タラップを一気に駆け降りてこちらへと走ってくる。

 

「どうしたんですか隊長、出撃前にそんな大きな声を出して……って、うわあああっ!?」

 

真っ先に駆け寄ってきたカイルが、マイクの姿を捉えた瞬間、その大きな瞳を極限まで見開いて絶叫した。

明るい赤栗色の髪を揺らし、健康的な肌を興奮に紅潮させながら、何度もマイクとボブを交互に指差す。

 

「ま、まさか……元ホワイト・ディンゴ隊の、マクシミリアン・バーガー少尉ですか!? あの、軍楽隊から抜擢された、伝説のファング3の!」

 

「おいおい、嬉しいねえ。アリス・スプリングスでの俺のライブに来てくれたファン並みの熱烈な大歓迎じゃないか。」

 

カイルのあまりに素直な大感激の反応に、マイクは白い唇の端をにやりと上げ、嬉しそうに胸を張った。

その後ろから眼鏡のブリッジを押し上げつつ、生真面目な足取りで近づいてきたヴァイが、マイクの前でピシッと背筋を伸ばした。

いつもの硬い表情の奥に、隠しきれない熱い緊張を宿らせながら、深々と頭を下げる。

 

「お初にお目に掛かります、バーガー少尉。……私はヴァイ・リー少尉。今回の競技会では、不肖ながらあなたがかつて名乗られたコールサイン、――『ファング3』の座を受け継がせていただいております。」

 

「――ファング3、か。」

 

マイクは一瞬だけ目を丸くした。

それから、柔らかい金髪を揺らして、本当に愛おしそうな、そしてどこか誇らしげな笑みをヴァイに向けた。

 

「そうか。お前が俺のコードネームを。……ありがとうな、ヴァイ。あの戦争で使い続けたコールサインだ。こうして戦後に、お前みたいな真っ直ぐな若い奴が背負ってくれていると思うと、軍楽隊のどんな名曲を奏でる時よりも胸に響くぜ。」

 

マイクはそう言うと、カイル、ヴァイ、そして一歩後ろで見守っていたソフィアの3人を、一人ひとり慈しむような目で見つめた。

青い瞳の奥にあるのは、かつて共に戦場を生き抜いたレイヤー隊長が、自分たちに向けていたような温かい視線そのものだった。

 

「カイル、ヴァイ、ソフィア。……俺たちのホワイト・ディンゴを受け継いでくれて、本当に感謝してる。だけどな、一つだけ元ファング3からのアドバイスだ。」

 

マイクは右手をヴァイの肩へと置いた。

 

「俺たちの過去の名前に、必要以上に気負うことはない。ホワイト・ディンゴは最初から英雄の集まりじゃなかった。ただの泥臭いディンゴさ。だからお前たちは、お前たちのやり方で、『新しいホワイト・ディンゴの伝説』をオーストラリアの大地に刻みつけてくればいい。

……それと、俺たちの自慢のファング2――レオンのことを、よろしく頼んだぜ?」

 

マイクの言葉は、新米たちの胸の奥に眠っていた迷いを完全に消し去った。カイル、ヴァイ、ソフィアの3人は、これまでにないほど整然と、そして力強く右手を額へと掲げた。

 

「「「了解しました!!」」」

 

その一糸乱れぬ覚悟の咆哮が、ハンガーの天井に反響する。

頑なに格納庫の中を見まいと壁を凝視していたボブ・ロック曹長も、その若者たちの見事な敬礼とマイクの言葉に、口元を真一文字に結んだまま、目尻の皺を優しく緩めて微笑ましくその光景を見守っていた。

新米たちの後ろ姿、そしてかつての戦友たちの笑顔を見つめながら、レオンの胸の奥には、これまで感じたことのない激しい熱潮が湧き上がっていた。

 

(……俺は、一人で戦っていたわけじゃなかったんだ。)

 

昨夜、無人の会議室で一人、実戦経験の乏しい新米たちと、あの『完璧だったホワイト・ディンゴ隊』との埋まらない実力差に絶望していた。

ぬるま湯の2年間を呪い、第4小隊のガンダムという巨大な壁を前に、隊長としての重圧に押し潰されそうになっていた。

だが、それは違った。

レイヤー隊長が残した白の塗装。

マイクが繋いだファング3のコールサイン。ボブ・ロック曹長が見せる職人の矜持。

そして、その『猟犬の系譜』に憧れ、何があっても逃げないと誓ったカイルたち新米の熱意。形を変え、時代を超えても、ホワイト・ディンゴの牙は今この瞬間に、自分たちの中で一本に繋がっている。

 

(ああ、見ていてくれ、隊長。マイク、おやっさん。アニタ――)

 

レオンはヘルメットを小脇に抱え、新米たちの先頭へと歩み出た。

その背中からは、昨夜までの迷いやプレッシャーは完全に消え失せていた。

あるのは、かつてオーストラリアの地獄を切り裂いた、冷徹にして苛烈な、本物の『猟犬の牙』としての凄絶な覇気だった。

 

「マイク、おやっさん。……最高の激励をありがとう。ディンゴの戦い方、特等席で見せてやる。」

 

レオンは二人に向け、これ以上ないほど誇らしげな笑みを浮かべた。

 

「新生ホワイト・ディンゴ……! 各機、微速前進!行くぞ!」

 

ハンガーの巨大なシャッターが轟音を立てて開き、オーストラリアの熱い風が吹き込んでくる。白と青、そして灰色と黒の猟犬たちが、ついに咆哮を上げて出撃した。

 

 

 

 

 

トリントン基地、広大な演習場の北端。

赤茶けた大地の果てに、かつて宇宙から降り注いだコロニーの残骸が、墓標のように何本も突き刺さっている。

新生ホワイト・ディンゴ隊の3機は、競技会のスタートラインとなる指定座標で、一列に並んで待機していた。

白と青のジム・スナイパーⅡのコックピット。

レオン・リーフェイ中尉は、モニターに映し出される荒涼とした景色を、静かな眼差しで見つめていた。

昨夜、無人の会議室で彼を苛んでいた暗いプレッシャーは、もう微塵も残っていない。

胸の奥にあるのは、かつての戦友たちが灯してくれた熱い炎と、それを守るという隊長としての冷徹な使命感だけだった。

コックピット内は、機体の電子回路が発する微かなハミングと、空調の作動音だけが響いている。

レオンは一度深く息を吐き、右側のコンソールにマウントされたロングレンジ・ビーム・ライフルのエネルギー残量を確認した。

先ほどの整備兵たちが執念で跳ね上げてくれた、冷却剤の循環圧を示すグリーンのインジケーターが、限界値ギリギリのところで安定して灯っている。

 

(良い調整だ。……あとは、どう噛み付くかだ。)

 

レオンは左側のサブ・モニターへ視線を移した。

そこには、自小隊のステータスがリアルタイムで表示されている。

 

【ファング2 カイル少尉 ジム】

 

【ファング3 ヴァイ少尉 ジム・キャノン】

 

「カイル、ヴァイ。緊張しているか。」

 

通信回線を開き、あえて普段通りの淡々とした声で呼びかける。

 

「――いえ! 正直、心臓が爆発しそうなくらいバクバクしてますけど、不思議と手足は冷たくなってません。マイク少尉の言葉を思い出したら、早く暴れたくて仕方がねえです!」

 

カイルの100mmマシンガンのコックが引かれる金属音が、通信越しにカチリと響いた。

若者らしい熱量はそのままに、その声からは昨日のような浮足立った焦りが消えている。

 

「ファング3、ジェネレータと駆動系、すべて正常値を維持しています。バーガー少尉から受け継いだこのコールサイン、無駄にはしません。ルールの枠内で、私のベストを尽くします。」

 

ヴァイの答えもまた、生真面目ながらも芯の通った確かな響きを持っていた。

彼らが背負う灰色と黒の巨躯からは、すでに新米の脆さは消え、獰猛な猟犬としての輪郭が浮かび上がっている。

 

「ソフィア。そっちの状況はどうだ。」

 

レオンが次に、少し離れた後方の岩陰に潜むコマンド車両へと問いかける。

 

「はい、レオン隊長! パッシブ・ソナー、アクティブ・レーダー共に展開完了しています。演習場全域の地形データのマッピングも終わりました。……相手のドットナー准尉のホバートラックに負けないくらい、私が皆さんの『耳』になります。索敵データリンク、いつでも送れます!」

 

ソフィアの声は、昨日とは打って変わって驚くほどクリアだった。

先輩であるアニタの影に怯えるのをやめ、自分にできる最大限のサポートを全うする――その強い覚悟が、通信の向こうから伝わってくる。

 

「よく言った。ソフィア、まずは相手の陸戦型ガンダムとジム・キャノンの初動位置を最優先で割り出してくれ。エミリア准尉のソナーが動く前に、こちらが先手を打つ。」

 

「了解です!」

 

その時、コックピット内の広域通信回線に、上空に滞空するペガサス級強襲揚揚陸艦『バイアリーターク』からの、ノイズの混じらないクリアな音声が割り込んできた。

 

「――競技参加部隊へ。本艦バイアリータークより通告。模擬戦闘開始5分前です。各機、これよりビームおよびペイント弾の設定を最終確認し、初期配置座標にて待機してください。」

 

バイアリータークの女性オペレーターによる、淡々としたアナウンス。

それが、静まり返っていた演習場に「戦闘」の訪れを告げる実質的な開戦合図だった。

レオンはシートに深く背を預け、陽炎の揺らめく赤土の地平線を見つめた。

その向こう側に、第4小隊が待機している。

そして、その中心にいるのが、ソウヤ・タカバ中尉の駆るRX-79[G]F『スライフレイル』だ。

レオンは頭の中で、事前に叩き込んだ敵機のスペックシートを反芻する。

密林に紛れるための、視認性を抑えた深い緑の塗装。

軽量化されたランドセル。

不意の被弾でもコア・ブロックを保護するための、上半身へ追加された武骨な現地製増加装甲。

さらに、パイロットの要請で装備されたという、左右腰部ラックの変則兵装――三節棍を模した2本のビーム・ジャベリン。

並のジム系列では一瞬で間合いを詰められ、なす術なく解体されるだろう。

まさに、戦後の混迷期が生んだ「僻地の化け物」だった。

普通に戦えば、スペックの差で圧殺される。

だからこそ、レオンがホワイトボードに描いた「奇策」が必要になる。

カイルの突撃力をあえて『囮』として敵を誘い込み、ヴァイの面制圧と、俺のロングレンジ・ビーム・ライフルで、奴らの鉄壁の連携を外側から撃ち砕く。

硝煙のない模擬戦とはいえ、一瞬の油断が文字通りの「死」に直結するドッグファイトが、間もなく始まろうとしていた。

 

ピィィィッ――。

 

コックピット内に、競技開始30秒前を示す電子カウントダウンの警告音が鳴り響き始めた。

モニターの端で、赤い数字が『30』から刻一刻と減っていく。

レオンはジム・スナイパーⅡの操縦桿を、両手で静かに、しかし力強く握りしめた。

バイザーの奥の双眸が、狩りを行う直前のディンゴのように、冷徹な苛烈さを湛えて細められる。

 

(さあ、来い、第4小隊。オーストラリアのディンゴが、本物の牙ってやつを教えてやる。)

 

残り10秒。

カイルのジムが、ヴァイのジム・キャノンが、そしてレオンのジム・スナイパーⅡが、同時にシステムを出力最大(フル・ドライブ)へと引き上げた。

赤茶けた大地を、3機の駆動音が激しく震わせる。

数字が『0』を示したその瞬間、新生ホワイト・ディンゴ隊は駆け出していた。

 

 

 

 

特別設営された関係者用観客席正面に設置された大型モニターには、演習場の荒涼とした赤土のグリッドが映し出されていた。

 

「大尉、そろそろ時間ですね。オーストラリア方面軍がえらく推している部隊だそうですが……実力のほどはどうなんです?」

 

パイプ椅子の背もたれに体を預けながら、ディック・アレン中尉が手元の資料に目を落とした。

その隣では、ラバン・カークス少尉が演習場の砂塵を見つめている。

 

「戦後のぬるま湯で育った雛鳥か、それとも本物の猟犬か……。まあ、実際に部隊に所属した人物がいるんだ。見せ物以上の価値はあるだろう。」

 

バニング大尉は深く刻まれた眉間の皺を寄せ、顎を撫でながら低く答えた。

その時、バニングのすぐ横の席に、私服姿の男女が静かに腰を下ろそうとした。

男性は明るいブロンドの髪を軽く流し、女性はダークブラウンのショートボブに、落ち着いた色合いのジャケットを羽織っている。

関係者席の厳重なセキュリティを意識したカークス少尉が、すかさずそちらへ鋭い視線を向けた。

 

「おい、あんたたち。ここは軍の関係者席だ。一般の民間人が迷い込んでいい場所じゃないはずだぞ。」

 

カークスが語気を強めて注意した、その瞬間――。

 

――ゴツン!!

 

「痛っ……!? た、大尉!?」

 

乾いた骨の音が響き、カークスは思わず頭を押さえてうめいた。

振り返ると、バニング大尉が鬼のような形相で、自身の拳を握りしめている。

 

「この大馬鹿者がッ!」

 

バニングはカークスを怒鳴りつけると、凄まじい速度で直立不動の姿勢を取り、深く被っていた軍帽を脱いで、目の前の男女に対してピシッと完璧な連邦式の敬礼を捧げた。

その顔には、普段の冷静な鬼教官らしからぬ、明らかな驚愕と深い敬意が浮かんでいる。

 

「――地球連邦軍トリントン基地所属、サウス・バニング大尉! 突然の部下の非礼、平にご容赦いただきたい、レイヤー中尉……いや、マスター・P・レイヤー殿!」

 

「なっ……!?」

 

バニングの言葉に、アレン中尉も弾かれたように立ち上がり、慌てて背筋を伸ばして敬礼した。

頭を押さえていたカークス少尉は、状況が掴めず目を白黒させながら、バニングに尋ねた。

 

「大、大尉? この民間人の方が、一体……。」

 

「馬鹿者、目を開けてよく見ろ!」

 

バニングは鋭い吊り目で、腰を下ろしかけていた男性を指し示した。

 

「このお方は、一年戦争時に特殊遊撃MS小隊『ホワイト・ディンゴ』を率い、オーストラリア大陸奪還の立役者となったマスター・P・レイヤー中尉だ。そして隣にいらっしゃるのは、アニタ・ジュリアン軍曹だぞ!」

 

「ホワイト・ディンゴ……!?」

 

カークスは息を呑んだ。

実戦を経験していないテストパイロットの彼にとっても、その名はあまりにも巨大な伝説だった。

慌ててパイプ椅子を蹴立てるように立ち上がり、顔を真っ赤にして敬礼を捧げる。

 

「し、失礼しました!!」

 

「構いませんよ。バニング大尉、それにそちらの少尉も、どうか楽にしてください。」

 

シャープで整った端正な顔立ちの男性――レイヤーは、細めの青い目を少しだけ和らげ、クールで知的な雰囲気を崩さないまま、穏やかに手を振った。

薄い唇を引いたその表情には凛とした風格があるが、軍を退いた者特有の、どこか柔らかい空気が漂っている。

 

「今はもう軍籍を離れた、ただの民間人ですからね。敬礼をされると、どうにも居心地が悪い。」

 

レイヤーは苦笑しながら、ジャケットの内ポケットから、基地司令部から直接発行された特別許可証を提示した。

 

「私たちはただ、かつての部下が率いる新しい部隊の初陣を、特等席で見届けに来ただけなんです。」

 

「ええ。レオンが一人でガチガチになっていないか、心配で旅の途中に寄り道しちゃいました。」

 

隣でくすくすと笑ったのは、アニタ・ジュリアンだった。

大人っぽいクールビューティーな容姿のなかに、知性と落ち着きを感じさせる美人だ。

アーモンド形の大きなグリーンの瞳が、聡明そうな輝きを放っている。

彼女もまた、バックパッカーとしての旅人用の身分証と、同じく特別許可証をバニングたちに差し出してみせた。

 

「レオン中尉の、新生ホワイト・ディンゴですか…。」

 

バニングは敬礼を解き、再び大型モニターへと視線を戻した。

画面の端には、白と青のパーソナルカラーを纏ったジム・スナイパーⅡの姿が、確かに映し出されている。

 

「なるほど、新しいディンゴの初陣を拝みに来たというわけですか。これは……ますます見逃せない一戦になりそうだ。」

 

大型モニターに映し出される、深い緑の現地改修型ガンダム――スライフレイル。

その特異なシルエットを静かに見つめていたレイヤーが、隣のバニング大尉へと視線を巡らせた。

 

「バニング大尉。あの第4小隊……特に前衛の『緑のガンダム』は、それほど強いのですか?」

 

クールで知的なレイヤーの声には、純粋な戦術家としての好奇心が含まれていた。

バニングは深く刻まれた眉間の皺をさらに険しくし、大型モニターから視線を外さないまま、低く、重々しい声で答えた。

 

「ああ、言葉通り『化け物』だ。パイロットはソウヤ・タカバ中尉。東南アジアの泥沼でジオンの残党を相手に、敵MSを一切殺さず、四肢だけを正確に破壊して拿捕し続けてきたエースだ。前線じゃあいつを、畏怖を込めて『殺さずの狩人』と呼んでいる。昨日の予選でもシャンシー独立重機化小隊を相手に、文字通りの圧勝だった。……いや、それ以前の話だな。」

 

バニングは一度言葉を切り、苦々しく吐き捨てた。

 

「実はこの競技会前、機体調整を兼ねて俺たちのチームがあの第4小隊と模擬戦をやったんだがな。――結果は、俺たちの敗北だ。そこにいるアレンとカークスが、一瞬で前衛を食い破られた。」

 

「っ……!?」

 

カークス少尉が小さく息を呑み、当時の戦慄を思い出したように自身の両腕を強く抱きしめた。

アレン中尉も苦渋を滲ませた表情で、大型モニターの中の緑のガンダムを睨み据える。

 

「大尉の指揮に落ち度はなかったんです。」

 

カークスは声を微かに震わせながら、当時の生々しい敗北を語り始めた。

 

「俺とアレン中尉のザクが、前衛で奴らの動きを完全に封じ込めていたはずでした。ですが、完璧なタイミングで演習場一面に濃密な煙幕を張られたんです。完全に視界を奪われ、その次の瞬間には……。」

 

「気づいた時には、もう間合いの内側に入り込まれていました。」

 

アレンがカークスの言葉を引き継ぎ、拳を固く握りしめる。

 

「駆動音だけが濃霧の向こうから響いてきたんです。あのビーム・ジャベリンが視界の外から、こちらの予測を超えるリーチで襲いかかってきた。……俺もカークスも反撃に移る暇さえ与えられず、一撃でコックピットを貫かれて瞬殺されました。」

 

「あの煙幕と、ソウヤ・タカバの戦闘スタイルは、今の連邦のセオリーじゃあ防ぎきれん。」

 

バニングの冷徹な総括を聴き、アニタは胸元で小さく手を握りしめ、大きな緑の瞳を不安に揺らした。彼女の頭の中に、かつてホバートラックのソナー越しに何度も聴いた、レオンの実直な声が流れる。

レオンは優秀なパイロットだが、超人的な天才ではない。

そんな彼が、バニング大尉の部隊を一瞬で撃破した化け物と、実戦経験の乏しい新米たちを率いて戦わねばならないのだ。

 

「レオン……大丈夫かしら。相手はそんな地獄をくぐり抜けてきたエースなのに、あの子たち、この2年間ほとんどまともな実戦を経験できていないのよ。」

 

アニタの細い肩が、不安で微かに揺れる。

しかし、そんな彼女の動揺を察したように、レイヤーは明るいブロンドの前髪の奥から、細めの青い目を細めてフッと微かな微笑を浮かべた。

 

「なるほど。アレン中尉たちを瞬殺するほどの煙幕と格闘戦か。……それは文句なしの強敵だな。」

 

「レイヤー?」

 

アニタが不思議そうに隣を見上げる。

レイヤーの唇に浮かんだ笑みは、一年戦争時、圧倒的な物量や新型機を前にして、常に冷静に「作戦」を立案していたあの『隊長』の顔そのものだった。

 

「いいじゃないか、アニタ。ホワイト・ディンゴは、昔からそういう理不尽な作戦を遂行し、オーストラリアの荒野を走ってきた部隊だ。……レオンが本当にディンゴの名前を継ぐ男なら、この最悪の状況こそ、あいつのプロフェッショナルとしての本領が発揮されるはずさ。」

 

レイヤーの確信に満ちた言葉に、バニング大尉は意外そうな目を向け、それからフッと不敵に笑った。

 

「元隊長殿がそこまで言うなら、俺たちもこの特等席で、オーストラリアの猟犬がどう吠えるか、じっくりと拝ませてもらうとしよう。」

 

バニング大尉は不敵に笑いながら、パイプ椅子の背もたれに深く体を預けた。

 

その目はすでに、一戦交えたからこそわかる、あの「緑のガンダム」の恐るべき闘気を見据えている。

 

「ええ。レオンがどんな戦術を組み立ててくるか、今から楽しみです。」

 

レイヤーは細めの青い目を大型モニターに固定したまま、静かに答えた。

過酷なオーストラリア戦線を共に生き抜いたからこそ、レオンの実直さと、その裏にある底不気味なほどの冷静さを誰よりも信じているのだ。

アニタはまだどこか心配そうに、隣のレイヤーの横顔と、モニターの端に佇む白と青のジム・スナイパーⅡを交互に見つめていた。

 

「実戦経験の差は、そう簡単には埋まらないわ。……でも、マイクもおやっさんも、きっとどこかで見てる。みんなの想いが、あのチームを繋いでくれているといいけれど。」

 

「繋がっているさ、アニタ。」

 

レイヤーは短く、確信を込めて言った。

 

「あいつの肩には、あのディンゴの紋章がある。牙の研ぎ方は、俺たちが嫌というほど教えてあるはずだ。」

 

観客席の誰もが、息を詰めてその瞬間を待っていた。

大型モニターの最上部に表示されたデジタルタイマーの数字が、刻一刻と、無慈悲に減り続けていく。

 

『03』

 

『02』

 

『01』

 

――そして、タイマーの数字が静かに『00』を刻んだ。

 

ビーーーーーッ!

 

演習場全域に、競技開始を告げる鋭いブザー音が鳴り響く。

その瞬間、地平線の彼方で深く静まり返っていた緑のガンダム――スライフレイルが、爆発的なスラスターの閃光を引いて赤土の荒野へと飛び出した。

完璧な連携を誇る第4小隊が、獲物を屠るために牙を剥く。

だが、それと同時に。白と青のパーソナルカラーを纏ったジム・スナイパーⅡを先頭に、灰色と黒の2機、そして地中深くへ耳を澄ませる支援車両が、まるで一つの生き物のように滑らかな駆動音を上げて赤土を跳ね上げた。

英雄の看板を背負い、かつての戦友たちの想いを胸に、孤独な猟犬は今、若き群れを率いて地獄の戦場へと駆け出す。

新生ホワイト・ディンゴ隊。

その運命の初陣の幕が、ついに切って落とされた。




最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
遂にホワイト・ディンゴの新旧メンバーが揃いました!
レオンが率いる新生ホワイト・ディンゴを見守る旧ホワイト・ディンゴメンバー達。
次からはホワイト・ディンゴVS第4小隊の戦闘になるので、おたのしみに!

【機動戦士ガンダム オリオンの軌跡】に登場するオリジナル機体で好きな機体はなんですか?

  • 陸戦型ジム改
  • バイアリーターク
  • ペイルライダー・ヴァンガード
  • ペイルライダー・マスケッティア
  • ヴァルキリー
  • グフ・ノクターン
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