機動戦士ガンダム オリオンの軌跡   作:浅片名羽馬

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第13話 魔女達の夜

北米のとある連邦軍基地、薄暗い格納庫の中。

一人の男が、連邦軍発行の戦意高揚の新聞を手にしていた。

新聞の一面には、 【オデッサの新星 グアイマスを防衛する】と、でかでかとこう書かれている。

 

「何だよ、『オデッサの新星』って。新米士官が調子に乗ってんじゃねえか。」

 

男は苛立ちを隠さず、ぶつぶつと呟きながら新聞を読み進めた。

記事には、オデッサの新星がキャリフォルニア・ベース奪還作戦に参加する予定だと記されていた。

 

「へぇ…北米に来るのか。」

 

男の口元に不敵な笑みが浮かぶ。

彼は格納庫の壁に貼られた、埃まみれのアメリカ大陸の地図に目をやり、指でなぞるように確認した。

 

「確か、今日の夜、北上する部隊が夜間行軍するはずだな…。」

 

地図をじっと見つめながら、男は頭の中で情報を整理し始めた。

北上する部隊は、北緯33度、西経112度に位置するフェニックス近郊の荒涼とした平地に集結する予定だ。

そこから部隊は、峻険な山脈を避け、比較的平坦なルートをたどってキャリフォルニア・ベースへ北上する計画だった。

男の目は、地図上のモハーヴェ砂漠の一点で鋭く光った。

 

「ひょっとすると、あの『魔女』どもに会っちまうかもな!」

 

男の口から漏れたのは、まるで獲物を前にした獣のような、低く不気味な笑い声だった。

その声は、格納庫の冷たいコンクリートの壁に反響し、まるで闇そのものがざわめくように響き続けた。

薄暗い照明の下、男の顔にはどこか狂気を帯びた影が揺らめき、格納庫の空気を一層重くした。

 

 

 

 

モハーヴェ砂漠の夜、乾いた風が砂塵を巻き上げる中、連邦軍の部隊がキャリフォルニア・ベースを目指して夜間行軍を続けていた。

モビルスーツ5個小隊と61式戦車8個小隊が、赤茶けた砂漠の荒野を進む。

轟音を立てる戦車のキャタピラと、モビルスーツの重い足音が、静寂を切り裂いていた。

部隊の進路は、モハーヴェ砂漠を横断し、岩だらけのトランバース山脈を抜けた後、カリフォルニア州の平坦な沿岸ルートを通る計画だ。

月明かりに照らされた砂漠は、まるで戦場の墓標のように不気味に広がっている。

そのモビルスーツ部隊の中に、オリオン小隊の姿があった。

 

「あー、なんでだよ! シャアのモビルスーツを撃破したのに、新聞の1面がソウヤなんだよ!」

 

ヤザン・ゲーブルが、コックピット内で昨日発行された連邦軍の新聞を手に、ぶつくさと不満を漏らす。

モビルスーツの操縦桿を握る手には、苛立ちが滲んでいた。

 

「仕方ないだろ。ソウヤはズゴックを2機も仕留めてるんだ。新聞の見出しにするなら、派手な戦果でソウヤの方が目立つさ。」

 

小隊長のイーサン・ミチェル・オルグレンが、落ち着いた声でヤザンをたしなめる。

イーサンのモビルスーツは、隊列の先頭で堂々とした動きを見せ、指揮官らしい安定感を漂わせていた。

 

「納得いかねえよ!」

 

ヤザンの声は、通信機越しにも苛立ちに満ちていた。

彼のモビルスーツの動きが、わずかにぎこちなく揺れる。

 

「でも、グアイマスでの出撃で一番遅かったのはヤザンじゃないか。」

 

ソウヤ・タカバが、からかうような口調で指摘する。

ソウヤのモビルスーツは、ヤザンの隣で軽快に進み、まるで彼の余裕を表しているようだった。

 

「仕方ねえだろ! タコス食ってたら、ジオンの奴らが急に来やがったんだからよ!」

 

ヤザンの言い訳に、ソウヤは思わずミサキ上等兵にビンタされたヤザンの顔を思い出し、クスクスと笑いを漏らす。

通信機越しに聞こえるその笑い声に、ヤザンが即座に反応した。

 

「おい! 何を思い出して笑ってんだよ!」

 

「ごめんごめん、ミサキさんにビンタされたヤザンの顔、面白かったからさ。」

 

ソウヤの声には、隠しきれないおかしさが滲んでいた。二人の軽口が通信機に響く中、イーサンの冷静な声が割り込んだ。

 

「今は作戦行動中だ。そろそろ私語は控えろ。」

 

「了解!」

 

ヤザンとソウヤが、ほぼ同時にきびきびと返答する。

モビルスーツのコックピット内の空気が、わずかに引き締まった。砂漠の夜を切り裂くように、オリオン小隊の行軍は続く。

 

冷たく乾いた風がモビルスーツの装甲を叩き、砂塵が薄暗い月光に舞う。

オリオン小隊のモビルスーツは、隊列を組んで進む中、コックピット内の通信機にソウヤの声が響く。

 

「ところで隊長、前から気になってたんですけど。」

 

ソウヤ・タカバの声は、好奇心に満ち、どこか子供のような無邪気さを帯びていた。

 

「なんだ、ソウヤ?」

 

イーサンが、落ち着いた声で応じる。

モビルスーツの操縦席で、彼の視線は前方の暗闇に注がれている。

 

「前にジャブローで話してた、北米の『魔女』ってどんな部隊なんですか?」

 

ソウヤの質問は、ジャブローでのブリーフィングを思い出させた。

あの時、イーサンは北米に潜む「魔女」の存在を、まるで幽霊の噂でも語るような口調でほのめかしていた。

イーサンの表情が、通信機のモニター越しに一瞬曇る。

少し苦い顔をしながら、答え始めた。

 

「北米で暗躍してるジオンの特殊部隊だ。フェンリル隊やマルコシアス隊よりも謎が多く、どこの派閥に属してるのかも掴めていない。こいつらのせいで、連邦の北米反攻作戦は最近までことごとく失敗してきた。それもあって、連邦は『ウィッチハント隊』って名前の、文字通り『魔女』を狩るための特殊部隊まで編成したほどだ。」

 

ソウヤは目を輝かせ、興味津々に聞き入る。

 

「そんな秘匿性が高くて、強い部隊なんですね! でも、なんで『魔女』なんですか?」

 

イーサンは一瞬、言葉を選ぶように沈黙した。

モビルスーツの計器音だけがコックピットに響く。やがて、彼は神妙な声で語り始めた。

 

「たまたま、連邦のホバートラックがその部隊の通信を傍受したことがあった。そしたら、そいつらは戦闘中にも関わらず、まるで茶会でくつろぐように談笑しながら戦ってたんだ。」

ソウヤは目を丸くし、通信機の向こうでヤザン・ゲーブルが聞き耳を立てる気配が伝わる。

 

「しかも、その通信で会話してたパイロットたちは、全員が女性だった。どうやら、かなり若いらしい。」

 

「え? 女性!?」

 

ソウヤの驚きの声が、通信機に響く。

 

この苛烈な一年戦争で、女性だけで編成された部隊が、連邦軍に甚大な損害を与えている。

それは驚嘆に値する事実だった。 イーサンは続ける。

 

「そうだ。この戦場で、若い女性だけで構成された部隊が、談笑しながら戦い、戦果を上げ続けている。だから、連邦の兵士たちの間で『北米の魔女』と呼ばれてるんだ。」

 

ソウヤは悪い冗談でも聞いたかのように、背中に冷や汗を感じた。

モビルスーツのコックピットが、急に狭く感じられる。

一方、ヤザンはその話を聞いて、まるで獲物を前にした獣のように目を輝かせていた。

 

「面白えじゃねえか。『北米の魔女』か…。そいつらとやり合ってみたいぜ!」

 

ヤザンの声には、闘志が滾っているのがありありと伝わる。

彼のモビルスーツの動きすら、わずかに前のめりになったように見えた。

 

 

 

 

 

トランバース山脈の麓、月明かりも届かぬ岩影の奥。

夜の砂漠に冷たく乾いた風が吹き抜ける中、暗闇に溶け込むような不気味な気配が漂っていた。

まるで森の中を隠れる妖精のように、姿の見えない影が連邦軍の夜間行軍をじっと見据えている。

砂塵の向こう、連邦軍のモビルスーツと61式戦車の重々しい足音が近づくにつれ、その影は静かに、しかし確実に動き始めた。

 

その影こそ、ジオン公国の秘匿部隊「ノイジー・フェアリー隊」であった。

キシリア・ザビの命により、埋もれた才能を発掘し、人的資源を確保するために設立されたこの部隊は、地球方面軍第2地上機動師団第11MS大隊司令部付き特務小隊として存在する。

だが、その秘匿性ゆえ、正式名称はほとんど知られず、「ノイジー・フェアリー」というコードネームで呼ばれる。

名付け親のキリー・ギャレットは、日本の諺「女3人寄ればかしましい」にちなんでこの名を選んだ。

岩陰に潜むドム・ノーミーデスのコックピット内で、ミア・ブリンクマン技術少尉がコンタクトレンズ越しにセンサー画面を見つめていた。

彼女の改修したこの機体は、後部に連結された重武装ユニットのセンサーが、遠くの連邦軍のモビルスーツの足音と61式戦車のキャタピラの振動を捉えた。

微かな振動が、砂漠の静寂を破る不協和音となって響く。

 

「アルマさん、敵の部隊が接近中です。モビルスーツ5個小隊、戦車8個小隊を確認。予定通り、トランバース山脈の麓を通過中ですよ。」

 

ミアの冷静な声が、通信機を通じてアルマ・シュティルナー少尉とヘレナ・ヘーゲル曹長に届く。

彼女のドム・ノーミーデスは、薄紫と白を基調とした部隊カラーに塗られ、肩部の黄色いスパイクが闇の中でかすかに光る。

 

「了解、ミア。予定通りだね。準備はいい?」

 

アルマの声は、明るくもどこか挑戦的な響きを帯びていた。

彼女の専用機ティターニアは、ケンプファーを基に改修された高機動ワンオフ機。

月光に映える装飾的な頭部が、まるで戦場を舞う可憐な妖精を思わせる。

 

「問題ないよ、アルマ。いつでも撃てる。」

 

ヘレナの低く落ち着いた声が応じる。

彼女のイフリート・イェーガーは、ステルス性を備えた狙撃仕様機。

右膝の伸縮式ニー・パッドが地面に固定され、専用実弾狙撃ライフルが連邦軍の進路を見据えている。

三人の脳裏に、つい数時間前のティルナノーグの屋敷での作戦会議がよみがえる。

 

屋敷の豪華な会議室は、シャンデリアの柔らかな光に照らされ、まるで戦場とは無縁の静謐な空間だった。

長テーブルの上には、整備班長イルメラ・グルーバーが焼いた手作りのアップルパイが並び、甘い香りが漂う。

隊長のキリー・ギャレットが、地図を広げながら作戦を説明していた。

 

「連邦軍はモハーヴェ砂漠を抜け、トランバース山脈の麓を通ってキャリフォルニア・ベースを目指している。彼らの夜間行軍は、私達に奇襲の好機を与えてくれるわ。目的は単純よ。敵の戦力を削ぎ、進軍を遅らせる。でも、やりすぎは禁物。深追いすれば、逆にこちらが罠にはまるわ。」

 

キリーの声は冷静だが、どこか重い響きがあった。

彼女の視線は、アルマ、ミア、ヘレナ、そして副隊長バルバラ・ハハリに向けられる。

バルバラは無言で頷き、軍律に厳しい彼女らしい真剣な表情を崩さない。

 

「敵のモビルスーツは5個小隊、戦車は8個小隊。数は多いけど、夜の砂漠じゃ視界も悪い。ミアの砲撃とヘレナの狙撃で先制し、アルマがティターニアで混乱を誘う。それで奴らを分断するわよ。」

 

アルマがパイを頬張りながら、ニッコリと笑う。

 

「簡単ですね! さっさとぶっ飛ばして、帰ってパイの続きを楽しみましょ!」

 

キリーが一瞬眉をひそめるも、すぐに微笑んだ。

ミアが苦笑しながら眼鏡を外し、コンタクトレンズに付け替える準備を始める。

 

「アルマさんはいつも能天気ですね…。でも、ドム・ノーミーデスの大型ガトリング、ちゃんと整備済みだから大丈夫です。今回は対空もバッチリカバーできますよ。」

 

ヘレナはパイを一口かじり、鋭い目で地図を見つめる。

 

「連中の先頭を潰せば、後はパニックになる。そこを私が仕留めるよ。」

 

キリーはそんな三人の様子を見て、微かに微笑む。

だが、その内心では、若い少女たちが戦場に駆り出される現実への苦悩が渦巻いていた。

 

トランバース山脈の麓、岩陰に潜むノイジー・フェアリー隊は、連邦軍の接近を確認し、静かに動き出した。

アルマのティターニアがジャイアント・バズを構え、ヘレナのイフリート・イェーガーが狙撃ライフルを握り、ミアのドム・ノーミーデスがヒルドルブから受け継いだ30cm砲を展開する。

薄紫と白の機体が、砂漠の闇に溶け込みながら、奇襲の瞬間を待つ。

連邦軍の隊列が、知らず知らずのうちに「魔女」の罠へと踏み込んでいく。

 

 

 

 

連邦軍の隊列はトランバース山脈の麓にじりじりと近づいていた。

月光が岩だらけの地形に淡い影を投げ、冷たく乾いた風が砂塵を巻き上げる。

連邦軍の行軍部隊は、ジム6機、ジム・キャノン3機、ジム・コマンド3機、そして先頭を進むオリオン小隊のイーサンのジム・ドミナンス1機、ヤザンの陸戦型ジム改1機、ソウヤの量産型ガンキャノン1機で構成されていた。

モビルスーツの重い足音と61式戦車のキャタピラの軋みが、静寂を切り裂く。

トランバース山脈の岩場は視界を遮り、センサーに微妙なノイズを生じさせる天然の障害物となっていた。

トランバース山脈の岩陰に潜むノイジー・フェアリー隊のヘレナ・ヘーゲルは、イフリート・イェーガーの専用実弾狙撃ライフルを構え、スコープ越しに連邦軍の隊列を捉えた。

薄紫と白に塗られた機体は、闇に溶け込み、まるで捕食者のように息を潜める。

右膝の伸縮式ニー・パッドが地面に固定され、彼女の鋭い視線がオリオン小隊の先頭を捉える。

 

「ん? 紺色のモビルスーツ? 特務隊か?」

 

ヘレナの低く落ち着いた声が通信機に響く。

スコープに映るジム・ドミナンスの独特なシルエットは、量産機とは異なる威圧感を放っていた。

ヘレナの報告を受け、ミア・ブリンクマンもドム・ノーミーデスのセンサー画面を確認する。

 

「本当だ! 一機は見たことない新型ね…特務隊の専用機かな? もう一機は陸戦型の改修機。あとは量産型ガンキャノンが一機と、ジム、ジムのキャノンタイプ、ジムの上位機種の小隊ですね。」

 

ミアの声には、未知の新型機への驚きと、ヤザンの陸戦型ジム改のベース機を正確に言い当てた自信が混じっていた。

彼女のドム・ノーミーデスは、後部に連結された重武装ユニットの30cm砲を展開し、砂漠の闇に不気味なシルエットを刻んでいた。

 

 

「特務隊、か…。」

 

アルマ・シュティルナーの声が通信機に響く。

彼女の脳裏には、前のウィッチ・ハント隊の戦闘がよぎった。

あの時、ウィッチハント隊のエースパイロットの赤いピクシーが相手だった。

驚異的な瞬発力でティターニアを追い詰めたが、アルマの直感とチームの連携で辛くも勝利を収めた。

「ウィッチハント隊」――ノイジー・フェアリー隊を狩るために編成された部隊の存在を、アルマはティルナノーグでの情報収集で知っていた。

この特務隊がウィッチハント隊の追撃なのか、別の部隊なのか。

アルマは一瞬の緊張を振り切り、明るく挑戦的な口調で指示を出した。

 

「よし、最初はあの特務隊のモビルスーツを狙おう! ミア、準備よろしくね!」

 

「了解です、アルマさん!」

 

ミアの返答はきびきびとしている。ドム・ノーミーデスの30cm砲が、鈍い金属音を響かせながらオリオン小隊の方向に照準を合わせる。

砲身の重々しい動きが、砂漠の静寂に不穏な緊張感を漂わせた。

ヘレナのイフリート・イェーガーも、狙撃ライフルを正確に構え、薄紫の機体が岩陰で月光を微かに反射する。

一方、オリオン小隊のコックピットでは、ソウヤ・タカバを奇妙な感覚が苛んでいた。

量産型ガンキャノンの計器は正常を示しているのに、背筋をピリピリと走る、説明できない不安。

まるで闇の向こうから見えない視線に刺されているような感覚が消えない。

 

「なんだ、この感覚? 嫌な感じがするな…。」

 

ソウヤはソワソワと体を動かし、モニターを凝視しながら周囲の闇を警戒する。

その異変に、隊長のイーサンが気付く。

 

「どうした、オリオン2? 体の不調か?」

 

「いえ、なんだか…嫌な予感がするんです…。」

 

ソウヤの言葉が終わるや否や、まるで脊髄に電流が走ったような強烈な直感が彼を突き動かした。

 

「隊長! 回避!!」

 

ソウヤの叫び声が通信機に響き、イーサンとヤザンは即座に反応する。

オリオン小隊のモビルスーツがフォーメーションを崩し、散開。

イーサンのジム・ドミナンスとヤザンの陸戦型ジム改が素早く左右に分かれ、ソウヤの量産型ガンキャノンが左後方へ下がる。

その瞬間、ミアはドム・ノーミーデスのコックピットでスコープを覗き、オリオン小隊の動きを捉えていた。

彼女の指がトリガーを引き、30cm砲が火を噴く。

オリオン小隊の散開は、まるで攻撃を予知したかのように寸前のタイミングだった。

だが、後続の連邦軍部隊のジム2個小隊、ジム・キャノン1個小隊、ジム・コマンド1個小隊は、オリオン小隊の急な動きに気付いていなかった。

通信機越しに、ジム・コマンド小隊の隊員が苛立った声を上げる。

 

「なんだよ、オリオン小隊! 勝手にフォーメーション崩すなよ! 新米のビビりか?」

 

「ったく、シャアを仕留めたとか言って調子に乗ってんじゃねえぞ!」

 

ジム・コマンドの隊員たちの嘲笑が通信機に響く。だが、その瞬間、砂漠の闇を切り裂くように、遠くで一瞬の閃光が走った。

ドム・ノーミーデスの30cm砲から放たれた砲弾が、凄まじい轟音とともに飛来する。

 

「嘘!? どうして!?」

 

ミアの驚きの声がコックピットに響く。

彼女が狙ったオリオン小隊は、信じられないタイミングで散開し、砲弾の直撃を回避していた。

だが、その後ろを進んでいたジム・コマンド小隊の隊長機は、攻撃に反応する暇もなかった。

30cm砲の砲弾は、オリオン小隊の後方を歩いていたジム・コマンドの隊長機に直撃した。

爆発が砂漠を震撼させ、炎と砂煙が夜空に舞い上がる。

隊長機の装甲が引き裂かれ、コックピットが一瞬にして火球に飲み込まれた。

爆風が周囲のジムやジム・キャノンを押し退け、隊列に混乱が広がり。

ジム・コマンド小隊の隊長機は、わずか一撃で撃破された。

 

 

 

 

 

ジム・コマンド小隊の隊長機がドム・ノーミーデスの30cm砲に撃破され、爆炎と砂煙が月光の下で渦巻く。

先頭のオリオン小隊は、突然の攻撃に動揺しながらもジグザグに動きながら前進を続けていた。

岩場の影がセンサーを撹乱し、闇の向こうに潜む脅威が隊列をじっと見据えている。

オリオン小隊は岩場を縫うように移動しながら通信を続ける。

ヤザン・ゲーブルは、さっきの攻撃の凄まじさに声を荒げる。

 

「なんだよ、さっきの攻撃!? ジム・コマンドが真っ二つになったぞ!?」

 

ヤザンの陸戦型ジム改が砂塵を巻き上げながら進む中、彼の声には驚きと苛立ちが混じる。

ソウヤ・タカバも、心臓が早鐘を打つ感覚を抑えきれず、量産型ガンキャノンのコックピットで叫ぶ。

 

「モビルスーツを真っ二つにするなんて、どれだけの口径だよ!?」

 

イーサンの冷静な声が、通信機越しに二人をたしなめる。

 

「止まったらやられる! 動き続けろ!」

 

イーサンのジム・ドミナンスが隊列の先頭で素早く動く。

オリオン小隊は、岩場を利用しながら砲弾の発射位置を観測し始める。

ソウヤの量産型ガンキャノンのセンサーが、砂塵の向こうを懸命にスキャンしていた。

一方、ジム・コマンド小隊の残存2機は、隊長機を失った怒りに駆られていた。

隊員の一人が通信機越しに叫び、スラスターを全開にして砲弾の発射方向へ突進する。

 

「よくも隊長を!?」

 

「ジオンの奴らめ!」

 

だが、その瞬間――

 

パーーン!

 

乾いた銃声が砂漠の夜に響き渡った。

突進していたジム・コマンドの一機のコックピットに、正確な一撃が風穴を開ける。

スラスターを噴射していた機体はバランスを崩し、砂漠の地面に激突。

装甲が軋む音を立てながら転がり、砂煙を巻き上げた。

 

「ひっ!?」

 

残る一機のジム・コマンドのパイロットは恐怖に声を上げ、前進をやめて後退しようとする。

だが、遅かった。

凄まじい轟音が再び夜を切り裂き、ドム・ノーミーデスの30cm砲が火を噴き、APFSDS[装弾筒付翼安定徹甲弾]が発射される。

砲弾は最後のジム・コマンドを直撃し、爆発が砂漠を震撼させた。

装甲が粉砕され、機体は炎に包まれて崩れ落ちる。

ジム・コマンド小隊は、わずか数分で全滅した。

 

「狙撃手もいるのか!?」

 

乾いた銃声を聞き、イーサンは即座に狙撃手の存在を察知する。

ジム・ドミナンスのセンサーをフル稼働させ、敵の位置特定に全力を注ぐ。

 

「あれは!? 隊長、画像データを送ります!」

 

ソウヤの量産型ガンキャノンが、先の砲撃で巻き上がった砂煙の隙間からドム・ノーミーデスの姿を捉えた。

 

その姿は、まるで大地の妖精「ノーミーデス」の名にふさわしい、巨大で荘厳な怪物だった。

薄紫と白に塗られた機体は、砂漠の岩場に根を張るようにどっしりと構え、後部に連結された重武装ユニットは、まるで大地そのものを背負ったような威圧感を放つ。

30cm砲の砲身は、夜空に屹立する古代の巨木を思わせ、肩部の黄色いスパイクが月光に鋭く光る。

ソウヤは、その異様な存在感に息を呑みながら、データをイーサンとヤザンに送信する。

 

「なんだ!? 小型の陸上戦艦か!? 」

 

イーサンの声に驚愕が滲む。

ヤザンも、陸戦型ジム改のモニターに映るドム・ノーミーデスの姿に目を奪われる。

 

「こんなでかいモビルスーツ、見たことねえ…! まるで動く要塞じゃあねぇか!」

 

その頃、トランバース山脈の岩陰に潜むノイジー・フェアリー隊は、ジム・コマンド小隊を全滅させた後、一時身を潜め、通信で話し合いを始めていた。

 

「ごめんなさい。私が初弾を外してしまって…。」

 

ミア・ブリンクマンが、ドム・ノーミーデスのコックピットで悔しそうに呟く。

その瞳は、センサー画面に映るオリオン小隊の動きを追い続けていた。

 

「大丈夫大丈夫! 別の小隊を倒したんだから、問題ないよ、ミア!」

 

アルマ・シュティルナーの明るい声が、通信機越しに響く。

ティターニアのコックピット内で、彼女はいつもの能天気な笑顔を浮かべ、ミアを元気づける。

 

「あれは仕方ないと思うぜ。あの紺色のキャノンタイプ、かなり勘がいいようだ。ミアが砲撃する前に回避行動してたからな。アルマ並みに勘がいいんじゃないか?」

 

ヘレナ・ヘーゲルが、イフリート・イェーガーのスコープを覗きながら冷静に分析する。

彼女の狙撃ライフルは、ジム・コマンドの一機を正確に仕留めたばかりだ。

ヘレナの観察では、紺色の量産型ガンキャノンが最初に回避行動を取り、その後に他の2機が続いた。

つまり、ミアの砲撃を最初に察知したのは、ソウヤの量産型ガンキャノンだった。

 

「さすが特務隊ってとこね。ミアとヘレナは砲撃と狙撃をよろしく! ヘレナ、例のキャノンタイプには特に注意して。私はいつものように突っ込むから!」

 

アルマのティターニアのモノアイが、月光の下で赤く妖しく光る。

彼女はジャイアン・バズーカを構え、突撃の準備を整えた。

 

「無理すんなよ、アルマ! 今日の相手は、魔女狩りの連中くらいヤバいと思うぜ。」

 

ヘレナの姉御肌の忠告に、アルマは笑って応じる。

 

「ありがとう、ヘレナ! じゃあ、行くね!」

 

ティターニアが、可憐なシルエットを砂漠の闇に刻みながら、月夜の下で突撃を開始する。

その動きは、まるで戦場の妖精が舞うようだった。

 

 

 

 

 

砂塵と爆炎が月光に照らされ、岩場の影がセンサーを撹乱する中、連邦軍の隊員たちの叫び声が通信機に響く。

 

「どこから攻撃を!?」

 

「うわあああ!」

 

残ったジム2個小隊とジム・キャノン1個小隊のパイロットたちは、混乱に陥っていた。

 

「落ち着け! 着弾から35秒、10キロ以上の距離だ! 時間を与えると敵の思う壺だ! 準備射撃を加えつつ、有効射程圏内に入るぞ! 時間を与えるな! すぐに攻めるぞ! 61式は迂回しながら攻めろ!」

 

 

イーサン・ミチェル・オルグレンの冷静な声が、通信機越しに混乱する部隊を統率する。

ジム・ドミナンスのセンサーが岩場の闇を切り裂き、敵の位置を追い続ける。

オリオン小隊を先頭に、ジム2個小隊とジム・キャノン1個小隊は不規則に左右に動きながら、100mmマシンガンやバズーカでドム・ノーミーデスの方向へ牽制射撃を加え、前進を開始した。

トランバース山脈の岩陰に潜むノイジー・フェアリー隊のミア・ブリンクマンは、ドム・ノーミーデスのセンサー画面で連邦軍の動きの変化を捉えた。

ミアは冷静にデータを分析し、彼女の声が通信機に響く。

 

「アルマさん、ヘレナさん、混乱していた他の小隊が冷静に動き始めました。」

 

狙撃ポイントへ移動中のヘレナ・ヘーゲルが、イフリート・イェーガーのスコープを覗きながら応じる。

 

「へえ、なかなか頭の回転が早い指揮官がいるみたいだな。」

 

「はい、そのようですね、ヘレナさん。」

 

ミアはドム・ノーミーデスの30cm砲に焼夷榴弾を装填し、トリガーを引く準備を整える。

大地の妖精「ノーミーデス」の名を冠したこの機体は、まるで砂漠の地脈から湧き上がる巨人のように屹立し、砲身が鈍い金属音を響かせる。

轟音とともに、ドム・ノーミーデスから焼夷榴弾が発射された。

砲弾は連邦軍の隊列前方に着弾し、激しい炎が砂漠の地面を焼き尽くす。

月夜に映える業火は、まるで地獄の門が開いたかのように広がった。

 

「うわあああ! 機外1200度です!」

 

ジムのパイロットが、センサー画面に映る高温表示に声を震わせる。

 

「落ち着け! ただのナパームだ! 落ち着け!」

 

イーサンは冷静になるよう指示するが、焼夷弾の攻撃に違和感を覚える。

 

「当てに来てない…。まさか!?」

 

焼夷弾の炎は夜間戦で目立つ篝火となり、連邦軍の視界を奪い、動きを鈍らせる囮だった。

月夜の砂漠で燃え上がる業火は、まるで妖精の女王が舞うための舞台を照らす炎の幕となった。

その瞬間、左翼からアルマ・シュティルナーのティターニアが、目にも止まらぬ速さでジム小隊に襲い掛かった。

薄紫と白の機体は、月光の下で可憐なシルエットを描きながら、スラスターを全開にして疾走する。

腰に懸架されたショットガンが揺れ、右手に握られたジャイアント・バズが火を噴く準備を整えていた。

「あれは!?」

 

「魔女のモビルスーツだ!?」

 

左翼のジム1個小隊のパイロットたちは、ティターニアの姿に戦慄する。

ティターニアは高速移動を続けながら、ジャイアント・バズを正確に3発連射。

発射された砲弾はジム小隊に直撃し、1機が爆散し、残りの2機が装甲に深刻な損傷を負う。

アルマは一気に間合いを詰めると、ティターニアのスラスターを噴射させ、損傷したジム2機の上を舞い上がる。

月光に照らされたティターニアは、左腕のガトリングを起動。

けたたましい回転音とともにガトリング砲を連射し、ジャイアント・バズを損傷したジムに叩き込む。

ジム2機のパイロットは悲鳴を上げながら、爆炎に飲み込まれ撃破された。

 

「ふう、1個小隊撃破完了! 次…」

 

アルマはティターニアのコックピットで息を吐き、次の標的を探そうとした。

だが、その瞬間、背筋に冷たいプレッシャーが襲い掛かる。

それはまるで飢えた獣が牙を剥くような、荒々しい殺気だった。

アルマの直感が危険を察知し、ティターニアは妖精のような軽やかさで回避行動を取る。

彼女がいた場所に、バズーカの砲弾が2発着弾し、砂漠の地面を抉る爆発が響く。

爆炎の向こう、月光に照らされた陸戦型ジム改が姿を現す。

そのコックピットから、ヤザン・ゲーブルの野獣のような声が轟いた。

 

「会いたかったぜ! 魔女さんよー!」

 

ヤザンの陸戦型ジム改は、まるで獲物を前にした猛獣のように前のめりに構え、バズーカを握る手には歓喜と闘志が滾っていた。

 

 

 

 

焼夷榴弾の残火が砂漠を赤く染める中、闇の向こうで新たな戦いが始まろうとしていた。

トランバース山脈の岩陰、新たな狙撃ポイントに到着したヘレナ・ヘーゲルのイフリート・イェーガーは、静かに狙撃体勢に入る。

薄紫と白の機体は、砂漠の闇に溶け込み、右膝の伸縮式ニー・パッドを再び地面に固定させる。

狙撃手としての鋭い眼光で、ヘレナはソウヤの紺色の量産型ガンキャノンを探し始めた。

 

「さて、勘のいい射撃手はどこかな?」

 

ヘレナの声は冷静だが、狙撃手としての闘志が滲む。

スコープが砂漠の丘陵をなぞり、岩影に潜む量産型ガンキャノンのシルエットを捉えた。

 

「お、いたいた。」

 

彼女の唇がわずかに吊り上がる。

イフリート・イェーガーの専用実弾狙撃ライフルが、ガンキャノンに照準を合わせ、月光に映える銃身が冷たく光る。

一方、ソウヤは砂漠の丘に身を隠しながら、量産型ガンキャノンのセンサーで周囲を索敵していた。

モビルスーツの射撃手としての経験から、コックピットのモニターにはドム・ノーミーデスの巨体やティターニアの妖精のような高速移動が映り、彼の心に焦りが募る。

 

「なんだよ、あの化け物機体! あんな高速で動く機体や、大地から生まれた要塞みたいなモビルスーツ、連邦にはないぞ!」

 

ジオン驚異のメカニズム――ティターニアの驚異的な機動性、ドム・ノーミーデスの圧倒的な威圧感に、ソウヤは思わず愚痴をこぼす。

だが、その瞬間、背筋に冷たいゾワゾワとした感覚が走った。

先の砲撃を察知した時とは異なる、まるで氷の刃のような視線に刺される感覚だった。

 

「っ! またか!」

 

ソウヤは射撃手としての直感に従い、慌てて量産型ガンキャノンを移動させようとする。

 

だが、一瞬遅れた――

 

パーーン!

 

乾いた銃声が砂漠の夜に響き、ガンキャノンの左肩装甲が鋭く抉られた。

 

火花が散り、装甲板が剥がれ落ちる。

 

「っ! 狙撃手!?」

 

ソウヤの叫びがコックピットに響く。幸い、左肩の可動部は無傷だった。

装甲の損傷だけで済んだことに、冷や汗が流れる。

 

「ちっ! 本当にアルマみたいに勘がいいな! 頭部を狙ったのに、直前で動かれた!」

 

ヘレナは、イフリート・イェーガーのスコープを覗きながら不満を漏らす。

狙撃手としての完璧な一撃が、ソウヤの異常な直感に阻まれた。

彼女のプライドが燃え上がり、ライフルに再び照準を合わせる。

 

「いいぜ。とことん勝負してやる。」

 

イフリート・イェーガーのモノアイが、月光の下で冷たく光る。

狙撃手としての執念が、砂漠の闇に静かな殺気を放つ。

 

一方、ソウヤはコックピットで冷静に分析を始めていた。

今までの戦闘で培った観察力で、左肩装甲の損傷から狙撃手の方向を大まかに特定。

だが、光学センサー、サーモセンサー、カメラ映像に敵の姿は映らない。

 

「どのセンサーにも反応がない…まったく見えない…見えない!?」

 

その瞬間、ソウヤの脳裏に閃く記憶があった。

オデッサで鹵獲したイフリート・ナハト、ジャブロー降下作戦で対峙したグフ・ノクターンのステルス機能。

あの不可視の脅威と同じだ。

 

「まさか、あのステルス!? かなり厄介だな…。」

 

ソウヤは狙撃された方向を警戒し、量産型ガンキャノンのセンサーを最大感度に設定。

岩場の影を縫うように移動しながら、ヘレナのイフリート・イェーガーと見えない睨み合いを続ける。

砂漠の夜、狙撃手と射撃手の静かな戦いが始まった。

 

 

 

 

 

モハーヴェ砂漠の夜は戦火と情熱に支配されていた。

月明かりが照らす砂漠で、獣と妖精が舞っていた。

ヤザン・ゲーブルの陸戦型ジム改は、まるで飢えた猛獣のように荒々しく突進し、アルマ・シュティルナーのティターニアは妖精の如く可憐に回避する。

その戦いは、まるでラテンダンスのように情熱的で妖艶だった。

紺色の獣が牙を剥き、紫の妖精が軽やかにステップを踏む。

激しく、激しく舞う二機のモビルスーツは、砂漠の夜に壮絶な戦いの旋律を刻んでいた。

 

「はははは! 北米の魔女とやり合えるとは、ほんとについてるぜ! あの偽者のシャアで恥をかいたからな!」

 

ヤザンの声は、陸戦型ジム改のコックピットで野獣の咆哮のように響く。

左腕に装着したシールド・ヒートクローが起動し、2本の鉤爪が赤く燃え上がる。

砂塵を巻き上げながら、彼はロケットランチャーを2発放つ。

砲弾が月光を切り裂き、ティターニアへ向かって唸る。

アルマは一定の距離を保ちながら、ティターニアのスラスターを全開に。

紫の機体は妖精のように軽やかに舞い、ヤザンのロケットランチャーを紙一重で回避する。

砂漠の地面に着弾した砲弾が爆炎を巻き上げる中、アルマの声が通信機に響く。

 

「 あまり荒々しくて、しつこい人は嫌いなんだけど!」

 

彼女の直感が、ヤザンの獣のような執念を捉えていた。

無意識に漏らした言葉には、敵の強さを認めつつも挑発的な余裕が滲む。

ティターニアは腰に懸架したショットガンを構えることなく、右手に握ったジャイアント・バズを2発放つ。

砲弾が夜空を切り裂き、陸戦型ジム改を狙う。

だが、ヤザンは獣の本能で動く。最小限の動きでティターニアの2発を回避し、陸戦型ジム改は砂塵を蹴立てながら一気に肉薄する。

 

「もらった!」

 

陸戦型ジム改の左腕が唸りを上げ、シールド・ヒートクローの赤く燃える2本の鉤爪がティターニアを切り裂くべく凪払う。

砂漠の夜に赤い軌跡が弧を描く。

 

「っ!」

 

アルマは咄嗟に反応し、空になったジャイアント・バズを陸戦型ジム改に投げつける。

金属の塊がシールド・ヒートクローの軌道をわずかに逸らし、ティターニアは間一髪で攻撃を凌いだ。

ジャイアント・バズが地面に叩きつけられ、砂煙が舞う。

 

「くくくく、いいぞ! あの忍者グフよりも噛み応えがある!」

 

ヤザンの笑い声がコックピットに響く。

目の前に立つ北米の魔女――ティターニアの可憐な姿に、彼の闘志はさらに燃え上がる。

陸戦型ジム改のスラスターが唸り、獣のような機体が次の襲撃に備える。

 

「本当にヤバい…この敵は今まで戦った中で最強だ!」

 

アルマはティターニアのコックピットで、背筋に走る戦慄を抑えきれなかった。ヤザンの陸戦型ジム改から放たれる、まるで自分を喰らう獣のようなプレッシャー。

彼女の直感が、目の前の敵がかつてない強敵だと告げていた。

月明かりの下、獣と妖精の舞はまだ続く。

砂漠の夜に響くスラスターの咆哮と爆発音が、戦場のラテンダンスを一層激しく彩っていた。

 

 

 

ミア・ブリンクマンのドム・ノーミーデスは、まるで大地の妖精「ノーミーデス」の名にふさわしい巨人のように屹立し、イーサンのジム・ドミナンスが率いるジム3機、ジム・キャノン3機を相手に圧倒的な存在感を放っていた。

薄紫と白の機体は、トランバース山脈の岩陰に根を張るように構え、30cm砲が砂漠を震わせる轟音を放つ。

焼夷榴弾と徹甲弾を織り交ぜた猛攻は、連邦軍の前進を阻み、隊列を混乱に陥れていた。

イーサンのジム・ドミナンスは、岩場を縫うように移動しながら反撃を試みるが、ドム・ノーミーデスの重厚な装甲と火力に圧倒され、前進が困難な状況に追い込まれていた。

迂回を試みる61式戦車部隊も、トランバース山脈の険しい地形に阻まれ、ドム・ノーミーデスへの接近ができない。

ジム・キャノン隊が右肩の切り欠き部分に装備された240mmロケット砲で反撃を試みるが、パイロットの命中精度不足により、砲弾は岩場に着弾し、砂煙を巻き上げるだけで有効打を与えられなかった。

 

「くそっ、まるで動く要塞だな!」

 

イーサンはジム・ドミナンスのコックピットで歯噛みする。

センサー画面には、ドム・ノーミーデスの巨体が月光に映え、肩部の黄色いスパイクが不気味に光る。

彼の頭には、ティターニアと戦うヤザンや、イフリート・イェーガーと対峙するソウヤの状況がちらつく。

だが、今は目の前の脅威――この大地の妖精に立ち向かわねばならない。

 

「全機、散開しろ! 牽制射撃を続けながら接近する! 時間を与えるな!」

 

イーサンの冷静な指示が通信機に響き、ジムとジム・キャノン隊が100mmマシンガンやバズーカで応射しながら、じりじりと前進を試みる。

だが、ドム・ノーミーデスの火力は容赦なく、連邦軍の隊列を押し返す。

一方、ミアはドム・ノーミーデスのコックピットでセンサー画面を睨む。

彼女の役割は、アルマとヘレナがそれぞれヤザンとソウヤを相手に戦う間、残りの連邦軍を引きつけ、二人に敵が行かないようにすることだった。

 

「アルマさん、ヘレナさんを援護しなきゃ…!」

 

ミアは焼夷榴弾を再装填し、30cm砲を再び発射。

轟音とともに放たれた砲弾がジム隊の前方に着弾し、炎の壁が砂漠を分断する。

彼女の冷静な分析とドム・ノーミーデスの圧倒的な火力が、連邦軍の動きを封じ込めていた。

 

 

 

 

月明かりの下、ヤザン・ゲーブルの陸戦型ジム改とアルマ・シュティルナーのティターニアは、獣と妖精のラテンダンスを踊り続ける。

砂塵と爆炎が響き合い、岩場の影がセンサーを撹乱する中、二機のモビルスーツは次の曲に移るための幕間を迎えていた。

ヤザンの陸戦型ジム改は、空になったロケットランチャーを投げ捨て、右腰に装着されていた100mmマシンガンを右手に握る。

 

ほぼ同時に、アルマのティターニアも腰に懸架していたソードオフ・ショットガンを右手に構えた。

両者の武器持ち替えは、まるで息の合ったダンサーが次のステップに備えるように、完璧なタイミングだった。

それは、戦場の旋律が新たな高みへと向かう幕間のようだ。

先に仕掛けたのはヤザンだった。

陸戦型ジム改の100mmマシンガンが火を噴き、弾丸が月光を切り裂いてティターニアに襲い掛かる。

 

「受け取りな!魔女!」

 

ヤザンの咆哮がコックピットに響く。

ティターニアは、妖精のような軽やかさでスラスターを噴射し、100mmマシンガンの弾幕を可憐に回避。

砂漠の地面を滑るように動きながら、頭部のバルカン砲と左腕のガトリング砲で反撃する。

バルカンの乾いた連射音とガトリングのけたたましい咆哮が、夜空に戦いの旋律を刻む。

だが、ティターニアの装甲は薄く、100mmマシンガンの一発でも直撃すれば致命傷になりかねなかった。

対するヤザンの陸戦型ジム改は、ルナチタニウム合金の堅牢な装甲に物を言わせ、ティターニアのバルカンとガトリングの弾幕を幾つか受けながら肉薄を試みる。

コックピットは被弾のダメージ警告音と、ヤザンの獣のような操縦による過剰稼働の警報で騒がしい。

腕と脚のアクチュエーター、トルク、モーター、関節が軋み、赤い警告ランプが点滅する。

 

「動け! 動けよ、相棒! あの魔女を仕留めるんだ!」

 

ヤザンの闘志が、陸戦型ジム改を限界を超えて駆り立てる。

一方、アルマのティターニアのコックピットでは、背中に装備されたプロペラントタンクの残量警告音が鳴り響いていた。

高速機動を支える燃料が、みるみる減っていく。

彼女の戦闘スタイルは妖精のような軽やかな回避と攻撃、その戦い方はプロペラントを激しく消費する。

だが、これほどまでにティターニアを追い詰め、プロペラントを枯渇寸前にさせた敵は、ヤザンが初めてだった。

 

「こいつ…本当にしつこい!」

 

アルマの声には、戦慄と同時に奇妙な興奮が混じる。

ティターニアのモノアイが赤く輝き、ソードオフ・ショットガンを構え直す。

二人の踊りは、終局へと向かっていた。

月明かりの下、獣と妖精の戦いは、砂漠の夜に最後の激しいステップを刻む。

陸戦型ジム改の100mmマシンガンが唸り、ティターニアのバルカンとガトリングが応戦する。

爆音と火花が交錯し、戦場のラテンダンスは最高潮に達していた。

 

 

 

 

ヘレナ・ヘーゲルのイフリート・イェーガーとソウヤ・タカバの量産型ガンキャノンは、互いの気配を探り合う見えない戦いを繰り広げていた。

砂塵とセンサーノイズが視界を遮る中、狙撃手と射撃手の静かな対決は別の旋律を刻んでいた。

ヘレナはイフリート・イェーガーのスコープ越しに、ソウヤの量産型ガンキャノンを探していた。

薄紫と白の機体は岩陰に溶け込み、右膝の伸縮式ニー・パッドが地面に固定されている。

彼女の鋭い眼光は、砂漠の丘陵をなぞり、獲物を逃すまいと集中していた。

一方、ソウヤも量産型ガンキャノンを岩場の影に隠しながら移動し、イフリート・イェーガーの位置を特定しようとセンサーをフル稼働させていた。

二人とも、仲間に負担をかけていることに自責の念を感じていた。

ヘレナはアルマとミアがそれぞれ強敵と対峙する中、早くソウヤを仕留めて援護に回りたいと焦る。

ソウヤも、ヤザンとイーサンが激戦を繰り広げる中、この見えない敵を一刻も早く排除しなければと心を急かせる。

だが、焦って攻撃すれば位置が露呈し、撃破される危険が待っていた。

冷静さを保ちつつ、互いの次の手を読み合う静かな戦いは、ジリ貧の消耗戦に陥りつつあった。

 

「このままじゃ埒が明かない…賭けに出るか。」

 

ソウヤはコックピットで呟き、射撃手としての直感を信じて一手を打つことを決意する。

彼は量産型ガンキャノンの損傷した左肩装甲と左側のキャノン砲を取り外し、わざと砂丘に露出させ、囮として配置。

岩塊の後ろに本体を隠し、敵の動きを誘う。

ヘレナのスコープに、砂丘から突き出たガンキャノンの左肩装甲とキャノン砲が映る。

彼女の狙撃手としての勘が、獲物の存在を確信させた。

 

「これなら…砂丘ごと貫ける!」

 

イフリート・イェーガーの専用実弾狙撃ライフルが、砂丘の中心に照準を定める。

ヘレナの指がトリガーを引き、乾いた銃声が夜を切り裂く。

弾丸は砂丘を貫通し、凄まじい勢いで突き進んだ。

だが、ヘレナの狙撃手の勘が異変を告げる。

手応えがない。

砂丘が崩れると、そこには弾丸が食い込んだ岩塊と、囮として置かれたキャノン砲の砲身、損傷した左肩装甲だけが転がっていた。

 

「ちっ! やられた!」

 

ヘレナの声に苛立ちが滲む。

彼女の完璧な狙撃が、ソウヤの狡猾な罠に嵌められたのだ。

その瞬間、ソウヤはヘレナの発砲音と閃光からイフリート・イェーガーの位置を特定。

量産型ガンキャノンを砂丘の陰から前進させ、ビームライフルを構える。

センサー画面に、岩陰に潜む薄紫の機影が一瞬映る。

 

「獲った!」

 

ソウヤの射撃手としての確信が、コックピットを満たす。彼の指がビームライフルのトリガーを引こうとしたその瞬間、信じられない光景がモニターに飛び込んできた。

ヤザンの陸戦型ジム改が、両膝をついて砂漠の地面に倒れ込んでいる。

過剰稼働による負荷で、手足のアクチュエーターからオイルが漏れ、火花が散っていた。

 

「ヤザン!? まさか…!」

 

ソウヤの叫びがコックピットに響く。戦場の旋律が一瞬にして不協和音に変わり、射撃手としての集中が揺らぐ。

砂漠の夜、狙撃手と射撃手の戦いは新たな局面を迎えようとしていた。

 

 

 

 

 

獣と妖精の舞踏は、終局へと向かう最後の音色を奏で始めた。

ヤザン・ゲーブルの陸戦型ジム改とアルマ・シュティルナーのティターニアは、獣と妖精のラテンダンスを踊り続ける。

100mmマシンガンを連射しながら、ヤザンは右腕のスタン・アンカーを射出。

高圧電流が迸るケーブルが、ティターニアを絡め取ろうと砂漠の闇を裂く。

 

「喰らいやがれ、魔女!」

 

ヤザンの咆哮がコックピットに響く。

アルマは紙一重で回避し、ティターニアのスラスターが月光に可憐な軌跡を描く。

スタン・アンカーが空を切る瞬間、彼女は腰のソードオフ・ショットガンを放つ。

 

「しつこいのは嫌いだって言ったよね!」

 

散弾が炸裂するが、ヤザンは左腕のシールド・ヒートクローを巧みに操り、攻撃を防ぐ。

 

だが、ショットガンの衝撃はシールドをボロボロに削っていく。

ヤザンの100mmマシンガンが弾切れになると、彼は左腰の予備マガジンを素早く装着。

 

「まだ終わらねえよ!」

 

弾幕が再びティターニアを襲う。

 

アルマは薄い装甲を守るため、背中のプロペラントタンクを切り離し、盾として弾幕を防ぐ。

爆炎が砂漠を照らし、砂煙が月光を曇らせる。

ヤザンはその一瞬の隙を見逃さなかった。

 

「今だ!」

 

陸戦型ジム改がスラスターを全開にし、100mmマシンガンを乱射しながら一気に加速。

ティターニアは着地した瞬間にわずかな隙を晒し、ヤザンの接近を許してしまう。

だが、過剰稼働で悲鳴を上げる陸戦型ジム改の狙いは甘く、ティターニアの肩や腕、脚をかする程度の命中にとどまる。

薄い装甲が剥がれ、火花が散るが、致命傷には至らない。

 

「くそっ、まともに狙えよ!」

 

ヤザンのコックピットは、アクチュエーターの軋みと警告音で騒がしい。

アルマもまた、推進燃料残量の警告音に焦りを覚える。

 

「この獣…どこまで私を追い詰めるの!?」

 

ヤザンはティターニアに肉薄し、仕留めたと確信する。

 

「終わりだ、魔女!」

 

だが、勝負は呆気なく終わる。

突然、陸戦型ジム改が膝をつき、砂漠の地面に倒れ込む。

過剰稼働による負荷で、腕と脚のアクチュエーターからオイルが噴き出し、火花が散る。

コックピットは赤い警告ランプで埋め尽くされ、ヤザンは激怒してコンソールを叩く。

 

「動け! あと一歩だったのに! くそくらえ!」

 

操縦桿をガチャガチャと動かすが、陸戦型ジム改は沈黙したままだった。

アルマはチャンスと見て、ソードオフ・ショットガンを構える。

 

「これで終わりだよ!」

 

だが、その瞬間、背筋に鋭い感覚が走る。

まるで誰かに見られているような、魂を揺さぶる直感だった。

同時刻、ソウヤ・タカバはヤザンのダウンをモニターで確認し、量産型ガンキャノンのビームライフルをティターニアに向ける。

 

「ヤザンはやらせない!」

 

トリガーを引く直前、彼もまた不思議な感覚に襲われる。ティターニアのパイロットが自分を感じている――まるで心が共鳴するような感覚だった。

アルマもまた、量産型ガンキャノンのパイロットが自分を見つめていると感じ、視線が戦場の喧騒を越えて交錯する。

ソウヤのビームライフルが放つ光はティターニアの左肩をかすめ、アルマのショットガンは陸戦型ジム改から大きく逸れた。

まるで、互いの魂が一瞬だけ通じ合い、攻撃を躊躇させたかのようだった。

 

「なんだ…この感覚は?」

 

ソウヤが呟く。

 

「あなた、誰…?」

 

アルマの声もまた、コックピットで小さく響く。

だが、その刹那を破るように、ヘレナ・ヘーゲルのイフリート・イェーガーが動く。

狙撃手の冷徹な一撃が、量産型ガンキャノンの頭部を撃ち抜いた。

カメラアイが砕け散り、センサーが機能を失う。

直後、ミア・ブリンクマンのドム・ノーミーデスが放った30cm砲の曲射榴弾が、ガンキャノンから離れた地面に着弾。

爆風がソウヤの機体を吹き飛ばし、左脚を粉砕しながら砂漠に叩きつける。

 

「砲身に熱が溜まりすぎて、狙いがズレた!?」

 

イーサンが率いるジム1個小隊とジム・キャノン1個小隊を牽制するために30cm砲を使い過ぎ、砲身に熱が溜まりすぎたせいで標準がズレたことにミアは困惑する。

 

「ソウヤーーーー!」

 

イーサン・ミチェル・オルグレンの叫びが戦場に響き渡る。

ジム・ドミナンスのコックピットで、彼は歯を食いしばるが、ドム・ノーミーデスの猛攻に前進はままならない。

 

「くそっ…これ以上は持たない!」

 

彼の冷静な指揮も、戦場の絶望に揺らぎ始めていた。

ヘレナは倒れた量産型ガンキャノンに止めを刺そうと狙撃銃を向けるが、ふと手を止める。

あの射撃手、自分の勝機を捨ててまで仲間を守った姿が脳裏に焼き付いていた。

 

「…やるじゃないか、あの紺色の奴。」

 

狙撃手としてのプライドが、初めて出会った強敵への敬意に変わる一瞬だった。

アルマはティターニアのコックピットで、燃料の残量を確認する。

 

「もう限界…撤退するよ!」

 

彼女は通信機越しにミアとヘレナに指示を出す。

 

「ミア、ヘレナ、撤退! これ以上は危険!」

 

ティターニアのスラスターが最後の力を振り絞り、紫の機体は月光の下で砂漠の闇に消える。

ミアのドム・ノーミーデスとヘレナのイフリート・イェーガーも、岩場の影に身を隠しながら後退を開始した。

イーサンも、ジム・ドミナンスのセンサー画面に映る惨状を見て決断する。

 

「全機、撤退だ! 陣形を維持して後退しろ! これ以上は無駄な損害を出すだけだ!」

 

ジムとジム・キャノン隊は、砂漠の岩場を縫うように退却し始めた。

月光に照らされた戦場は、静寂を取り戻しつつあった。

ノイジー・フェアリー隊の三人は、トランバース山脈の奥で合流する。

 

アルマはティターニアのコックピットで、疲労困憊のまま肩で息をする。

 

「あの獣のような奴…、今までで最強の敵だったよ。魔女狩りのあの人とも全然違う…。」

 

彼女の声には、戦慄と尊敬が混じる。

ヘレナはイフリート・イェーガーのスコープを下ろし、静かに呟く。

 

「紺色の射撃手、名前は知らないけど…私を出し抜いて、仲間のために勝機を捨てた。あんな素晴らしい奴、初めてだ。」

 

アルマは目を閉じ、戦闘の記憶を振り返る。

 

「二人共、気付いた?私が最後までビームサーベルを抜かなかったの。あの陸戦型、近接戦闘に持ち込めば、私に絶対勝ってた。直感で分かったの…だから最後までアイツの間合いに入らず、射撃武器だけで最後まで戦ったの。」

 

ヘレナは息を呑む。

 

「そこまでお前を追い詰めた敵…? アルマをそんなに追い込むなんて、恐ろしい奴だ。」

 

彼女の声には、普段の冷静さを超えた恐怖が滲む。

 

「でも、私達、なんとかなりましたね。」

 

ミアは無事に帰還出来ることに安心する。

 

「そうだね!ミア!ヘレナ!ティルナノーグに帰ろう!」

 

三人の魔女は、月明かりの下、戦場を離脱していった。

彼女たちの機体――ティターニア、ドム・ノーミーデス、イフリート・イェーガー――は、砂漠の闇に溶け込むように姿を消した。

 

一方、ダウンした陸戦型ジム改のコックピットでは、ヤザンがコンソールを叩きながら吠える。

 

「くそっ! あと一歩だったのに! くそ!くそ!くそ!くそがぁーーー!」

 

彼の怒りは、砂漠の夜に虚しく響く。

量産型ガンキャノンのソウヤは、爆風で気絶し、コックピットで意識を失っていた。

イーサンは撤退を指揮しながら、仲間を失わなかったことにわずかな安堵を覚える。

 

「二人共…無事で良かった。」

 

彼の声は、戦場の静寂に小さく溶けた。

砂漠の戦いは、こうして幕を閉じた。

トランバース山脈の麓は、月光に照らされ、戦場の熱が冷めていく。

残されたのは、散乱する装甲の破片と、戦士たちの魂が刻んだ無言の物語だった。




登場人物紹介
アルマ・シュティルナー
原作 [機動戦士ガンダム・バトルオペレーション・コードフェアリー]

ミア・ブリンクマン
原作 [機動戦士ガンダム・バトルオペレーション・コードフェアリー]

ヘレナ・ヘーゲル
原作 [機動戦士ガンダム・バトルオペレーション・コードフェアリー]


今回、ヤザンが敗れたのは機体のスペック差。
ヤザンの機体は陸戦型ジムの改造機でアルマの機体はケンプファーの改造機。
バトルオペレーション2のコストで表現するとヤザンの機体はコスト350でアルマの機体がコスト500の機体。
それだけのスペック差がありました。
ただ、陸戦型ジムの改造機でケンプファーの改造機に肉薄出来たのはヤザンの高い技量があったからです。

【機動戦士ガンダム オリオンの軌跡】に登場するオリジナル機体で好きな機体はなんですか?

  • 陸戦型ジム改
  • バイアリーターク
  • ペイルライダー・ヴァンガード
  • ペイルライダー・マスケッティア
  • ヴァルキリー
  • グフ・ノクターン
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