格ゲーの悪の組織のナンバー2やってます   作:テムテムLvMAX

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ブルルンヴィぃぃんぃぃん




8コンボ目 敵刺すチェーンソー

 オーストラリアから飛んでアメリカ合衆国はテキサス州へ到着、空港から出て空気を吸えばテキサスの匂いがする。テキサスの匂いってなんだろうな。

 

 

「リヴィちゃんなのです!」

 

「げっ! 四天王リヴィさん!?」

 

「なんでリヴィがここに?」

 

 

 何故か空港前でリヴィが出待ちしていた、ポテト柄の半袖とくまさん柄のスカートを身に着けたラブリーポイズンガールは一体なんでいるのかな? 

 

 

「マリアに頼まれました! “ナインラインが捕まったふりをしてサボってるらしいわよぉ〜”って! なので連れ戻しにきました! サボりは“滅っ”ですよ!」

 

 

 その可愛らしいお手々で十人の俺が死にそうなんで“滅っ”しないでね、お願いね、一番殺傷能力高いんだからね? 頼むよ? 

 

 そっかーサボりバレてたんだ……途中から拉致じゃなくて軟禁だったし最後は自由生活だったからな……カエディの野郎冷やかしと密告もやってるねぇ、帰ったら多めに業務振り分けたろ。

 

 

「けどリヴィちゃん優しいので……一緒にお出かけすれば黙っててあげますよ?」

 

「四天王リヴィ……恐ろしい毒使い……こんな……ガキ……?」

 

「あ? なんですかてめー四天王のリヴィとやるですかてめー、病院から一生離れられない生活にしてやりますよ〜?」

 

「失礼しました!」

 

「ね! リヴィちゃんとお出かけしますよね! お兄さん!」

 

「あ……ああ、行き先はもう決まってるがそれでいいなら」

 

「いえーい!」

 

 

 ……もう少しバカンスを楽しもう、テキサスまで来て本部に帰るのはもったいないし、テキサス支部の問題解決したら勢いで中国支部にも行きたいしな……

 

 ということでリヴィちゃんが増えました、テキサスにいる“バッドバルカン”という組織にお礼参りに行くぜ、アンヌはリヴィに怯えているが俺への扱いは相変わらず、俺のほうが偉いのにな。

 

 

「お兄さん肩車!」

 

「肩っ……分かったからそんな潤んだ目で見ないでくれ」

 

 

 まさかのリヴィを肩車するとはな……せがまれたし仕方ないよね、これはこれで案件に見えてないよね、アジア系の男とイギリス系の女の二人組にロシア系少女だからあからさまに血は繋がってないんだ、職質しないでくれよ、リヴィちゃんの毒で目潰しするぞ(再起不能)。

 

 

「こうしていると家族みたいです! ね! お兄さん!」

 

「家族……ふふ、なら私がナインラインの妻……私がねぇ……誰かと一緒になるなん__」

 

「何言ってるです、リヴィが奥さんです!」

 

「あっ……はい……ッス……」

 

 

 そ、そう来たかぁ〜〜ッッッ!!!! 

 

 アンヌが素っ気ない返事返すくらいにはインパクトあった、アンヌ目線だと年下上司が自分の年上部下に結婚申し入れてくるくらいインパクトあるよな、年の差何歳? 10は確実に離れてるよ、やべー俺ロリコン扱いじゃん。

 

 

「俺はアンヌが良いかな」

 

「はっ?!」

 

「む〜〜そうですか〜〜……ん? てめー顔が赤いですよ? 風邪でも貰ったんですか?」

 

「いや……違うぞ、私は……私は断じてそういうんじゃねぇ!!!」

 

 

 顔真っ赤になってますが大丈夫ですかねアンヌさん、そんなに怒ってたら血管持ちませんよ? 大丈夫? そうですか。

 

 こうやってリヴィちゃんのご機嫌を取りつつアンヌに道案内を任せ移動すること1時間、アンヌが“バッドバルカン”に繋がる裏の入り口を見つけてくれた。

 

 そこはぱっとしないバー、酒の種類は多いが店に並べられている酒瓶はもれなくホコリを被っている、バーとしての表向きの説得力のために置いてあるのだろうと想像がつく。

 

 マスターらしき男が俺たちに尋ねてくる。

 

 

「いらっしゃい……子連れかい? 注文はなにかな?」

 

「そんな“隠し事”しなくていいぜぇ……私はアンヌ、グスタフの野郎とは昔馴染さ」

 

 

 カットラスを振り上げカウンターを真っ二つに叩き切る。

 

 

「ひぃぃっアンヌってあのアンヌかよ! ボスの元__」

 

「プライバシーッッッ!!!」

 

 

 アンヌの全力の拳を叩き込まれ壁を突き破ってマスターらしき男は気絶した。

 うわぁ余っ程そのグスタフってやつに恨みがあるんだな……

 

 

「おめーそのグスタフってやつとどーゆー関係だったんです?」

 

 

 気になったリヴィちゃんがアンヌに問えば、アンヌはただ顔を手で覆ってため息を一つ吐くと、乱れた髪を直しつつ話し出す。

 

 

「グスタフは元カレで……私の一番後悔した相手だ……です、別れたあと未練たらしく部下を使って私の居所を探ってたから、それもあって故郷のイギリスに逃げ込んだ、そん時に陛下、アクダーマにスカウトされたって訳……です」

 

 

 やんちゃしてた頃の元彼氏にストーキングされて困ってたから外国に逃げて悪の組織にスカウトされたと、そんな濃いキャラ設定俺知らないよぉ!!

 

でも、同情しちゃう!する!ストーカーなんてさっさと潰そうぜ!

 

 

「なるほど、ならさっさと潰すぞ」

 

「お兄さんやる気だねー、同情しちゃった?」

 

「あぁ同情した、それに今は同じ組織の仲間だからな、それにドミニオンに対して不義理を働いた事後悔させないとな」

 

「おお〜流石ナンバー2です!」

 

「お前ら……私は良い組織に入ったな……!」

 

 

 拉致されたことはずっと覚えてるがな! アンヌの為もあるけど組織の不正を正すのも俺の仕事だからね! 勘違いしないでね! 

 

 アンヌが叩き割ったカウンターを蹴り退かすと地下へ続く階段が現れ、指を指していた。

 

 

「この先がアジトへの地下道さ、グスタフは用心深くてな地下に引きこもってんだよ」

 

「ならネズミ捕りのようなものですね! お兄さんリヴィちゃんの活躍せてやるですよ!」

 

 

 おお、張り切ってるね、なんで? リヴィちゃんって気まぐれやさんだからかな。

 

 こんな感じでバッドバルカンのアジトへ俺たち3人は侵入したのだった。

 

 

 




追記
 アンヌのオーストラリア支部乗っ取りのくだりを修正しました。前の話と設定が食い違うので。こちらのミスでした。
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