格ゲーの悪の組織のナンバー2やってます   作:テムテムLvMAX

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ナインラインのゲージ技がこの話で火を吹くぜ!(火を吹く技ではない)


3コンボ目 ゲージ技を使おう!

 わぁ……うわぁ……ちょっと……奥さん見まして? 俺死んじゃったよ……

 

 

「あーあ、やっぱド素人かよ、あん程度避けられもしねぇなんてよ、ハーッハァ! ナンバー2サマもどうってことねぇなぁ〜!」

 

 

 俺を殺した張本人であるカエディはソファに寛ぎながら大笑いさ、他の四天王たちも人が死んでろくに反応しなかった……やはり、修羅か……。

 

 ネタばらしも兼ねてキリッと登場してやろう、薄ら笑みをしつつ扉の奥から入室する俺、しっかり自分の死体を踏んでおくことで大物感を演出するのも忘れない。

 

 いいか、俺は仕事を増やされたくない! 

 

 

「俺を殺してしまったのか……ご挨拶だな四天王のカエディ君」

 

「……ん? なんで生きてんだテメェ……確かに殺して……? 双子か?」

 

「あぁ、子犬ちゃん、よく見なさい……四天王を騙すほど巧妙に作られた“偽物の体”よ」

 

「その通り、流石四天王のリーダー、と言うところか」

 

 

 そう、殺されたのは偽物の俺、サイキックパワーで再現した俺なのだった。

 サイキックパワーで再現出来ない衣服を着せて俺の代わりに先に部屋に入れたと言うわけさ、だから俺の服を取りに行く必要があったんですね。

 

 おかげで初見殺しを免れた、やっべぇよ四天王……原作知識無かったらここで終わってたな……反応出来なかった攻撃だったしな。

 四天王の付き合い方、どうしようかな……なんとなく下手に出ても上から目線でも殺される未来が見えるな……もー本当どうしたら良いの……

 

 俺が次の展開を伺っているとマリアが自己紹介をしてくれた。

 

 

「へぇ、ナンバー2ってのは嘘じゃなさそうね、改めてアタシはマリア、そっちのはカエディ、仏頂面のは「ラウムだ」最後に……」

 

「はーい! リヴィはリヴィって言いまーす! よろしくね!」

 

 

 リヴィは手を差し出して俺と握手しようと微笑んでいた。

 おお、四天王唯一の癒し枠リヴィちゃんだ、可愛いなぁリヴィちゃん、でも毒使いなんだよなぁ……。

 

 

「握手してくれないの?」

 

 

 うるるんとしたお目々で俺に催促してくる……! この子まで殺しに来てるとは思ってないけど……やっぱり怖いしな、サイキックパワーで手を保護すれば……でもそもそもサイキックパワー持ってる子だし気付かれてるだろうし失礼かな……ぐぬぬ……

 

 そうだ代謝を強くして回復能力のゴリ押しで毒を無視すればいいか、よし! 

 

 

「ああ、よろしくね、リヴィちゃん」

 

 

 __ぎゅっ、じゅわっ

 

 

「おーかわいそ」

 

「ふむ……」

 

「あら〜リヴィちゃんお兄さんの事嫌いだったのね」

 

 

 いだーっ!? イテテテテテテ!!! 皮膚が高速で爛れて再生してるーッ! あっ痛覚無いなった。

 と言うか揃いも揃ってその反応やっぱり毒仕込んでじゃねーか! なんでそんな殺意高いの!? 

 

 

「毒を使ったか……痛いんだが」

 

「あれぇ? ……なんで死なないのお兄さん?」

 

 

 死にたくないからだよ! 

 内心のリアクションを読み取ったのかと思うタイミングでリヴィの手が強く握られる、なんか……匂いがするな……毒強くなって来たっ!? なんでそんなにイタタタァァァ──ーッ!? 

 

 

「これでも死なないの……?」

 

「そろそろ離してくれないか……?」

 

 

 代謝10万倍くらいにしてるけど毒強すぎて手が溶けそう、今一番殺意高いのリヴィちゃんかも……溶ける! 離して! 離れない! 

 いよいよ骨が見えそうになって来た、どうにかして離れないと……! 

 

 

「そこまでよリヴィ、諦めなさい」

 

「……はーい」

 

 

 マリアの一言でリヴィの手が離れてくれた、いやぁ良かった、まさかこんな所で死ぬかと思った、走馬灯が3周目突入する所だったわ。

 

 やべぇって、一生分痛み食らってるよ……馴染めるかな本当に……四天王……恐ろしい奴らだ……

 

 

「あら〜ごめんない、みんな気が立ってたよ〜、四天王を差し置いてナンバー2を“自称”するだなんてねぇ……そんなおバカさん初めてだったから」

 

「……自称? いや……アクマーダ総統の正式な決定だが?」

 

 

 自称だなんてとんでもない! 今すぐ辞めたい地獄のポストなんですよ? 総統の野郎自分が決めましたって言わなかったのか、この組織もしかして報連相が意図的にネジ曲がってないか? 

 

 

「あら? 聞いた話と違うわねぇ……それなら……本当に四天王より強いって事を証明してもらわないとねぇ」

 

「必要あるか? アクマーダ総統に逆らうおつもりで?」

 

「逆らうだなんてとんでもないわ〜、ただ、私達と仲良くなるためにちょっとお兄さんに頑張ってもらうだけ……ね?」

 

 

 いやだ、頑張るってなんだよ、頑張りたくねぇから頑張ってんだ、これ以上面倒増やされてたまるか……! 

 

 俺が確固たる意志を固めていると壁際に座り込んでいたラウムをマリアが呼び出す。

 

 

「ラウム、やる〜?」

 

「そうだな……」

 

「何を……一体何をするんだ、刀など持ち出して」

 

 

 

 __シャキン……

 

 

 

 俺の目の前に刀を抜いた。

 

 

「ナインライン、お前に死合を申し込む」

 

「……えっ?」

 

 

 な、なんで? この人そんな殺人衝動で動くようなキャラじゃ無かっただろ……もっと物静かな武人肌だったじゃん! 敵に慈悲かけてた側の人間だろ!? なんで身内に厳しんだ!? 

 

 

「お前の拒否権は、ない」

 

「俺と戦ってなんの得がある」

 

「納得、お前が死のうが死ぬまいが、納得は得られる」

 

 

 ぐ……四天王め……揃いも揃って脳筋かよ……力で人を判断しやがって……俺は裏方専門だよ、事務仕事が性に合ってんの! 誰が戦いたくてナンバー2やるもんか! 

 

 しかしここでラウムの要求を蹴ったら舐められる、確実に舐めてくる、前半2人の遊びで俺の反応を見て、ラウムで力を測るつもりだったのか……

 

 ……はぁ、これも、後の負担軽減の為に、腹をくくれ俺、どうせ逃げられない、総統相手にするよりマシだと思おう。

 

 

「その死合、受けましょう」

 

「よく言った、痛みを感じず旅立てるように努力しよう」

 

 

 こうして四天王のラウムVS俺のマッチングが組まれ、戦うことになった、出来ればその刀使わないで欲しいな、駄目かな、駄目だよな……。

 

 

 

 




ユリアンと覇王丸ってところかな……
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