とある村の近くの森の川で水を浴びている男がいる。
男はその筋骨隆々というべき肉体を惜しげもなく晒し、その体は傷が多少あるもののそれも一種の芸術としても見える戦士としての美しさとも合うべき姿だ。
その体は、大人顔負けの大きさで見た目だけなら二十代の青年ともいうべき見た目だろう。だが・・・。
「おにいちゃーん!どこにいるのおにいちゃーん!」
とまだ幼い男の声が聞こえる。まだ幼い故の高めの声が村の方向から大きな声で自分を呼んでいる声を聞き、その男はすぐに濡れた体を拭き、着替えた。
そうして、すぐ近くに置いていた丸太を担ぎ村へと向かっていく。
「あっ、にいちゃん‼︎」
と、少し村へ向かって歩いたところでまだ、幼いといえる見た目の少年が自身を見つけた。その少年は白い髪、赤い瞳を持ち中世的な可愛らしいともいえる容姿をしている。例えるなら兎と呼べるであろうその少年の名は、ベル・クラネル。今年で4歳になる少年であり・・・彼の4歳年下の義理の弟である。
・・・そう、この大人と大差ない見た目の彼はなんと8歳のまだ、少年というべき子供なのである。
「・・・どうした、ベル・・・」
「えーと、おじいちゃんがおにいちゃんをよんできてくれって・・・」
「・・・・・・そうか・・・分かった。今行こう」
そう明らかに8歳が出すとは思えない声色の少年・・・クラトス・アステレオーンは肩に乗せ、片手で担ぎ上げもう片方の空いている手でベルの手を繋いで2人は家へと向かっていく。
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「ただいまー」
「ただいま」
「おー、戻ったか。ベル、クラトス」
家に帰った彼らを迎えたのは、彼らの保護者であり、義理の祖父である老人の姿をした人物だけ。
なぜ、そういう呼び方なのかというと頑なにこの老人・・・祖父が自身の名前を出さないからだ。
とはいっても普通に通じるので大差はない。
「ベル。ちゃんと呼んできてくれたのか。偉いのー」
「うん‼︎ぼく、ちゃんとできたよ‼︎」
とまるで本当の孫のようにベルを褒め、それに喜ぶベル。
「クラトスもありがとうなー。なんせ最近は腰がどうも調子が悪くてのー。まぁ、しばらくしたら治るだろうから心配はいらんがな」
「・・・・・・問題ない・・・鍛錬にもなる・・・」
と、先ほどと違いどこかそっけなさも感じる反応だが、これは単純に彼のことをこの老眼は信頼しており、彼もこの祖父のことをわかっている故の反応だ。・・・ついでに言うとこの老人のロクでなさも知っているからだ。
「さて、ベルよ。これから儂はクラトスと話をするから水を汲んだ来てくれんかの?」
「うん、わかった!行ってくるねー‼︎」
とベルは元気よく、桶を持って井戸に向かって走っていった。
「元気じゃのー。さて、クラトスや前の話じゃが・・・」
「・・・まだ、ダメ。だろ・・・」
「そうじゃ・・・すまんなー。正直お主ならオラリアに行っても体だけなら冒険者としてならやっていけそうなんじゃが、いかんせんまだ知識が足りんじゃろう。最低限そういう知識を得てからでもお主は遅くはあるまいて・・・。」
『迷宮都市オラリア』
この世界に唯一存在するダンジョンを中心とした街であり、「世界の中心」「英雄の都」との呼び方もされる巨大な迷宮都市だ。
かつて、古代において多数の強大なモンスターを生み出し、世界を恐怖に陥れたその地は、古代の数多の英雄たちの犠牲の上で巨塔『バベル』により蓋されている。
そうして封じられたダンジョンに神たちから恩恵(ファルナ)をもらい、ファミリアとして家族となり、冒険者として潜っていくのだ。
冒険者たちは、金や名誉、女、力などを求めてオラリアに集まり、自身の選んファミリアに所属してレベルを上げていき大望を叶えんとする。
そうした人が集まり、巨大な都市となったオラリアには様々なものが集まる。人口も多く成功さえすればとても良い土地だといえるだろう。
しかし・・・。
「それに、今は儂らがいなくなった事でオラリアも荒れているじゃろうし、できる限り知識はあった方が良いじゃろう。」
「・・・そうだな」
そう、この老人はかつてオラリアにて最強と謳われたファミリアの主神であったが、とあるクエストに失敗してファミリアが壊滅したことにより、オラリアから追放された神なのである。
そのことを知っている彼も義理でありながらも祖父である老人の言葉は経験に基づく言葉ゆえに素直に聞いている。
・・・女好きなところを除いて、だが。
「取り敢えず後一年は、オラリアに行く上で必要な知識を教えよう。ついでに今のオラリアの現状も・・・な。それからでも遅くはあるまい」
「・・・・・・分かった・・・・・・・・・」
「おじいちゃーん、おにいちゃーん。汲んできたよー‼︎」
とちょうど会話が終わったところでベルが帰ってきたため、先程の話がまるでなかったかのように表情などを変えて・・・。
「おー、よく出来たのーベル。よーしそれじゃあ飯にするかの」
「・・・ベル。俺が持つか?・・・・・・」
「うーうん。大丈夫‼︎」
「・・・・・・そうか・・・」
そうして全員が血の繋がりのないこの家は、まるで本当の家族のようにご飯の準備を始めるのだった。
私の別の作品のようにあまり、原作から逸脱しすぎる物語の描く難しさが分かったので今作は、二次創作でも多い暗黒期からの物語としました。
正直、ここの部分はかなり書くのが難しかったですがここからなんとか書いていきたいです。
因みにですが今作のヒロインがまだ決まっていないのでアンケートを取りたいと思います。
また、コメントでもいいのでもし、このキャラがヒロインがいい‼︎などがあればどしどしお願いします。
ヒロインはだれがいい?
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アーディ・ヴェルマ
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アミッド・テアサナーレ
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アストレア
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ゴジョウノ・輝夜
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フィルヴィス・シャリア
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椿・コルブランド
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サンジョウノ・春姫
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レフィーヤ・ウィリディス
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アーニャ・フローメル
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オリジナルキャラ(感想に書いてください)