転生したら超次元サッカーの世界だった件について   作:山野彩

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フットボールフロンティア2回戦です。


10.御影専農との試合

翌日、河川敷で練習していた円堂達。しかし…

 

 

「なんすかね、あの人だかり」

 

 

「もしかして、ついに俺たちにもファンが!?」

 

 

(あの制服は御影専農の制服、これはもしかして偵察なんじゃ!?)

 

 

 

「みんな、今すぐ練習を中止しなさい!これ以上うちのデータを不必要にばら撒くことはないわ!!」

 

夏美の注告により、パス回しや体力をつける為のランニング、ノーマルシュートのみの練習になった雷門イレブン達。

 

 

しばらくすると、テレビ局がつかいそうな大きなバスが河川敷に止まった。中から出てきたのは御影専農のキャプテンの杉森と下鶴だった。

 

 

「なぜ練習を隠す?今更隠しても無駄だ。すでに我々はお前たち全員のデータを取得している。我々には100%勝てない。」

 

 

 

「勝負はやってみなくちゃわからないだろ?」

 

 

 

「勝負?これは勝負等ではない。害虫駆除作業だ。」

 

 

(は?害虫駆除⁇こいつら私達の事害虫駆除って言った?)

 

 

「ひぃっっっ!!」

 

 

 

あまりの言いように他の部員達から非難の声が聞こえる。

丁度近くにいた宍戸と栗松は彩の表情を見て思わず壁山の後ろに隠れた。

 

 

(彩先輩笑顔だけど、その貼り付けた笑顔が逆に恐ろしい…)

 

 

 

「ねぇ、さっきから聞いていれば私達の事を見下したり、害虫だと言ったり、随分な発言だね。そんなに私達の事見下したいのならせめて試合に勝ってからにすればいいのに。あ、そうか、態々これだけの生徒の人数を偵察に寄越すぐらいなんだから私達に勝つ自信がないのか!!そうかそうか!ならさ、練習の邪魔だからさっさとどっか行ってくんない?私達の写真や動画を撮影しているのなら盗撮で訴える事もできるけど?」

 

 

「「なっっっ!!」」

 

彩のノンブレスでの発言に杉森と下鶴は顔を真っ赤にした。しかし、彩の発言に対して図星だったのか、口をパクパクさせている。

 

 

 

「「で、でた…彩のたまにある鋭い発言…心にグサッとくるんだよなぁ。こうなったら彩は止められないし、2人ともご愁傷様…」」

 

 

彩と幼馴染である円堂と風丸は揃って2人に手を合わせるのであった。

 

 

「なら、こうしよう。お互いにシュート一本ずつ打つ。お前達が私達のシュートを防ぐことができたら、先程の発言を詫び用ではないか。」

 

 

冷静さを取り戻した杉森はこう提案し、円堂も了承しようとするが…

 

 

 

「何故試合の時ではなくて今ここで?守、こいつら相手にする価値ないから。さっさと練習再開しようよ。」

 

 

「でも……」

 

 

杉森と彩の板挟みとなりオロオロする円堂。助け船を出したのは豪炎寺だった。

 

 

「まぁまて山野。こっちは御影専農の実力を知らないんだ。御影専農の実力を知るいい機会じゃないか。」

 

 

豪炎寺の説得により、渋々納得した彩であった。

 

 

 

 

 

 

 

それぞれが配置につき、下鶴がゴール前まで上がっていく。

高くボールを打ち上げたかと思うと…

 

「ファイアトルネード!!」

 

 

「何!?熱血パンチ!!」

 

 

 

まさかファイアトルネードが分析されてコピーされているとは思わず、シュートを防ぐ事は出来なかった。

 

 

 

 

次は豪炎寺対杉森のばんだ。

 

 

「ファイアトルネード!!」

 

 

「シュートポケット!!」

 

 

杉森にとってデータ通りに動いてくれた豪炎寺のシュートを防ぐ事は簡単なようだった。

 

 

「証明は終わった。帰るぞ、改。」

 

 

まさか豪炎寺のシュートが止められるとは思わず、みんな口を開けて驚くしかなかった。

 

 

 

 

翌日、 夏美に呼ばれ、稲妻マークがある扉の前に集合した雷門イレブン達。だが肝心の夏美の姿がどこにも見当たらない。

 

 

「ここは、雷門中の七不思議の一つ、開かずの扉。昔、ここに入った生徒たちが忽然と姿を消してしまった。それ以来、2度戻って来ないという…」

.

 

目金の説明に怯える円堂達。丁度その時扉が開き、中から出てきたのは…

 

 

 

「みんな揃ったわね。」

 

 

なんと夏美だった。夏美によるとここは40年前に伝説のイナズマイレブンが特訓所、イナビカリ修練場だとの事。機械が古い為、なんとリフォームまでしてくれたというのだ。

 

 

「この扉はタイマーロックになっていて、一連の特訓が終わるまで開かないわ。頑張って。」

 

 

夏美の説明が終わるのと同時に機械が動き出す。彩と同じ場所にいた風丸と染岡と少林も走り出した。

 

 

扉の外で秋と春菜は特訓が終わるのを待っていた。特訓が終わり、扉が開くとそこにいたのは、ボロボロになった雷門イレブンの姿。

 

「死ぬかと思った…」

 

 

「イナズマイレブンってこんな特訓していたんだ…」

 

 

「元気だせ!伝説のイナズマイレブンと同じ特訓を乗り越えたんだぜ!」

 

 

「そうだ!この特訓は無駄にはならない。」

 

 

「ようし、試合までの一週間、毎日続けるぞ!!」

 

 

翌週、御影専農中のスタジアムについた雷門イレブン達。

 

 

「さぁ、フットボールフロンティア2回戦!試合開始です!!」

 

 

雷門中フォーメーション

 

 

FW 豪炎寺  染岡    ベンチ:少林 栗松 目金

 

 

MF 宍戸 半田 山野 松野

 

 

DF 影野 壁山 風丸 土門

 

 

雷門中からのキックオフで試合開始

 

豪炎寺から受けたパスで染岡が上がっていくしかし…

 

 

御影専農中のDF達が杉森の指示によりゴール前に集まる。

染岡のドラゴンクラッシュはDFに無力化され簡単にキャッチされてしまった。

 

 

次に御影専農の攻撃が始まり、シュートを放つが、守が間一髪でシュートを防いだ。その間に御影専農の選手たちは雷門のDF達をマークしてしまう。しかし、イナビカリ修練場で特訓した風丸達は選手のマークを振り切り、一気に相手陣地まで駆け上がって豪炎寺にパスをだした。

 

 

「ファイアトルネード!!」

 

 

「シュートポケット!!」

 

 

 

豪炎寺のキック力も修練場での特訓のおかげでパワーアップしていたが、ゴールポストに弾かれてしまう。

 

 

 

 

「まだだ!行くぞ!豪炎寺!!ドラゴントルネード!!」

 

 

 

 

 

「豪炎寺さん!イナズマ落とし!!」

 

 

 

「ロケットこぶし!!」

 

 

 

雷門の怒涛のシュートを全て防いだ杉森。しかし、データにはなかったパワーアップした雷門イレブンに戸惑っていた。

 

 

次は御影専農にボールが渡り、下鶴がカウンターでシュートに見せかけてパスを放つ。もう一人の御影専農の選手がフリーになって上がってきており、ヘディングで円堂が守ろうとした方向とは逆にシュートをした。

 

 

「悪いけど、今日は一点も入れさせないから。ワンダートラップ!!」

 

 

いきなり彩がシュートをブロック。MFにいたがフリーだった為DFまで下がっていたのだ。

 

 

「ナイスだ彩!!そのまま上がれ!!」

 

 

彩はボールを蹴りながらどんどん上がっていく。

 

 

「させるか!!」

 

 

杉森の指示により彩のマークにつく選手達。

 

 

 

「悪いけど、通させてもらうよ。アグレッシブビート!!」

 

 

 

敵のDFを抜いた彩は一気にゴール前へ。

 

 

「こいっっ!!シュートは全部止めて見せる!!」

 

 

 

 

「この間の発言、取り消してもらうまで許さないからね!絶対に謝罪させてやるんだから!!はぁぁぁっ!ゴッドウィンド!!」

 

 

彩が放ったシュートは黄金の風と稲妻をまとったシュート。そのシュートは杉森のシュートポケットを破り、ゴールラインを超えた。

 

 

 

 

「ゴォォォル!!山野選手、素晴らしいシュートでついに御影専農の杉森からゴールを奪ったぁぁぁ!雷門、先制点です!」

 

 

 

「凄いじゃないか、彩!!めちゃくちゃ早かったぞ!」

 

 

「あんな必殺技持ってるんなら早く言えよ!水臭いな!!」

 

 

 

「へへっ、杉森たちにどうしてもびっくりさせたかったの!データだけのサッカーなんてつまらないってね!!」

 

 

そこで前半戦が終了し、休憩時間となった。

 

 

後半戦が始まり、体力の消耗が激しかった宍戸にかわり、栗松がMFに入る。

 

御影専農の監督による潰せ、との指示に戸惑いを見せた杉森。杉森の脳裏に浮かんだのは楽しそうにプレーする円堂や彩達の姿だった。

 

 

「な、杉森、命令違反だぞ!!」

 

 

杉森は雷門イレブンのプレーをみて、あれこそが本当のサッカーだと感じ、初めて命令違反をする。

 

 

御影専農のプレイが初めて乱れる。下鶴がボールをつなぎ、シュートを放った

 

 

「行くぞ!パトリオットシュート!!」

 

 

 

「豪炎寺、止まるな!走れ!そのままシュートだ!!」

 

 

 

なんと円堂はゴールから飛び出し、シュート体制にはいる。豪炎寺と2人でシュートを放った。

 

 

「何!?この数値は我々が知るデータを遥かに超えている!ありえない!!うわぁぁぁぁぁ!!」

 

 

シュートの威力はおさまらず、杉森ごとゴールに突き刺さった。

 

 

 

「ゴォォォル!!雷門、円堂と豪炎寺の新たな必殺技で追加点!2対0だぁぁぁ!!」

 

 

 

「やったぜ!守備と攻撃が同時なら、やつらも対応できないんだ!」

 

 

 

そして再び雷門の攻撃のチャンスが。イナビカリ修練場での特訓が雷門イレブンにそれぞれパワーアップさせていた。

 

 

「行くぞ!ドラゴントルネード!!」

 

 

 

「シュートポケット!!ぐわぁぁぁぁ!!」

 

 

 

ドラゴントルネードで3体0に。御影専農の監督はまさかの展開に追いつかず、通信機を捨てて去ってしまった。

 

 

 

(負ける…?嫌だ…オレは…オレは…負けたくない!!)

 

 

「キャプテン?」

 

 

 

「みんなも同じだろ?オレは諦めたくない!最後の1秒まで諦めるな!!」

 

 

 

杉森の喝により、勢いを取り戻した御影専農イレブン。

 

 

「ファイアトルネード!!」

 

 

豪炎寺のファイアトルネードを打たせまいと下鶴が同じくファイアトルネードでブロックし、2人ともフィールドに落ちていく。

 

 

ボールは杉森に。杉森は円堂と同じくゴールを離れ、雷門のゴールまでたどり着く。

 

 

「行くぞ!!円堂!!」

 

 

 

「こいっ!!ゴッドハンド!!」

 

 

 

そこで試合終了。観客達が御影専農の激闘を讃え、コールが鳴り響く。

 

 

 

「杉森、またサッカーやろうな!!」

 

 

 

「円堂…。山野も、この間の発言は撤回しよう。害虫と呼んでしまい、申し訳なかった。」

 

 

 

「ふふっ、わかってくれればいいの。どう?データに頼らないサッカーは?」

 

 

 

「あぁ。最高だっっ!!」

 

 

 

 

翌日、雷門イレブンはまさかの事態に愕然としていた。

 

 

 

「えぇぇぇ!?ドクターストップ!?」

 

 

 

「すまない、今度の準決勝の試合、出場できそうにないんだ。」

 

豪炎寺が申し訳なさそうに円堂に伝える。

 

 

「あの〜申し訳ないんだけど…」

 

 

彩が言おうとしている事を察したのか雷門イレブンの内何名かは天に祈りを捧げるように私を見上げる。

 

 

「実は…保護者から次の予定に一週間付き合って欲しいって言われてて…私も次の試合参加出来そうにないの…ごめんね。」

 

 

「「「そ、そんなぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」

 

 

豪炎寺と彩の発言に絶望の表情を浮かべる雷門イレブン達。はたして、彩の予定とは…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ひとまず御影専農戦までは書ききれました。試合のプレーを書くのって結構難しいですね…
主人公は次の秋葉名戸には参加しません。
主人公がどこに行くのか、予想しながら次をお待ちください!!
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