ワイの名前は三木自綱 作:アネコジマン
理由は後書きにて。
1564年 夏。
越前の支配者「朝倉家」に激震が走る。加賀一向宗が飛騨三木家の手により僅かひと月で滅ぼされたという報告があがってきたからだ。
最初彼らは「そんなはずはない」と認めなかった。加賀一向宗は朝倉家の英雄宗滴公ですら倒しきれなかった難敵。その難敵を三十にも届かない若造如きにどうにか出来るはずがないと思っていた。
それが浅はかな考えであると後悔したのは三木家の旗が大聖寺城に立てられた後のこと。たったひと月で加賀一向宗を駆逐したという報告は誤報でも偽報でもなく真実だったのだ。
そしてその日から朝倉家にとって新たなる苦悩の日々が始まる。一向宗に代わる新たなる脅威「三木家」へどう対応すべきか。
朝倉の苦悩などつゆ知らず、三木家は大聖寺城の──それも朝倉の物見がいる前で堂々と──要塞化を始めた。そしてたった二ヶ月でそれは完了した。六角が誇る観音寺城にも劣らない、あるいはそれ以上の堅城が加賀の入り口に完成したのである。
それを知った朝倉はパニックに陥った。その城は三木が越前国へ侵攻するための拠点として築城したのではないかと彼らは思ってしまったのだ。
「ぜ、銭はどれだけかかっても良い! 朝廷に仲介をお頼みするのだ!」
朝倉家当主「朝倉義景」は朝廷へ「飛騨三木家との不可侵同盟の仲介」を依頼する。朝廷はそれを引き受け、約半月後に双方の同意をもって不可侵が締結された。
義景は安堵の息をつく。三木家は朝廷への忠誠心が非常に高いことで有名な家だ。だからこそ朝廷の決定に反する行動を三木は起こさない。この不可侵は決して破られないという確信があった。
後々彼らは後悔することになる。この時結ぶべきだったのは不可侵ではなくきちんとした同盟だった──と。
1564年 夏 飛騨国 松倉
小京都と呼ばれるほどに栄えている松倉の町を歩きながら、男──松田は何度繰り返したかわからない言葉を思い浮かべた。
(ここは明らかにおかしい)
松田はかつて“とあるホテル”で給仕長を任されていた。ホテルに訪れた数多くの客を相手にその手腕を発揮し、自らの地位を確固たるものとした。
彼が働くホテルは京都にあり、その立地上「歴史の知識」を披露する場面が度々あった。故に彼は歴史についての知識をそれなりに有していた。
その中には飛騨国に関する歴史もある。しかし彼が持つ知識の中でこの地は……。
(この地はすでに統一されている。しかし史実ではそれはまだだったはずだ。……ここは僕が知っている歴史ではない)
彼が持つ「歴史の情報」では、飛騨国の完全なる統一は「本能寺の変以降」であるはずだった。しかし今はまだ上洛が終わった直後。本能寺の変が起きるのはまだ先の話。だからこそ歴史が変わっていると断定出来た。
(今わかっていることは……。織田家上洛、足利幕府再興。畿内の実質的支配者である三好家と織田は敵対。そして…三木様と織田が不戦同盟を結んだ)
現在は1564年。日本歴では永禄七年。織田家の上洛は史実より数年早い。史実と同じようでどこか違うこの世界の動きに松田はどこか薄気味悪さを覚えていた。
彼は思う。何よりもおかしいのは三木自綱と新一族だ。三木自綱は間違いなくあの姉小路頼綱だろう。しかしその家臣である新一族は史実には存在しない。非常に優秀であるにも関わらずそれらしい資料は残されていない。
この時代の武家や貴族は筆まめであることで知られている。だから新一族について何一つ記録が残されていないというのはあり得ない話だった。
(ここは僕達の世界とは明らかに違う。時代じゃない、世界そのものが違うんだ)
それを理解し自覚した時、松田は元の世界に帰ることを諦めた。時代はおろか世界すら違うここから戻る手段など無いと割り切ったのだ。その割り切りは「この世界に根を下ろして生きていこう」という覚悟でもある。
そうと決まればあの二人を早く見つけないとなぁ、と松田はこぼしながら松倉の町を歩き始めた。その足取りは軽く、この世界をどこか楽しむような余裕すらあった。
彼はこの時より二ヶ月後「果心居士」へと改名し、三木家の外交官として動き始めることになる。
1564年 秋 畿内 飯盛城
この日畿内にいる三好家の重鎮すべてがここへと集まっていた。
何故彼ら重鎮が集まったのか。それは彼らの主君「三好長慶」が流行り病に倒れて危篤状態に陥ったからである。
誰しもが思った。長慶様はもう助からない、故に後継者を決める必要がある──と。
互いにけん制しあう重鎮達を見ながらその老人は……松永久秀は沈黙を守っていた。
(長慶様……)
彼の胸中にあるもの。それは主君長慶への思いだった。
若き頃の長慶は、自家の勢力拡大のためにある人物を登用した。それが当時無名だった松永久秀だ。
長慶は久秀から才を見出し活躍の場を与えた。久秀は主君からの期待に応えるように結果を出し続けた。
久秀は誰の目から見ても間違いなく三好家の忠臣。長慶もそれを理解していたからこそ大和国を彼に任せ、国主(大名)となることを許したのだ。
長慶が強く信頼する一方、久秀はそれ以上に三好家…いや、長慶に対する忠誠心を持っていた。彼は主君が天下人になるためならばどんな汚い仕事であろうとやるという気概を持っていたし、実際にそれをやった。
このことからも分かる通り二人は比翼連理と表現出来るほどに強く、そして深い信頼関係にあったのだ。
そして現在。その「片翼」が失われようとしている。
(長慶様………………)
人は死ぬ時はアッサリと死ぬ。分かっていたはずのそれを久秀は今更ながらに思い出し──
(……まだだ! まだ終わっていない!)
──しかし認めようとしなかった。
(わしがいる! わしが! このわしが長慶様の意思を継ぐ!)
敬愛する主君の意思を継ぐ、といえば聞こえは良い。
しかし久秀のそれは明らかに暴走だった。
(天下を! 長慶様のために天下を!)
三好家の重鎮達は誰もその暴走に気付かない。もしここで誰かが気付いていたら違った結末になっていただろう。
彼らが久秀の暴走に気付いたのは翌年の春、三好三人衆による足利義昭襲撃事件が終わった後のことである。
1564年 秋 畿内 ?????
「精進料理……? これがでございますか?」
「ええ。以前保護した料理人を覚えていますか? これは彼が作ってくれた料理です。なんでもセイヨウ料理というものだとか」
「セイヨウ料理……」
呆然とつぶやいた後、下間仲孝は目の前の料理に改めて視線を移す。
セイヨウ料理。それは精進料理とは思えないほどの華やかさを持った料理だった。いや、おそらく見た目だけではない。味も素晴らしいであろうことは容易に想像出来る。しかしこれほど見事な料理を「精進料理」と言ってよいものかどうか…。
あれやこれやと内心で考え迷っている仲孝に対し“男”は食べるように促してくる。
「せっかくの料理です。いただきなさい、仲孝」
「は、はいっ!」
仲孝は、決心してセイヨウ料理を口に運ぶ。想像していた通り、否、想像以上にその料理は美味であった。
料理の美味さに頬を綻ばせながらも箸の進みは決して止まらず、二人はあっという間にそれを平らげてしまう。
食事が終わり一息ついた後、“男”は用件を伝える。
「仲孝。貴方には和睦の使者として飛騨へ出向いてもらいます」
「飛騨…三木家でございますね?」
「そうです。不幸なすれ違いにより我ら一向宗と三木家は敵対関係になってしまいました。それを是正する必要があります」
「ははっ!」
「念のためです。例の料理人を連れて行きなさい」
「例の……どちらでございましょうか」
「ケンイチロウの方が良いでしょう」
「かしこまりました。では失礼いたします──顕如様」
仲孝の退室後、男──本願寺顕如は手に持った湯呑みを見つめながら思案にふける。
(似ている…ケンとあの若者は。あまりにも似すぎている)
それは違和感であり異物感。なぜこんなモノがここにいるという、明確に言語化するのが難しい強烈な感覚。顕如はケンと三木自綱の二人からそれを感じ取っていた。
しかしその感覚は決して悪いものではないと顕如は思っている。自綱とは直接会ったことがないので明言は出来ないが、ケンからは世界をかき乱すような悪意を何一つ感じなかった。
その二人をあえて接触させる。
「平成業成……私にとっての平成業成はそこにある。彼を、三木自綱を動かすことこそが私にとっての平成業成となった」
顕如はずっと待っていた。この荒れ果てた日ノ本を救える存在を。そしてその最有力候補こそが三木自綱。所領すべてが小京都というこの世に極楽を作り出す彼こそが天下人に相応しいと顕如は思っている。
もし彼が天下を目指し畿内を制圧したのならば、顕如は喜んで自分のすべてを差し出すつもりだった。自綱ならば太平の世を作り出せる。自綱ならば民草が平穏に暮らせる国を作れる。そういう確信があった。
そう──顕如は織田家ではなく三木家にこそ期待している。三木家が、三木自綱こそが今の乱世極まる日ノ本を治める天下人に相応しい。
「ケンならば。彼ならばあるいは……」
現在畿内で勢力を伸ばし続けている織田家。それに対抗する三好家を始めとした大名家。敗戦国から逃げ出した足軽が野盗となり町や村を荒らし、それから逃げるように本願寺へやってくる難民達。
現在の日ノ本はありとあらゆる意味で限界寸前だった。その日ノ本を確実に救えるのが三木自綱だった。だからこそ彼の天下を望んでしまう。
飛騨国を拠点としそこから決して動こうとしない三木自綱を、彼と同類であろうケンイチロウならば動かせるかもしれない──顕如はそう期待した。
「…ケンの働きを待つだけというのはさすがにいただけない。私は私で動かねば」
織田家の跳梁を良しとしない勢力は多数存在する。その最有力は京の貴族──公家衆だ。彼らの大半が織田家ではなく三木家が武家の棟梁、すなわち天下人になってほしいと望んでいる。
それらの勢力を一つに纏めるべく顕如も動き始めた。
こうして世界は、時代は動き始める。三木自綱のあずかり知らぬところで。
【戦国時代】三木 自綱であるワイくんを応援しよう!Part15【信長のシェフ】
105:名無しの転生者
ワイ剣と魔法のファンタジー世界転生者、ヒマすぎて死にそう
なんかおもろい話ない?
106:名無しの転生者
雑談スレ池
107:名無しの転生者
ここはイッチを応援するスレやぞ
雑談したいなら専スレに逝け
108:名無しの転生者
ワイ平成世界転生者、高みの見物
109:名無しの転生者
ワイ令和世界転生者、高みの見物
110:名無しの転生者
>>105
ちなみにどこに転生したん?
111:名無しの転生者
>>110
ドラクエ3
112:名無しの転生者
即レスで草
ガチで暇なんスねぇ…
113:名無しの転生者
>>111
そんなに暇なら↓のログでも読み漁ってこい
【進撃】エレンに憑依転生した俺が始祖ユミルを攻略するまで【攻略完了】
114:名無しの転生者
>>113
それ見たwwwww
特典がときメモのヤツwwwwwwwww
115:名無しの転生者
>>113
爆弾処理に追われまくって遅々として攻略が進まなかった転生者やん!
116:名無しの転生者
エレン「はぁはぁ…始祖ユミルの好感度を稼いだぞ!」→ミカサの爆弾爆発寸前
エレン「はぁはぁ…ミカサの爆弾を処理したぞ!」→アニの爆弾爆発寸前
エレン「はぁはぁ…アニの爆弾を処理したぞ!」→クリスタとユミル(そばかす)の爆弾爆発寸前
エレン「はぁはぁ…クリスタとユミル(そばかす)の爆弾を処理したぞ!」→サシャの爆弾爆発寸前
エレン「はぁはぁ…サシャの爆弾を処理したぞ!」→始祖ユミルの爆弾爆発寸前
117:名無しの転生者
草
進撃なんてやってる場合じゃねー!
118:名無しの転生者
ペトラやハンジさんも爆発寸前までいってたしな
119:名無しの転生者
あんまり羨ましく思えないのはなんでだろう
120:名無しの転生者
最終的にはエレンを中心にした大ハーレムエンドを迎えた訳だけど
流れ追ってたスレ住民はだーれも嫉妬せんかったわ
むしろ拍手喝采?
121:名無しの転生者
エレン本人は始祖ユミルだけを狙ってた
何故かハーレムになってた
122:名無しの転生者
転生特典のときメモゲームシステムがね…一途な愛を許さへんねん……
123:名無しの転生者
ピークやガビも落としてたからなアイツ
ほんまオリ主の鑑やわ
123:名無しの転生者
オリ主の鑑(本人は望んでいない)
124:名無しの転生者
ゲームシステム「(ひと穴主義とか)許さねーからなぁ?」
125:名無しの転生者
ほんま草
126:よりつな
緊急速報! 緊急速報!
127:名無しの転生者
その世界だとハンジさんは女の子だったんやねぇ…
128:名無しの転生者
ハーレムエンドを迎える→システムの影響下から除外される→永遠の愛が完成
129:名無しの転生者
作者は影響受けた作品にマブラヴの名前挙げてたけど
エロゲのあれですらハーレムエンドなんて無かったのに
130:名無しの転生者
あ、イッチだ
131:名無しの転生者
来た! イッチ来た!
132:名無しの転生者
緊急速報?
なんぞ悪いことでも起きたんか?
133:よりつな
原作主人公、本願寺ルートへ!
繰り返す! 原作主人公 本願寺ルートへ!
134:名無しの転生者
は?
135:名無しの転生者
なに? どういうこと?
136:名無しの転生者
シンプルに考えたら原作主人公のケンは織田家ではなく本願寺に拾われたってことなんだろうけど
137:名無しの転生者
詳しく……
説明しろください
今、ワイは冷静さを欠こうとしている
138:よりつな
↑にあるレスの通りや!
ケンと望月さんの二人! 本願寺に拾われてた!!!1!
そして今! ケンがワイのところに来ちょる! 本願寺からの使者の一人として!!!!!
139:名無しの転生者
草
140:名無しの転生者
ワロタwwwwww
141:名無しの転生者
イッチの世界、バタフライエフェクト強烈すぎひん?
142:名無しの転生者
たぶんそうなったのはイッチが原因やで
143:名無しの転生者
将軍家が六角に滅ぼされたのも…
ノッブが史実よりも早く上洛したのも…
全部イッチが居たからじゃないか…!
144:名無しの転生者
〇〇転がしによる影響で有力大名が軒並み衰退→バタフライエフェクト発生で歴史が狂う
絶対↑だよなぁ
145:名無しの転生者
原作が息してねぇwwwww
146:よりつな
>>143
なん…だと……
ワイはいつから月島さんに……?
147:名無しの転生者
うぬぼれるなよ真性悪魔
148:名無しの転生者
お前如きが月島さんと同列とは片腹痛いわ
149:名無しの転生者
月島さんは米転がしなんてしない!
150:名無しの転生者
イッチ、てめーはすべてのブリーチファンを敵に回した
151:名無しの転生者
お前はさっさとケンにわからされてこい
152:名無しの転生者
氏ね
153:名無しの転生者
氏ねじゃない死ね
154:名無しの転生者
お前を殺す…
155:名無しの転生者
やべーぞ!
厄介なブリーチファンだ!
156:名無しの転生者
一回リロードしただけでドドドンとレスがついてた
お前らどこから出て来たんだ!!!
157:よりつな
>>147-154
とりあえずお前らの前世はどこ出身?
158:名無しの転生者
プチ炎上してて草
159:名無しの転生者
なんで前世の出身地を聞くんだ?
160:名無しの転生者
ワイ(148)の前世は先代だよかかってこいよ
161:名無しの転生者
ワイ(147)は日本の中心京都やぞ
跪け、田舎もん!
162:名無しの転生者
なんか凄いイヤな予感するんだけど
163:よりつな
>>160-161
先代→仙台、そして京都か
他は?
164:名無しの転生者
やべーぞこいつなんかやるつもりだ!
165:名無しの転生者
あの…まさかとは思いますけど…
お米…転がします……?
166:よりつな
お米だけで済めばいいね(ニッコリ)
167:名無しの転生者
イッチそういうとこだぞ!
168:名無しの転生者
ワイ147、全裸で土下座
169:名無しの転生者
ワイ148、焼き土下座で許しを請う
170:名無しの転生者
ここは きけんな いんたーねっつ ですね
171:名無しの転生者
147と148以外ノーダメで草
172:名無しの転生者
米転がしで脅迫かますスレ主なんてここしかおらんぞ
173:名無しの転生者
荒らしなんぞほっとけ
そんなことよりケンや! 原作主人公や!
174:よりつな
すまんすまん、ワイも悪ノリしてた
とりあえず緊急配信すっぞ!
すまんが誰か宣伝スレで↓のURLはっつけてちょーだい!
ttps://xxxx.xxxxxxxx.xx/xxxxx/xxxxxxxxxxx
175:名無しの転生者
配信キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
176:名無しの転生者
177:名無しの転生者
宣伝スレ行ってくる
178:名無しの転生者
おおおやっと生のケンを……!
179:名無しの転生者
>>176
そっちのケンじゃない
そしてAA張るんじゃない!
180:名無しの転生者
思考入力タイプの転生掲示板でよくAA入力出来るな
181:名無しの転生者
ケンは原作と違って本願寺勢力か
ちょっと怖いな
182:名無しの転生者
配信でケンが映るの楽しみや
Q:何故エタってた?
A:原作主人公をどうするか悩んでた
原作通り織田勢力にすべきか…
でもケンは顕如様との相性も良さそうなんだよなぁ…
こんな感じで悩んでました。
それでは次回、掲示板回です。
ドゥンドゥン話を進めていきますよー!