カランコロンカラン。
ドアに付けられたベルの音が鳴ると共に僕の視線はそちらへと向けた。
「いらっしゃいませ」
僕はそう告げるとお冷の用意を始めた。
ここは喫茶『
時期的には原作開始の3ヵ月前。
作品的に言うと『エンジェルナイツ ゼロ』の数週間前って感じだ。
『エンジェルナイツ ゼロ』とはエンジェル☆コネクト!の前日譚であり。本編では主人公の相棒ポジとして一緒に戦うキャラである蒼月レイが主人公として書かれている作品だ。
実は
簡単に流れを説明すると蒼月レイには幼馴染がいた。名前は
レイは青を基調とした騎士のような、マリは白を基調とした修道服のような魔法少女へとなった。
しかしそこで魔法生物のルルゥはこの世界に敵対生物がいないことに気づいてしまったのだ。魔法少女になって魔力容量は多少増えたが一刻の猶予もない。
ルルゥは決断した、心を殺して二人を殺し合いさせることに。
もちろん二人は拒否したがある時、マリの方が先に魔力容量限界に到達してしまったのだ。マリの体はひび割れ…怪物として暴走し、泣きながら怪物となったマリを討伐した。
そこからレイは壊れ始め、怪物も魔法少女も両方積極的に倒すようになった。他の魔法少女が人を殺す前に私が十字架を背負う。そう決めて心を壊しながらも倒し続けた。
原作開始時、倒した魔法少女11人怪物は3体。ちなみに原作終了時には21人と5体である、これはエンジェル☆コネクト!で最大のスコアである。次点が4人と6体なので異常という事が分かるだろう。
……まぁ一般人32名と0人と2体というキャラもいるけどそれはまた今度。
ともかくこの世界の敵となると決めたわけだからゼロが始まるまでに対策を考えなくてはいけない。
と言っても実はある程度は解決案は出ている。僕は客をさばいた後コインを一つ生み出した。
このコインを対象に入れると対象の魔力を使い、『怪人』と呼ばれる化物を生成する。
こうすることで魔力を貯め込み過ぎた魔法少女の魔力を吐き出すことも出来るからこれでマリを救う予定だ。
その怪人をレイに倒させれば一旦は安心できる。しかし本来の主人公が来るまでは数か月ほど期間があく、その間一人で戦わせることになってしまう。魔力を失い過ぎた魔法少女が一時期的に変身できなくなるのは公式で決まっている。マリの魔力を消費し怪人を用意した場合マリがしばらく魔法少女になれなくなってしまう。
原作ほどの覚悟がなくて戦うことが出来るのかは分からないな…。
とりあえずまずは魔法少女を救う方向で考えないとな…。
魔法少女はゼロ時点で20人ぐらいいるし、もしかしたらレイと一緒に戦ってくれる子もいるかもしれない。
…行き当たりばったりだけどそういう感じで行こう。
「すみませーん」
「あ、今いきますー」
まずはバイトをちゃんとやらないと。
そんなこんなでバイトをしていたら結構信頼されているらしく色々なことを任せてくれるようになっていた。
元々一人で回せるぐらいの客数だったけど僕が入ったことで色んなことで手を出せるようになったらしい。
でも接客のほとんどを僕に任せるのはどうかと思うよ。
店への帰り道を買い出しの袋を下げて歩きながら僕はそう思った。
「次は5か月後…私頑張るよマリー」
「頑張ってね。れーちゃん」
ふと聞き覚えのある声がして視線を向けると青髪と白髪の少女が二人いた。
見覚えより少し幼い姿に思わず目を見開く、蒼月レイと天白マリだ。
5ヵ月後…原作開始の2ヵ月後か……そうだ、確か蒼月レイは元々アイドルを目指していたんだった。
原作でもアイドルのオーディションを見て懐かしそうな顔してるシーンがあったっけ。魔法少女として殺し合いにならなければアイドルを目指しているシーンもあったのかな。
そういえばソシャゲでアイドル衣装があって着れて嬉しいとか言うシーンがあったような…あんまりしっかりやってないからその辺はうろ覚えだ。
ともかく見た感じまぁ普通の学生のようだ。魔力は既に目覚めてるけどそこまで貯まっている感じはしないし。
この体魔力量まで確認できるの便利だなぁ…。二人は本編では見なかったような無邪気な笑顔を見せている。その笑顔を守るためにも頑張らないとな...!
バイトやもろもろの用事が終わり日も暮れた頃、僕はひと気のない山の中にぽつんといた。
理由は手に入れた力の確認の為である。
「『CONTACT』」
右手の中におもちゃの銃のようなもの『トランス・トリガー』が現れる。左手には銃のマガジンのようなデフォルメされたコウモリの絵が描いてある『バッド・コア』。
そのバッド・コアをトランス・トリガーに差し込む。
『SET UP』
そのような音声と共に一定のリズムで流れる曲のような電子音が流れ出す。僕はそれを真っ直ぐに構えて引き金を引いた。
「
『BAD CONNECT』
銃口から黒い煙が噴出し全身を包み込む、その後爆発するように煙が晴れ黒いコウモリをモチーフにした全身鎧を着た姿へと変貌した。
トランス・トリガーを腰のホルスターへと取り付け、両手を握るように確認した。
凄いな、こうして立っているだけで身体能力が上がっていることを感じる。
ジャンプをすれば街を一望できるほど高く跳び、石を握るとまるで豆腐のように簡単に粉々になった。恐ろしい身体能力だ…。もし魔法少女と戦うことになっても超人的な能力を持つ魔法少女と互角に戦えるだろう。
といってもまだ体が追い付かない。動作にズレを感じる。
本番までに体を慣らしておかないとな…。
戦闘も速めに書きたいなぁ。