世界の敵になるために   作:黒巛清流

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めちゃくちゃ悩んで何回も書き直したけど
こういう感じにした


Ⅳ.新たな戦士? その名はエンジェルクラウン!Aパート

「ふっ…! ふっ…!」

「…ねぇレイ、その竹刀どこから持ってきたの?」

 

ここは私立聖華女子学園の屋上、エンジェルナイツ(レイ命名)の活動拠点(勝手に)となった屋上でレイは竹刀の素振りをしていた。レイは帰宅部なので本来竹刀を手に入れる手段はないはずだが…。

 

「剣道部から貰ってきたわ、新しいのを買ったから廃棄予定だったらしいし。私は剣を使うから鍛えないと…ねっ!」

 

風を切る音が屋上に響く、普通の面打ちの素振りであったが飽きたのか横に振ったりかっこよさそうな素振りをしている。スカートがひらひらしているから気を付けてほしい。あと胸が凄い揺れてちょっときつそう。

 

「それにしてもルルゥ、やっぱり難しそう?」

 

私は持ってきたクッキーを一緒にポリポリと食べていたルルゥにそう聞く。

聴診器のようなものをこちらに向けながらルルゥは難しそうな顔をする。

 

「魔力が全く残ってないルル、おまけにマリは魔力の回復が遅いタイプみたいルル」

「じゃあしばらく変身は出来ないかぁ…」

 

バッドエンドに魔力を持っていかれた後色々調べてみたのだが私は魔力の回復がかなり遅いらしく戦えるほどに回復するのに少なくても一か月は掛かるとのこと。

折角魔法少女になれたけどしばらくはレイ一人に戦わせることになりそうだ…。

 

「むむ…流石に一人だと不安ルル。ルルゥが新しい魔法少女を見つけてくるルル!」

「あっ、ルルゥ!」

「頑張って見つけるルル~!」

 

ルルゥはふよふよと飛んでいく、レイが声をかけるがそのまま飛んで行った。

 

「行っちゃった」

「新しい魔法少女かぁ…魔法少女ってそんなにいるのかな」

「まぁ来てくれるならありがたいかも…よし、なら私も鍛えないと」

 

レイは再度素振りをはじめた。ゆらゆら揺れるポニーテールが尻尾みたいだなとマリはふと思った。

 

 

 

 

 

「と言っても魔法少女の素質を持つものは中々見当たらないルル~...」

 

結局放課後の時間帯となり。ふよふよと街中を飛びながらルルゥは行き交う人々を眺めるが魔力を持つものはいても微量だったりして魔法少女の素質を持つものは中々見当たらなかった。なおルルゥは魔力を一定以上保有できる素質を持つものか魔法少女でないと見ることは出来ないため、このように街中をふよふよと飛んでも問題はないのである。

 

魔法少女は10代の少女が一番適正が高くルルゥはそれを探して大きな公園へと到着した。ちなみにバッドエンドは魔力を感知し適正などを把握できるがルルゥは感知することは出来ず、直接目で見ないと魔法少女の適正があるか分からない。

 

「そう簡単には見つからないルルね~...ん?」

 

休憩と言わんばかりに近くにあったベンチにペタンっと着地すると少し先に人が集まっている様子が見て取れた。

ルルゥがなんだなんだとまたふよふよと飛んで近付いてみると。

 

「次行くよー!」

 

レイ達と同世代ぐらいの少女が鳩を出したり見た目が派手な手品をしていた。その後はジャグリングをしたり大道芸をしているようだ。そして…。

 

「見つけたルルー!」

「ーッ!?」

 

ルルゥがそう叫ぶとジャグリング少女は一瞬だけ驚いて体勢を崩しかけたがすぐに持ち直し、何事もなかったようにジャグリングをつづけた。

 

「ありがとうございましたー!」

 

しばらく芸を続け、最後に礼をすると道具を仕舞ったり片付け始め少女はすぐに撤収した。

そしてひと気が少なくなった路地にて彼女は辺りをきょろきょろと見渡す、その様子を見てルルゥは少女に声をかけた。

 

「ルルゥのこと見えてるルルね?」

「あ…やっぱ見間違いとかじゃないんだ…」

 

頬をかきながら少女はルルゥを真正面からとらえる。ルルは胸を張るように腰と思われる所に手を当てた。

 

「ルルゥの名前はルルールゥ・ルゥ・ルールル。コネクト星から地球を守るためにやってきた魔法生物ルル! ルルゥと読んでほしいルル!」

 

「えっと…ルルゥ…でいいのかな? ボクに何の用かな…?」

 

その言葉にルルゥは勢いよく答えた。

 

「魔法少女になって一緒に戦ってほしいルル!」

「そっか、じゃあボクはこれで…」

「待ってほしいルルゥー!?」

 

去ろうとする少女にルルゥは全身で抱き着いて引き留めた。

 

 

 

 

 

「えーっと…正体不明の敵が襲ってきてて。ルルゥはそれを倒すために魔法少女を探してて、ボクがその魔法少女になれる資格を持っているってこと…?」

「そうルル! いまたたかえるの一人しかいないルル! だからえっと……君にも一緒に戦ってほしいルル!」

「あ、そういえば話してなかったね。ボクは橙山(とおやま)ルナ、ルナでいいよ」

 

自己紹介を済ませるとルナは顎に手を当てながらうーんと悩む。

 

「それで話を戻すけど、ボクが魔法少女って言われてもって感じかな…? 信じられない……って言うのは君が見えるから嘘じゃないとは思うけど…」

 

青と白で構成された猫のような犬のような兎のような不思議な生物をぷにぷにと指でつつきながらそう答える。

 

「魔法少女はルルゥを認識できる人しか変身できないルル。今は戦えてるみたいだけど絶対に一人では限界は来るルル」

「他に味方とかは…」

「一人いるけど魔力を奪われて変身できないルル…。だから一緒に戦ってほしいんだルル!」

 

ルナは少し悩んだが申し訳なさそうに告げた。

 

「…ごめんね、やっぱりボクには無理だよ。痛いのは嫌いだし…戦うよりもみんなを笑顔にする方が好きなんだ」

「……そうルルか…。分かったルル、あんまり無理強いはしないルル…でもこれは持っていてほしいルル!」

 

ルルゥは背中に手を回すと二つのアイテムを取り出した。

【トランス・ギア】と【エンジェル・コア】だ、それをルナに押し付ける。

 

「バッドエンドは魔力を持つものを狙っているルル、いざという時のために持っていてほしいルル!」

「…分かった。一応、持っておきはするよ」

 

それを受け取るとルナは去っていった。ルナが見えなくなるとルルゥは地面にべちゃりと落ちる。

 

「断られたルルゥ~……。まだ探さないといけないルルね…でも今日は遅いから家に帰るルル…」

 

そう言いながらふよふよとルルゥは現在お世話になっているマリの家へと飛んで行った。




・私立聖華女子学園
自由な才能を伸ばすがモットーの学園であり
制服に校章が入っており公序良俗に反するデサインでなければどんなデザインでも構わない。
何かに特化した才能を持つものを多く排出している
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