「は〜…なんだかんだで休みを謳歌しちゃったね。今日からは心機一転!心身共にリラックスしたコトだしバイトしよう!」
今日は軽めにちょっとした道案内のバイトをする事にしたよ!道案内と言ってもブラックマーケットだから危ないと言えば危ないんだけどね。私個人の常連さんはブラックマーケットにどうしても欲しい物があるらしくって案内を頼まれたのさ。
「そろそろ待ち合わせ場所に着くコロだけど…おや?」
「ノクスさん!今日は道案内を引き受けて頂きありがとうございます!」
「気にしなくて良いさ、小鳥ちゃん、でも前々から言ってるよね?ソレ、制服はココじゃあお金持ちだって自分から言ってるようなモノだって」
「あはは…ペロロ様の限定グッズが売り切れてしまうと思ったらつい」
ほんとモモフレンズの事になったらこの子はタガが外れちゃうよねぇ。そう言うの、私は結構好きだよ。まさに自由って気がするから。でも私もキミもそこまで強くないんだから警戒はしよ?
「ほら、私の上着を貸してあげるから制服を隠しなよ」
「ありがとうございます。それで…例の限定グッズの場所はどこですか?」
「こっちだよ。ココからそんなに距離は離れてないからすぐ着くさ」
私がこれから案内するヒフミちゃんはつい最近ブラックマーケットでバイトを探してる時に見つけた子でモモフレンズのペロロと言うキャラクターのグッズを買う為にトリニティから来たんだって。危なっかしいなぁと思いながら道を案内してあげたらいつの間にか今みたいな雇用関係になっちゃった。ゲヘナにあまり偏見を持ってない子だからありがたい限りだよ。
「ノクスさんとこうして出会えたのは幸運でした。一人だと心細かったので」
「そう?小鳥ちゃんなら一人でもなんとかしたと思うけど」
「えぇ?どうしてそう思ったんですか?」
「ん〜…なんとなく、かな?」
具体的な事は言えないけどヒフミちゃんのペロロへの執着を見ていると一人でなんとかしそう。と言うかしてるんじゃないかな〜って漠然と思った。
「ん、見えてきた。店主さ〜ん。ペロロの限定グッズってまだあるかい?」
「はいはいはいはい!もちろんございますとも嘘字盡様!常連のニーズに応えるのも当店の売りでございますがゆえ」
今回の限定グッズは確か、ぬいぐるみだったかな。
「小鳥ちゃん、探していたのはこの子かな?」
「はい!生産数1000個で販売を停止してしまった幻のペロロ様ぬいぐるみです!」
「こちらの商品、入荷するのがひじょ〜うに苦労しまして。お値段ザッと50万円は致します」
「ごっ!?」
ぬいぐるみ一つで50万!?恐ろしいね限定品と言うのは。なんの変哲のないぬいぐるみがここまでの値段になるなんて…流石のヒフミちゃんでも今回は諦めるしかない…。
「買います!」
「えぇ!?」
「毎度ありがとうございますぅ!今後とも当店をどうぞ。ど〜うぞ御贔屓に〜!」
即決、うぅ〜ん、そう言えばトリニティはお嬢様が通う学園だったっけ、お金持ちは違うなぁ。私にはとても真似出来ない。
「ノクスさん!今日は本当にありがとうございます!ノクスさんが案内してくれなかったらきっとこの子と出会うこともありませんでした!」
「…仕事だからね。気にしないで」
「今度お礼にモモフレンズのグッズを持ってきますね!」
「はっはっは!気持ちだけ受け取っておくよ」
ヒフミちゃんには悪いけどモモフレンズはあまり興味がなくて、バイトの役に立つかもと思って情報だけは集めてるけど。特に感情が湧き立つかとかはないんだよねぇ。
−−−今更だけどヒフミちゃんって自分のこと普通っていうけど。ここに来てる時点で普通ではないと思ったのは私だけ?