俺の名前は「日下部 炎怒」。前世の記憶、って奴を持っている人間だ。前世での俺は火事に巻き込まれて死んだ。その後目が覚めると赤子の姿になっていた。それからは成長し、外の世界を見ると、そこには「個性」と呼ばれる力を駆使して戦う「ヒーロー」達がいた。俺は「無個性」だったけれど母さんや妹を守る為に努力して、自分だけの「ヒーロー」を目指してみせる!そう思っていたが...
『お前「無個性」なのかよ!』
『やーい!無個性!無個性!』
友人達は俺が「無個性」であると知ると掌を返して馬鹿にしてくる。学校でも個性持ちが優遇されているからか教師は無個性の俺の味方をしてくれる奴はいない。そして中2のある日...
主犯はいじめを行なってくるクラスメイトの奴らだ。夜中に俺の家に放火して火事を起こしてきた。それによって家は全焼。母と妹は遺体が見つからず灰となって消えたと警察の結論で着けられた。俺は軽傷で済んだが、それだけでは終わらなかった。
俺は冤罪を主張したが「無個性だから嘘をついている」など誰も味方についてはくれず、それからいじめがエスカレートし、教師も見て見ぬふりをしてきた。ある時ヴィランに襲われヒーローに助けてもらったが
『げっ、コイツ放火事件の犯人じゃねぇか!?こんなの助けたら俺の人気が下がっちまう...。』
それを聞き、ヒーローすらも意味のないものだと気付き、これ以上は無駄だと思った俺はある日を境に行方をくらます事にした。今はあれから1年後、顔を隠しつつ裏路地などで生活をしていたある日、俺は信じられないものを見た
炎怒「な、何だこれ...?」
俺の足が炎を纏っていた。
だが熱くはないし、俺には個性がない筈...だからこれは幻覚か何かだと思った。気分を少し落ち着かせてもう1度足を見ると炎は綺麗さっぱりと消えていた。
炎怒「やっぱり見間違いか...?」
訳が分からず、路地の出口付近まで歩いたするとそこで
いじめっ子の奴らと遭遇した。
「あっれ〜?日下部君じゃねぇ〜?」
「あ、ホントだ。」
「こ〜んな所で奇遇だねぇ?」
明らかに煽ってきやがる。
「ねぇねぇ!私良いこと思いついた!今ここで日下部君を
「いいなそれ!「雄英受験生、受験終わりに
「つー訳で日下部、俺達の為にも
ふざけんなよ...
炎怒「テメェらのせいで、母さんや妹が死んで、その上何の反省もせずのうのうと生きやがって...許さねぇ...絶対に許さねぇ...!」
俺が拳を握りしめたその時...
炎怒といじめっ子達「...っ!?」
とてつもない威圧感を感じ、目線を向けるとそこには、目を布で覆っている道着を着た褐色の大男がいた。
炎怒「(コイツの服装...。)」
「お、おい...!コイツって例の白装束の集団の奴じゃ...!?」
俺はその男の服装を見て、ある事を思い出す。それは人が突然燃え出し、炎を纏った怪人へと変貌する現象に関わっている可能性のある組織だとニュースで流れていた。目の前の男はその組織の者達と似た白装束だ。
男「お前には付いてきてもらうぞ。」
男が俺に近づく。
「な、なぁ、日下部よりコイツを捕まえれば、一気に人気になれるんじゃねぇか?」
「た、確かに...。」
「よし決まりだ!おいおっさん!俺達はヒーロー候補生だ!痛い目に遭いたくなかったら大人しくし...!」
いじめっ子の1人が男の肩を掴んだ瞬間...
「へ...?」
炎怒「...!?」
「う、うわぁぁぁぁぁぁっ!!?」
それを見て他のいじめっ子達は尻餅をつく。
男「あァ、安心しろ、重傷だが死んじゃいねェよ。どうやら個性でギリギリ耐えたみてェだな。」
炎怒「...お前は、一体...!?」
男「そう心配すんな、"アドラバースト"を持つお前に危害は加えねェよ。」
炎怒「アドラ、バースト...?」
男が再び俺に近づいてきた時...
炎怒・男「...?」
いじめっ子達の前に何かが落ちてきて土煙が舞った
そして土煙が晴れ...
「平和の象徴」とされるNo.1ヒーロー「オールマイト」がやってきた。