世界に絶望した男の炎炎なる復讐   作:七蜘蛛

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再会

 

カロン「ここだ。」

 

炎怒「ここは?」

 

カロン「"地下(ネザー)"。俺達"伝導者一派"の拠点だ。」

 

カロン達に連れてこられた場所はどこかの地下空間の様だ。

 

カロン「お前達は休んどけ、俺はコイツを"ハウメア"達の所に連れていく。」

 

白装束達「「「「「はっ!」」」」」

 

ハウメア?誰だ...?

 

カロン「着いてこい。」

 

カロンにそう言われ、俺はカロンの後を着いていく。

 


 

暫く歩いていると開けた空間に出た。

 

「おいカロン!四柱目連れてくんの遅ェぞ!」

 

炎怒「ん?」

 

声が響き渡るとそこにはカロンの様に目を王冠見たいなヤツで目隠ししてる白装束の少女がいた。

 

カロン「仕方ねェだろ"ハウメア"、只の学生ならともかくNo.1ヒーローのオールマイトまで来やがったんだからよォ。」

 

ハウメア「ならとっとと四柱目連れて帰ってこりゃいいだろうが!」

 

カロン「確かにそうだがよォ。」

 

コイツがさっき言ってたハウメアって奴か...。

 

ハウメア「ま、結果的に四柱目が覚醒した上、自ら来てくれたから手間が省けたしな。にしても...。」ニヤリ

 

ハウメアって奴は俺の方を見るとニヤけてきた。

 

ハウメア「面白ェ事になったな、まさか兄妹揃って"アドラバースト"に目覚めるなんてなァ?」

 

炎怒「!何っ!?」

 

兄妹...!?それってまさか...!?そう思った時、別の方向から足音が聞こえてきた。

 

炎怒「...?」

 

ハウメア「お、やっと来たか?」

 

足音が聞こえた方を見た。

 

炎怒「あ...!」

 

そこには白い騎士の様な服装をした白髪の少女がいた。ぱっと見では気付きにくいが、俺にはその少女が誰なのか分かった...!その少女は俺の前まで来ると俺を見上げる。あぁ、間違いない...!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶり、兄。」

 

炎怒「てる...み...?」

 

1年前に火事で死んだと思っていた俺の妹...「日下部 照美」だった。

 

ハウメア「1年前、私らは"アドラバースト"を持つ人間を探していた。その時見つけたのが当時のテルミだった訳だ。」

 

テルミ「火事で死を感じた時、突然母さんが私を連れて家から脱出してハウメア達のいる場所まで避難出来た。だから私は生きている。」

 

炎怒「そうだったのか...。!母さんは!?」

 

カロン「それについてまず話さねェといけない事がある。」

 

炎怒「...何だ?」

 

カロン「お前も知ってるだろうが、今世間では人間が突然発火して怪物になる現象が起きている。」

 

炎怒「お前達が関わっている可能性のあるアレか。」

 

カロン「それについちゃァ間違いじゃねェ。アレは"焔ビト"っつうモンだ。」

 

炎怒「"焔ビト"...?」

 

ハウメア「"人体発火現象"によって変貌する炎の怪物だ。変貌すりゃ、その人間の自我は消え、只々周囲を見境なく攻撃する。」

 

炎怒「それと母さんに何の関係が?」

 

テルミ「簡単な事だよ兄。」

 

炎怒「...?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テルミ「母さんは焔ビトになった。」

 

炎怒「なっ...!?」

 

母さんが、焔ビトに...!?

 

ハウメア「焔ビトの発生は主に2つ、1つは自然発生、もう1つは"蟲"を取り込む事で変貌する。お前達の母親の場合は自然発生だな。」

 

炎怒「蟲...?」

 

ハウメア「コイツさ。」

 

ハウメアが懐から取り出したのは小瓶。だけどその中に炎を纏った小さな蟲がいた。

 

ハウメア「この蟲を体内に取り込んだ人間は適合出来なきゃ焔ビトへと変貌する。これをアタシらは"第一世代能力者"って呼んでる。」

 

カロン「そして焔ビト化せずに適合した人間は"第二世代能力者"。外部の炎を自在に操作する力を持つ。」

 

テルミ「そして自ら炎を発生させ操る事が出来る人間は"第三世代能力者"と呼ばれる。」

 

炎怒「自ら炎を...じゃあ俺も第三世代能力者って事か...?」

 

テルミ「違う。」

 

炎怒「...?」

 

テルミ「"アドラバースト"を持つ私達は第三世代を上回る特殊な能力者。その名も"第四世代能力者"。」

 

炎怒「第四世代...?」

 

テルミ「"アドラバースト"を持つ人間は第三世代の様に炎を生み出し操る事が出来る。けどそれ以上に"アドラバースト"を持つ能力者はそれぞれ特殊な力を持つ。」

 

炎怒「特殊な力...?」

 

カロン「おい、話が脱線してるぞ。母親の焔ビトについての話だったろ。」

 

テルミ「...それで焔ビトになった母さんが私を連れて火事場からハウメア達のいる場所まで避難させた。」

 

ハウメア「より厳密に言えば、私の電撃で焔ビト化したお前達の母親を操って連れてこさせたんだけどな。今は収容室で大人しくしてるぜ。」

 

炎怒「そう、なのか...。」

 

テルミ「...兄。」

 

炎怒「...?」

 

テルミ「この穢れ切った世界を浄化する為にも兄の力を貸してほしい。」

 

炎怒「俺の力...。」

 

テルミ「今のこの世界を滅ぼす為には私や兄を含めた"八柱"を揃える必要がある。」

 

炎怒「俺で四柱目って事は後4人か。」

 

テルミ「...。」

 

炎怒「...いいぜ。他ならない妹のお願いだ。それに俺もこんな世界、全部焼き尽くしたいって思ったからな。」

 

ハウメア「決まりだなァ。」

 

アイツらは俺を(ヴィラン)にしようとしたんだ。ならお望みどおり、(ヴィラン)になってやるよ...!

 

テルミ「兄の"()(ビト)"はこちらで選別しておく。」

 

炎怒「守リ人...?」

 

ハウメア「柱を守る役割を持つ奴だ。例えばそこにいるカロンは私の守リ人だ。」

 

カロン「柱と守リ人はコンビだからな。互いに相性の良い奴が守リ人となるのさ。」

 

炎怒「成程。」

 

テルミ「それまで兄は特訓をしておいた方がいい。覚醒したばかりで力を完全には使いこなせていない。」

 

炎怒「...それもそうだな。」

 

俺の力は足から炎を出して高速で移動してたからな。いっその事脚技にしておくべきか?

 

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