世界に絶望した男の炎炎なる復讐   作:七蜘蛛

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伝導者の加護

 

妹と再会し、伝導者の仲間となった俺は自分の"アドラバースト"を上手く扱える様に特訓し続けた。俺の能力は足から噴き出す炎で高速移動や飛行が可能で、更には"アドラリンク"というのも行った。それによりあの時俺に囁いた少女がいた空間に再びやってきた。そして...

 

炎怒「...!」

 

「...。」

 

目の前にとんでもねェのがいやがった...!

テルミ達みたいに白装束を纏っていて顔は分からないがその絶対的存在感はひしひしと感じる...!そいつは俺の前に来ると俺に何かをした。それと同時に俺の視界は暗転する。

 


 

炎怒「はっ...!?」

 

目が覚めると地下(ネザー)の光景に戻って来た。

 

炎怒「さっきのが"伝導者"...。」

 

これはとんでもねェ事に首を突っ込んだな...。

 

炎怒「とはいえ覚悟は既に決めてるんだ。」

 

テルミの為にも、全ては伝導者の(おぼ)()しのままに。

 


 

あれから特訓は勿論続けていた。只、"アドラリンク"によって伝導者の加護?ってのを受けたらしく、それによりスピードがあり得ないほど早くなり、身体が一時"粒子化"するまで至った。そのスピードは正に光の速度だったぞ。だがその力は身体を粒子化する為、もし途中で"発火限界(オーバーヒート)"が起きてしまった場合、元に戻れない可能性があるので、基本最終手段として使う事になる。

 


 

あれから1ヶ月経ち、俺は地上の街の建物の上に立つ。それと今の俺の服装は、テルミ達から渡されたメンズチャイナ服の様な白装束だ。髪も伸びたので後ろで一つ結びにしている。

 

炎怒「...にしても態々お前が来る必要があったのか?」

 

"団長"からの命令だ。まだ守リ人がいないお前を今回護衛する様に言われている。」

 

俺は後ろにいた白装束の女性に声を掛ける。その女性の名は"アロー"といい、テルミの所属する"灰焔騎士団"の筆頭副団長だ。団長というのは勿論テルミの事だ。そしてテルミの守リ人でもある。

 

炎怒「今回は実戦での経験値を得る事だからな。この街にいるある程度のヒーローを相手にどこまでやれるのか。ランキングトップのヒーローが来たら直ぐにでもトンズラするさ。」

 

アロー「分かった。」

 

俺は足に炎を纏う。

 

炎怒「んじゃ、行くとしますかね。」

 

とりあえず目をつけたヒーロー2人に向かって飛ぶ。

 


 

ヒーローA「それでーーー。」

 

ヒーローB「確かにーーー。」

 

炎怒「話す暇があるとは余裕だな。」

 

ヒーローA・B「...っ!?」

 

俺は2人のヒーローの背後まで飛び、炎の推進力を加えた足を振りかぶる。

 

ヒーローA・B「ぐわぁぁぁっ!!?」

 

蹴り飛ばされたヒーロー達は建物の壁に激突した。

 

(ヴィラン)だぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!?」

 

その光景を見た人々は状況を瞬時に理解し、悲鳴を上げ、逃げ惑う。

 

炎怒「人間ってのは自分の身に危険が迫るや否や我が身優先だな。」

 

とか何とか言ってたら前後からヒーロー共が来たな。

 

ヒーローC「あれが騒ぎの元凶か!」

 

ヒーローD「1人か、なら楽勝だな。」

 

ヒーローE「白装束...いや待て!もしやあいつは例の白装束の仲間かもしれん!」

 

ざっと見た感じ7人か。1人だけと慢心してるからか?まぁいい。

 

炎怒「どちらにせよ、倒す事に変わらない。」

 

俺は足の炎を強くする。

 

ヒーローC「炎系の個性か...。バックドラフトがいれば直ぐに対処出来たかもしれないな。」

 

ヒーローD「俺が行く!」

 

コイツの個性は...筋肉が膨れた?肉体強化の個性か...。

 

ヒーローD「喰らえ!」

 

そいつは俺に拳を振り下ろしてきた。

 

ドォォォォォォンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがよ

 

ヒーローD「!?いない...!?」

 

炎怒「遅い。」

 

俺は瞬時に背後に移動しており、足を振り上げ、このヒーローを蹴り飛ばし、壁に激突させる。

 

ヒーローC「一瞬で背後に!?」

 

ヒーローE「ワープ個性の複合だと!?」

 

個性じゃねェし、ワープでもねェよ。

 

ヒーローE「くっ...!なら私が...!」

 

炎怒「だから遅ェ。」

 

ヒーローは構えるが俺はそれよりも早く低い姿勢でヒーローを見上げる位置まで移動しており、それと同時に足の炎の推進力を上げ、足を振り上げる。

 

炎怒「オラァッ!!」

 

ヒーローE「ぐぅ...!?」

 

俺はそのまま飛び、高速で他の2人をヒーローの間に逆立ちで着地すると両足の踵の炎で高速回転し、ヒーロー2人を吹き飛ばし、片手でバランスをとり、逆さで周りを見る。残り3人か。

 

ヒーローF「我々ヒーローが一瞬で...!?」

 

俺は動揺しているヒーローに向かって飛び掛かる。

 

ヒーローF「!当たるか!」

 

上手く避けられたか...だが甘い。俺はそのまま前転し、片足が地面に着くと同時に、炎を噴かせ、避けたヒーローの真上に来る様に身体を反り、ヒーローの脳天に足を叩き込む。

 

ヒーローF「がはっ...!?」

 

炎怒「たった一度避けられたからって油断し過ぎだ。」

 

そのヒーローは倒れ、俺は残りのヒーロー2人に目を向ける。それで2人のヒーローは身構える。俺は姿勢を低くしてクラウチングスタートの体勢になる。

 

ドォォンッ!!

 

そして足から炎を噴き、片方のヒーローに勢いを付けたキックを喰らわせ、吹き飛ばす。

 

ヒーローC「なっ...!?」

 

その勢いのまま俺は横にいるヒーローへ方向転換し、顔に向けて回し蹴りを放つ。

 

ヒーローC「グァァァァァァァッ!!?」

 

ヒーローはその一撃で吹っ飛んでった。拍子抜けだな。

 

炎怒「やっぱ名前が知れ渡っているヒーロー以外は基本大した事ないな。」

 

そろそろ帰るか...ん?

 

オールマイト「君は!?」

 

おいおい、オールマイトが来やがるのかよ...。

 

オールマイト「白装束...!少年、君はまさか!?」

 

流石に驚いたか?

 

炎怒「あぁ、その通りだオールマイト。俺は(ヴィラン)になった!この穢れ切った世界を焼き尽くす炎"エンド"として!」

 

オールマイト「(ヴィラン)になってしまえば、後戻りが出来なくなる!大切な家族を悲しませてしまうぞ!」

 

炎怒「アンタがそう思うならそう思いな。」

 

オールマイト「これ以上君が罪を重ねる前に捕まえる!」

 

オールマイトが距離を詰めようとするが

 

ピシュンッ!

 

オールマイト「...っ!?」

 

上から炎の矢が飛んできて、オールマイトは後ろにかわす。

 

炎怒「アローか。」

 

アロー「エンド、ランキングトップのヒーローだ。引き上げるぞ。」

 

炎怒「あぁ。」

 

それと同時に俺やアローは炎に包まれ、帰還する。

 

オールマイト「待つんだ!くっ...!」

 

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