結城家の隣人転生者、気づけばハーレムに…。 作:射蓄労働者
気がついたときは見知らぬ天井だった。
そして見知らぬ大人に俺は顔を覗かれていた。
そう‥所謂俺は転生というものをしてしまったらしい‥。
前世についてはまあ何てない平凡な生活を過ごしていた。別に孤独でもなく、数人の連れとたまに飲んで、仕事して、そんな日々を過ごしていたのだが…、気がついたら赤ん坊になっていた。
俺はできるだけ冷静を装うが、内心はバクバクしていた。
前世にはこういう転生モノというジャンルの創作が多く蔓延っていた。俺もその一つになるのか。そう頭に浮かぶと…、どんな異世界だ?魔法は?他種族は?
そんなことをグルグルと思考する。
ただ俺の顔を覗く両親?らしき人物は前世の日本人のままである。少し不安にもなったが……、俺はこの世界を謳歌すると心に誓った。
……のが5年前。
日に日にここはごく普通の日本であることを実感する事になる。見かける人物も言葉も前世のままである。幸い地名はあまり聞き馴染みがないところなので恐らくまんま前世と同じではないらしい…。
俺は、まだこの世界が剣と魔法の世界になる事を祈り、日々身体を鍛え始めた。2歳の頃だった。
人間の運動神経は幼少期が特に大切である。全力で身体を動かしまくった。
また、もしかしたら学力が物を言う展開になるかもしれない。雨であまり外へ出れない時には、勉学に励んだ。
こういう時、前世知識とは非常に役に立つ。いかに効率的に身体を鍛え、勉学に励むか。幼少期は無限に時間がある。
夜8時には眠くなる事が少しネックだが………。
幸い、1歳くらいには父親は海外へ転勤して、母親も俺のやりたいことを優先してくれた。そして、母親も元はバリバリのキャリアウーマンらしく、10歳までには金銭面以外は自立しろとのことらしい。なぜなら自分も直に働きに戻るそうだ。
そんなことをしているとあっという間に小学校へ入学する年齢となる。
それを機に俺は引っ越すこととなった。
なんでも10歳までの間の母親の働く都合的に良い場所だそうだ。
既に仕事へ戻る準備は着々と済ましてるらしい。
そしてその引っ越し場所というのが、彩南市というのだが……。
ん?なんか聞き覚えが………………。
その時の俺は少し聞き覚えのある名前に首を傾げたが、まだ気づいていなかった。
そして、この世界がどんな世界なのか気付かされることになるのは、引っ越しが一段落つき、お隣さんへ母親と共に挨拶へ行った時だった。
「よろしくお願いします。結城さん。」
母親は、菓子折りをその女性に渡す。
「こちらこそ、あらわざわざありがとうございます。それにしてもまさかうちの子と同じ年の男の子がお隣にくるなんて……、ほら挨拶しなさい。」
お隣になる女性の後ろからひょっこりと顔を出す男児。
「結城リトです。よろしくお願いします。」
緊張気にこちらに挨拶をする男児。
結城リト……………………、えぇ………………、
ここって『ToLoveる』の世界なのかよ…。
彼の挨拶で俺はこの世界について知ってしまった。
剣も魔法のようなものは有るにはあるが…、ベクトルが違う世界に来てしまったらしい…。
なんとかその場は平静を装い俺はやりくりした。彼とも問題なく挨拶はできたと思う。
そうか……、『ToLoveる』の世界なのか………。
俺はどういう立ち回りをすればよいかをその日の夜思考を巡らせた。
少なくとも、俺はただの地球人だ。ララがリトと会合してから、多くの宇宙人が地球に現れる。リトはギャグ漫画のような回避を見せるが、場合によれば死ぬこともある。そのため俺はまず身体を鍛えることは継続とする。
そして、この世界で一番に考えないといけないのはヒロイン達との関係である…。分かってる限りだとララと春菜はリトと結ばれる。モモもそこに入り込もうと暗躍を続けている。他にもナナや古手川、ルンなんか多くのヒロインが結城リトに好意を寄せる学園ハーレムでもある。正直、皆めっちゃ可愛い。しかも性格も基本的には良い子である。そしてラッキースケベも日常茶飯事である。
俺の性欲は抑えきれるのか…、そんな心配も浮かぶ。
それで、ヒロイン達との関係だが………、
リトのサポート的な立場で俺は良いと思っている。
もし、その中で俺と誰かが恋仲になれればそれでも良いし、関係を築けなかったらそれはそれでいい。下心無しで行くのは困難だが、少なくともヒロインが嫌がるような形にはしたくない…。
そういう思いである。
ただやはり少しは青春を謳歌したい…、との気持ちがあるにはあるしハーレムに興味がないといえば嘘になる。しかし俺は結城リトのようなマインドは持ってない。だからまずモモに好かれる事は難しいと思う。ハーレムはモモがいないと始まらんし…。
でもそれは結局今考えても仕方ないし日々過ごす中で俺なりに答えを出せばいいと思う。
そう今は思っておくこととする。
ただ一つ、原作が始まるまでに既にリトと西連寺春菜は互いに好き同士である。
俺はそれにどう介入するのか…。
介入したら何か原作が変わってしまわないか…。
そんな思いがめぐるのだが、少なくとも背中を少し押してあげるくらいはしてもいいかな………、と思う。
なんせ俺はリト×春菜が一番好きなんだ…。
そのくらいは許せ。
それから、俺は結城家と仲良くしつつ自己研鑽しながら日々を過ごした。挨拶した時には既に妹である美柑は生まれていたがまだ0歳だったので対面はもう少し後になる。美柑は将来有望な女の子であるが、幼少期より、その可愛さは光るものがあった。
俺はあの子の成長に携われるのが何よりの喜びかもしれない。あまりの天使っぷりに俺は会うたびに甘やかし続けた。
そして、小学校での生活はあっという間に終わり、俺たちは中学生になる。
美柑も小学校2年生になり、結城家も徐々に両親が仕事で家を空けることが増える。ちなみに俺の母親も予定通り俺の10歳の誕生日を迎えるとともに海外へ飛び立った。
どんだけ仕事したかったんだよ…。
まあ生活する術はだいたい叩き込まれたからいいが…。てか俺、人生2回目社会人経験者だからそもそも問題無かった…。
そんな両家の事情もあり、俺が10歳以降は結城家で共に夕食をとることが当たり前になっていた。俺としても食べてくれる人がいれば作りがいがあるので非常に助かっている。小学校に入った美柑も料理に興味があるらしく一緒に作ることが徐々に増えてきた。
原作開始時には既に主婦顔負けの料理スキルがある美柑のことだ。俺がいなくてもこの時期からは料理に携わることがあったのだろう。
日々料理が上手くなる美柑を俺は微笑ましく見ていた。
本当に彼女は天使である。
話を戻すが、恐らくこの中学の3年の間でリトと春菜は互いに自身の好意に気づく。ただ奥手なため全く進展はない。だから俺は少しでも2人のキューピットになれればいい。
そしてその甘酢っぱいやり取りを養分に俺は生きればいいんだ…………。
そう、思っていたのだが…………。
中3の卒業式の後……。
「あなたのことが大好きでした!私と付き合って下さい。」
今俺は、西連寺さんより告白を受けている…。
ToLoveるモノ始めました。
これだけ有名なのに作品少ないなあ…、なら書いてみようの精神で始めました。(多分、原作が一番シコリティ高いからなんだろうな)
早速アンケートしてます。ヒロインの数の関係で半分にわけてます。分け方はランダムです。後編も行いますのでご協力お願いします。
本作品をよろしくお願いします。
ヒロイン人気調査(前編)
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ララ・サタリン・デビルーク
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ナナ・アスタ・デビルーク
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黒咲 芽亜
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ルン・エルシ・ジュエリア
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古手川 唯
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九条凛
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結城美柑
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沢田未央
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新井紗弥香
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天条院沙姫
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ティアーユ・ルナティーク
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小暮幸恵
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セリーヌ
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西連寺秋穂