結城家の隣人転生者、気づけばハーレムに…。 作:射蓄労働者
気づけば俺は家に帰っていた。
ん?告白の返事はどうしたかって?
……………………………、断りました。
めちゃくちゃ心が痛かった。あんなに健気で良い子を振るのは…。
彼女の気持ちに答えてあげたい、ただ俺はリトの相談にも乗っていたからこそリトを裏切るわけにもいかない、何よりリト×春菜が俺の一番好きなカップリングなのだ…。簡単にそれを手放したくは無かった。
もちろん、彼女にはできる限りのフォローを入れつつ、やんわりと断りを入れたよ…。
ただ、それでも俯いて泣く彼女を見ると俺はもう自分を殴りたくなったね……。
しかしそれでも彼女は
「これからも好きでいさせて下さい。」
って………、俺みたいなクズじゃなくて結城リトになびいてもろて…。
……、いや彼女は今心が弱っている。
今こそリトをあてがって励ましてあげればリトに気持ちが向くのでは…?
ふと俺はそう思った。
ただ、リトに落ち込んだ内容を聞かれたら俺最悪な奴になるやん………。
どないせいゆうねん………………。
はあ…、拗らせたくないしリトに真実を話すか…。
俺はリトとの友情を優先して、彼に事実を話すことにした。
「それじゃあ春菜ちゃんの気持ちはどうなるんだよ!!!!!!!!!」
俺はその日の夜結城家にてことの顛末を話した。
告白されたこと、その相手が西連寺春菜だったこと、日々リトの相談に乗ってた俺がそれに了承するわけにはいかなかったこと。
それらを話終えた時、黙って聞いていたリトが激高した。
リトからすれば、自分を言い訳に西連寺の気持ちを蔑ろにしたように聞こえたらしい。まあ、俺だってリトの立場ならお情けみたいな感じがして怒るだろう…。
ただ、俺だってそんな半端な気持ちで断ったわけじゃ無い。
俺は数年間二人を応援し続けたガチ勢なのだ。簡単に俺も引き下がるわけには行かない。
「おい、リト…………。お前の西連寺への気持ちはそんなものだったのか?」
「何?」
「リトにすれば確かに情けをかけられたみたいで怒りはわくだろう………。ただそんな事は最悪どうでもいいんだよ。お前はどうしたいんだ。少なくとも西連寺への気持ちは本気だったろう。それなら少し相手が別の奴好きになった、情けをかけられた。そんな事はどうでもいい。お前が全部西連寺の気持ちを受け止めて好意もすべてかっさらえばいいんだよ。俺はお前が簡単に西連寺を諦めてほしくない。俺がどんな思いでこの中学生活で二人をくっつけようとしてきたか…。せめてリト……、お前の思いくらい全部ぶつけてくれ。じゃないと俺は納得できない。」
俺は(リト×春菜からしか得れない栄養分のため)思いを全てぶつけた。
リトも流石に俺の真剣さに思うところがあったのか黙り込む。
歯を食いしばり、自分の複雑な気持ちをどこにぶつければいいのかが分からないようだ。
「…………、とにかく俺の気持ちは伝えた。今は、これ以上何を言っても納得できないだろう…。ただ、もう一度だけ言っておく。リト。西連寺はお前にこそふさわしいと思ってる。」
俺はそういうとリトの部屋から出ていく。流石に結城家にそのままとどまるのはおかしいので美柑に「帰るね。」と伝えて、家を出る。
美柑はリトの声が聞こえていたのか、不安そうに俺を見ていたので、
「別に大丈夫。数日たてば元通りだからさ。」と美柑の頭を撫でた。あぁ…、天使かな…。
次の日、早速リトが決心したらしく俺の家に来た。
なんでも、同じ彩南高校へ行くことはわかっているので高校へ入学したら、告白するらしい。それで一区切りにするそうだ。
ただ、リトの告白する、は今までに成功したことがない…。果たしてララがくるまでに成功するのか…。
〈〈〈〈〈〈〈〈〈Side春菜〉〉〉〉〉〉〉〉〉
振られちゃった………………。
部屋のベッドで私は呆然と天井を眺めていた。
彼との出会いは中学2年生になってからだった。彼はクラスが変わって不安だった私に何故か一番に声をかけてくれた。彼はよく結城君と一緒にいる。それからは必然的に彼と結城君と話すことが増えた。
そうしているうちにどんどんクラスでも馴染んでいった私は無事に同性の友達もたくさんできた。
彼は運動もできて、勉強もできる。それなのに先頭に出ることなく他の男の子と違いどこか一歩引いてサポート役に徹している。
発言や他の行動も洗練されており、クラスではお兄さん的な立場になっていた。
面倒見もよく、顔も悪くないので女子の間でも人気になっていた。
そういう私も彼の事はとても信頼していた。ただまだ恋とかあまりわからなかったので、そういう好意ではなかったと思う。
そんな人気があるにも関わらず、彼はよく私を気遣ってくれた。何故か結城君をよくあてがって来てたのはよくわからなかったけど………。
ただ、一部の女子がそのことが気に食わなかったらしい。私は文句を言われた。
私はそれから、彼と少し距離を置くようになった。
彼もグイグイくることは無かったので、直接的に関わることは減ってしまったが、結城君がちょくちょく一緒にいてくれるようになった。
結城君もとても優しい、いい人だ。
彼を避けていることに気づいたのだろう。
そう思っていたのだが、結城君曰く、
「俺のせいで西連寺さんが少しいびられているようだ。少しほとぼりが冷めるまで気にかけてやってほしい。」
と彼に言われたらしい。
彼は何故そこまで私を気遣ってくれるのか?この時、初めて心が熱くなって恋だと気づいたと思う。
※主人公的にはリトが消極的なので、絡ませるためにリトに代わりに関わりに行きそこにリトも混ぜる戦法をとっていただけ……。春菜が避けている時も事情も把握していたが、どちらかというと「これリトと春菜をくっつける絶好の機会じゃね?」とリトをあてがった。ただフォローしておくと、俺のせいで春菜ちゃん嫌な思いさせたんじゃ…、との思いも流石にあったそう…。
中学3年生になって彼とクラスが離れ離れになってしまった。
私は、恋に気づいてしまったら最後、もう彼への想いはどんどん膨らんでいた。
ただ積極的にいけない性格の私には他クラスへ関わりに行くハードルは高く、大して何もすることができず時間だけが過ぎていった。
最後の冬、流石にこのままじゃいけないと思った私は彼にバレンタインチョコを渡すことを決意した。ただ、クラスも違うので渡す機会が中々訪れない…。
放課後やっと彼を見かけたのだが………、
それは告白されている現場だった。
そうだ。彼はとても人気だったのだ。
恋に気づいて以降、まわりのことを失念していた。
思わずその場を離れた私は帰路にたっていた。
結局チョコは渡せなかったな……。
そんな後悔の中、後ろから彼の声が聞こえてた。
彼が追いかけてきたのだ。
なんでも、さっき私の視線に気づいたらしく、何かあるのかと思い来てくれたそうだ。
※奥手でリトにチョコ渡せないから俺経由で渡してほしいとの相談だと勝手に思い、急いで追いかけてきたなんて言えない。
私はますます彼のことが好きになった。
想定していない急な出会いだったので私はチョコだけ渡して想いは言えず、その場は解散になった。告白は断ったそうで、ホッとした自分がいた。
ただ、もう私の想いは溢れ出していた。
彼が好きだ。想いを伝えたい。
そんな思いで残りの中学生活をおくり、あっという間に卒業式をむかえた。
想いを伝えよう………。
私は決心して、彼に卒業式後に約束した。
そして、私の想いを全て伝えた。
彼は必死にフォローを入れる。そんな姿に彼の優しさが垣間見れた。ただ振られた、という事実は変わりない。色々な負の感情が錯綜する。
ただどうしても、好きという気持ちは止められない。
私は初恋を簡単に終わらせたくない。
彼は私を何より支えてくれた。
それに対して私は彼に何かすることはできていたのだろうか?
幸い、高校は同じ。
今度は私が彼を支えれるようなそんな存在になろう。
「無償の愛」
それが、私の幸せになるだろう…。
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