ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
01明確に違う点が一つ
私、ヴィオラは七竜最強の黒竜王であり主様の一番だ。
こないだの『おんせん』は良かった。
湯に浸かるのは良い、第五形態というか人の身にあれは効果がある。
何より人の身で主様に触れると、気持ちが良くて気分が良くなる。
主様もちょっと心拍が上がるのが、可愛くて嬉しい。
私も主様と一緒だと、身体の真ん中がとろけるように熱を持つ。
ああ……、殺し合いたい。
ドロドロに溶け合うほど、あの迷宮の底で互いの命をさらけ出して混ざり合うほどにぶつけ合う。
素晴らしい。
あんな体験は他にはない。
しかし……、迷宮を出てからというもの主様はなかなか殺し合ってはくれない。
どうにも主様は他の七竜をぶち殺すのに忙しいようだ。
…………うーむ、別に他の七竜なんかと殺し合ったところで楽しくないのに。絶対に私と殺し合ったほうが楽しいはずなのだが……嫉妬してしまうな。
まあ、仕方ない。
殺し合いが出来ぬのは些か残念ではあるが、一緒にいられるだけでも楽しい。
寝食を共にして、一緒に風呂に入って触り合うのも悪くはない。
それに、他の七竜を皆殺しにしたらきっと私ともまた殺し合ってくれるだろう。
だからさっさと七竜をぶち殺して、私は主様とドロドロに殺し合おう。
丁度、青の気配もひしひしと強まってきているし…………ん?
「主様よ、今向かっているのは青の迷宮か?」
私は『じどうしゃ』になったデク人形に乗る、主様の膝の上から尋ねる。
「いや、今向かっているのは玄海居住区という人の街だ。玄海居住区で準備してから……待て小倉ダンジョンのボスもわかっているのか?」
主様は私の足を持って交互にパタパタと動かしながら、つらつらと答えるが途中で真面目な声色で問う。
「ああ、青の気配が強くなってきている。間違いなくこの近辺に青が迷宮を構えているのだが……」
私は感じている青の気配についてと。
「
違和感について述べる。
「……なるほど、それは妙だ。縞島、居住区手前で停めてくれ」
「は、はい」
主様は私の違和感を把握し、デク人形を操る小さき者へ止めるように促して止まる。
「主様よ、少しこの先の様子を見てきてよいか?」
私は主様の顔を見あげて尋ねる。
「……ああ、頼む。こっちは警戒しながら俺が同行する、モンスター相手なら暴れて良し。人が相手ならすぐに戻って来い」
主様は私を抱っこして持ち上げて、窓から私を出しながらそう言った。
「了解したぞ、主様」
私はそう返し、そのまま高速飛行で人らの住処へ飛んでいって人らの住処に入ったところで。
第五形態になって歩き出す。
人らの住処を歩く時は第五形態が丁度良い。
ふむ……、見たところ前行ったところと似たようなものだな。やはり最初に居た『さっぽろ』は人が多かったんだな。
前に行ったところと同じように、四角い家が並んでいて人らがマヌケ面で歩いている。
しかし、今までとは明確に違う点が一つ。
マヌケ面の人らに混ざって、魔獣が当然のように歩いていた。
魚と人の身を混ぜたような姿、青と近い容姿だ。
まあ別に泳ぎはしないが……青が卵から孵った時は悪樓が猛威を振るっていたからな。
影響を受けて、水の中でも戦える姿へと変化していったのだろう。今の悪樓は見る影もないほどに弱くなっているし、悪樓の主の下で大人しくしているが……確かに全盛期の悪樓は影響を受けざる得ないほどに脅威だった。
さて、目視できる範囲で三つ……いや四つはいるか。
しかも知能のない雑魚とは違う、ある程度の知性を持った者だ。知性だけでいうなら小娘の牛畜生より上だろう。
大きさは人らよりは大きい程度だが……前に鎧娘がやりあっていた迷宮の主程度には動けて、人らと同程度の知性はある。
しかし、人らには青の下僕が同じ人らとして見えているようだった。
これは青の『幻惑』で青の下僕たちを人だと誤認させられているのか……なるほど、だから青の気配がしたのか。気持ちの悪い力だ、他者の認識を改変するなど……他者の認識など自分が強く変わってねじ伏せれば良いものを。
まあ青というか七竜が気持ち悪いのは今に始まったことじゃあない。そんなことより、確認だ。