ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
「確かに俺は一般的な権限しか有さない一介の攻略者でしかないが、勝手な判断で意図的にモンスターを居住区へと侵入させ住民たちに接触させている事実が同組織内で発覚した時点で少なくとも諸君は攻略者としての権限を剥奪となる。刑事罰があるかどうかはわからんが、これは間違いなく職務
俺はつらつらと、公人として当然の回答をする。
「攻略隊とは、迷宮災害に対してダンジョンの攻略とモンスターから住民……国民を守り。ひいては七大都市の奪還を目標としている組織だ」
続けて今度は攻略者学校の一年生でも知っている常識を語り。
「根本的な部分で諸君の行動は攻略隊の思想に則していない。故に現在この地において唯一攻略隊としての決定権を持つのは我々だ。攻略隊として、居住区防衛を行う」
現状の指揮権の所在を明確に伝えた。
攻略隊……本当にピンキリが過ぎる。
札幌ですら練度が低いと感じたが、職務懈怠は感じなかった。
女川でもそうだったし、川内のやつらは血の気が多かったしやや思想に偏りは感じたが居住区防衛や日本奪還に関して本気の意欲を感じた。
こんなのもいるのか……、やはり盗掘犯の寄せ集めから発足された攻略隊にはかつての日本を取り戻すのは不可能だ。
そんな失望している俺に対して、今井川は。
「………………っふ、ふふふ……いや、ごめんなさいね。でしたら私たちは服務規程違反ではありません、小倉の人たちを受け入れたのは……居住区防衛と福岡の奪還に向けてのものです」
小馬鹿にするように笑いながら、語り出す。
「うーわ……やっぱりか」
隣に居る縞島が、何かを察して呟き。
「現在、玄海攻略隊は青竜王と共存の道を歩むために和平交渉を進めているんですよ」
今井川は、そう言った。
「おお……おかしなこと過ぎて笑えなかったった。凄まじいな、愚でこの私を慄かせるとは……素直に驚いた」
今井川の言葉に、ヴィオラは慄きながら言うが。
「…………すまない。理解の範疇にない、説明を要求する」
俺は一つも理解できずに、今井川へ説明を求めた。
意味が…………災害との和平……? こいつは地震や津波にジュネーブ条約を持ち出して、講和条約でも結べると思っているのか?
「七年ほど前、私たちは小倉ダンジョンの調査に向かって福岡市内を進行中に滅災級モンスターと交戦しました」
今井川はつらつらと説明を開始。
「その際に、私たちは絶災級モンスターである青竜王に助けられたのです――――」
そこから今井川はだらたらと物語性を持たせて語り続けたが、報告として無駄が多すぎるので掻い摘むと。
小倉ダンジョン近郊にて青竜王と接触。
その際に、交戦中のモンスターを青竜王が討伐。
青竜王より和平、モンスターとの共存についての話し合いを提案される。
人間と同じ姿と日本語を用いる真摯な姿勢に交渉に応じた。
信用に足り得るかの確認のため青竜王配下のモンスターと玄海攻略隊で行動を共にした。
一定期間、経過を観察し共存の意思があると判断。
そこで次の段階として青竜王配下のモンスターを居住区で共存させようと試みた。
そして、現状に至る。
「青竜王は将来的に、福岡を中心として人間とモンスターの連合によって他の七大都市を奪還してダンジョン内の資源も――――」
「……もう……喋るな…………っ」
今井川の語りを、凄まじいストレスを抱えながら遮る。
何を考えているんだ?
何の権限を持って、モンスターの安全性を認めたんだ?
これでなんの安全が保証できているというんだ?
玄海居住区の住人や攻略者が青竜王との和平を進めようとしている? 共存の可能性?
断固反対というか、そもそも考える必要がない。
すでに日本国民を半分にされて、都市部を奪われた災害だ。
根絶可能ならする以外に答えはない。地震や台風だって無くせるなら無くすだろ、同じ話だ。
少なくとも人語を解し意思の疎通がとれるモンスターの立ち位置に関しては攻略隊上層部や政府での協議を行って、慎重に事実関係や脅威を計って進めるべき話だ。
それでも絶対に認められることはない、断言が出来る。
こいつの思想は、日本における