ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
モンスターが集中しているエリアをAからDの四つに分けて、さらにそれを九分割して三十二区画に分けた。
まず私たちは居住区内にて、各員戦闘態勢で待機。
私はダビンチを『250cc自動二輪』にして、可能な限り目視で確認して場所や特徴を各員に共有。
乃本さんと青竜王の戦闘が開始されたら、居住区内のモンスターの『幻惑』剥がれる……はず。
ヴィオラちゃん曰く。
「私と主様が本気で挑めば、間違いなく青は『幻惑』の力を下僕に割いていられなくなる。七竜最強の黒竜王と、迷宮が完成させた超人である主様を相手にしてそんな余裕はない」
乃本さんに前抱っこで甘えながら、ヴィオラちゃんはつらつらと語る。
「だが、人らに何かあれば主様は青とは戦えない。人らの命が最優先だからだ。故に小娘共が本来の姿が露見し、騒ぎ出した人らを青の下僕共が殺す前に小娘共が青の下僕共を殺せ」
甘えん坊はぴったりと身体を乃本さんにくっつけながら、冷たく重くそう言った。
乃本さんとヴィオラちゃんで青竜王の『幻惑』のリソースを吐かせて、居住区内のモンスターから『幻惑』を剥がす。
そして、正体を現したモンスターを討伐して住民の避難誘導を行う。
ただ、一斉に剥がれるとは限らない。
だから私が予め、各員に場所や配置を共有していく。
「――――以上! 目視出来たモンスター計二十六体、まだ数体視認できてないから継続して確認していく! 各員配置に移動して!」
私は目視確認したモンスター位置を共有して、次のフェイズへ移るように通信機から指示を出す。
「おー!」
「違う里々、ここはもう了解でいいんだ」
元気よく返事をする里里さんに乱丸さんが返し。
「了解、私はBに行く。里々ちゃんはAに行って六体やったら成子ちゃんに拾われてDに向かって! 私もBが片付き次第Dへ向う!」
ミライちゃんがテキパキと次のフェイズの動きを共有しつつ里里さんへも指示を出す。
「私と乱丸でまずはCの住民から避難誘導をかける。ミライちゃんと里々ちゃんは余裕があったら住民をC方面に誘導指示をして」
さらに暗木さんも自身の行動を共有する。
「了解、Aの4に到着。推定モンスターを目視、このまま待機しますわ」
里々ちゃんが配置に着いたことを共有する。
その後、着々と各員の配置が完了。
よし……一旦準備おっけ。
私はミライちゃんのいるBと里里さんのいるAの間で待機。
さらにここから私は、目でありながらさらに足となる。
相手は壊災級相当のモンスター。
基本的には主力のミライちゃんと里里さんが戦うしかない。この二人が討伐要員。
暗木さんも戦えるし超強いけど、今回は乱丸さんとペアで動く。
乱丸さんは住民の避難誘導と救護を担う、その乱丸さんを守り避難中に襲ってきたモンスターに暗木さんが対応する。
その際に、迅速に主力の二人を運ぶための足が必要となる。
私は『250cc自動二輪』や『FR軽オープンスポーツカー』を駆使して、通信機で戦況を把握しながら移動が可能になった主力の輸送を行う手筈だ。
そして、程なくして。
「――出ました! Aの4! このまま討伐を行います‼ 六花! 着装合た――」
里里さんから戦闘開始が共有される。
つまり、乃本さんの方も戦闘が始まっていて青竜王の『幻惑』のリソースを削るほどの激戦が繰り広げられているということだ。
凄いな……本当に。
推定絶災級ボスモンスターに、一人……いやヴィオラちゃんとのペアで戦えているんだ。
乃本さんも役割に徹している。
居住区内のモンスター掃討は私たちに任された。
この信頼には必ず応える。
「――Bの3にてモンスター確認! 同時に討伐完了、次に行く!」
ミライちゃんからも戦況が共有される。
やっぱミライちゃんつえぇのなんの……、壊災級相当のモンスターを瞬殺って、流石札幌のエース……伊達じゃあない。
「――よし、向水のライブ配信も来た。Cでの避難誘導を開始する」
乱丸さんも続けて、避難誘導へと動き出す旨を共有する。
玄海居住区の住民は、小倉の人……モンスターたちを正確に脅威と認識できていない。
だから、ミライちゃんのボディカメラからのライブ配信を見せて小倉の人がちゃんとモンスターであることを見せる。
ちなみにカメラを通しても『幻惑』は剥がれなかったので、剥がれてからでないとこの方法は使えない。
基本的にモンスター討伐の優先度は『正体を現したやつ』『人を襲っているやつ』を優先し『まだワンチャンバレてないと思ってるやつ』は後に回す。
そもそも、今はまだこの場でモンスターを認識できているのは私だけ。
みんなには人に見えている。
攻略者は迷宮災害対策の専門家であり、モンスターとしか戦わない。
人を攻撃なんて、出来ない。
モンスターだとわかっていても人と区別ができない外見をしたものを傷つけるのは……凄まじいストレスがかかる。
一言「やめて」とか「私は人間です」と言われるだけで、私たちは攻撃できない。
だから先んじて場所を押さえて、正体を現して動き出したところで討伐を敢行する。