ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
縞島たちを玄海居住区残し、乃本はヴィオラ第一形態の背に乗って福岡県は小倉へと飛んだ。
道中のダンジョンやモンスター群を全て無視して、直接小倉ダンジョンへ進行。
小倉ダンジョンは一階層のみ。
本来は青竜王の『幻惑』を用いて、迷わせて壊災級や滅災級モンスターで侵入者を攻撃する仕様だったらしい。
しかし乃本とヴィオラには『幻惑』が効かないため、即ボス討伐へ。
会話もなく強襲。
青竜王は高い知能を有して『幻惑』と言葉で人を惑わすらしい。
どうにも、異世界で人類に酷く痛手を負わされたりした経験から正面衝突ではなく管理することを狙っていたらしい。
故に、無駄な会話はせず強襲。
ヴィオラ第三形態による波状攻撃により、青竜王を取り巻く壊災級と滅災級モンスターを殲滅。
間髪入れずに乃本が青竜王を格闘戦へと持ち込む。
青竜王のサイズは赤竜王やヴィオラとは違い、二メーター半程度の半魚人型。乃本でも格闘戦が成立する。
さらにヴィオラ第二形態による超音速攻撃による援護。
共鳴現象下にある乃本とヴィオラの連携は呼吸まで揃う域にある。
高い知性を有する超音速の飛行物体とダンジョン内に限りほぼ不死身の身体を持つ日ノ本特殊防衛人造超人による連携。
青竜王は一瞬で危機感を巡らして最大出力の『幻惑』を使用。
ヴィオラには今まで戦って来た強敵たちが目の前に溢れ返り、襲い掛かってくるように見せられ。
乃本は兄弟たちが襲い掛かってくるように見せられた。
ヴィオラはこれを数秒で打破。
曰く、気合いでどうにでもなるらしい。
乃本は襲い掛かる兄弟たちに対して、そのまま交戦。
容赦なく数十秒で姉と兄の首をへし折った。
曰く、姉と兄が身体能力格闘戦特化の百一番に格闘戦を挑んだ時点で日ノ本特殊防衛人造超人としての機能していないと判断し処分したらしい。
青竜王は『幻惑』で稼いだ時間でタコとイカのような滅災級モンスターを計二体生み出し、乃本とヴィオラを拘束。
そこを滅災級モンスターごと、爪と歯を高速射出させた弾幕を浴びさせたが。
「――――まあ、なんやかんやでそっから上手いことやって青は殺した」
急激に投げやりになったヴィオラは突然話を切り上げる。
「……な、いや一番大事なところじゃないのか?」
俺は当然話の続きを催促するが。
「あー語るのに飽きた。良く考えたら私と主様の大事な思い出を、何で貴様なんかに聞かせてやらねばならぬのだ」
気怠げに、ヴィオラはひじ枕で寝そべり背中を向けながら返す。
このトカゲ……っ、まあ無理に聞き出すのは無理か……基本的に戦闘ペットは主のいうことしか聞かない。俺の問いかけにここまで語っただけでも良しとしよう。
「しかし良かったぞ。主様の本気の本気……私と殺し合っていた時のような……ふふふ、格好良かった」
「そうか、そりゃあ良かったな……」
嬉しそうに笑うヴィオラに俺は返す。
やはり……、ヴィオラの知能は高過ぎる。
会話をしていて世の中を舐め腐った不良少女と話していると錯覚するくらいに、人間と遜色ない。
今回、青竜王は知能の高いモンスターを『幻惑』で人間に偽装して人との接触を図った。
ヴィオラも人語を解し高い知能を有した上で、人に化けられる。
まあ共鳴し戦闘ペットとして乃本のいうことを聞いているから、一応現状の規定でいうのなら問題はない。姿を変える戦闘ペットや人語を解する戦闘ペットに対しての制限などはない。
しかし、乃本は玄海攻略隊へモンスターを人として扱うことを完全に否定したが……少なからずヴィオラに対する処遇についても頭を過ぎって然りだ。
最も身近に、同条件のモンスターがいるのだから乃本が思い当たらないわけがないのだが。
乃本は意図的にヴィオラが人の姿になることを周知していない。
まあ攻略を優先して面倒なことは意図的に報告してないということはあるのだろう。
俺も乃本が三十年間も年を取らなかったとか、ダンジョン内だと異常に早く怪我が治るとかの特異体質は上に上げてない。そもそも日ノ本特殊防衛人造超人については極秘中の極秘なので勿論乃本の経歴はこっちで偽装してある。
特異体質も病院とかで調べられると面倒くさすぎる、国家機密である日ノ本特殊防衛人造超人の身体を一般の医師に見せられるわけもない。
ただでさえ若い男ということで、未だに政府から男性保護要請が続いている。
攻略を優先するならこのまま面倒な報告はしないに限るのは事実だ。
だから俺もヴィオラについては一旦、目を瞑ることにした。
全ては七大都市の奪還、大規模ダンジョンの攻略の為。
ヴィオラの処遇はその後でいい。
兄弟ですら即決で手に掛ける日ノ本特殊防衛人造超人にその時の心配をするのは、野暮だ。